今年も全日本フィギュアスケート選手権大会の時期がやってきました。
今年の競技&MOI(エキシビション)は12/20(金)~23(月)と、珍しくクリスマスイブ前にMOIまで終わる日程。
「これなら遠征しやすい」と思っていたら、地元大阪での開催になりました。「一昨年大阪でやったばかりなのに」と驚きましたが、地元だと宿泊費がかからないのでありがたいです。
実はワタクシが全日本をフル観戦するのは今回が初めて。フルタイム勤務だった頃は、年末の平日に行くのは1日が限界でしたから。
他の試合とはまた違った醍醐味がある全日本選手権。大会情報と自分なりの見どころを整理しておきます。
現地に行かれる方向けの「大阪東和薬品RACTABドーム(ラクタブドーム)で観戦する際の注意事項」はこちらをご参照ください。
<12/18 20:40追記>
宇野昌磨さんによる「全日本フィギュアスケート選手権の見どころ」解説記事リンク追加
<12/19 17時追記>
全日本選手権開会式&滑走順抽選配信リンク情報追加
競技スケジュール 今年の競技は金~土の三日間
2016年以来「木~日の4日間」で競技が行われていた全日本フィギュアスケート選手権。今年は「金~日の3日間」に戻りました。土日の終了時間が例年より少し早くなり、遠方からお越しの方も最後まで見届けやすくなっています。
しかし3日間に詰めた都合上、女子シングル選手以外は中日が無くなります。
そして観客も昼から夜までの長丁場の観戦。世界フィギュアスケート選手権と比べたらペアとアイスダンスの参加組が少ないぶん合計の試合時間は短いですが、観戦する側にも体力&持久力が要求されます。
日程 | 予定時刻 | カテゴリ名 |
---|---|---|
12/20(金) | 12:30~16:40 | 男子SP |
17:30~21:49 | 女子SP | |
12/21(土) | 13:30~14:01 | アイスダンスRD |
14:45~15:17 | ペアSP | |
15:45~19:47 | 男子フリー | |
~20:15頃 | 男子表彰式 | |
12/22(日) | 12:30~13:08 | アイスダンスFD |
アイスダンス表彰式 | ||
14:10~14:49 | ペアフリー | |
ペア表彰式 | ||
15:45~19:47 | 女子フリー | |
~20:15頃 | 女子表彰式 | |
12/23(月) | 15:00~17:45 | メダリストオンアイス(MOI)2024 |
練習時間等を含んだ公式スケジュール&リザルトは下記からどうぞ。
第93回全日本フィギュアスケート選手権大会タイムスケジュール
※イベント全体のタイムスケジュールです 公式練習や休憩の時間等もわかります
第93回全日本フィギュアスケート選手権リザルト
※選手一人ひとりの細かい滑走時間がわかるタイムスケジュールはこちらに掲載されます
現地に行く一般観客としては、開場すぐに入場すれば公式練習が見られるのが楽しみの一つ。
でも今回はスケジュールの都合上見られるのは3日間とも女子シングルの一部のみ。他カテゴリの練習も見たいファンにはちょっぴり残念なスケジュールです。
規模の大きい試合は「ワールドのサブリンク練習みたいに公開練習見学チケット普通に販売してくれたらいいのに」と毎回思います。
清掃の手間がかからずすむようにその日のチケット持ってる人限定とかで。受付増員コストまかなえる位には観客入ると思うんですけど。
放送&配信予定 今年地上波生中継はなく録画/ライブ全視聴はFOD一択
ここ数年、全日本フィギュアスケート選手権はフジテレビが地上波生中継してくれていました。
しかし今年は地上波生中継はありません。
BSフジやCSフジテレビTWOなどの有料放送で「一部生放送」はありますが、男女シングルは地上波放送予定の後半グループ演技開始前に放送が切り上げられてしまいます。
※カップル競技は全てCSでのライブ視聴可能です
つまり、出場者の全演技をライブで見たい場合はFODプレミアム配信(有料)しか手段がありません。
※FODプレミアムは月額976円、随時解約可能
放送&配信スケジュール
地上波、BSフジ、CSフジテレビTWO、Tver、FODプレミアムの放送予定はかなり入り組んでいます。
下記リンクのフジテレビ公式ページ掲載のスケジュール表が一番わかりやすいと思います。
地上波放送分はTverで同内容がライブ配信されますので、地上波テレビ放送がご覧になれない方には便利です。キス&クライやバックヤードの様子を伝える配信が今年もあるのかどうかは現時点では不明です。
アンバサダーの宇野昌磨さんの役回りは?
宇野昌磨さんファンにはここ大事なポイント(笑)。
番組のEPG等の情報を見る限り本田真凜さんは去年と同様の役回りで、宇野昌磨さんはどうも解説席に座って時々コメントを求められる形になる模様。男子シングルの一部の選手演技後はミックスゾーンでインタビューかな?
現地観戦なので「以前の村上佳菜子さんと乃木坂46の川崎桜さんの配信のように、アーカイブの残らない試合中のWEB限定生配信あったらどうしよう」とビビっていたのですが、それはなさそう?な雲行きで一安心。
現地にいる予定の私としましては、昌磨さんが絡むレポート等は放送or後日配信オンリーだと嬉しいです。
放送なら録画しておけば後で見られるし。現地では解説席などにいる昌磨さんをたまにチラ見して「いるいる♪」と喜ぶだけで十分です(笑)
問題は、CSもBSも地上波も全部録画して現地に行かねばならないので、HDD容量をめちゃくちゃ確保しないといけないことです…
競技初日朝までに頑張ってHDD整理しないと。
世界選手権(シニア&ジュニア)&四大陸の代表争いの行方は
一般的な見どころは、世界フィギュアスケート選手権(シニア&ジュニア)&四大陸選手権の代表争いでしょう。実力均衡した選手がこれほど大勢揃ったシーズンは過去になかったんじゃないでしょうか。特に男女シングルは「世界一代表争いが熾烈」といっていいと思います。
現時点での代表選考レースの状況がどうなっているかは、今季の「フィギュアスケート国際競技会派遣選手選考基準」の「選考対象選手一覧(12/8時点)」で確認できます。
2024-25シーズン フィギュアスケート国際競技会 派遣選手選考基準 選考対象選手(JSF公開資料)
上記に名前の挙がっていない選手も、全日本の順位次第では対象選手に名を連ねることができます。
発表は当日の夜ですかね?試合終了後のリンクで発表できていた時代は遠い昔になりました。
女子シングル
昨年の代表候補選手たちが軒並みGPS大会でいい演技をしているところに樋口新葉選手&松生理乃選手&青木祐奈選手らも活躍し、昨年以上に代表争いが激化しています。
しかも今年も島田麻央選手・和田薫子選手・中井亜美選手・岡田芽依選手らジュニア選手も上位に入り込んでくることが予想されますからね。上位の順位を予想するのがメチャクチャ難しい。
ジュニア選手たちの世界ジュニアの代表争いも熱いです。(島田麻央選手のみ世界ジュニア出場内定済)
シニアの世界選手権と四大陸の枠が3つずつしかないのが余りにも足りなさすぎる…
今年はユニバーシアード以外にアジア大会や五輪テスト大会があるぶんまだシーズン後半の国際大会の数はありますが、それにしても足りない!
男子シングル
全日本フィギュアスケート選手権、この12年の優勝者は羽生結弦さんか宇野昌磨さんのみ。久しぶりに新しい王者が生まれます。(全日本優勝経験がある織田信成選手が優勝した場合はのぞく)
誰もが認める実力者の鍵山優真選手が優勝候補筆頭。ですがスポーツですから佐藤駿選手など実力ある他選手にも優勝のチャンスはあります。実際佐藤駿選手も「全日本優勝を目指す」と公言しています。
ジュニアグランプリファイナルで悔し涙を流していた中田璃士(りお)選手は4回転複数投入に挑戦するーという情報が出ているので、シニア勢にどこまで食い込めるかも注目しています。(彼は島田麻央選手同様世界ジュニアの代表に内定しているので、冒険しやすい立場です)
男子も枠足りないですよね…
せめて四大陸の枠5とかにならないものか(無理)
カップル競技
ペアの「りくりゅう」こと三浦 璃来/木原龍一組が2019年大会以来久々に全日本に出場するのは素直に楽しみ。
ふたりはコロナ、飛行機の遅れ&ロストバゲージ、腰の怪我で4大会出場できていませんでした。何より日本人ペアが4組も見られるのは嬉しい!
アイスダンスでは、田中梓沙選手の怪我があったあずしん(田中梓沙/西山真瑚組)はどこまでうたまさ(吉田唄菜/森田真沙也組)に近づけているでしょうか。今年は地方大会を追い切れていないので、今季初見の組の選曲&衣装も楽しみです。
カップル競技の選手たちも今大会の成績に今季後半&来季がかかっているのは同じなので、もちろんそこにも注目しています。
会場のラクタブドーム(投稿写真は2022年開催時のもの)
<追記>宇野昌磨さんによる「今大会の見どころ」
この記事を投稿した数時間後に、こんな記事が出ていました。
大会の見どころ、期待する選手等についてかなり詳しく語っています!
全日本のみどころは表彰台&代表争いだけじゃない
一般的な見どころはメダル争い&代表争いでも、多くのフィギュアスケートファンにとっては、全日本の見どころは別のところにも多くあるのでは?と思います。私もそう。
ざっくりとした私の見どころはこのへんかな。
- 応援している選手が来季の連盟の「強化指定選手」に選ばれるだけの成績を残せるか
⇒「特別強化」「強化A」「強化B」と三段階ありますが、そこに入れる成績を残せるかが来季の鍵。この当落で来季の国際試合派遣有無が決まったり、引退のきっかけにもなりかねないので、当落線上にいる選手を応援しているとドキドキものです - 全日本初デビュー選手を見る喜び
⇒ジュニア、シニアを問わず初出場の喜び&緊張を感じている選手を見るのはこちらも心が躍ります。 - 全日本ラスト演技?かもしれない選手を見る緊張感
⇒今年も何名かいます。大島光翔選手は来季どうするんでしょう?競技続行を予想してますが少なくとも学生最後の全日本演技、しかと見届けたい。
大学4年生だけでなく、働きながら競技続行している大場雅選手も同じく。二人とも来年も見られるものと思ってますけどね。 - ジュニア選手のシニア構成への挑戦
ジュニア選手も全日本ではシニア規定に合わせた演技構成に変更してきます。ステップシークエンスが追加されたり、女子はSPにトリプルアクセル投入が可能になったり。
フリー30秒増えるぶん、音楽がどう変わってどういう要素を追加してくるのか、シニアに対抗できるスタミナがあるのかどうかを見るのも楽しみの一つ。 - それぞれが悔いのない演技ができるかどうか
⇒ここまでたどり着いた選手一人一人にストーリーがあって、想いが熱い大会。悔いの残らない演技がみんなできるといいなぁ
全日本前にはフジスケの「全日本への道」ページを見返して、気持ちを盛り上げています。全日本選手権版の選手紹介PDFも作ってくれたら現地でチェックするのに(笑)。
12/19(木)18:30~滑走順抽選開始!
私、全日本の滑走順抽選のライブ配信見るの大好きなんです。
地区大会を勝ち抜いてきた選手たちが一堂に会したこの雰囲気はお祭りが始まるワクワク感に満ちていて。(選手は内心それどころじゃないかもですが)
誰かが1番滑走や最終滑走を引き当てたとき、男子だけ「うぇ~~~い」って盛り上がるのも好き(笑)。
2022年の時は、宇野昌磨さんの前の滑走を引き当てた大島光飛翔選手と木科雄登選手と昌磨さんで記念写真撮ってたのも微笑ましかったですね。写真撮影してるまっただ中でライブ配信終了されちゃったけど(苦笑)。
開会式&滑走順抽選が終わりました。
— 公益財団法人日本スケート連盟 Japan Skating Federation (@skatingjapan) December 21, 2022
滑走順はこちらからご覧ください。
滑走順ページでは名前をクリックすると予定要素を確認できます。https://t.co/cK0Nsvh3DP#大島光翔 #宇野昌磨 #木科雄登 #宇野前ブラザーズ #全日本フィギュア #フィギュアスケート #FigureSkating pic.twitter.com/9ptxSbzabe
おしゃれなスーツを何着も持っている高橋大輔さんや宇野昌磨さんが出てくる時は、服装やネクタイとか見るのも楽しみでした。スポーツ観戦目線からは完全に外れてます(苦笑)。
去年の滑走順抽選ライブ配信も2018年以降の滑走順抽選も、それぞれ今も見返したりするぐらい好きです。3~5年ぐらい経ってから見返すと「あ、ここに〇〇選手が!この時ジュニアで出てたのか~かわいいな」ってなって楽しくて。
2年前の上記ポストの写真だって今見ると、「そういや大島選手この頃トップガンのプロやってて長髪だったな」とか記憶が蘇りますもん。新型コロナ感染拡大期の厳重な感染対策も、ほんの数年前だというのに時代を感じたりするし。
今回もフジテレビSPORTSすぽると!チャンネルでの配信だと思われます。
<12/19 追記 FODとyoutubeで配信あり ※例年アーカイブ有り)
そろそろ金曜からの観戦に向けて、現地持参する食料の調達など始めています。2022年ほど寒くはならなさそうですが、金~日の最低気温は3~5℃台と比較的寒そうなので、防寒具は多め、足下はスノーブーツで暖かくしていこうと思います。