【JGPSタイ大会2025】中田璃士&島田麻央選手の活躍とライサチェク登場!『レ・ミゼ』プロ&タイ勢の話題も

JGPSタイ大会2025の大会ロゴ

ジュニアグランプリシリーズ(JGPS)2025、4戦目のタイ大会(バンコク開催)とチャレンジャーシリーズ(CS)大会のロンバルディア杯が重なったこの週末。試合配信を視聴するフィギュアスケートファンは大忙しでした。

今回は、昨夜のJGPSタイ大会の男子フリーの話題を中心に、JGPS大会最終日を振り返ります。
※当然試合結果はネタばれしています

JGPSタイ大会2025(バンコク)リザルト

なお、JGPSタイ大会は終了しましたがロンバルディア杯は今日9/14(日)19時過ぎから最終日です!

19:10~20:17はペアフリー。ボストンワールド銅メダリストの「コンマチ」ことサラ・コンティ/ニッコロ・マチー組(地元イタリア)が出場します。鍵山優真選手、佐藤駿選手、三浦佳生選手が3名揃って出場する男子フリーは20:40~23:20 と日本人には非常に見やすい時間帯でありがたいです。

ちなみに佐藤駿選手は21:55、三浦佳生選手は22:56、鍵山優真選手は23:04、イリヤ・マリニン選手は23:12鍵山優真選手の次はイリヤ・マリニン選手です!

アイスダンスFDは23:40~深夜2:10。私は後日アーカイブで気になる選手のところのみ見る予定です。

目次

男子フリーの注目演技

日本時間9月14日の夜のJGPSタイ大会男子フリーは後半グループを中心に時差視聴しました。前半は流し見しかできておりません。JGPS大会は初戦以外は特にブログに書き残すつもりはなかったのですが、印象深いことが複数あったので急遽書き残すことにしました。

「レ・ミゼラブル」プロが二人!

先日、「レ・ミゼラブル ワールドツアースペクタキュラー」大阪公演を観て、「フィギュアスケートにおける『レミゼ』の存在感ってすごいよね」と思ったばかりの私。

そんな私にとって、JGPSタイ大会男子フリーは『レミゼ』プロが二つも見られてタイムリーでした。

ニキータ・シェイコ選手(イスラエル)

一人目はニキータ・シェイコ選手。ジュニア3年目、昨年はスロバキア大会で4位。今大会は総合7位でした。

出てきた瞬間、「レ・ミゼラブル」のミュージカルや映画を観たことのある方なら誰が見ても『レミゼ』やるんだねってわかる衣装です。

冒頭は複数の曲をミックスしているようで、「Do You Hear The People Sing?(民衆の歌)」などの「バリケードでの闘い」を思い起こさせる曲のフレーズが入ってきます。そしてメインの使用曲「Empty Chairs at Empty Table(カフェ・ソング)」に変わるーという流れ。

「Bring Him Home(彼を帰して)」ほどは使用回数が多くないけど、この曲もたまに使う男性スケーターいますよね。昨季の全米ジュニアチャンピオンのLorenzo Elano選手がSPでこれで滑っていました。

ヤンハオ・リー選手(ニュージーランド)

JGPSタイ大会では3位と表彰台に乗ったヤンハオ・リー選手

今年名古屋で開催されるジュニアグランプリファイナル(JGPF)に来てほしいと思っていたのに、第1戦のリガ大会で5位になってしまってJGPF進出が厳しくなったことがショックでね。そのせいか彼のフリーが『レミゼ』プロだったことをすっかり忘れておりました(苦笑)。

冒頭は『レミゼ』の印象的な序章のメロディーから「Look Down(囚人の歌)」で重厚感のあるスタート。途中からイギリスの男性シンガー Karl Loxley(カール・ロクスリー)による「I Dreamed a Dream(夢やぶれて)」に変わります。

女性歌唱版だと、娘を養うために売春婦となり命を落とす不幸な女性のイメージが強くなっちゃって男性スケーター演技には違和感があるからでしょうか?「Look Down」からつなぐと、革命を夢見た庶民が結局は踏みにじられ「自分の夢もついえてしまった」と嘆いているーとの解釈はできます。

ヤンハオ・リー選手はSPも9/11テロがテーマになった「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」の映画音楽を使用しているので、ストーリー性のあるプログラムを演じるのが好きなんでしょうか?それともコーチ&振付師の好み?

開催国タイの選手勢の活躍

JGPSタイ大会はいわゆる「黄色い声援」が大きくてビックリしています。小規模な会場なのに観客のボルテージめちゃくちゃ高い(笑)。

タイには若い女性のフィギュアスケートファンが結構いるのでしょうか?世界ジュニアチャンピオンである中田璃士選手にはアイドルかのような声援が送られていました。

地元タイのヒロ・カエワティップ選手が5位入賞!

もうひとり、声援がひときわ大きかったのは地元タイのHiro KAEWTATHIP(ヒロ・カエワティップ)選手

現在14歳でJGPS大会は初出場ですが、総合5位に入りました!タイのスケート連盟のInstagramでも派手派手しく祝福されています。

私、この選手の存在を把握していなかったんですが、ISUのバイオグラフィーによると木下アカデミーで村元コーチに師事した時期もあるようです。

日本&タイの血をひき、拠点は米国ロサンジェルス。まだ細身な少年体型で回転軸も非常に細く、ジャンプが安定しています。今後どう成長していくかはわからないけれど、期待の持てそうな選手です。

タイ選手は男女シングルに6名が出場

タイには女子にもタイ&日本ミックスのパッタラティダ・カネシゲ選手(タイ拠点)がいます。今大会は総合133点台で18位でしたが、パーソナルベストスコアは175.41ある選手です。

JGPS大会がタイで開かれるのも地元にとっては意義が大きいんだろうなと思いましたね。タイスケート連盟のInstagramでも誇らしげに6名の選手の結果を投稿していました。他にも国内拠点の選手たちがいるんですね。

四大陸選手権で東南アジアの選手が今よりたくさん見られるようになる日も近いかも!?

海老原大弥選手4位&中田璃士選手は連続優勝でJGPF確定

海老原大弥選手は4位だったので、無事2戦目派遣されそうです。

最後のスピン前のバタフライジャンプをやろうとしたときに滑って転倒してしまい、スピン一つノーカウントになってしまったのはちょっと勿体なかったですね。「q」を多く取られてしまったのも響きました。

中田璃士選手は「オールグリーン」の演技で危なげなく優勝…だったのですが、冒頭の4回転2本を決めたあと、何でもないところで氷にひっかかって転倒。日本男子2人ともが思いもかけないところで転倒するというプチ波乱。

ただ、中田璃士選手の転倒は技の実施中ではなかったので減点1を食らった程度のダメージですみました。1位ー1位なのであっさりJGPF進出を確定させています。

事前にパトリック・ブラックウェル選手が4回転2本を入れて高得点を出して暫定1位につけていましたが、「総合的な力を上げてきている今の中田璃士選手であればまず大丈夫だろう」と安心して視聴できました。

表彰式にエヴァン・ライサチェクさんが登場!

久々の「本物」ライサチェク氏リンク登場

一番ビックリしたのはコレかもしれません。

スケオタが集う場所では配信画面がトラブルで真っ暗になると「ちょっとライサどいて!」「ライサチェク来た!」というフレーズが良く使われます。

バンクーバー五輪金メダリストのエヴァン・ライサチェク選手(当時)が高身長で真っ黒な衣装で有名だったことに由来するものです。
(ライサチェック、ライザチェク表記もあり。現役最後まで日本語表記が安定しない人でした)

だからライブ配信視聴者からの「ライサ来た!」という報告を目にしたときは、てっきり配信映像が乱れたのかと思いましたよ(笑)

そしたら本物ライサチェクさんでした。マジか!

彼の妻はタイ王室にもつながる実業家

バンクーバー五輪引退後はダンスに挑戦する番組に出たりはしていましたが、5年前にアジアの王族に繋がる富裕層の女性と結婚してからはアイスショーなどフィギュアスケート関連の表舞台に全然出てこなくなりまして。そのため私は彼の近況を全く把握しておりませんでした。あのアジアの女性ってタイの方だったのね!?

結婚当時の記事を調べたら、Vogue Japanに華々しく掲載されていました。いつもこのブログにリンクを貼る記事と余りにも系統が違うw

ライサチェクさん登場部分の動画はこちら

下記のライブ配信動画で久々のライサチェクさんの姿を確認できます。

彼が登場するシーンから再生されるように設定してありますので、メダリスト登場シーンからご覧になりたい方は少し巻き戻してから視聴してください。彼が今も滑っているのかどうかは全くわかりませんが、容姿はヒゲをうっすら蓄えている程度で、ほとんど変わらずでした。

女子シングルは島田麻央選手優勝&岡田芽依選手2位

島田麻央選手は調子が上がらない中でも無敗記録は更新。高難度ジャンプがはまらずとも、他の技の質の高さがこういう時にモノを言いますね。
…と言っても私、まだ女子の演技動画見られてないんですけどね。

岡田芽依選手は優勝した第1戦・ラトビア大会に続いて2戦目も表彰台に立ちました。1位ー2位なのでJGPSはほぼ当確。(確定ではありません)

大阪で練習しているハナ・バス選手(オーストラリア)のフリーがトリプルアクセル2本入って一躍表彰台?という演技だったのにジャンプ回数規定違反で大減点されて表彰台に乗れなかったーとの話を聞いていて残念です。演技自体はよかった?ようなので、動画を見るの楽しみにしています。

JGPSで順調に実力を発揮している日本女子が多く、このままいくとJGPF女子シングルのメンバーはほとんどが日本人選手になりそうな勢い

日本勢の活躍はとても喜ばしいけれど、名古屋で国際大会っぽい雰囲気を味わうには他国の選手にも活躍してほしい気持ちもあって…なんとも複雑です

カップル競技

私元々ジュニアはさほど熱心にフォローしていないこともあり、JGPSのカップル競技は日本人選手のかほゆう位しかチェックしていませんでした。(かほゆうのFDは「Tree of Life」で最後は「Wild Side」!)

しかし、今回のタイ大会では中国ペアRui Guo & Yiwen Zhang組が久しぶりのクワドツイストを決めたことをISU公式のInstagram投稿で知りました。

「Quad Twist is back!」

スコアを見たらレベル1だけどクワドツイスト認定で加点もついています!おお、これは北京五輪の「スイハン」ことスイ・ウェンジン/ハン・ツォン組以来初認定のクワドツイスト?

採点基準の変更で実施リスクが大きくなってしまい、絶滅寸前になっていたクワドツイスト。

また見られるのは何だかちょっと嬉しいです

さいごに

JGPSタイ大会の女子&ペア、ロンバルディア杯女子フリーは情報のみでまだ演技映像をチェックできていません。

明日は所用で動画を見る時間が取れそうもないので、これから宇野昌磨さんの新宿でのTBSイベント(「スト6」関連)をご覧になった観客の情報のチェックもしつつ、ちょこちょこ視聴していきたいと思います。

どうも昌磨さんはX(Twitter)での投稿を見る限り、「スト6」マスターにランクアップ直前まで行ってる模様。「マスターに上がる瞬間はイベント映像or配信でちゃんと見せてね!」とお願いしたいです(笑)

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