「宇野昌磨文体」の魅力とは?/X(Twitter)投稿に宿る“言葉のセンス”を読み解く

2025年8月3日のX(Twitter)日本の「本日のニュース」欄トップ見出しが「宇野昌磨さんのXユーモア投稿が魅了」になっている画面
2025年8月3日16時過ぎのX(日本)の「本日のニュース」画面

宇野昌磨さんの投稿が、X(Twitter)上で“本日のニュース”最上位にまたも2日連続でランクインしています。最近はほぼ全投稿が万バズ、評判を呼んだ投稿は1000万表示を軽く超える状態。

彼のファンには、彼の独特の感性や言語センスは以前から知られていましたが、最近では「文章力そのもの」や「SNS上での巧みな対応力」にも注目が集まりつつあります。

今回は、私自身が彼の投稿から見えて来た宇野昌磨さんの新たな魅力―「言葉のセンス」や「SNSへの対応力」について、考えてみました。

目次

宇野昌磨さんの「X(Twitter)」での魅力を引き出したものとは

宇野昌磨さんのX(Twitter)投稿がバズった理由については過去にも考察しています。

「知名度の高さ」に加え、「ツッコミの余地」を残していること「大げさなまでの謙虚さ」と「スケート以外の話題に徹していたこと」が逆に関心をひきつけている点をこの時は挙げています。

最大の魅力は「ポジティブ変換力」

私が考える彼の投稿の最大の魅力は、別記事でも考察した「ポジティブ変換力」にあると思ってきました。その考えは今も変わっていません。

宇野昌磨ファンの多くは、彼が「他人とは少し違う視点」を持っていること、「どんなこともポジティブに変換して解釈する力」があることは以前から知っていたと思います。

基本、ポジティブなことしかあまり発しない。ネガティブなことを発するときは自虐か謝罪。

私は「攻撃性がやたら高い住民が多い」と感じるX(Twitter)には居心地の悪さを感じてきました。

とはいえ興味深い感想やニッチな情報を投稿される方も多数おられるので、ミュート機能を駆使したり、他者がピックアップしてくれたものを楽しんだりしていましたが、積極的に見たい媒体ではなくて。

しかしそんな私も、昌磨さんの投稿&反応には比較的快適に目を通せています。

攻撃性を含んでいても、うまくユーモアを交えてポジティブに書く方がほとんどですしね。これだけバズると変なリプも混じってきますが、そういうのは完スルーされるか他フォロワーに指摘されますし。

「SNS上の攻撃的なコメント」をかわす力

最近は、昌磨さんの「SNS上の攻撃的なコメント」をかわす力も注目されてきているように思います。

昌磨さんの現役時代、彼が魑魅魍魎のいるX(Twitter)に手を出さないことに私は安心していました。

彼は以前“変な奴にもうまく対処できると思うが、反応を返さないようにしている”(※どこの発言だったのか記憶が定かでないので表現は不正確です)との主旨の発言をしたことがありました。

当時の私は悪質なデマを撒いたり下劣な攻撃をしたりする人たちをよく目にしていましたから、「SNSで変な相手に時間を奪われてなくてよかった」と思っていました。

その昌磨さんが攻撃的なコメントをかわす様を目の当たりにできたのは、最近の「発見」でしたね(笑)

あの時言ってたことは本当だったんだなと

スルーした方がよさげなものはちゃんとスルーする一方、たま~に想定外の反応を返してさりげなく牽制する。なんとも微妙な匙加減に挑んでいるなと感心しています。

引退で得られた?「好きに投稿する自由」

攻撃をかわしやすくなった理由の一つには、彼が競技生活を引退したことで、あれが「私的なアカウント」として受け止められやすくなったこともあるかと思います。

日本人が現役アスリートに求める高潔さのレベルって異常に高いですから、現役時代に今ような路線に走っていたら受ける人には受けても、声高に批判したがる人は今より多かったんじゃないかと。

「引退して手に入れた自由」の中には、「SNSに好きに投稿する自由」もあったんだなって思います

投稿に見る宇野昌磨さんの「文章力」

最近の私は、一般層をひきつけているのは「ポジティブ変換力」だけでなく「彼の文章力そのもの」もじゃないか?とすら思うようになってきました。

「文体」の個性は個人特有のもの?

X(Twitter)を開始して間もない時期から、昌磨さんの「文体」には個性の強さを感じてきました。句読点を使わず一文が長めだけれど、漢字&カタカナ&平仮名の配置が上手く考えられていて意外と読みやすい、何とも不思議な文体です。

たとえばコラントッテのトークイベント直前にバズったこちらの投稿。

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スケートやっていて良かったなって思うこと多いけどスマブラ5000時間やって世界と全く戦えないことを考えるとスケートやっていて良かったな

この投稿に対して、「句読点無くて読みづらい」「同じこと繰り返すな」って苦言を呈した人もいましたが、私は逆に「句読点無しの長文なのに読ませちゃう能力って結構凄い」と思いました。

私は当初、「こういうのはX(Twitter)特有の若者文体なのかな?」と思っていました。

しかし、今ではこれは「彼自身の個性ある文体」だと感じるようになってきました。というのも、この投稿前の文体は今よりもオーソドックスなんですよ。

この時期以降、積極的に「彼らしい文体」で書くようにしてきたんじゃないのかな?と今では思います。

印象的なフレーズの連打が生むリズム感

最近一番私のツボを直撃したのは、「鳩が頭上に着氷」投稿です。

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実は30日のSwitch2抽選は当選を確信してる。なぜなら突然鳩が頭上に降り立つどころか自分の頭で勢い止めるくらいの温度感で着氷してきた。初めは驚いたがどうやら新しいステージへの移行Switch2当選の前兆すなわち当選ありがとう

「自分の頭で勢い止めるぐらいの温度感で着氷」ってのもかなりのパワーワードですが、ラスト一文の、句読点無しで畳みかけてくるリズム感といったら!私は大変好みです。癖になりそう。

さながらトリプルアクセル~オイラー~トリプルフリップのようなリズム感

私は3連ジャンプ跳ぶスケーター陣の中では、昌磨さんのアクセル~フリップのリズム感が一番爽快で好きです!

投稿ごとに文体を変えて来る器用さ

最近は投稿ごとに文体を少し変えてる感があるのもいいなと。修学旅行の想い出投稿なんて完全に「作文」を意識しての長文ですもんね。なんか妙にノスタルジックな味すらw

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実は小学校の卒業文集だったっぽいですがw

こんな風に感じているのはファンの贔屓目かな~と思っていたのですが、最近文筆業のプロが昌磨さんの文章力を評価しているコメントを複数見かけまして。「ですよね?」って思いました。

特に私のように理屈っぽい文章しか書けないタイプの人間は、昌磨さんのような余分なものをそぎ落とした端的な文章を書ける人にはすごく憧れます。見習いたくてもなかなかできません

現役時代のインタビューを見ていた頃から、「言語センス」が豊かな人だとはずっと思っていましたが、書く側にも発揮されるものだったとは

これには正直驚きました

返しのキレに見られる「ユーモアセンス」

今となっては、私は彼のユーモアセンスも過小評価していたと思います。

過去の配信などを見る限り、世代の違いゆえか私にはツボがよくわからない独特なジョークを発する時もありましたし、芸人さんやタレントさんのような面白いトークを連打することまでは期待していませんでしたので…

でもX(Twitter)上での返しのキレの良さを見ると、「間髪入れずに返す訓練」を積めばかなり行けるんじゃないかとすら最近思い始めています。

いや、別にタレントや芸人になってほしいわけじゃないので訓練積まなくてもいいですけどね(笑)

あす8/4は「Switch2」抽選当落発表

昌磨さんが「Switch2落選」を「オーディション通過」とした表現を初めてポストしたのは、4月末。

彼のX(Twitter)投稿について初めて取り上げた記事はこちら

当時のX(Twitter)フォロワー数は1万人いませんでした。(ひっそり開設してから2か月ちょっとしか経ってなかったのもありますが)

しかし、この時の投稿をきっかけに数日で1万人⇒2万人と増えて行き、現時点(8/3 17時半ごろ)では19.7万人と、あと一息で20万人のところまできました。この調子だとSwitch2当落結果判明前後には20万フォロワーに達しそうな勢いです。

今後の投稿動向を見守る楽しみ

著名人であれば10万単位100万単位のフォロワーは珍しくありません。しかし、昌磨さんのこの数か月のフォロワー増加速度&インプレッション数の多さは、他にはそうそうない「勢い」を感じさせます。

最近はSwitch2とは関係ない投稿の方がよりバズっているので、「Switch2争奪戦」というビッグニュースで注目されたあとに自力で支持層を拡大して行っている印象です。

Switch2を無事ゲットできた後も、投稿が注目される状況はしばらく続きそうな気がします。

引退後、「現役選手の肩書から離れ投稿する自由」を得て、その言語センスを発揮している昌磨さん

今後の投稿も楽しみにしています

関連記事まとめ & 検索のご案内

最近のウェブ記事まとめ

最近のX(Twitter)投稿に関するウェブ記事を下記にまとめておきました。

産経新聞系列の「エモグラム」は相変わらず彼の投稿のウェブ記事を連投しまくっています。

アザラシ絵投稿に関する最近の記事については下記に追記しています。

「画家の孫」&イラストが添えられるのが強力だったのか、全国の各地方新聞に掲載されているのが受けます。(さすがにその全ては追い切れてません…)

当サイト内のX(Twitter)関連記事まとめ

宇野昌磨さんのX(Twitter)投稿関連の記事がずいぶん増えてきたので、「X(Twitter)投稿」というタグを作ってみました。

過去の関連記事をまとめて読みたい人はタグ検索をご利用ください。筆者プロフィール欄の下にある検索ウィンドウも利用できます。

「タグ」や「検索ウィンドウ」はこんな感じで表示されてます。赤く囲ったところが「タグ」や「検索ウィンドウ」ですので、よろしければご活用ください。

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