2025年最初の投稿にて、私は今年やりたいことリストの一つにアニメ「メダリスト」を見る!を掲げておりました。

私は主題歌を歌っている米津玄師さんの熱烈ファンの娘と毎週欠かさず視聴しております。原作の既刊12巻を読破したのは私だけなので、展開を知らない娘のリアクションを見るのも楽しみだったりします。
放送開始から1か月が経過した今、アニメ版「メダリスト」について少し掘り下げてみることにしました。
前半は原作漫画との印象の違い、後半は国内外のフィギュアスケーター達の反応について。「メダリスト」声優さんの「滑走屋」応援団就任の情報も合わせてまとめています
※2/26 「アニメ化の過程で省かれた背景」に追記
アニメ「メダリスト」は各種配信サービスで1話から無料視聴可能!
アニメ「メダリスト」は2月7日深夜が6回目の放送です。しかし、各種媒体で今も1話から既放送分全話の無料視聴が可能です。FODやAmazon Prime Video、AbemaTV、Netflix、dアニメストア、Lemino等々数々のメディアで視聴できます。ブルーレイ販売予定があり一定期間で公開終了すると思いますので、無料視聴したい場合はお早めに。
アニメを配信しているメディア情報詳細は下記をご参照ください。

原作漫画はフィギュアスケーター達の群像劇要素が濃く、様々な背景を持つスケーター達の悲喜こもごもが描かれています。地方大会から見るフィギュアスケートファンには結構刺さるところがあるかと。
最新12巻は強くなってきた主人公メインの展開が多くスポーツ漫画らしさが濃くなった印象を受けましたが、他の選手たちのサイドストーリーも今後展開されるだろうと期待しています。
アニメーションで描くスケーティングは原作超え?
基本白黒の平面世界である漫画では描ききれない動きをアニメーションで膨らませることができると、原作の持つパワーを更に増幅させます。
アニメ版「鬼滅の刃」が大ヒットしたのは原作の面白さが最大の理由でしょうが、原作のアクションシーンを迫力ある美しい映像に膨らませることができたことも大きかったと思います。
アニメファンの方たちの反応を見る限り、「鬼滅の刃」アニメ版を制作したufotableはもともとアクション描写に定評のあるプロダクションでしたが、「メダリスト」を手掛けるengiはそのような評価を確立してはいなかった様子。なので正直放送前は「大丈夫かな」と心配していました。
でも、幸いそれは杞憂に終わったようです。モーションキャプチャーをうまく活用し、迫力のあるスケーティングをアニメで描いています。
5話に出て来るノービスB女王の「光ちゃん」の「死の舞踏」はなかなか魅せる演技でした。音響についてもエッジ音など、リアルな音を使っていて、フィギュアスケートファンから見ても会場の臨場感をうまく描けているなと感心しています。
…まぁでもスケートの演技見るだけなら、私は本物の演技見る方がいいですけどね(苦笑)。
主人公いのりちゃんの演技も、ノービスB女王光ちゃんの演技も、モーションキャプチャー協力しているのは鈴木明子さんです。(2/9追記:横井ゆは菜さん&磯邉ひな乃さんも協力しています。念のため補足)
「メダリスト」公式チャンネルにその過程を取材した動画があります。撮影場所は邦和リンク!

スケートリンクにある程度詳しい人なら、アニメ見てると「ここ大須スケートリンクやんw」とか「ここは邦和だ!」って一発でわかるのは楽しいですw
公式チャンネルには声優さんたちが鈴木明子さんに教えてもらってスケートを学ぶ動画などもあります。
アニメ化の過程で省かれた背景
今のところアニメには満足していますが、唯一残念なのは原作を端折ってる部分が少しあるところでしょうか。原作展開に忠実にアニメ化されてはいるのですが、省略された背景がいくつかありまして。
主人公の結束いのりちゃんが「発達に課題がありそうな子ども」であること、司コーチに出会う前に結構長い期間あのリンクで練習していた経緯、司コーチのバックグラウンドの詳細などです。

まぁこの第1クール、主人公と競う少女スケーターだけでも大勢出てきますからね…
「初見でもわかりやすく展開させる」ためにはやむなし?と納得はしています。
私が原作漫画で心打たれた部分は「いのりの母」「司コーチ」の目線部分なんですよね。なのでこの辺りをはしょられてるとオーソドックスなスポーツもの要素が濃くなり、私が気に入ったこの作品の個性のひとつである「保護者目線」がちょっぴり薄まる気がしちゃって。
それでも「複数目線で主人公の成長を見守る面白さ」は視聴者に伝わっているように感じますし、私のような保護者&コーチサイドに感情移入しがちな視聴者はメインターゲットからはハズレてそうなので、これでいいのでしょう。スケートをする子ども達の複雑な心情&それに対峙するコーチたちの個性あふれる対応については丁寧に描かれてますしね。
ただ、アニメだけを見て主人公が「すぐに上手になった天才」だと思っている人を見かけると、「あの子はその前に3~4年地道にあのリンクで基礎練習やってたんだよ!」って横やりを入れたくなります(苦笑)
※2/26追記
上記に書いた「割愛されたエピソード」は、その後アニメ第7話にまとめて紹介されました!(司コーチ学生時代から支援していた方との出会いまでアニメオリジナルで追加)
フィギュアスケート経験者たちのリアクション動画
実は私は外国語話者の「日本の映画やアニメのリアクション動画」が大好物。ここ1~2年だと、「ゴジラ」「火垂るの墓」「鬼滅の刃」などの「海外の反応系動画」をyoutubeでかなり見ています。

異なる文化で育った方が日本の作品を見て私たちと全く同じような反応をしたり、思いもかけないリアクションがあったりするのを見るのが興味深くて。
なので、「メダリスト」も初回放送直後におすすめ動画に早速米国西海岸在住のリアクターさんがアップしたリアクション動画が出てきまして。その方がフィギュアスケート選手歴のある方だったので、大変興味深く視聴しました。
早速「海外の反応系動画」を日本語に翻訳するyoutuberさんにも着目され、日本語字幕等もついた内容盛りだくさんの解説動画まで作られ、数万件以上の再生回数になっているので既にご覧になった方も多いかも?
選手目線だと感情移入度も半端なく、リアクションも豊かな方なので観てて純粋に楽しいです。フィギュアスケートファンにとっては「解説されなくても知ってるよ」ってことが多いのですが、「へぇ~アメリカだとそうなのね」ってことも知れますし。
日本のフィギュアスケーターのリアクションでは、元選手の佐々木晴也さんのyoutube ウィズアスWithAthチャンネルで楽しませてもらっています。※「メダリスト」リアクション動画を定期的にリリースされています
<以下の青い段落は、米国女性リアクターのリアクション動画内で言及されてるスケーター情報ネタバレです>
リアクターのハナさん自身はアメリカの地方大会に出場していた選手。
確か初回の動画で「私のようなローカル大会レベルの選手にもアシュリー・ワグナーさんは分け隔てなく優しく接してくれるいい人だ」と語ってました。まさかアニメのリアクション動画でアシュリー・ワグナー元選手の評判が聞けると思わずビックリ。
3回目?のリアクション動画では「SHOMA UNO」の名前が唐突に出てきて更にビックリ!コーチなしで練習することの大変さを話すくだりでした。
「ショーマ・ウノとはこういう経歴の人よ」という解説コメントが一切入らなかったあたり「皆知ってて当然」という前提で話を進めてたのがちょっと嬉しかったですね…って近年の世界選手権連覇してる人なんだから当たり前かw。
彼女の英語は非常に聞き取りやすくて勉強にもなりますし、アメリカのローカルスケーターのこぼれ話も聞けるしで、「メダリスト」をご覧になってるフィギュアスケートファンにはおすすめです。
直近の投稿では米国航空機墜落事故に関するコメントも寄せていらして、米国フィギュアスケート界に与えた衝撃が伝わってきます。
リアクション動画の著作権関係は微妙なのでここに直接リンクを張るのは避けますが、私がお勧めできるのはyoutubeで「メダリスト」「セカスト」で検索して出て来る動画です。
「メダリスト」「海外の反応」のみで検索すると、エロ目線で視聴している人たちの不快なコメントまで訳している動画やまとめ記事に当たってしまうことがあるのでご注意ください
「メダリスト」主人公の声優さんが「滑走屋」応援団に就任!
そして、この投稿を書いている最中に入ってきた情報にビックリ!
📣 #滑走屋 応援団長に
— 【公式】滑走屋 (@Kassouya) February 6, 2025
声優の #春瀬なつみ さんが就任!
公演当日に会場アナウンスをご担当いただくほか、対談企画などで滑走屋の魅力をお伝えいただく予定です。 pic.twitter.com/33wjHBiPir
「メダリスト」主人公の声優・春瀬なつみさんが「滑走屋」応援団長に就任、3月の公演の場内アナウンスを務めるほか、高橋大輔さんの対談などもするんですと!

ええー!「声優の春瀬なつみさんがバンクーバー五輪時代からのフィギュアスケートファンだったので、春瀬さんの熱烈ファンだった漫画家のつるまいかださんがフィギュアスケートを学んで漫画にして…」って経緯については漫画を読み始めた時に知りましたが、こんな話が水面下で進んでいたとは!
メダリスト関連の報道やPRを見るだけでも、彼女が試合会場にも足を運んできたガチなファンなのは見え隠れしています。(「メダリスト」主役起用が決まってからはフィギュアスケートまで習い始めたという…)
それが高じてついにこういう仕事まで幅が広がるとは!

いや~「これが発表される前にチケット買っておいてよかった」って思いました(笑)
広島周辺在住の「メダリスト」ファンが足を運んでくれてフィギュアスケートナマ鑑賞初体験をする人たちが増えるといいなと思います。

<2/7 12:15 追記 この記事記録がてらにリンクはっておこうと思ってたのに忘れてました。動画見てからはろうと思ってたので。後で見ます!>
