いよいよGPS開始!「スケートアメリカ」の見どころ/エイモズ選手の演技を見たいかどうかがわからない…<誤記修正あり>

この週末、BSフジでは「フィギュアスケートTV!」、CSテレ朝チャンネル2「フィギペディア~GPシリーズ2024開幕直前スペシャル~」が立て続けに放送され、今シーズン本格突入前の雰囲気が高まってきました。

そこで今回は、グランプリシリーズ開幕一戦目「アメリカ大会」の私なりの見どころをまとめていきたいと思います。

今回は初戦なので特別です。今後毎大会ごとに見どころまとめる気力は多分ないでしょうね。次に見どころを整理するとしたら、現地に行くフィンランド大会かな?

※10/15 ケヴィン・エイモズ選手の遭難歴について誤記修正済

目次

どのカテゴリがライブで見やすい時間帯か

今年のグランプリシリーズアメリカ大会(スケートアメリカ)は、男女SPとペアフリー最終グループぐらいならナマ視聴できそうな時間帯です。

まだ新しいVPNサービス契約してないので、いい加減契約しないといけないですね…(苦笑)

ペアフリーはラスト2~3組に間に合うぐらいの時間になら起きられるかな…ちょっとビミョー(苦笑)。男子フリーは怖いので見ずに寝てしまいそう。(怖い理由は後述)

開始予定時刻(日本時間)カテゴリ
10/19(土)07:59~09:03ペアSP 
10/19(土)09:25~10:54 女子SP
10/20(日)03:03~04:21アイスダンスRD
10/20(日)04:43~05:59ペアFS
10/20(日)07:16~08:45男子SP
10/20(日)09:06~10:53 女子FS
10/21(月)01:04~02:52男子FS
10/21(月)03:22~04:54アイスダンスFD
開始・終了時刻は試合進行状況により変動する場合があります

男子シングル 私の見どころ

世界王者 イリヤ・マリニン選手の仕上がり具合

一般的なフィギュアスケートファンにとっては現世界王者イリヤ・マリニン選手の仕上がり具合が最大の見どころでしょう。日本国内でも特集記事が出ています。
(今注目しているライバル選手の話題だけでなく、引退した昌磨さんについてのコメントもあります)

マリニン君陣営はSPもフリーも彼に似合うキャッチーな路線を毎度よく選んでくるな~と感心しています。国内外のアイスショーに出まくっていた割にSPフリー共に仕上がりが早め。でもまだまだ底上げしてきそうな気配を感じています。

最も気になるのはケヴィン・エイモズ選手の動向

しかし私が一番気になっているのは…ケヴィン・エイモズ選手がフリーを滑り切れるかどうかです。

昨シーズン終盤から休養を決め、ワールドを欠場した彼。今夏の「THE ICE(ザ・アイス)2024」ではそれなりに回復していたようには見えたのですが、先日出た試合(仏マスターズ)のフリーでまたもやとんでもないことになっていました。

総得点84.33。SPで得た83.38とほとんど変わりません…

https://csndg.org/resultats/Masters2020/MAST2020_SeniorsMessieurs_FS_Scores.pdf より引用

ジャンプ全滅(4転倒&1抜け&着氷したトリプル2本は両方ダウングレード)で技術点28.96。演技動画を観る限り最初のスピンやステップ、コリオシークエンスの動きは悪くはありません

ただジャンプの着氷が完全におかしい。恐怖心を感じているかのような着氷になっていて、転倒はいずれも強烈。体力に与えるダメージも大きくて、後半のスピンはコリオシークエンス優先するために省略してしまったように見えました。

SPでは冒頭の4回転トゥループー2回転トゥループをこらえつつ降り、後半のトリプルルッツは美しく降りていました。身体的な問題ではない可能性が高いと思います

ただSPのトリプルアクセルはかなり痛そうな転倒をしていたので、この時の転倒の影響が翌日に出ていたーという可能性はゼロではありません。

でも怪我の影響があったのだとしたら、さほど重要ではないこの大会のフリーに4回転トゥループ入れてこないのでは?と思います。

フリーの結果を聞いたときは「スケートアメリカは欠場になるかも?」と覚悟。

しかし、本人は大会後のインストで「次はスケートアメリカ!」と宣言していました。

そろそろフランスを出発するころかと思いますが、今のところ「WD(欠場)」の情報はどこにも出ていません

昨年のスケートアメリカを思い返す

昨年のスケートアメリカでケヴィン・エイモズ選手が披露したフリー「ボレロ」は会場の大喝采を受け、マリニン選手に迫る勢いで銀メダルを獲得しました。

でも、シーズン後半は、あの素晴らしかった「ボレロ」の記憶が逆に足かせになってしまったのではないか?とすら思いました。

2023北京GPFは彼のボレロをナマで観るのを楽しみにしていたのに、思いもよらない演技を見ることになって…

あのGPFは最後のステップでは気迫を見せてくれました。でも、先日の演技はあの時よりも苦しそうに見えて辛かったです

私は正直彼のフリー演技をライブで見守れる自信がありません。彼がSPで実力を出せて後半グループに入ることができたら、これ幸いとさっさと布団に入ってしまいそう。

正直言って彼にスケートアメリカに出て欲しいのかどうかもわからない心境です。

もう一度あんな演技をスケートアメリカでやってしまうと、フリーでは5連続の大遭難になってしまう。
10/15修整 ユーロはフリーじゃなくてSPで大遭難してSP落ちだったのを思い出しました。フリーだけだと「4連続の大遭難になってしまう」が正しいですね)

そんなことになったらますますフリー演技前の心的障壁が高くなってしまいそうで怖いです。
…って一番怖いのは滑る本人でしょうけれど。

彼がミラノ五輪まで続けたいと思っているのであれば応援したいと思ってはいるのですが、大好きなスケーターなだけに無理はしないで欲しいのです

マスターズの1週間後に、彼はインスタグラムに練習映像を投稿しています。いつ撮影したものかは定かではありませんが、4Tも3Aも決めています。

でも、おそらく先日の試合前も同様に跳べてはいたのでしょう。だってジャンプ前のつなぎ、エグかったですからね。普段はあれだけのことやっても跳べてるからこそあの振付なんだろうと思います。

今の彼の状態を見て「今のケヴィンには『SHOMAにとってのステファン的存在』が必要だ」と言う人を海外掲示板でよく見かけます。

公式練習2日目サブリンクで宇野選手に指導するステファン&ジスランコーチ

でも、GPSフランス大会フリーの宇野昌磨選手は何度転倒しても、回転を緩めることは一度もなかった。気迫を最後まで保ち続けていました。

ケヴィン・エイモズ選手はステップでは気力を保てていましたが、ところどころで魂が抜けたように見えます。会場の観客からは「Kevin!」と応援の声が響いていましたが、それが彼に届いていたかどうか…。

誰かが手を差し伸べるにしても本人のパワーがある程度残った状態でないとどうにもならないのではないでしょうか。休んでほしい気もするけど、五輪出場を目指すのなら今季いずれは試合に出ておかないとランキングがどんどん落ちてしまう…ジレンマですね。

日本男子勢への期待

エイモズ選手の心配話ばっかりしてしまいましたが、スケアメ出場日本勢の3人はもちろん注目しています。

三浦佳生選手はワールド&来季の五輪代表を狙うには今年もGPFに進出して去年のGPFのリヴェンジをしたいところ

島田高志郎選手&吉岡希選手はいいスコアを出してワールド代表争いに食い込んでおきたい。あわよくば表彰台のチャンスもあると思います

ただ例年ならスロースターターなデニス・ヴァシリエフス選手が今季比較的仕上がりが早いので、彼との表彰台争いになりますかね。ケヴィン・エイモズ選手が本来の実力を出せれば勿論表彰台争いに加わって来ます。できれば熾烈な表彰台争いを観たいところです。

個人的な注目はルーカス・ブルサード選手&ドノヴァン・カリーヨ選手

アメリカのルーカス・ブルサード選手が怪我からどこまで復調しているかも気になります。

私ルーカス・ブルサード選手の滑りのスタイル結構好きで、ジュニア時代から注目していまして。まだジュニアに居残れたのに昨シーズンシニアにデビューしたのですが、4回転入りのシニア構成がうまく行かないわ怪我をして戦線離脱するわで昨季は散々でした。アメリカからは他のジュニア選手が台頭してきているし、ルーカス君は今季結果を残して五輪代表候補として印象付けておきたいところです。

そしてドノヴァン・カリーヨ選手の新プロを見るのも楽しみ!映像では一度も見られていないので。

どうも彼はメキシコのトヨタの支援を受け始めたようで、パリ五輪を観に行ってたみたいですね。

彼はミラノ五輪はほぼ確定ですからちょっと気楽に今季を観られます。アメリカ大陸での人気凄いから会場の声援も熱くなりそうです!

女子シングル 私の見どころ

戦国時代に突入したアメリカ女子の争い

私はシーズン前哨戦のシニア演技は男子シングル以外のカテゴリはあまり視聴できておらず、点数や構成の情報主体で把握できている程度です。それらの情報の限りでは、私は今、女子はアメリカ勢の代表争いの方が気になっています

一番気になるのはネーベルホルン杯で総合213点を超えたエリス・リン・グレイシー選手がどこまで得点を伸ばせるか。今年のワールド銀メダリストのイザボー・レヴィト選手のPBに迫るスコアでしたからね。

イザボー・レヴィト選手も出場します。昨季ジャンプがきつくなってきたように見えたのですが、ワールドでは見事な結果を出しました。今年も乗り越えられれば、20代以降も長く戦える選手になれるかも?と注目しています。

2024WC女子シングル表彰式
2024モントリオールワールド女子シングル表彰式

あとはブレイディ・テネル選手。怪我からやっと復帰できたと思ったらまた骨折で、普通なら心が折れそうなものなのにまたも舞い戻ってきました。果たしてどこまで戻せているでしょうか?

彼女、宇野昌磨さんと誕生日約1か月違いの同級生なんですよね。

そう思うと本当に粘り強く現役を続けていると思います

日本女子勢への期待

日本女子は樋口新葉選手、青木祐奈選手、渡辺倫果選手の3名が出場します。

樋口新葉選手は五輪を見据えて少しずつギアを上げて行っている感じ。次の五輪代表争いで勝ち抜くには上り調子に回復している姿を世界にアピールしておきたいところです。

青木祐奈選手は去年唯一出場できたGPS大会がよりによって回転不足が異常に厳しかったNHK杯でした。卒業後も現役続行する道を選択してくれて、あの大会が最後の国際大会にならなくて本当によかったと思います。

渡辺倫果選手は先日の合同記者会見でSPの「月光」についての思い入れを自分の言葉でしっかりと語っていました。なので更に仕上げてきた彼女の「月光」を見るのを楽しみにしています。

カップル競技の見どころ

ペアは「りくりゅう」こと三浦璃来/木原龍一組が登場。

男子表彰式終了後、やり直しの表彰式に出てきたりくりゅうペア
2024モントリオールワールド「やり直しセレモニー」中のりくりゅう

今季のカッコいい系の新プロ、私はどちらも結構気に入ってるんですが、前回の試合でリフト後半で転倒した際に木原龍一選手が腰を強打していたのが気になっています。単なる打撲だとは伝えられてますが、あれからどれだけ滑り込めているでしょうか?

二人は既にワールドメダル二つを手にしているので五輪シーズンまでは怪我なしで過ごすのが最優先ですよね。本人たちも日本のTV局の取材にそのように答えていました。

でも、できたら今年はグランプリファイナルで彼らを観たいと思っています

もちろん年末の大阪全日本でも!

アイスダンスはマディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組&ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン組の新プロを見るのを楽しみにしています。

アイスダンスは主要カップルの使用曲名や演技写真をいくつか見た程度で、演技のかけら動画すらろくに視聴できていないため、私はスケートアメリカで演技を見るのを純粋に楽しみにしています。あまりに深夜過ぎて、ナマでは絶対に見られない自信ありますけどね(苦笑)。

ということで、いよいよGPSの開幕です

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