「Friends on Ice(フレンズ・オン・アイス)2024」初日を現地鑑賞した感想&関連記事まとめ

2024年8月30日午前のFOIフィナーレ周回をスタンド席から査定した全体写真

台風に直撃された「Friends on Ice(フレンズ・オン・アイス)2024」。関西から遠征予定だった私は台風のおかげでホテルが2泊増えるわ、急遽初演のチケット入手するわで出費は多大になりました。

しかし昨日2公演を観ると…「無理してでも遠征する価値があるショーだった」と思いました。観に行きたくても行けない状況にあった方も多い中、今年の自分が無理が効く状況であったことに感謝せねばなりません。

印象に残ったプログラムが多すぎて、一つずつ書き留めて行くと今日中に書き終われそうもありません。今日のところは初日午前の流れ&台風直下開催の空気感と、特別に印象に残ったプログラムの感想のみ綴ります。昨夕~今日に出た関連記事も一部紹介しています。

勢いで取り留めなく書いてたら結構長文になってしまって自分でもビックリw

目次

各種警報&雨の中、会場にたどり着くまで

8月30日(金)初日の朝、朝7時頃にスマホの気象関連の警報アラーム音が立て続けに3回鳴りました。横浜市に土砂崩れ警戒等の情報が出たためです。

この日私は練習見学チケもないし、昨夜は遅くまでFriends on Ice開催に向けて様々なメディア情報やディアフレンズ(リハーサル公開)に参加された観客の方々発信の情報を追っていたので目覚ましもかけずに寝倒すつもりだったのに、警報に叩き起こされてしまいました。

(マナーモードにしてても警報アラームは鳴るんですよね。公演中に高らかに鳴り響くのを避けるため、鳴らないよう設定しました)

初回の昼公演前はそこそこ雨が降っており、履いていたショートストッキングはびしょ濡れ。濡れてもいいサンダルは履いてきたけれど、素足で来るべきだったと反省。濡れたストッキングはすぐに脱いで、持参した厚手ソックスに履き替えました。

そして初めて入った新横浜スケートセンター!長年テレビでしか観たことのなかったところに足を踏み入れるのは楽しいですね。さいたまスーパーアリーナに初めて入った時を思い出しますw

「新横は寒い!」との情報でしたが昨日は2回ともスタンド席だったせいか思ったほど寒くなく、持参したウルトラライトダウンジャケットは出さずじまい。秋冬もの薄手カーディガンと綿ストールだけでOKでした。でも足元濡れたまま放置しておくと冷え込みまくったと思います。雨の日に場内寒いリンク行くのは荷物&服装に要注意だなと改めて実感しました。

場内には「何とかたどり着いた方」がたくさん

会場の入りは9割前後ぐらいだったかな?夕方公演の方が若干空席が多かったでしょうか。金曜昼公演の方は前日入りしている人や近郊在住の方が多かったのかもしれません。夜公演はトークショーもあったし、遠征客の割合が高かったのかも?

一番「空席」の割合が高かったのは立見席ゾーンかな。全部完売だったのにかなり空いていました。台風に見舞われていなかったら、ぎっしりとお客さんが埋まった壮観な状態だったのでしょうね…これだけいいショーだからチケット取った方皆さんが観ることができればよかったのに本当に残念です。

開演前にあちこちから漏れ聞こえる観客の会話は台風のことがほとんどでした。

知人のスケオタさんが泣く泣く遠征を断念されたことを気の毒がっていたり、予定を早めて現地入りした人ことを語る方がいたり…

北陸新幹線や長野迂回ルートなどを使いたどり着いた方たち&今もまだ会場に向かって移動している人たちの情報なども大勢が知っていて、会場に無事来られることを一同祈っている感じでした。

昼公演は遅れて入場する人が通常のアイスショーよりもずっと多かったです。近くに途中来場客が来るたび「きっとここにたどり着くまで相当苦労したんだろうな…」と思いながら見ていました。

「予習」は私には正解でした!

今回はそこそこ予習をして臨んだアイスショー。「Chandelier」や「Fall on Me」の歌詞の内容等をきっちり把握してから臨んだのは私的には大正解でした。「Chicago」コラボもミュージカル「Chicago」を知っているとより楽しめると思います。

以下、「鑑賞直後版」のショー感想です。まだ反芻中で消化しきれてない状態ですが、言及しきれなかったところについては後日テレビ放送見てからまた書くかもしれません。あれこれネタばれしていますので、ネタばれ忌避派の方は鑑賞後にご覧ください。

オープニング

冒頭、荒川静香さんと高橋大輔さんと浅田真央さんがそれぞれ懐かしの衣装を着てリンクに登場!

私浅田真央さんこの衣装(2015「素敵なあなた」)大好きだったので、ナマで観られて非常に嬉しい!(理想的な公式アカウント写真がなくて…この写真だと背中のカッティングの美しさが全然わかんないけど!)

昌磨さんはメンバー紹介の時、直前にリバーダンス風のステップをしたシェイ=リーン・ボーンさんの真似をするかのようなステップで登場、2公演ともにスピンを披露しましたがどちらも入りやバリエーションが違って楽しかったです。

昌磨さんの次の紹介はステファン・ランビエールさん。初演の時は「あれ?ハグするの?」と見えてスルーだったので「お茶目だなw」と思ったのですが、夜公演の時はハグしそうな雰囲気には全然見えず、大真面目っぽく「師匠のステファンです!」って紹介しているように見えました。

浅田真央さん高橋大輔さんの紹介では会場盛り上がりますね。ラスボスで荒川静香さんが登場して改めて「本当にこの座長クラスメンバーがこんなに揃ってるんだ!」って興奮を覚えるオープニングでした。

1部個人プログラム


本郷理華さんのプログラムテーマは「愛」。ジェレミー・アボットさんはちょっとコミカルなダンサブル系。鈴木明子さんはマントかぶった預言者プロ。三浦佳生選手は昼公演は今季SP夜は今季フリー!ジェイソン・ブラウン選手も昼夜変えてきました。(昼はおそらく初見のプロなので今季用?夜は「ターザン」)

高橋大輔さんの「Wake up, You’re Dreaming」

高橋大輔さんのソロプログラムはセルフコレオ。シアーな長上着の裾裁きが見事でした。
トリプルルッツも軽く跳んでましたよ!

しかし昌磨さん&ステファンコーチの師弟コラボプロと、1部トリの荒川静香さん&浅田真央さん等が参加する和プロ「Warriors」に挟まれるという、パワーのある演技者でないと負けてしまいかねない、キツイ順番。

高橋大輔さんは後半で披露するコラボ2つに出ている関係で、珍しく前半での個人プロ演技披露となったのだろうと思いますが、「この二つに挟まれた順番の演技任せられる人ってそうそういないよね」って思いながら見ていました。

そしたら本人も夜公演のトークショー中に「昌磨とステファンの師弟コラボのあとでやりづらかったw」的な発言を素直にしてて受けました。いやでもあの師弟コラボで感動に浸る会場の空気を登場後にまたガラッと変えてしまうところはさすがでした!

1部コラボプログラム

宇野昌磨さん×ステファン・ランビエールさん師弟コラボ「Fall on Me」

いやもう、これを生で観られただけで2泊増やして関西から遠征した甲斐ありました

師弟関係になる前、2018年のFriends on Iceで、二人は互いが演じたことのある「四季」の「Winter」でコラボを披露しています。今回は2回目のコラボプログラム披露です。

この録画何回繰り返し観ただろう…

この時は少年らしさが残る昌磨さん&ベテランながら奔放さがあるステファン・ランビエールさんの魅力が不思議と溶け合って、素晴らしい演技でした。しかし今回のコラボプログラムは2018年とはまた異なる次元に到達していました。

メディアで写真が多数流れていた宗教画のようなポーズは、冒頭の部分でした。

曲一時停止して、この構図をもっと長く見せてくれ!って思いました(苦笑)

なんというか、「合わせる」のではなく「合っている」。ペアのスピンなどのような同調性がある、ということではなくて、互いの間に流れている呼吸が合っている感じなのです。氷上の二人はくっついたり離れたりを繰り返すのですが、ゆっくりと吸い寄せられるように引き寄せられていく感覚。

フィギュアスケートの演技には「スピード感」が不可欠だと個人的には思っています。しかしこのプロは緩急が凄くてゆったりと滑るところが多い。でも、その緩急のペースを二人が同じように共有しているのでゆったりしているところまで魅せられてしまう。

何よりゆったりとしたスケーティング&動きで魅せ続けられる能力を持ったスケーターは稀有。その稀有な二人が揃ってる極上プロ。

ステファンが手を放し、昌磨さんが遠くに滑り去る中ステファンコーチがひとりスピンを続けるラストが見せる美しさ&せつなさ&希望は…もうこれ以上語る言葉が出てきません。

これがあと4回しか披露されないのかと思うと悲しい…と思うぐらい。後日の放送では千秋楽生放送以外のバージョンも放送してほしいですね。(「Friends on Ice」の後日のCS放送では別日の別演技も放送してくれることが多いし、初日公演も一部撮影していたようですので期待しています)

金曜夜のトークコーナーで、昌磨さんは「コラボ終了後にステファンが試合の後のキス&クライの時のように『よかったよ!』と褒めてくれたことに感慨を覚えて嬉しかった」と語っていました。プロになってもそんな瞬間が訪れるのね、良かったね、と思いました。(その瞬間の映像撮っていたら是非見せてほしい…!)

しかし初日の2公演目で既にそうなっていたら、千秋楽の演技後のステファンコーチはいったいどうなっちゃうんでしょう。初日の段階でフィナーレ周回でくるくる回っちゃうぐらいにテンション高いのに(苦笑)。私も千秋楽は情緒がおかしくなりそうです。

荒川静香さん×浅田真央さん ほか参加の和プロ「Warriors」(村元哉中さん振付)

冒頭は白衣装に身を包んだ荒川静香さんと村元哉中さんの二人で始まります。そこに浅田真央さんが加わるという。曲のタイトルは「Warriors(戦士たち)」なのですが、三人とも神に舞を奉納する巫女のような印象を強く受けます。

いやぁもうこの三人の滑りと所作がもはや神々しくて、浄化される思いでしたね。PIWチームの小川真理恵さんと中西樹希さんも白布を持って参加。途中から登場する黒い和風衣装のアンドリュー・ポジェさんの勇ましいこと!彼がWarriorで、その彼を守護する女神たちという構図にも見えました。

なんか他にももっと書きたいことあった気がするけれど、言葉も失うけど記憶も失う感じ系のプロです。今思い出そうとすると、浦島太郎が観た夢みたいに白い煙が演技の記憶を邪魔する(苦笑)。早くもう一度観たい!
いい写真が見つからなくて張れないのが惜しい!(見つかったら後日貼るかも)

抽選コーナー

CS生放送の時だけ流れる「抽選コーナー」、私結構好きでして。スケーター達の素に近いところが観られてリラックスしてる感じで。商店街のくじびきっぽい親しみやすさがあるのも好き。なので今回初めて参加できて楽しかったです~当選にはかずりもしませんでしたが(苦笑)。

何よりこのくじ引きには昌磨さんが参加するのがが恒例みたいになってましたからね。昌磨さんファンとしては先輩たちにいじられながら、コラントッテの商品宣伝をするのを見るのもまた楽しみでした。毎回「効果があるかどうかよくわからないが…」みたいな言葉を口走ってしまうあたりも好きでw

しかし今回からはついにくじ引き役が三浦佳生選手に移りました。佳生くんもコラントッテだもんね。

しかし佳生くんはスラスラとコラントッテの商品宣伝をするのですよ!

「数日で効果を感じた」「デザインが一杯あってどれもかっこいい」とガンガン宣伝トークしてくるあたり、ちょっと怪しい有能セールスマンかよwって感じで(笑)。昌磨さんとのあまりの違いっぷりが楽しかったです。

これから佳生くんは昌磨さんのように毎年Friends on Iceに呼ばれるレアな現役選手になるのでしょうか?

2部コラボプログラム

冒頭にちょっとしたサプライズ演出があります。西側アリーナ席にちょこんと腰かけているドレス姿の浅田真央さん!ライトを浴びて立ち上がると、観客に何かを配り始めます。そこに現れて呼び戻しに来る同じくドレス姿の荒川静香さん。氷上にシェイ=リーン・ボーンさんが現れたら着席してしばらく演技を二人で見ていました。西側スーパーアリーナ席の人羨ましい!

シェイ=リーン・ボーンさん「All That Jazz」~「Chicagoメドレー」へ

「All That Jazz」は大人の女性の魅力あふれるプロ。コラボプログラムの前にソロプロをやるのみかと思っていたら、彼女が刑務所に連れていかれる退場シーンからコラボになだれ込み、シェイ=リーン・ボーンさんもその後のメドレー内にがっつり登場!何とも嬉しい驚きでした。

そして事前の配信ではコラボ参加メンバーに名前が挙がっていなかった本田武史さんが美味しい役回りで登場!派手にイーグル一発かまして去っていきます。(ちゃんと後でまた出てきますけどねw)「ああよく考えたら私本田くんのナマ滑り見るの初めてだわー彼のイーグルついにナマで観ることができた~」とちょっと感慨にふけりましたよ(笑)。

鈴木明子さん&本郷理華さん、アンドリュー・ポジェさん&高橋大輔さんに加えてPIWチームの二人も予想通り加わっていました。「Chicago」のストーリー知らなくても充分楽しめるナンバーですが、知ってると更に楽しめます。私は「ドゥーイングNo17、…スプレッドイーグル!」がフィギュアスケート版で観られたので大満足w

そのシーンから再生するように設定してあります 恋人がダブルアクトの女性と浮気してる現場を目撃⇒ズドン!の流れ

男性4人の「エクソジェネシス」

いやあもうこれたまらんかったですね。ジェイソン・アボットさん&高橋大輔さん&ジェイソン・ブラウン選手&三浦佳生選手による「エクソジェネシス交響曲第3番」。

私のジェイソン・アボットさんの「エクソジェネシス」への思い入れは先日の投稿でもがっつり語りました。その思いが更に美しく昇華された感じで大満足でした。

最初は4人でうねうね(いい表現が思いつかずすみませぬ)しますが、みんな美しい。このメンバーで負けてない三浦佳生選手偉いよ…って何様目線だけど、思ってしまいました。だってこのメンバーと一緒に滑れって言われるのって…喜びも勿論あるだろうけれど怖いと思います。

しかし佳生くん早々に退場でビックリ。そこから後、リンク上でスケーター達が交錯する流れのところは3人のベテランたちがまぁ魅せるのなんのって。するとそこに爆速佳生くん再登場で4回転に挑戦!(夜はトリプルアクセルだったか?記憶が曖昧)「なるほどこういう生かし方にしたのね!」と納得。

4人が離れて滑るシーンがとても多くて、目が全く足りません。「どのスケーターも観たいのにこんなん困るやん!」という嬉しい悲鳴をかみしめながら観ました。4人に分裂して各方角に自分を配置したいと真剣に思うぐらい。

ジェレミー・アボットさんのフリー演技での、片手の手のひらを氷上につくあの印象的な振り付けは勿論残されていて、しかも4人全員でやるというおまけつきでもう感慨無量でしたね。

今思うと、私現地5回観るんだから「この日は〇〇さんに視線固定で」っていう見方もできたなと思うけど…ううんやっぱりそんなん無理w 4人の動きを同時に堪能してこそ映えるプログラムだと思いました。みんなそれぞれ美しいのよ。4人全員を視界に入れやすいショートサイドで観る最終日を楽しみにしています。

2部個人プログラム

「Chicago」コラボの後は、「ゲットザチャンス」枠の若手女性スケータープロ。ジャンプはダブルまでだったけどショーマンシップ精神に満ちた見ごたえある演技でした。まさにこの枠にピッタリ。その後は本田武史さんの「The Mission」(10年ぶりだそうで)、村元哉中さんのシックなソロプログラム(新プロ?)⇒エクソジェネシスコラボという流れでした。

エクソジェネシス終わってからの流れがもう凄かったですね。連打連打。ケイトリン・ウィーバー&アンドリュー・ポジェ組の滑りをナマで見るのは実は初見。日本のアイスショー常連メンバーのイメージですが縁がなくて、初鑑賞じっくり堪能致しました。そこからがソロスケーターのラスボスの宴が始まります。

宇野昌磨さん「The Spectre」

二公演とも「The Spectre」でした。宗教画の守護天使のようだった前半のコラボとは完全に別人(笑)。

Instagramで演技のかけらを見た時に舞い上がったのは7月上旬。

ようやく初めてナマでこのプロの全貌を観られて大満足。あんなにジャンプが入っているとは思わなかったです。初回は4T入れてたし(追記:3Aだったか?記憶に自信なくなってきました)。セカンドジャンプ以降は2Aと3Loだったかな。夜公演は3Loでまさかの転倒で本人もびっくりしてた感じでしたが、その後のステップがすさまじくて「転倒?それがどうしたw」ってな感じで終始パワーが炸裂していました。あの鬼ステップナマで堪能できて本当によかった

前半コラボの時の観客総立ち感は「しみじみとした感動に浸されて」という感じでしたが、後半のソロプロでの観客総立ち感は「すっげー!」って印象を受けました(笑)。周囲から「競技とは全然違う雰囲気のプログラムね」「かっこいい」「真凜ちゃん振り付けらしいよ、すごくいいね」などという声が聞こえてきて宇野昌磨ファンとしては大満足w

ジャケットもあんなに高く投げ上げるんだ!とビックリ。ちゃんと氷上に落ちてくるけどう投げそこなったら観客席に行っちゃわないだろうか?そんなヘマはしないか(苦笑)。

浅田真央さん「Chandelier」

ここからフィナーレに畳みかける流れがね、氷の女王&王者が現れて景色を全て塗り替えて制圧していく感がとにかくすごかったです。

Friends on Iceに浅田真央さんの参加が決まった際は、「Everlasting33」でやったソロプログラムをアレンジしてやるのかな?と思ったらセルフコレオの新作でした。しかも今回の「宝石」というコンセプトにもショーの雰囲気にも絶妙に合わせてきたセンス。

「Chandelier」は聴いたことはありましたが、歌詞の内容や曲の背景などを調べたことが無かったので事前に「予習」しましたが、予習しておいてよかったですね。一見「パリピ」の曲のように思えて、華やかな生活を送る中での深刻な苦悩を歌っている曲だったとは。

滑りや所作が極上なのは知っていましたが、今回はそれ以上にリンクカバーの凄さに圧倒されましたね。ただ滑っていくだけで圧倒する空気、そこににじむ苦悩。あんまりうまい表現できないけど、見ごたえありましたわ。

ステファン・ランビエールさん「The Whale」

浅田真央色にリンクが完全に染め上げられた後に登場するステファン・ランビエールさん。登場してリンクをただ周回するだけの不思議な始まり方に会場の観客も最初は戸惑いが感じられました。

(というか衣装が一見と上半身何も着てないように見えるからドキッとするんですよねw 私は「Fansy on Ice(ファンタジー・オン・アイス)」で見てたから驚かなかったけれど)

しかし、2週目に入ってスピードを上げて行くと、会場の空気が彼に更に集中していくのがわかります。そして繰り出すバックスパイラルの美しさといったら…もうこの時点で完全にステファンワールドに引き込まれています

このプログラム使用曲は映画「ザ・ホエール」のサントラ。私が「Fantasy on Ice」神戸公演で観た時は、もっと暗く内省的な印象を受けていました。

今回は前半で昌磨さんとの慈愛に満ちたコラボプログラムを見ていたためか、「内省的」な印象が薄まって見えたのかもしれません。あのプロの「慈愛」感がまだ残っていたからかもしれないし、映画のストーリーをあまり意識しないようにして観たのが原因かもしれません。

今回はあの周回、鯨が回遊しているかのように見えました。とにかくあの美しい滑りに引き込まれていく、ただただそんな宝石のような時間をじっくり味わえるプログラムでした。

荒川静香さん「Amethist」

この流れでトリを演じるのは相当なパワーと勇気が必要。そんな中で登場した荒川静香さんは相変わらずのオーラで会場を制圧していました。「Amethist」のタイトルに合わせた衣装&照明が美しく映えるのなんのって。

今回のショーって浅田真央さんのINが決まってからすっかり「座長オンアイス」的なコンセプトでファンは見ていましたが、実はテーマが「宝石」だったんですよね。それぞれが異なる光を発し、互いを照らしあう。そんなショーのコンセプトを毎年毎年考え続けて18年…この歴史には本当に感心します。

彼女はそろそろプロスケーターの活動終了も視野に入れていて、「このショーも20年目まで続けてあとはどうするか…」というようなことを配信内で語っていました。ショーを新しく立ち上げるのは難しいことですが、どうたたむか、あるいはどう引き継ぐかも難しいこと。荒川さんは本当この点は「開拓者」ですね。

フィナーレ&トークショー

フィナーレ

そしてなだれ込むフィナーレ。全員白衣装なんですが、和系で統一されているため、男性陣は全員「スターウォーズ」のジェダイっぽい雰囲気。昌磨さんのこの手の衣装見るのはレアなので超嬉しい。

しかし冒頭に明かりを持って登場したメンバーの中に昌磨さんはいないっぽい…?

と思ったら二番手登場グループの中にいました!昌磨さんは出入り口から走って登場してそのままアンドリュー・ポジェさんとジェレミー・アボットさんにリフトされてました。一つは足を動かしながらのポーズ、もう一つは下記の写真のような美麗ポーズで静止したリフト。

リアルで見ると写真より更に高さがあって美しかったです。例え慣れない技でも体幹のしっかりした人のポージングは美しいのだなと感嘆。(もちろんポジェさん達のホールドがしっかりしているということが前提としてあるでしょうが)

アイスショーにおいてはスケーター達が組んだ技が演出上見せ場となることも多いですが、昌磨さんは「リフトする側もされる側もできちゃうスケーター」になれるかも?アクションシーンなどにもうまく使えそうな気もします。

高橋大輔さんは今回、大勢の女性陣をリフトしていましたが真央さんと昌磨さんのリフトは無かったですね。いつか見られるチャンスがあるかも?

フィナーレの前半は「木星(ジュピター)」で神々しい雰囲気だったのが、徐々に可愛い系の曲に変化していきます。各スケーターのファンたちはそれぞれの推しのキュートな姿を堪能できたのではないでしょうか。昌磨さんが普段のミート&グリートでは絶対にしないハートマーク?は南側の人しか真正面で見られないのが残念です。(私今回南だけ1回も無くて残念w)

トークショー(金曜夜公演のみ)

そして金曜夜公演はその後荒川静香さん&高橋大輔さん&浅田真央さん&宇野昌磨さんのトークショーがありました。荒川さんトークショーあるの忘れててうっかり退場しそうになっちゃって場内の笑いを取ってました(笑)。

15分と言われていましたが実際は20分以上あったかな?お馴染みのMC蒲田さんの司会で順番に話を振っていく形でした。話の内容は割愛しますが、私は氷上で所在無げにくるくる回る昌磨さんを見るのが大好きなので、その光景を長時間見られてとても嬉しかったです。

SNS等見たら同じような人が大量にいて受けました(笑)。私も大量にくるくる回ってるところの動画を撮影しましたよ。

氷上で立ってるとエッジが氷にくっついちゃったり、足首をひねったりしがちなので動き回る必要があるんですよね。って昌磨さんはかなり動き回る方ですが。

あと2日、私が見るのは土曜夜公演と日曜2公演です!凄く楽しみなのに、明日にはもう終わるんだというのがもう哀しい。無事家に帰れるかどうかの心配が大分減ったので(もう日曜夜に帰るのは諦めました。今からだと日曜日分のホテル代キャンセル料かかっちゃうし)、残り公演がっつり楽しみます!

<おまけ>直近の関連記事&写真

リハ公開後の共同記者会見の内容が細かく書かれています。昌磨さんのエピソードが懐かしい。

こちらは有料記事(私は読めてません)

Sportivaのフォトギャラリー

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村
2024年8月30日午前のFOIフィナーレ周回をスタンド席から査定した全体写真

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次