THE ICE(ザ・アイス)2024 リハ見学&愛知公演&東京公演通しての感想まとめ<前半>

サブアリーナに掲示されていたTHE ICE2024の宣伝ビジュアル(宇野昌磨・マリニン・ジュンファンの3名の写真)
サブアリーナ建物に出ていたTHE ICE 2024の宣伝ビジュアル

後回しにしていたTHE ICE(ザ・アイス)2024の各プログラムの感想、ショーの前半部分のみの感想です。リハーサル見学の話、愛知&東京公演それぞれの話を総合してショーのプログラム順に振り返って行きます。

全編観客スマホ撮影OKだった日に私が撮影したものがある場合は動画を載せました。あんまり上手じゃないですけど、色んなバリエーションがあるに越したことはないかなと思いまして。

私の個人的な感想記録ではありますが、今夏のTHE ICEを振り返りたい方はお付合いください。

目次

オープニング

太鼓芸能集団・鼓童さんの大太鼓から始まるという演出。

リハーサルで見た時はゾクゾクしました。いや~そう来るとは思ってたけどさ~、やっぱそう来たか!って。

https://x.com/KodoHeartbeat/status/1815718115877237212/photo/4 より (写真: 小海途良幹)


昌磨さん好きは「語る背中」が好きな人が多いと信じているので、ツボにはまった方も多かったのでは?

大太鼓演奏終了後、Adoの「唱」で赤い照明がつくところはとんでもなくカッコよかったっす。

…でも鼓童さんの大太鼓に聴き入り過ぎてて冒頭撮り損ねました(苦笑)。私のへたくそな撮影でよければご覧ください。近くの席の方がはっきり映りこんだ部分を強引にカットしため、ブツ切れの箇所があります。東京公演の全編観客スマホ撮影OKの日のものです。

私はリハの時点からパパシゼ両名の扇子さばきに感動していました。扇子リレーを担当したスケーターさんたちの扇子さばきがみんな美しいのなんのって!

最終日はこの部分の中盤で昌磨さんが加わる演出に変更されたのですが、撮影日ではまだ加わっていません。

やっぱり例え少しであってもオープニング曲の群舞に加わる方が、「座長の立場の昌磨さんがナビゲーターの二人に引導を渡す感」が感じられてよかったですね。日テレプラスで後日放送される際は最終日のオープニングバージョンだとよいのですが…。

次の動画は、昌磨さんがコールされて出て来るところからオープニングのラスト部分までです。鼓童さんの演奏が現場だと全身に響いてゾクゾクものなのですが、スマホ撮影のチープな音響では現場の迫力が全くといいほど伝わらないのが大変もったいないです。

愛知公演の全編観客スマホ撮影OK日のオープニング後半部分はこちらに動画載せてます。

各スケーター達の個別プログラム

で、この後各スケーターの個プロに入るんですが、トップバッターがデニス・ヴァシリエフス選手なんですよ。

若手のミハイル・シャイドロフ選手やニカ・エガーゼ選手あたりが来るかと予想していたので、いきなり豪華なところから来ましたね!ってビックリしましたね。トップにパンチあるベテラン持ってくるのも手ですよね。

デニス・ヴァシリエフス選手

エキシプロの「In the Air(夜の囁き)」と新SP?の「Helix」を半々ぐらいの割合で披露していました。

新SPをやるっていう下記の情報、私ショー前に目にしてなかったので、最近の彼には珍しい印象のダンサブルなナンバーだったので初見時はちょっと驚きました。

これを事前に目にしてたら「Funky」なSPが来るのね!と心の準備ができたかとw

私は後日のテレビ放送されたところで全貌が絶対にわからないグループプログラムの撮影を最優先し、個プロはごく一部しか撮影しなかったので、彼の演技動画は残念ながらありません。そのぶん目に焼き付けるようにして凝視しましたよ。

唯一手元にある彼の個プロ映像は撮影大失敗の写真一枚のみ。ボケボケの後ろ姿でブレてて何がなんだかよくわからない写真なのに、「これは間違いなくデニスくんw」とすぐにわかるのがスゴイ(笑)

THE ICE 2024ではデニス・ヴァシリエフス選手の極上ベスティスクワットイーグル堪能しまくれて楽しかった!

トップバッター過ぎてスタオベのタイミングを逸してしまったのが悔やまれます。東京公演で見た「In the Air」の圧が凄かったです。「圧倒」ってこういう感じなのね~って思いました。

三浦佳生選手

新SPの「Conquest of Spaces」と新EX「Myra」の二つを見せてくれました。三浦佳生選手は試合やショーに出まくっているので、既にどちらも初見ではないというのがスゴイ(笑)。

個人的にはセルフコレオのエキシビションプロが結構好きです。こういう系もいけるんだなって。スピンも去年よりよくなっている印象を受けました。

彼はグループナンバーの時にヒールスピンを何度も披露していました。今年から評価の対象として明文化されたため他にはマリニン選手も入れててたけど、やっぱり長年演技に入れ続けてきたアレクサンドル・セレフコ選手のヒールスピンが一番美しいと思いましたね。

三浦佳生選手はリハや前半公演ではヒールスピンで何度か転倒していたので、「やっぱそんな簡単にマスターできる技じゃないんだな」って思いました。

新SPは「リショーです!」って感じの振り付け。最初は「いかにもリショー…」と鼻についていた右手ぷるぷる振り付けもだんだん癖になってきました(笑)。

SP演技中の三浦佳生選手

新SP「Conquest of Spaces」演技終了後

実を言いますと私、去年の彼のリショー振り付けSPは最後まであまり好きになれずだったんです。(シニアデビューシーズンのピアソラ「ミケランジェロ’70+天使の死」が好きすぎたw)。

でも今年のSPは好きになれそうな予感がします。『地球に飽き飽きした人が宇宙に冒険に出るのがテーマ』だという荒唐無稽な設定が、濃いリショー振り付けには合ってるのかも?

ニカ・エガーゼ選手

彼も新SP?と新エキシ?をやってくれました。新SPは「L’enfer」という曲らしいですが、まだ滑り込めていないためなのか残念ながらあまり印象に残っていません。

というか彼も含め男子スケーターの選手の多くが上下黒の衣装だったんですよ!そのせいが大きいかも(苦笑)。

ただ、エキシ用プロはDj Chechenによる、民謡テイストで哀愁ありつつも華やかなナンバーでした。衣装はこちらも黒でしたけどエスニックな感じが彼に似合っていて印象に残りました。

THE ICE2024に来てくれたヨーロッパスケーター達が一杯練習やショー写真をSNSにあげてくれていたのは楽しかったですね。彼らはロシア語で話していたのかな?

ミハイル・シャイドロフ 選手

リハーサル見た時、昌磨さんやジュンファン選手の演技以外で最も驚いたのが彼の演技。ネタバレは宜しくないと思い言葉を濁してしか書けなかったので、早く大勢の人に見てもらって反響を知りたいなと思っていました。

リハの時の感想はこちら。本当はもっとあれこれ書きたかったけどこの程度しか書けなかった(苦笑)

愛知公演初回は、新SP?の「デューン 砂の惑星 PART2」で来ました。「よかった~ちゃんと今季の競技プロ用披露の用意してくれてたのね(笑)」と喜んだのですが、愛知公演は結局全部同じプロで。

「リハで見たアレは一体何だったんだろう…まさか本番ではやらないつもりなんだろうか?あんなかさばるものをわざわざ空輸してきてやらないなんてことありえるのだろうか?」と心配になりかけていました。

インスタにあげられた下記のおふざけ動画でも着ぐるみに入った人が座長さんだと誤解されてしまってたし、「このままあのプロが日の目を見なかったら不憫だな」とまで思い始めていました。

そしたら東京公演ではやってくれましたよ!

「これが後日テレビ放送されるとは限らないし、記録しておかねば」と妙な義務感に駆られて、これはしっかり撮影しました。

リハーサルの時は驚きが勝ってしまったのか見学客の反応おとなしめだっただんだけど、本番ではがっつり受けてて一安心(笑)

カンフーパンダのイメージで日本に来て、彼は実際の日本をどう思ったのでしょう?

…というか彼はさいたまワールド出てるんだし、日本初体験じゃないのに未だに日本イメージがアジア各国ちゃんぽん状態なのね(笑)。でも観客を楽しませようと考えてくれたことなので素直に嬉しいです。

リハの時はダブルジャンプじゃなくて確かシングルだったせいかちゃんと着氷していて、「こんな着ぐるみでも降りれるのか、スゲー!」ってなってたんですが、ショー本番では2回ともダブルに挑戦!着氷は叶わずでした。コケるのも演出の範疇でかわいらしかったですけどね。

リハーサルでは後半にアレクサンドル・セレフコ選手&ニカ・エガーゼ選手がリンク隅に出てきてパンダに格闘を挑むちょっとしたお遊びをしてくれたんですが、本番披露時には無しでした。

ショーのエンタメに体張るあたり、カザフスタンスケーターに脈々と流れるエキシビション精神を感じました。貴公子イメージの強かったデニス・テン君もチュチュつけてコミカルエキシビションやってたもんなぁ。

こんなコミカルプロを見ているというのに「テン君が今も生きていたら、THE ICEにも出てくれていたかなぁ…」なんてことを心の奥で考えていました。あの夏からもう6年です。

ナビゲーター二人の「Mr. & Mrs. Smith」

ここでナビゲーター宮原知子×ジャン=リュック・ベイカー(以下JLBと略)による「Mr. & Mrs. Smith」の寸劇チックなプロが挟まります。

宮原知子さんのショープロをコミカルにアレンジしたバージョンで、衣装チェンジにはイリヤ・マリニン選手と三浦佳生選手が出て来ると言うサービスつき(笑)。(マリニン選手はエイモズ選手演技前の小道具片づけにまで出て来るという働き物っぷり!)

次に登場するケヴィン・エイモズ選手の出番は、ナビゲーターの二人を「邪魔だ邪魔だ、次は僕の出番だから引っ込め!」ってアクションをするところから始まります。リハーサルの日は、この動きを佐藤有香さんが実際に動きをやって見せながら指導して、ケヴィン・エイモズ選手の紹介映像をいつどのタイミングで入れるか等、演出プランをスタッフと相談しながら進めていたのが興味深かったです。

本当ナビゲーターの二人は大活躍でしたね。返す返すも「もっとその旨事前宣伝すればよかったのに」と残念に思ってしまいます。

ケヴィン・エイモズ選手

彼も新SP?とエキシプロ?を披露。プログラムはどちらも初見でした。おそらく新SPはダンサブルな「Everybody」の方かな?

東京公演で見た「ハレルヤ」は心に沁みました。「ハレルヤ」はある意味手垢のつきまくった「禁止曲」ですが、彼にしか出せない味があると思いました。心からのスタンディングオベーションを送りました。

観客の声援を受けるたび、感極まっていた印象を受けました

彼が試合に出られないメンタル状況になってしまったのは、彼が信頼を寄せるシルヴィア・フォンタナコーチへの批判が彼自身にも向けられていることも一因じゃないかと私は思っています。「何故コーチを変えない」と延々言われ続けてるストレスはかなり大きいのではないかと。(詳しく知りたい人は「シプレ フォンタナ」などで検索)

日本でその手の批判に晒されたことはほぼ無いので、THE ICEは表舞台への復帰に向けいいステップになったのではないかと思いたいです。

THE ICE期間中、宮原知子さんと二人でショーの動画を作って公開していました。

彼の美しい滑りを再びナマで見られて本当に良かった。美しい動きで演技を埋めつくせるスケーターが競技で活躍する姿を私は見たいです。

マディソン・チョック&エヴァン・ベイツ組

「Stars on Ice(スターズ・オン・アイス)」でこの新エキシプロ「Once I Was Loved」の演技映像を見て「ええええ何これー!こんなプログラムやってくれるって事前に言ってくれてたら行ったのに!」と恨めしく思った私。

SOI大阪公演はモントリオールから帰ってきて数日後だったので、行くの辞めたんですよね…

念願かなってこのプロをナマで見ることができました!

この演技が次のコラボレーションナンバーにつながっている都合上、チョックベイツ組が「THE ICE」で披露したプログラムはこれ一つだけでしたが、毎回これを見ることができて私は大満足でしたよ。まだ見足りないぐらいです(笑)。

布を使う演出というのは、エキシビションやアイスショーの定番演出ではありますが、これは私が過去見てきた中で、最も布をうまく使ったプログラムだと思いました。何度見ても本当に「隙がひとつも無い」。

昌磨さん同様今季で引退かと思っていたら競技続行で嬉しい

私の下手な写真じゃ美しい布使いがよく伝わらないので、下記の投稿の3枚目をご覧ください。これはあくまでもほんの一例。プログラムのほぼ全編で布をうまく演出に使っています。

前半を締めくくる二つのコラボナンバー

アイスダンサーたちを中心とした「Experience」

チョックベイツ組の珠玉のプログラムの感激さめやらぬままなだれこむコラボプロは本当に破壊力凄かった。リハーサルの日の時点で息を呑みましたもん。目が足りね~ってなりました。

こちらは愛知公演の時の映像をば。

このプログラムはどれもこれも好きですが…イーグル好きの私としては、終盤のデニス・ヴァシリエフス選手のベスティスクワットイーグルを何周も見られるのが本当に眼福でした。

珠玉のアイスダンサーたち二組にJLBと宮原知子選手の臨時カップル、チャン・ハウ組とデニス・ヴァシリエフス選手が違和感なく溶け合って。

このコラボナンバーの間はこれが何を表現しているかとかは一切考えられず、ただただ見惚れるばかりだったのですが、ラストのポーズでチョックベイツ組二人の結婚のセレブレーションだったのだとようやく気付きました。ショー本番では二人の結婚式の写真を流して祝福を送るあたり、THE ICEっぽい演出でしたね。

照明も本当に素晴らしくて、愛知公演初日は「もうこれ見られただけで私大満足…」とか思っちゃいました。まだ昌磨さんオープニングちょっとしか滑ってないのに(苦笑)。

というかリハの時は「この後にトゥーランドットだろうけど、直前にこんな凄いプロやられちゃって大丈夫だろうか」と心配になったぐらいでした。…トゥーランのリハ見たらその心配はすっ飛びましたが(笑)

宇野昌磨さん×チャ・ジュンファン選手コラボ「トゥーランドット」

昌磨さんが「ジュンファンとやるなら、(それぞれ五輪で演じた)トゥーランドットにしよう」と提案したそうですが、いや~ファンのニーズをよくわかってらっしゃる(笑)。

「ジュンファン選手と昌磨さんは滑りや所作の性質に共通するものが多いので、絶対に合うだろう」と踏んではいましたが、想像以上に合っていて本当に驚きました。既に愛知公演後の下記の投稿の「二人のカラフ王子によるトゥーランドット」の項目であれこれ語ってるのでこのへんで止めておきます。

こちらが私が撮影した東京公演の時のトゥーランドットです。

東京公演の映像は、「撮影失敗例」として下記の投稿に掲載した愛知公演のトゥーランドットよりちょっとだけマシに撮れました。でもスケーター達は肉眼で追いかけて、スマホを適当に振っているだけなため、画面サイズはずっと引き気味になっております。

というか、このプロはできる限り二人を同時に視界におさめたい。でもどうしてもリンクの両端に行かれてしまうと昌磨さんのみしか追えなくて…本当ごめんなさいです。

シングルスケーターのコラボプロを見る場合は、ショートサイドorスタンド上段から見るのがベストだなと思いました。ショートサイドから見た時は常に二人を視界に入れることができて、スケーティングや所作の調和感をどっぷり堪能できて大満足でした。

返す返すも東京公演の1回目、スタンド上段のチケット取ればよかったです。特典映像がああいう感じだって事前にわかってたらなー。

ジュンファンが来年もTHE ICEに来てくれて、こんなコラボをまた見せてくれたらいいなぁ。でも来年はミラノ五輪シーズンだから、じっくり競演プロを作ったりする余裕は無いかもしれませんね。

でも、いつか二人でがっつりコラボプログラム挑戦してほしいなという期待が膨らみました。なんか二人がプロになってから組んだらすごいショープログラムを見せてもらえそうな気がします。

フィナーレ用ダンスレッスン

リハーサルの時、これが始まってちょっと安心しました(笑)。

フィナーレダンス踊らされること自体はあんまり好きじゃないんだけど、「Can’t Take My Eyes Off You」は昔から大好きな曲だし、スケーター達が目の前に来てダンスレッスンしてくれるのは楽しい。今年はアイスダンサー二人が可愛かったことを、直後の感想で語ってます。

リハーサルの時の振り付けは結構難しかったのでどうしようかと思いましが、私たちの覚えがあまりに悪かったせいか本番の振り付けは簡単に変更されてて助かりました(笑)

放送予定情報

なんとか前半までまとめ終えました。

去年も楽しかったけど、今年のショーも楽しかったなぁ。例年より公演回数が少なかったのは残念だけど、首都圏の大きな会場のTHE ICEも新鮮でした。放送があるまでは過去の自分の動画や写真でショーを反芻することにします。

放送予定、公式ホームページにもチュッキョさんアカウントにも掲載されてないようなのでここに載せておきます。(愛知公演会場で配布されたフライヤーの記載情報です)

日テレプラス特別版 
8/23(金)22:30~
 ※インタビュー映像などを含めたオリジナル編集
愛知公演版 
9/22(日)14:00~
 ※テレビ初放送 (放送範囲等の記載なし)

このフライヤー、改めてじっくり読むと、放送されるのは愛知公演映像のみっぽいですね…まぁ諦めずにリクエストは出しますが。

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サブアリーナに掲示されていたTHE ICE2024の宣伝ビジュアル(宇野昌磨・マリニン・ジュンファンの3名の写真)

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