フィギュアスケートを見に行くときの持ち物、何が必要?~日帰り観戦版荷物ガイド~

座席に置かれたハーシェルのリュックとポーチ

フィギュアスケートの試合やアイスショーを見に行くとき、会場には何を持って行ったらいいのでしょうか?

アイスショーであれば2~3時間ですが、フィギュアスケートの試合は半日以上、ときには丸一日を会場内で過ごすことも珍しくありません。どんな荷物を持って行くかで、観戦時の快適さが大きく変わります。

「日帰りの観戦・鑑賞時に必要なもの(2024年3月版)」をリストアップしてみましたので、参考にしてください。

目次

カイロ(足裏用&一般用)

カイロは大してかさばらないので、真夏のアイスショーでも持参した方が無難です。

私は使い捨てカイロを愛用していますが、冬場の長時間観戦では途中で効果が弱くなってしまう場合もありますし(「15時間持続」で満足できる暖かさは本当に15時間続くかは使ってみないとわかりません…)、あまりの寒さに複数個所に使うこともあるので、「ちょっと多いかな?」ぐらいの量をおすすめします。

私は冷え性なので、足裏に貼るタイプのカイロは必ず入れています

防寒スノーブーツを履いていった時には足裏カイロの出番は少ないですが、お守りで持って行っています。

会場が寒かった時に追加で着用する衣類(特に首回りと足元)

会場に着ていくべき服装についてはこちらの記事に詳しく書いています。

会場が寒かった場合に備え、追加で着こむ衣類や防寒具を忘れてはなりません。

特に首回りの防寒具(夏場ならストールやスカーフ、冬場ならマフラーやスヌードなど)は重要です。会場が予想以上に暑かった時に調整しやすいよう「重ね着」をして行ったうえで、現地で小物を追加して体感温度調整するのがおすすめです。

注意)会場内での帽子着用は避けた方が無難
帽子の保温効果は抜群なのですが、前の人の頭の位置が少しでも高くなると見えづらくなるような会場では、後方座席の方に嫌がられる可能性があります。
会場内で帽子をかぶる場合は、頭にフィットする薄手の素材を選んだ方がいいかと思います。

長時間座っていると足元から冷えが来る場合が多いので、靴下またはレッグウォーマーも持参すると安心です。

私は重ね履き用の靴下は常に持参しています。

特に冬場の試合観戦時はパンツ&靴の上から履ける、下記のような中綿入りレッグウォーマーも追加で持って行きます。ふくらはぎ~足首を温めるとかなり体感温度が変わりますよ。

ただし会場でレッグウォーマーを引っ張り出した経験は数えるほどなので、冷え性でなければ「カイロ+重ね履き用靴下」で十分かもしれません。

これから購入する場合は、アームウォーマー兼用のレッグウォーマーを購入しておけば、夏場のアイスショーにも使えてよいかも?

座布団または座布団代わりになるもの(プチプチ+養生テープも可)

クッション性の高い布張りの椅子であればまだよいのですが、パイプ椅子やプラスチック製椅子だと丸一日座っているとお尻が痛くなってきますし、腰が冷えます。長時間観戦の時は座布団はあったほうがベターです。

スポーツ観戦用のクッションも多数市販されています。薄手の折り畳み式のものを購入するのも手です。

私はひざ掛けやストールを複数枚持って行き、うち1枚を座布団代わりにする場合が多いです。

クッション緩衝材(プチプチ)を座布団代わりに持ってこられる方も見かけます。

プチプチはクッション性&保温性が高く荷物になったらゴミ箱に捨てて帰れます!

養生テープで椅子に張り付けておけばスタオベの度に落ちたりしません。ガムテープだと貼った跡が残りかねないのでキレイにはがせる養生テープにしましょう

ひざ掛けまたはひざ掛け代わりになるもの

映画館や飛行機内のように、貸し出し用ブランケットを備えている会場はまずありません。

コートをエプロンのように腰に巻いて両袖を後ろ腰で結んでおくと、応援バナーを両手に掲げたまま何度も立ち座りができるので楽です。ただし「コートを脱ぐなんて無理!」というほど場内が寒い場合も多いので、ひざ掛けを持参した方がベターです。

スタンディングオベーションをたくさんしたい人は、立ち上がるたびにひざ掛けが床に落ちないようにする工夫をしておくと楽です。ベルトに挟み込んだり、ゴムなどをあらかじめつけておいて体に装着している方も時々お見掛けします。

夏場もひざ掛け代わりになる大判ストールなどを持参した方が安心です。
ただし選手の応援バナータオルや国旗をたくさん持参して膝の上に置かれる場合はひざ掛け不要かもしれません。

国旗をこれから買って持って行こうという方は、国旗のひざ掛けにすれば荷物が減りますよ~
下記のTOSPAショップからは、普通の国旗ももちろん購入できます!

かばんを入れる大きな袋(使い捨てでOK)+ 小さいバッグ

足元に荷物を置いたままだと同じ列の人の出入りに邪魔なので、膝の上に置けないかばん類は、椅子の真下に収納するのがマナーです。

しかし当日雨が降ったり、近くの席の方が飲み物をうっかりこぼしたりすると…足元で水害が発生します!


かばんを水害から守るためにも、汚れてもよい袋類にかばんを入れてから、椅子の下に入れるのを強くお勧めします。大きめのスーパーの袋やゴミ袋、エコバッグなどを持参している方を多く見かけます。

トイレなどに出歩く際に大きなかばんを持ち歩くのは不便なので、持ち歩き用の小さいかばんも持参した方が便利です。

私は試合のときはストラップ付きのミニバッグを持参。
スマホ・財布・チケット・ハンカチ・のど飴などを入れて常に身につけています。

モバイルバッテリー+充電ケーブル(長時間観戦時のみ)

朝から夜までかかるような試合だと、終盤で「バッテリー残量が数%しかない!?」ということも発生しがち。何より寒い会場ではスマホのバッテリーの消耗が思ったより早いです。

電子チケットの場合は席に出入りするたびに電子チケットの画面表示が必要ですので、バッテリー切れはシャレになりません。

試合の時のモバイルバッテリーは必携です!
充電用ケーブルもお忘れなく!
(バッテリー本体のみあってもケーブルなしではどうにもこうにも…)

チケットと身分証明書

絶対忘れてはならないものなのでリストアップしておきます。

紙チケットは現物を忘れると詰みます。融通を利かせてくれる甘い係員に出会えることはそうそうありませんので、十分に注意しましょう。

身分証明書の提示を求められる可能性に備え、顔写真つきの証明書類は一つは持参しておきましょう。

顔写真登録がされた電子チケットでしたら不要ですが、持っておくにこしたことはありません。

双眼鏡やオペラグラス(持って行きたい場合のみ)

必須ではありませんが、あると楽しめるグッズです。

しかし、スケーター達のスピード感あふれる滑りを追い続けるのは困難なので、演技中に使うのはおすすめしません

双眼鏡がもっとも活躍するのは、リンクサイドや客席にいるスケーターの確認かもしれません(笑)

フィギュアスケートの試合では、演技を終えた選手や、その大会に出られなかった人気選手が観客席に座って観戦していることがよくあります。

「あれ、○○ちゃんじゃない?」と周囲がソワソワし始めた時、双眼鏡があると確認できます。(プライベートの時間なので、ジロジロ見つめるのは程ほどにいたしましょうw)


6分間練習前や表彰式前、リンクサイドに出てきた選手やコーチたちが誰かを判別したいときにも便利です。キス&クライを見るときにも活躍します。

演技に臨む直前の表情は、場内のモニターに映し出されるので確認できます。しかし演技終了後~採点結果発表直前まではモニターに映されるのは演技リプレイ映像です。
放送には映らない、演技終了直後の選手たちをナマで見られるのは現地観客の特権です。(フジテレビのように「キス&クライ固定カメラの配信」がある時は別ですが)

キス&クライを見たい場合は事前確認を!
座席位置によっては完全に死角になっていて全く見えない場合もありますし、逆に肉眼で十分見える場合もあります。事前にキス&クライの場所を確認しておくことをおすすめします。

(日本で開催されるフィギュアスケートの試合は、チケット販売時にキス&クライの位置を「K/C」と記載した座席図が掲載されていることが多いです)

応援グッズ(持って行きたい場合のみ)

選手の名前をプリントした既成の応援用バナータオルや、手作りの応援バナーを掲げるファンは多いです。アイドルのライブなどで見かけるうちわ類はあまり見かけません。

なお、試合においては選手の集中の妨げにならぬよう、ピカピカ光るペンライトや電飾バナー類は非推奨です。

応援グッズを出さない人も多いので、別に持って行かなくても何の問題ありません。私は拍手をしたい派なので、海外遠征時以外は応援グッズを持参していません。

応援バナータオルの購入方法

人気選手の応援バナーは会場で販売していることが多いです。

しかし取り扱いがなかったり、早々に売り切れてしまっていることも多々あるので、「絶対にバナーを出したい!」という場合は事前にネット通販等で入手しておくのが安心です。

応援グッズのサイズは要注意!

サイズが大きすぎるものは周囲の方の視界を邪魔します。
広げてよい幅は自分の椅子の横幅程度まで、頭の上より高い位置で掲げないようにしましょう。
(横長バナーを隣の席の人たちと複数名で持つのは許容されています)

国旗の購入方法

トスパ世界の国旗販売ショップ
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国旗を買うなら「国旗のひざ掛け」を販売している「トスパ」さんがおすすめです。一人で掲げるなら70×105センチが適しているのではと思います。複数名で掲げられるのであれば、大きいサイズでも大丈夫です。


リンクに近い席で大きいサイズの国旗を持っていると、表彰式後のヴィクトリーラップ(国旗を掲げてリンクを周回すること)の際、「大きな国旗を準備していなかったメダリストに貸す」という貴重な体験ができるかも?(ちゃんと後で返してくれます!)

直近では2023さいたまワールド女子シングル表彰式。ルナ・ヘンドリックス選手サイドがベルギー国旗を用意していなかったので、坂本花織選手が率先して会場に声をかけて大きいサイズのベルギー国旗を借り、ルナ・ヘンドリックス選手に渡していました。

国旗を気軽に準備する方法

応援したい選手の所属国の国旗を印刷してクリアファイルに入れるだけでも十分です!「国旗買うのまでは…」という方にはお勧めです!

国旗プリントはこちらのサイトがおすすめです。
地図に使える素材 FreeSozai.jp

プリントした紙をそのまま持参するのもOKですが、あらかじめ厚紙に貼り付けておいたり、クリアファイルに入れたりしておけば、くしゃくしゃになりません。A3サイズの場合はA3書類を半分に折りたためるクリアホルダーに入れるとかばんに入れやすいです。使う時だけホルダーを開いて国旗面を見せればOK。

国旗の向きは要注意!

どちらが上なのかがわかるよう、紙の裏に「↑」や国名などを記入してきましょう。

国旗を逆さまに出してしまう失礼を避けられます

手作りバナーを作成する方法

フィギュアスケートファンの方には、自作のイラストや写真コラージュなどを駆使して、それはそれは立派な「推し」選手応援バナーを手作りされる方が結構いらっしゃいます。

でも、A4やA3サイズの画用紙等に応援したい選手の名前の文字を書いただけ・プリントアウトしただけでも十分バナーとして通用します。センスを追求するとキリがなくなりますが、バナー作成自体のハードルはそんなに高くはありません。

自作のバナーイラストをSNSを通じてネットプリント素材として発信される方もいらっしゃいます。それをコンビニ等でプリントさせていただくのも手です。ただし使用前にそのデザインに著作権等の問題がないかどうかは念のため確認しましょう。

試合・ショーによっては観客掲示物に規定がある場合も!

アイスショー「ワンピース・オン・アイス」は原作コミックキャラクターのイラスト入りバナー等の掲示禁止でしたし、中国開催の大会では国旗は没収されていました。

持参する際は念のためイベントホームページの「来場者へのご案内」をチェックしておきましょう

タブレットをバナー代わりに使用する場合

タブレットを持参し、各選手の国旗画像を画面に映して掲げるーという方もよく見かけます。画面が発光しているので会場でよく目立ちますし、合間に採点情報のチェックなどにも使えるしで一石二鳥です。

タブレット持参&使用は事前確認を!
タブレット持参OKの会場かどうかは事前にご確認ください。画面の光が他のお客様の演技鑑賞の妨げになる恐れがあるので、照明の暗いエキシビションやアイスショー等ではおすすめできません

スケーターへのプレゼントや手紙(受付OK&持って行きたい場合のみ)

大規模国際試合やアイスショーなどでは、出演スケーター用のプレゼントボックスを設けている場合があります。

イベントのサイトの案内やQ&Aなどにプレゼントボックス設置の有無が記載されていることが多いので、プレゼントや手紙を持って行きたい場合は事前に確認しましょう。

会場ロビーに、このようにスケーター名が書かれた箱が置いてあって、そこに各自で入れていきます。

現在日本国内の会場では、リンクへのプレゼントや花束の投げ入れは原則禁じられています。
プレゼントボックスの設置が無く、スケーターに渡せる場も特にセッティングされていない場合は持って行ったところで渡せません。
諦めて他の手段を検討しましょう。

軽食や飲料類(会場が定める規定範囲内で)

数時間以内に終わるアイスショーでは飲食物の持参は不要、そもそも飲食が禁じられている場合も多いです。
しかし、試合を長時間観戦する場合は会場内外での飲食は不可欠です。

会場のすぐ近くに飲食店やキッチンカーがあり、製氷休憩の時間帯に気軽に暖かい食事が食べられる会場もありますが、近くに売店すらない会場もあります。事前に周囲の飲食店情報を確認しておきましょう。

ペットボトルや水筒の持ち込みを禁止する大会も稀にありますので、事前にイベントサイトなどで「来場者へのご案内」をチェックしておきましょう。

冬場の大規模試合では、自動販売機の暖かい飲料は早々に売り切れがちです。
必要最低限の飲食物は可能なら持参した方が安心です。

通常、演技中の食事は禁止です。しかし整氷中などの休憩時間帯であれば座席や会場内休憩スペース等での飲食はOKな会場が多いです。会場内外のどこで飲食が可能なのかはイベントのサイトやスタッフに確認してください。持参する食料品は、匂いのきつくないものにしておきましょう。

大きな大会の休憩時間はトイレに行くだけで時間がかかってしまうので、私は事前に買っておいたお弁当やサンドイッチなどを食べることが多いです。

その他には、小腹がすいた時用にチョコや飴、シリアルバーなどを常時身に着けているミニバッグ内やコートのポケットに常備しています。

カメラやスマホ

日本のフィギュアスケートのショーや試合は原則撮影禁止の場合がほとんどです。

しかし、最近はスマートフォンやコンパクトデジタルカメラなどでの撮影を許可しているショーが増えています。

また、試合であっても表彰式のみ撮影可の大会などもあります。会場内で撮影をしたい場合は、撮影が許可されているか、撮影が許可される諸条件は何かを事前に確認しましょう。

会場入口などでの記念撮影は会場側が禁止周知をしていない限り問題ありません。記念写真を残したい場合は、持参したカメラ類でスマホで撮影しましょう。

大きな大会ですと、駅や会場前に選手たちの大きなポスター類が飾られていて人気の撮影スポットになっていることが多いです。

2023さいたまワールド会場前に設置された宇野昌磨選手の看板パネル

折り畳み傘(雨天 or 雨天が予想される場合)

会場の客席では傘の置き場所に困る場合が多いため、折り畳み傘の使用をおすすめします。

濡れた傘は専用のカバーに収納してかばん内に片づけましょう。

足元に置いておくと他の客さんの出入りの邪魔になったり、踏まれたりする恐れがあります。

日傘または帽子(夏季のみ)

夏場のアイスショーでは必要度が高いです。会場が駅から遠い場合、日傘や帽子があるとないのでは移動時の疲れがかなり変わります。

また、入場待ち行列では日傘の使用が禁じられる場合があります。入場時に長時間並ぶ可能性がある場合は帽子を持って行った方が安心です。

現金(物販購入時に必要になることも)

最近はパンフレットやグッズをクレジットカードやQRコード決済で購入できるようになってきていますが、イベントによっては現金のみの取り扱いの場合があります。

物販購入される場合は事前にイベントの来場者向け案内ページ等で決済方法を確認したり、必要なぶんの現金を持参したりしておいた方が安心です。

マスク・常備薬など(必要に応じて)

フィギュアスケートの試合やショーでは、今もマスク着用で観戦しておられる方が圧倒的に多いです。

私もアイスショーや試合の際はマスクを着用し続けています。感染予防のためだけではなく、マスクしていた方が気兼ねすることなく発声できますしね。

私の場合、マスクを着け続けている最大の理由は「放送・配信への映り込み対策」です(笑)。「あまり映り込みたくない派」なのでマスク重宝しています!

あと、寒い会場の時もマスクは助かりますね。マスク1枚でだいぶ暖かさが違います(苦笑)。

アイスショーはともかく、試合の長時間観戦は疲れで体調を崩しがちです。体調崩し始めの時に必要な薬はかばんに入れておくと安心です。

私は頭痛持ちなので、日帰り観戦の時も頭痛薬は必ずかばんに入れています。入れていたおかげで助かったことがあります!

肩こり&風邪のひき始めに効く葛根湯顆粒も持ち歩いています。

その他(イヤホンなど)

イベントごとに来場者への注意事項は変わるので、必ずイベントのサイト等で確認しましょう。

例えば最近のNHK杯やJapan Openでは、会場の観客だけが聴ける音声サービス(ゲスト解説者によるトーク)が提供されていました。そのサービスを利用するにはイヤホンを持参する必要があったりします。

ナマで見るフィギュアスケート、どうぞ楽しんできてくださいね!

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