【祝】友野一希選手  スポンサーとの所属契約締結おめでとうございます

暗闇に大量の紙吹雪が舞っている様子
おめでとうございます!!!

今日は嬉しいニュースが飛び込んできました。

友野一希選手が昨季「パートナー契約」を結んでいた第一住建ホールディングスさんと「所属契約」を結ぶことになったと公式発表されました。

目次

友野一希選手の新しい所属先が決定!

いや~これは嬉しい話でしたね。

2022-23年シーズンに友野一希選手がスポンサー探しに奔走した結果、アドバイザリー契約やパートナー契約等を結ぶ企業さんが増えました。「これで現役が続けられる」と安心はしていましたが、所属は中学時代所属していた「上野芝スケートクラブ」でした。所属先が明確になるのは更に安心です。

所属決定情報は各メディアでも報道されました。友野一希選手が「名前を背負い」という言葉を選んでいるところに覚悟が感じられ、単なる喜びだけでなく身が引き締まる思いがします。

2022-23シーズンは「スポンサー探し」の日々

彼がスポンサー探しに奔走していた2022-23シーズンを思い起こすと、このニュースが本当に嬉しいです。

それまでのスポンサーのスポーツクラブとの契約が終了してしまい(新型コロナの影響も大きかったのだろうと思います)、本人が地元企業に何社も連絡して「スポンサーになってもらえないか」とお願いして回っていたこのシーズン。

本人が直接電話で営業かけている姿を映像で見た時は胸が痛みました。

平池コーチは当時、このままスポンサーが見つからなければ資金不足を理由に引退する可能性があることを示唆する発言もしていましたしね

なのでこの年の全日本選手権、私が最も緊張して演技を見守ったのは友野一希選手でした。宇野昌磨さんをはじめ他の選手も応援していたけれど、私は彼の演技を来季も見たいと強く望んでいたので。

私が今大会で一番緊張したのは彼の演技前でした。山本選手はGPF銀の成績を残してるけど、友野選手は全日本で表彰台に乗らないとワールド代表には確実になれないから。そしてこれがひょっとして彼のラストチャンスかもしれないから。ワールド代表を逃せば、スポンサーを見つけられないまま今季限りで引退になってしまうかもしれない。「神様、この子はいい子なんです。彼の努力が報われますように」って本気で祈りましたよ。

2022年12月26日の鑑賞記(友人限定公開)より抜粋

祈るようにして会場で演技を見守った記憶は今も鮮明に思い出せます。この年ワールド出場を決めてから少しずつスポンサーが増え、そしてついに所属契約まで結べるようになったなんて。

2022-23シーズンの友野一希選手がスポンサー探しをどう進め、スポンサーを確保していったかは下記の記事にに書かれています

個人競技選手が「スポンサー」を見つける厳しさ

フィギュアスケートのように競技継続に資金がかかる競技において、個人スポンサーがつくかどうかは家が超裕福でない限り死活問題です。実力や人気があっても充分な資金協力が得られず、競技引退してしまうスケーターは数多くいました。

私が昔好きだった佐々木彰生選手も所属契約結んでくれるようなスポンサーがいたら現役もっと続けてくれたのかな…と思ったことがあります

引退の最大の理由は拠点リンクの閉鎖で、他に体調などの要因もあったようですが、あの頃彼に大きなスポンサーがついていたら違ったのかなって
(まぁ今は幸せな二児のパパになってらっしゃいますけどね)

シニアデビュー前後にスポンサーが決まらないと、結局学生スケーターとして大学卒業と共に競技も卒業=引退してしまう選手が多い

どんなにスケオタ間で人気が高くても「五輪代表に選ばれる可能性がありそうかどうか」がスポンサーがつくかどうかの分かれ目。そしてその可能性があったとしても、候補者が複数いればスポンサーは末長く活躍してくれそうな若手を選ぶ。

そんな中で大学卒業後もスケート競技を続けることを選択し、自らスポンサー探しを積極的に行い、文才やトーク能力などを発揮してスポンサーを徐々に獲得していった友野一希選手の動きは画期的だったと思いますね。「そういう道もあるんだ」と後に続く後輩に示すことができたと思います。

もちろんそれは友野一希選手だからこそ実現にこぎつけられたことで、誰もが簡単に真似できるような道ではありません。でも世界トップクラスに入れる実力に加えて、際立った個性と人気&好感度等の「プラスアルファの魅力」があれば26歳になっても新たな所属契約を結ぶことができるーというのは凄い実例を残したと思います。

こちらはHDフラワーホールディングスさんとスポンサー契約を結んだときの記事。企業が彼のどういうところを評価して契約を結んだかが書かれています。本当に「努力で得た」契約なんだなって思いました。

ミラノ五輪シーズンまであと2シーズンで引退する予定の選手と所属契約を結んでくれる第一住建ホールディングスさんには感謝ですね。まぁ2年という期間限定だからこそ支援できるーって考えもあるかもしれませんが、この不況下にアスリートのサポートに資金提供してくれるだけでもありがたいことです。フィギュアスケートファンは足を向けて寝られない(苦笑)。

そして一番苦しい時期に支援してくれて今も引き続き支援してくれている泉州工機さん、HDフラワーホールディングスさん、コラントッテさんも!あと長年彼の連載記事を掲載し続けているnon-noさんも陰の立役者だと思っています。

フィギュアスケーターへの金銭的支援 今後の方向性について思うこと

これまでも資金難に陥ったスケーターがクラウドファンディングを求める試みはあり、実際に成果も出しています。とはいえ選手の立場からすると、安定した練習環境作りには企業からのサポートが最も役立つでしょう。

企業にとってこれまで支援の指標になっていたのは「五輪代表になれそうかどうか」だと思いますが、今そこに少しずつ変化が出てきているのでは?と私は感じています。

スポンサー契約のイメージ画像

選手自身に一定以上の実力があることは最低条件。それプラス大勢の人を引き付ける魅力を持っていて発信力があるスケーターであれば、これからは企業の支援対象になりうる時代が来るんじゃないか?ーと期待込みで思っています。

もちろんオリンピックや世界選手権のメダルがあるに越したことはありません。チャンピオンシップ大会のメダルの有無で国内外アイスショーでのギャラも大きく変わると言われてきました。しかし日本国内のアイスショーの潮流はここ数年変わってきています。現役時代の実績よりも「ショーで見せる本人の演技の魅力」「人気」がより重視される時代が近づきつつある気がします。

フィギュアスケーターの現役時代は他競技と比べるとかなり短いです。だからこそ現役引退後プロになって長く活躍できそうな人気スケーターを支援するというのは、長い目で見たら「お得」かもしれませんよね?今はテレビ放送だけが宣伝の機会ではないですし。

こんな時代の変化によって、不本意に競技を辞めていくスケーターが少しでも減ることを願います

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