「プリンアイスワールド2024-2025 Broadway Rocks!」の初配信が本日行われました。横浜公演後半日程の初日・5月3日の夕方公演のライブ配信です。
JSPORTS4チャンネルでの18日の放送を待つのはちょっと長すぎるなと思ったので、JSPORTSオンデマンドを1か月のみ契約しました。宇野昌磨ファンとしては、それまでに彼の進退に関する発表があるやもしれないのでその頃どんな心境を迎えてるか全然わからないですしね…。
以下、今日の配信内容のおぼえがきです。
当然のごとく使用曲や演出等に触れておりますのでネタバレが気になる方はご注意ください。
5/3 夕方公演のセットリスト
PIWチームの演目の基本セットリストについての最初の投稿はこちら。関連ミュージカルの映像コンテンツについての紹介もしています。
5月3日(夕方公演)のセットリストがこちらです。ゲストスケーターの演目を入れて、PIWスケーター達の演目で邦題表記が出ていたものを邦題原題併記に変更しました。
2024/5/3 16時公演版 (敬称略)
Overture
「ジーザス・クライスト・スーパースター」より
Suprestar
Heaven on Their Minds
I Don’t Know How to Love Him
本田真凜「SloMo」
「SIX」より
Ex-Wives
「トミー(ピンボールの魔術師)」より
Pinball Wizard
「ビリー・エリオット」より
Electricity
佐藤駿「Rise」
三浦佳生「Nemesis」
「RIZE(ミュージカルドラマ)」より ※原曲は「Spring Awakening」
Mama Who Bore Me
The Bitch of Living
Totally Fucked
「スクール・オブ・ロック」より
You’re in The Band
田中刑事「The Phantom of the Opera(オペラ座の怪人より)」
「アメリカン・イディオット」より
American Idiot
<休憩>
「ヘアスプレー」より
Good Morning Baltimore
You Can’t Stop the Beat
※ナマ歌唱:はいだしょうこ
織田信成「桃太郎」
「ジェイミー」より
He’s My Boy
「キンキーブーツ」より
Land Of Lola
「ディア・エヴァン・ハンセン」より
You Will Be Found
鍵山優真「The Sound of Silence」
「エリザベート」より
最後のダンス(Der Letzte Tanz)
※ナマ歌唱:涼風真世
「ノートルダムの鐘」より
僕の願い(Out There)
「ウィ・ウィル・ロック・ユー」より
Bohemian Rahpsody
荒川静香「ZIPANG(feat.YOSHIKI)2024」
宇野昌磨「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー(ラべンダー)」
「ロッキー・ホラー・ショー」より
The Time Warp
「フットルース」より
Footloose
ゲストスケーターのナンバー
本田真凜さん「SloMo」
村元哉中さん振付の小悪魔系プロ。こういうダンサブルな系統もいいですね!曲はChanelというスペイン系ラテンポップ歌手のナンバー。2022年のユーロヴィジョン3位の曲なんですと!
「ユーロヴィジョン」というと、エフゲニー・プルシェンコさんが奥さんプロデュースの歌手ディマ・ビランさんのためにクッソ狭い樹脂リンクで滑りまくってた2008年決勝を思い出さずにはいられません。超久しぶりに2008ユーロヴィジョン動画を見ちゃいましたよw
マートンさんのヴァイオリン久々に聴いたけどプルさん登場のシーンでやっぱり笑えてしまう。ロシアスケーターの演技を何の雑音もなく楽しめた時代でしたね…真凜ちゃんに全然関係ない話ですみません(苦笑)。
佐藤駿さん「Rise」
今年2月の「明大オンアイス」で披露していた新エキシプロだそうですが、私は未見だったため使用曲が「Rise」と知って驚きました。こちらも思わずブライアン・ジュべールのバージョン動画を探してチラ見してしまいました(苦笑)。
「2012ニースワールドのジュベールは最高だったな~銅メダルあげたかったな~」などと余計なことを考えてしまって最初しばらく集中できませんでした(苦笑)。ジュベール版とは全然違う魅力の渋い男の魅力あふれる佐藤駿バージョンですね。上半身の動きがますます良くなってる気がするので今季の進化が楽しみです。
三浦佳生さん「Nemesis」
「Nemesis」の曲自体が大好きなので嬉しいのは嬉しいんですが、十数年前にさかのぼる「Rise」はともかくネイサン・チェン選手の記憶が新しいこのプロに挑戦するとはスゴイ勇気ですね!エキシにするかSPにするか決まってないらしいですが、彼の持ち前のスピード感をうまく生かしたプロになりそうな予感。
5/4追記:振り付けは宮本賢二先生らしいです
今日のゲストスケーター最初の3人は全員私をものの見事に過去にトリップさせてくれました(苦笑)。
田中刑事さん「The Phantom of the Opera(オペラ座の怪人より)」
今年2月の「プリンスアイスワールド」滋賀公演でナマで観たプロです。でもなんだかあの時よりもいっそう凄みが増したような気がするのは気のせいでしょうか?
プロスケーターとして一つ階段を上がった感すらします。荒川静香さんのプロ観る時もそうなんですけど、不安感を全く感じさせることなく世界観に没入させてくれる感がありました。前半のゲストスケーターのトリを務める役が様になってるなぁって思いました。
織田信成さん「桃太郎」
冒頭「出オチを狙ってるのか?ここから一体何をどう展開するつもりなんだ?」と不安になったところで始まるラップ調の謎曲「桃太郎」。
音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」のインディーズ時代の名曲だとのこと(最初の収録アルバムのリリースは2014)。インディーズ時代といってもオリコンチャートの方にも週間34位までいったみたいだからブレイクのきっかけになった曲という感じなんでしょうか。全然知らなかったからなかなか衝撃的でした。
選曲も衝撃的だったけど、ジャンプの本数の多さにもビビりました。現役継続とのことなので頑張ってほしいです。
鍵山優真さん「The Sound of Silence」
午前は「ウェルテル」だったと聞いていたのに衣装が違う。「衣装だけ変更したのかな?」と思ったら…曲も違った!えええこれ新プロじゃないの!?とビックリ。
メディアの公式アカウントSNS上では新プロ衣装の写真が出回っていないようなので、午後公演の様子を歌えたニュースの関連記事を代わりに貼っておきます。
アコースティックバージョンの「サウンド・オブ・サイレンス」なのね~と思って静かな曲調に没入していたら、後半いきなり朗々とした歌声が入って来るのには驚きました。彼の滑りならずっと静かでもいいぐらいなのに!まぁ歌入ったほうが曲調は盛り上がりますけどね。
初披露なのに既に熟練感が出ておりました。スピン逆回転?がすごい。ローリー振付。エキシになるかSPになるかは未定との情報です。
荒川静香さん「ZIPANG(feat.YOSHIKI)2024」
荒川さんはHYDEの「ZIPANG」で来ました。黒の皮風ロングコートで登場したラスボス感すごかったです。
アイスショーのロングコートは大好物!たなびく裾をうまく扱えるスケーターは本当にカッコいい!さすがにジャンプ前には美しく脱ぎ捨ててましたけどね。Friends On Iceではこれがナマで観られるのかな?楽しみです。
宇野昌磨さん「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー(ラべンダー)」
昨日の投稿で再び「Dancing on my own」来るか?と予想していた私ですが…見事に外れました(苦笑)。シニアデビュー2年目、2016-17シーズンに滑ったSP「ラベンダー」でした。ワールドの時の青衣装(パンツは最近の衣装のかな?)を着た昌磨さんをまた見られるとは感慨無量。
「ラベンダー」はファンからの再演要望強いし、いつかはショーでやってくれると思ってたけど「Rock」縛りで考えすぎてたかもしれません。
実は私、このプロリアルタイムではさほど好きではなかったんです。好きではあったんだけど、当時は「定番曲」はあまり使ってほしくなくて「もっと変わった曲やってほしいな」と思ってたんですよね(苦笑)。まぁこの年のフリー「ロコ」が強烈過ぎたからこのバランス感で良かったんだと思うけど。
でも数年前に見返してみたら「何で当時はこれにはまらなかったんだろう?」と自分でも不思議に思うぐらいイイ!と思いました。2017ワールドSPの国際映像、少し煽り気味で捉えたトリプルアクセルはあのスピード&飛距離を存分に感じられて本当最高ですっ!
当時はジャンプ後のクリムキンイーグルが一瞬過ぎて気に入らなかったんですけど、今見ると「コレはコレでいいなw」ってなるんです。勝手ですね(苦笑)。
(2015GPFの緑トゥーラン版クリムキンイーグルの疾走感が素晴らしすぎて当時はあの短さを受け入れられなかったんだと思います。今なら色んなクリムキンのバージョン見てきたので抵抗感が少ないのかと)
ナイーブな少年らしさが見え隠れするしなやかな演技に、円熟味と苦悩感が加わっていて何だか不思議な感じでしたね。寝かせておいて風味が増したお酒を頂いているような…(私飲めませんけどw)
過去映像見過ぎてて最後のジャンプがトリプルアクセルじゃないのに物凄く違和感を感じてしまいましたが、ジャンプスルーされても世界観は壊れなかったです。久しぶりにあのステップを今の昌磨さんで見られて嬉しかったです。
まだまだ語れそうですが、もういい加減ここいらで止めておきます(苦笑)
PIWチーム 「スクール・オブ・フィギュアスケート」の魅力
はいだしょうこさん&涼風真世さんのナマ歌唱の迫力は凄かったですし、PIWスケーター達の群舞やソロナンバーは昨季よりも更によくなった印象を受けましたが、今日のところは印象が特に強かったプロだけ触れておきます。
年度内のどこかで公演をナマで観に行きたいと思っているので、PIWチームのナンバーについてはその時まで感想を取っておこうかと思います
スクール・オブ・ロック(You’re in the Band)
これが一番演出に驚いたプロでした。
他のナンバーは「ミュージカルナンバーに合わせたプログラム」だったんですが、こちらは「プログラムにミュージカルナンバーが合わせたプロ」だったからです。
「スクール・オブ・ロック」は、一流小学校の教師になりすました売れないロックミュージシャンが、「おりこうさん」な子どもたちにロック魂を伝えて行くーというミュージカル。しかしこのショーでは子供たちにロックではなくフィギュアスケートを教える演出にされているんです。そして、歌詞もスケートに合わせたものになっている!
しかも主要なPIWスケーター達にはマイクが装着されていて台詞がある!(おそらく口パクではなくナマ台詞)
PIW座長のコバヒロさんら「先生」の衣装が体育教師っぽいジャージなのにエルヴィス・プレスリーみたいなフリンジがついてるのも楽しい。
「軸だ!」「シングルが飛べたらダブルも跳べる!」などなど色々アドバイスをしながら子供たちが技に挑戦しレベルアップをしていくーというリアルお芝居&PIWスケーター&キッズスケーターの技が連続で披露されるーという流れもよかったですね。
これ、各地方公演で地域のキッズスケーター達と一緒にやるにはとても素敵なプロではないでしょうか?
華やかな衣装やセット、迫力ある群舞、著名なゲストスケーターが揃った「プリンスアイスワールド」は数々のアイスショーの中では最も地方公演に向いているショーだと私は思っています。今年は各地域ごとにちょっと違う「You’re in the Band」をいくつも観られるといいなと思いましたね。「プリンスアイスワールド」の新しい「らしさ」が存分に発揮された演目のように感じました。
ミュージカルナンバーを滑っている時に一緒に歌っているかのようなPIWスケーターさんたち多数だったし、この記事でも触れられているように来年は本当に誰か歌っちゃうのかも…?
異なるミュージカル曲に生まれる化学反応
セットリストを見ていた時にはピンと来ていなかったのですが、「キンキーブーツ」2曲の後の「ディア・エヴァン・ハンセン」の「You’ll Be Found」の流れはまるで一つの物語であるかのように繋がって伝わってきました。「オムニバス」だと思っていたものに「曲同士の化学反応」を感じさせられたというかなんというか。
「単に有名なミュージカルナンバーを並べるだけ」ではなくてこういうこともできるんだなって今後の可能性を感じましたね。
アイスショーが乱立している中、色んなショーが生き残りのために「ショーの個性」を追求し始めていますが、「プリンスアイスワールドチームは間違いなくどんどん前に踏み出して行っている」と思わせてくれました!