アイスショーでの観客スマホ撮影 失敗しないための注意事項 ~THE ICE 愛知公演 撮影の反省点より~<7/28追記>

スマホを触る女性の手元写真に「アイスショーの観客スマホ撮影失敗しないための注意事項」のタイトル文字

ここ数年、「観客による撮影OK」なアイスショーが急に増えました。当初は「楽日の記念撮影時や最後の周回時のみOK」でしたが、徐々に「部分的に撮影OK」なショーが出てきて、ついには「全編スマホ撮影OKのショー」まで出てきました。

今週末開催のTHE ICE(ザ・アイス)東京公演は、土曜夜公演が全編スマホ撮影OK。他の回もフィナーレ最後の周回以降は撮影OKです。

今年2月開催の「滑走屋」が、おそらく国内初の全編スマホ撮影可のアイスショーでした

しかし私はショーの撮影はしたいと思ったことがありません。「ナマの滑りを肉眼で楽しむために行くのに、撮影に気をとられたくない」ーという考えが最大の理由ですが、何より私には撮影の腕がありません。周囲の人がSNSに挙げてくれる動画の方がよっぽど上手なので自分で撮る意義もさほど感じられず(苦笑)。

…しかし先日のTHE ICE愛知公演でうっかり「全編スマホ撮影可」の土曜夜公演最前列を買ってしまいまして。最前列だからって別に撮影義務はないのに、何だか妙な使命感に駆られてしまって珍しく色々撮りました(苦笑)。

でもスマホ撮影超不慣れな私が撮れたものは、一部をのぞいては中途半端な写真や動画ばかり。

「撮影経験豊富なスケオタさんならきっともっとうまく撮れるんだろうな…」と反省点だらけ。

なので、今回は「撮影に不慣れな人がアイスショー撮影で失敗しないための注意事項」を先日の私のTHE ICE愛知公演での撮影の失敗&反省点を交えてまとめました。参考用にショーでの私の撮影動画もいくつか上げてあります。

「不慣れな人向け」で、撮影上手な方には全く参考にはならないと思います。「下手な人はそんなことで失敗するのか~」と笑いとばしてやってください(笑)。

撮影上手な方にはぜひ「スマホで上手にフィギュアスケートの演技や周回を撮影するコツ」を伝授するコンテンツを作って公開して頂けたらーと真剣に願っております。

カメラ愛好家向けに「スポーツ写真を撮るコツ」記事ならたくさんあるんですけど、ほとんどが「良い機材を使う」のが前提なんですよね。

今フィギュアスケートファンの間ではスマホでスケーターを上手に撮影するノウハウ」のニーズが高まっていると思うので、是非コツを伝授いただきたいです!

私の能力&知識では、そんなこと絶対教えられないので(苦笑)。

目次

事前に準備しておくべきこと

本気で撮影したければ、席選びから入念に

クォリティの高い動画を撮影したいなら、座席選びは超重要です。

演技&周回の両方をがっつり撮りたいならアリーナ最前列は最強です。最前列はお高いですが、前の人の頭が邪魔になりません。二列目以降は大柄な方や前のめりになる方が前に座られるとどうしても画面内に前列の方の頭が入ってきがち。「座席運頼み」になってしまいます。

スタンド席最前列も演技動画を撮るなら狙い目かもしれません。ただ周回を撮るには、大きな会場のスタンドは厳しげ。スマホのズーム機能には限界があるし、会場によってはスタンド席最前列は手すりや壁が邪魔な場合もありますしね。

しかし、最前列だと「近すぎる」のが難点になる場合もあります。

ロングサイド最前列は座席位置によってはリンク全体を画面におさめるのは物理的に厳しいことがあります。「コラボプロの時に常に全員を映したい」という方はショートサイド最前列が最善ではないでしょうか?
(THE ICE2024東京公演だと「東」にあたります)

ーと言いつつ、様々な席からの演技動画を残せるのが観客動画撮影OKの最大の利点だと思うので、どんな席でも各自が撮影を楽しむのが一番だと思います。

日本開催の大会(特にワールド)は観客動画撮影NGで、様々な角度からの動画が共有されないのが残念だなーと長年思ってきました。

「試合時に周囲で撮影されるのはイヤ」&「いやらしい目線の撮影者から選手を守る必要がある」という考えも理解はできるんですが、「良かった演技は放送局が残してくれる映像以外にも色んなパターンで繰り返し観たい」という我欲の方が大きいもので。

モンペリエワールドは色んな席から観客が撮影した演技動画を見られて幸せでした。

スマホの撮影設定の事前確認

撮影設定の事前確認は、基本の基本なのでしょうが、慣れてない人は忘れがちなのでご注意ください。撮影時の縦横比率や、どれぐらいの容量(サイズ)で撮る設定になっているか等、事前にきちんと確認しておきましょう。

私は初めて「プリンスアイスワールド」に行く数日前、ブログ掲載用写真撮影時に設定サイズを小さめに変更してたのをうっかり元に戻し忘れてまして…

事前に設定チェックをしてなかったせいで画質の悪い写真しか撮れなかった前科持ちです(苦笑)。

広角レンズがついているスマホの場合は、広角で撮影する方法を事前に調べておくとよいです。必要に応じてカメラアプリの設定画面で「広角」で撮るための設定を確認しておきましょう。
(スマホの機種やカメラアプリによって設定方法は異なるので、機種やアプリ名、「スマホ」「撮影」「広角」「設定」などの検索ワードで調べてください)

動画撮影時の設定に「手ぶれ補正」などの機能がついていれば、ONにしておくとよいでしょう。補正してても私ぶれまくってますけどね。OFFにしてたらもっと酷いことになるのかな…。

またフラッシュは自動や強制発光ではなく「OFF」にしておき、照明を落とした演技中にうっかり光らせないようにしましょう。照明が暗い時に撮影しそうな場合は「画面の明るさ設定」も極力控えめに設定しておきましょう。

さらにスマホカメラを早く起動させる方法を覚えておくと撮影開始タイミングを逃すことが減ります。
画面ロックがかかっている状態でもiPhoneはカメラアイコンをスワイプするorロングタップなど、Androidは電源ボタン2回押しなどでカメラの一発起動が可能です。

<7/28追記>
東京公演ではスマホ撮影時にライトが煌々とついてしまう方が目立ち、係の方が客席までやってきて注意して回っておられました。

近い席の方のライトがつくと結構まぶしいです。(当の本人の目には光が入り込まないので自分のスマホのライトがONになっていることに意外と気づきにくい)反対側のブロックにいてもライトが煌々とついているのがよく見えました。暗い所での撮影の際に自動点灯する機能がついているのでしょうか。

おそらく事前の設定でライト自動点灯をOFFにできるのではと思うので、次回撮影OK公演があった場合はフラッシュの強制OFFと同様、撮影時にライトが自動点灯する設定になっていないか気を付けたほうがよいですね。

あと、後方席にいると前の席にいる人のスマホ画面が明るいと結構気になるなと思いました。フィナーレは照明が明るくなっているから気にならないんですが、しっとりした演技中だとスマホ画面が結構発光しています。なので上記チェック事項に、「演技も撮影する場合は、画面の明るさ設定を極力暗く変更しておく」というのを付け加えておきました。

<シャッター音>
写真を撮りたい方は、シャッター音を小さくするor消す方法を事前に調べておいた方がいいかも。静謐な音楽のプログラムの時に撮影したところシャッター音がことのほか響いてしまってうろたえました。「盗撮防止のためにマナーモードにしたところでシャッター音はするようになっている」ということをすっかり忘れておりました…

スマホのストレージ空き容量は事前に確保

先日、某有名フィギュアスケーターさんが「ファン向けのトーク動画をiPhoneで撮ったのに空き容量が足りなくて保存されなかった悲劇」が発生しました(苦笑)。

あの悲劇をファンが繰り返すことのないよう、事前にスマホの管理設定からストレージ空き容量を十分確保しておきましょう。(古い写真&動画を削除したりクラウドやSDカード・PC等に移動する等)一番盛り上がるトリの演技やフィナーレを撮影できなくなったら最悪ですからね。

動画は本当に容量食うので、空き容量次第では撮り過ぎを自制する必要があります。
撮り過ぎたかも?」と思ったら、整氷休憩中に空き容量をチェックして、必要に応じ撮影動画の保存場所から録画済みデータを移しましょう。

モバイルバッテリー持参が安心

会場に向かうまでの移動中にスマホを使っているとバッテリーを消費しがち。写真や動画を撮りまくってるとショーの最中にバッテリーが切れてしまうこともあり得ます。

撮影可能なショーに行くときはモバイルバッテリーを持参し、ショーの直前や整氷中にしっかり充電をしておくと安心だと思います。

THE ICE 愛知公演での反省点

撮影時に画面を見るor見ないは予め決めておく

きれいに録画するには、画面を見ながら撮影をするのがベストです。しかし私のように「肉眼で演技を見たい」場合は「顔の周辺にスマホを構えて肉眼で演技を追う」ーという手段もあります。

ただ、不慣れなもんだから「ちゃんと撮れてるかな」と不安になって撮影中のスマホ画面に視線を動かすと、その瞬間に手ぶれしちゃいがちなんですよね。「肉眼で観る」と決めたなら「撮影開始後は一切スマホ画面を見ない」と腹をくくったほうがいいのだなと反省致しました。

下記の動画は画面全然観ずに撮っています。広角撮影にしておけば後は画面を全然観ずとも自分の顔の動きに合わせて左右に振れば大体はちゃんと映るようです。

それでもクリムキンイーグルで駆け抜けていく昌磨さんに見惚れてしまい、スマホを振るのを完全に忘れ昌磨さんがフレームアウトしています(苦笑)。

オープニングの最終盤・ジュンファン紹介の途中から終了まで

そこそこ撮れている演技動画が他にいくつかあるので、東京公演終了後にでもアップしようかと思っております。

動画を共有する場合は映す範囲に注意

SNS等で共有したいと思っている場合は、映す範囲に注意が必要です。

私は普段撮り慣れてないものだから、時々スマホを左右に振り過ぎてしまい、何度かお隣の方の手元が映りこんでしまいました。画面拡大されたら手元のスマホ画面をがっつり確認できちゃうので、そういう動画の共有は自粛します。(と言いつつ多少の映り込みがあってもあげてくださってる方の動画はありがたく拝見しております)

周回時の撮影は初心者にはハードル高し

周回の時は照明が明るいので、周囲の観客がはっきり見える状態で映りこみやすいです。

私が向かって左側を撮ろうとすると斜め向かいにいるショートサイドのお客さんが結構はっきり映ってしまうんですよね。

反対サイドの観客が演技中の背後に映り込む程度ならともかく、ここまで映ってるのはちょっとなーとこちらも共有は自粛。(まぁそれ以前に映像がブレブレ過ぎて酷い映像でしたがw)

動画をぼかし加工するのは手間がかかるので、SNS等で共有したいなら、背景の映り込み範囲を減らすためにも周回時は「縦長サイズ」で一人だけ映すべきだったかも?と思いました。

でも、縦長サイズにすると通り過ぎて行くスケーターが一瞬しか撮れないというジレンマw  

スケーター間の身長差が大きいと、背の高いスケーターの首から上が撮れてなかったりするし!

写真の方が後で加工しやすくていいのですが、通り過ぎるスピード早いから動画の方が撮影しやすいんですよね。

私のように撮影へたくそな人は、最初から「自分のためだけ」に撮影するか、写真の連写機能を活用した方がいいかもしれません。今後は連写の枚数を最大上限に設定しておいて、写真撮影にしようかな。

コラボは「撮影優先対象」を決めておく

複数のスケーターが同時に滑るプログラムでは、リンク全体を同時に撮影できる席でない限り「撮影優先対象の取捨選択」を迫られます

「全部は撮れない…」となった時、自分は何を最優先して映すのか予め心に決めておいた方がよいなと思いました。

それができていなかったがゆえの失敗動画を下記にあげておきます。

この動画は、このリンクを知っている人だけが視聴できる設定にしています

ジュンファン選手も大好きではありますが、二人を撮れないなら昌磨さんをメインに撮影しようと思ってはいました。しかし、その決意が強固でなかった&二人の演技が余りにも調和し過ぎていたがゆえ、「ああどうしよう、ジュンファンも一緒に撮りたい」と欲が出てしまい、完全にミスりました(苦笑)。

「ジャンプは絶対同時に撮れない」のはわかっていたので、ジャンプでの昌磨さん狙いはブレずにすみました(でもこういう時に限ってジャンプ抜ける…)。でもそれ以外では「もうちょっとこっちに振ったらジュンファンも撮れるんじゃないか」と悩んでしまったらこのザマですw。おかげで誰も写ってない時間帯まであるという最悪な事態に(苦笑)。

ショートサイドでもなく俯瞰で撮れる席でもないのだから、最初から「どちらか一人メインでしか撮れない」と決心して潔く諦めておくべきでした。「できたら二人揃って撮りたい」と欲をかいてしまったのが敗因。撮影前にしっかり諦めておくのは肝心だと深く反省致しました。

次のフィナーレダンスは撮影辞めます!

上記の反省点は、あくまでも「スマホ撮影に不慣れな私が感じたこと」です。次の機会で「ああは言ったけど、やっぱり〇〇すべきだった」と反省ポイントはまた変わるかもしれません。

THE ICE東京公演の全編スマホ撮影OK日はチケットは取っていますが、最前列ではない&今回と同じ側のブロックなので今回ほど撮影はしないかもしれません。どれ位撮影しようかなぁと悩み中です。

ただ、「フィナーレのダンス時は撮影しない」で心が決まりました

愛知公演では「一緒に踊る?撮影する?」と悩んでいたらすぐ近くに昌磨さんが来てしまったので撮影を始めました。でも「全く踊ろうとせずスマホ向けたままってどうなんだろう?」と悩み始め、中途半端に踊りながら撮影したせいで映像はブレブレ&昌磨さんの顔が度々フレームアウトする酷い動画になってしまいましたw 踊るor撮影する、どちらかに徹するべきでした。

次回は「撮影専念部隊」ではなく、「笑顔で踊ってガンガン拍手する部隊」に回ります!

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