今回は競技3日目のアイスダンスRDと女子フリーについてざっと振り返ります。当然結果はネタバレしているので、ご注意ください。
アイスダンス最終前グループの波乱で心乱れ、女子フリーの熱い展開に盛り上がった1日。会場のボルテージの上がり具合は半端なかったです。
最終日のアイスダンス&男子フリーや翌日のエキシビションについては、滞在中に書き残す時間は取れなさそうなので、これがボストンでこちらにアップする最後の投稿になりそうです。
後は写真や動画の整理をしながら去年のモントリオールワールド同様にじっくりと振り返っていきたいと思います。
アイスダンスRD
「大波乱」が少ないアイスダンスは、私にとっては試合で一番安心して楽しく見られるカテゴリ。
現地時刻11時からのスタートで、開始時のお客さんはさすがに少なめ。11時~16時50分の長丁場なので、昼ごはん済ませてからゆっくり来る観客が多いのでしょう。それでも金曜とはいえ平日午前でこれだけ入ってたら十分かな?
人数少なくても開始前の司会者たちに煽られての歓声はかなり大きかったです。RD第1グループから見るようなファンはみんなパワフルw
前半グループ
アイスダンスはそこまで詳しく追ってないので、見覚えのないプロがいくつかありました。バービー&ケンのプロ、他にもあったんですね!
競技3日目とあって、会場モニターで暫定採点表示をチェックするのもだいぶ慣れてきていて、レベル判定どうだったのかなども時折チェックできました。ステップやリフトのレベルが3なのか2なのかBなのか、自力では全然わからないので助かります。

でも得点表示が見られない現地は、逆に採点のことを全く考えず、目の前の演技だけに集中できるのが楽しかったーという一面もあるんですけどね。
家で見ている時に近い視聴形態で今回観られたのは良かったのか悪かったのかはよくわかりません。
うたまさフリー進出を夢見た小一時間
第3グループで登場したうたまさ(吉田唄菜/森田真沙也組)は元気いっぱいの演技。
レベル取れてるか気になってちょこちょこ場内モニター見ながらの観戦でしたが、今まで落としていたところが結構取れてる!

その結果、しばらく「うたまさ漬け」が続き、「あれ、ひょっとして前半4組終わってもこのままだったらフリー進出の芽も出て来る?」と浮足立ちました。
第4グループ途中で暫定2位にはなりましたが、それでも望みは僅かながらはあるので、しばらくはドキドキ。第6グループに入った段階でようやく、「”フリー進出できるかも”っていい夢を見させてもらったな」と、フリー進出ライン点数を気にする時間は終了しました。
最終前グループで起きた波乱
昨季のワールドではタシュラーズに大きなミスが出てフリー進出を逃すという波乱がありましたが、後半グループのカップルがフリー進めなくなるぐらいの大失点をすることはそうそう起きない。起きたとしても1組だけーと私は思っていました。
しかし、今回「まさかの波乱」が起きてしまいました。

トゥルベルことユーリア・トゥルッキラ/マティアス・ヴェルスルイス組の転倒で「うそだー!!!フィンランド二枠どうなるのーーー!!!!」と衝撃。「要素終わり切った後だった?どうだった?」と不安に思いながら採点を待ったら、「Q」がつかない…

「ええええ、あのカッコいいタンゴのフリーダンスがこの会場で見られないってこと!?」ってパニック。
衝撃強すぎて、そこから後は、後続の選手達の演技が全然心に入ってきません…
ようやくトゥルヴェルのRD落ちショックから立ち直りかけた時。アリサウことアリソン・リード&サウリウス・アンブルレヴィチウス組でもまさかの転倒…。
私の後ろの席のアイスダンスファンの米国女性は私以上に驚いた大声を出しててビビりました。いやアレは声出るよね…。(場内のあちこちから悲鳴が聞こえました)

もうRD落ち確定だと思っていたトゥルヴェル組とはわずか0.01点差でアリサウ組がRD落ちに…
トゥルヴェルのタンゴ見たいとは思ったけど、私こんな展開望んでないよー!
アリソン選手、気丈に演技続けてたけど演技終了後魂抜けたみたいになっちゃっててキスクラ行くときもなんとなくフラフラしてたし気の毒で見ていられませんでした。

まぁ彼らは五輪予選で余裕で五輪枠獲れはするだろうけど…まさかユーロメダル持ちのカップルがフリーダンス進出逃すなんて思いもしなかったです。フリーで見たかったよー!!!
楽しめるはずの最終グループ観戦がスリリングに
おかげで最終グループ、アイスダンスとは思えないヒヤヒヤした気持ちで見守りました。
皆ベテランということもあって過去にやらかしたことあるし、特にパイポー組ことパイパー・ギレス/ポール・ポワリエ組は今季転倒で順位派手に落としたりしてたし、気が気じゃなくて全然バービー&ケンの世界を楽しめなかったです。
最終前グループの波乱を選手たちが知っていたかどうかはわかりませんが、全カップルとも、彼ら比では慎重な滑りだったような印象を受けました。リンクの狭さとかもあるのかなぁ…こちらの観ている気持ちも影響したのかもしれないですが、みんなもっとスゴイ滑りのはずなのになと正直思いましたね。

明日のフリーダンスではこんな展開本当勘弁してほしいです。
個人的な希望としてはアイスダンスでスリリングな想いをさせられるのは最小限にしていただきたい…
女子フリー
素晴らしい好試合
いや~いい試合だったのではないでしょうか!?
キミー・レポンド選手のように実力を発揮できなかった選手たちもいたけれど、観客の声援は暖かかったです。キム・チェヨン選手はSP後の練習絶不調という噂だったけど、最小限のミスで抑えたし、アンバー・グレン選手はトリプルアクセル着氷はできたし。その後昔のアンバー・グレン風味が少し出てきてしまったけれど、転倒せずに演技を終えられたのは大きかったように思います。
日本人女子は3名ともいい演技でしたしね。樋口新葉選手のステップは最高だったし、坂本花織選手は三連覇女王の貫録を見せつける演技だったし、千葉百音選手は去年の雪辱をフリーでも果たして初メダル。
樋口新葉選手はあの滑走順でなければもう少し点数が出たのでは?という気もするので、そこだけは残念だったかな。でも、樋口新葉選手の演技後、「暫定首位席」にいた坂本花織選手と熱い抱擁してた姿は印象的でしたね。暫定首位席で後続の選手の演技見て泣いてる人初めて見たかも?

その後のキスクラ突撃インタでは、感極まっていた樋口新葉選手が「(かおちゃんとは)一緒に長くやってきたから嬉しい」的な発言を思わず日本語で返答。
英語への通訳はされなかったけど、会場の観客はなんとなく意味がわかったみたいで一同盛り上がっていました(笑)
怪我明けなので、フリー滑り切れるスタミナを心配していたイザボー・レヴィト選手は冒頭コンビネーションで転倒してしまい「大丈夫か」と思ったけど、そこから去年のワールドを思い出させるような雰囲気で演技をまとめていきました。場内観客は転倒のことはすっかり忘却の彼方に行ったようで、総立ち状態でした。
新女王アリサ・リウ誕生!
私、アリサ・リウ選手は「彼女なら最終滑走のプレッシャーに打ち勝ち、全米選手権以上の演技をやって優勝もありうるんじゃないか」って実は内心思っておりました。あのプロ大好きだってのもあるんですが、試合見る度に状態が上がって行ってるのが見てとれたし。
ただ、その前の坂本花織選手の演技が凄かったですからね~何より会場が物凄い盛り上がりで。


私の後方の観客なんて、曲がかかる前から「All That Jazz」口ずさんでましたよw
アメリカ勢への声援の大きさはとてつもなかったですが、ケオリ・サカモトも現地で熱狂的に応援されていました
こうなるとアリサ・リウ選手は坂本花織選手と同レベルにクリーンな演技が求められる。
「彼女なら出来そうな気はするけど…」と思ってたら、本当にやり遂げちゃいました!
全米の時みたいに最後のスピンでよれちゃわないかとドキドキしたけど、そんな心配は無用でした。あれからスタミナ大分つけたんでしょうね。

会場リンクがホッケーサイズで小さいため、今大会の坂本花織選手のスピードは彼女比で控えめでした。そのためか、今回ナマで見たアリサ・リウ選手の滑り&存在感は坂本花織選手と遜色ないとすら私は感じました。
勿論その印象には、地元の声援などによる心理的影響もあるかもしれません。でも「地元加点」を抜きにしたとしても、SPの点差で逃げ切れたんじゃないでしょうかね。「女子はやっぱりSPフリーきっちり揃えるのって大事なんだな…」と改めて思いましたね。
坂本花織選手は笑顔でアリサ・リウ選手を祝福していましたが、その後ずっとハンカチで顔をぬぐっていたのでおそらく悔し涙を流していたと思われます。
坂本花織選手が四連覇を逃したのは残念ではありますが、銀メダルです!五輪メダル候補の筆頭であることには変わりないし、4連覇の末五輪に臨むよりもプレッシャーが少し減ったと考えたいと思います。

そういや今回日本&アメリカ女子の五輪枠の心配全然しませんでした。上位6人が日米ですからね(苦笑)。
スイス、韓国が2枠確保。ベルギーとエストニアも五輪予選会次第で2枠になりそう。イタリア・カナダは2枠を逃しましたが、予想の範囲内に収まりました。開催国イタリアに2枠上げたかった気はしますけどね。

ではこれから男子公式練習行く身支度始めます~