グランプリファイナル(GPF) ジュニア女子&シニア女子SPの明暗/りくりゅう&さえルカSPは良い滑り出し

2024グランプリファイナル大会ロゴ

2024グランプリファイナル(GPF/GPFinal/GPF2024)がフランス・グルノーブルで始まりました

今回は初日のジュニアのペア&女子、シニアのペアと女子のSPについて記録しています。

テレビ朝日地上波では今日12月6日深夜からの放送なので、ネタバレを避けたい人は以下は視聴後にご覧ください。

グランプリファイナル(GPF)リザルト(シニア&ジュニア)

※昨日の見どころ投稿のリザルトのリンクミスっていたので修正してます

私はワールドや五輪に超推し選手が出ている時以外、深夜~早朝配信は疑似ナマ視聴するのが常。

今回は寝床でジュニアの情報だけ先にチェック。シニア競技についてはテレビもネットニュースやSNSも一切覗かず、完全情報シャットアウト。ナマ配信に近い感覚で楽しむことができました。

以下、競技が実施された順番じゃなくて、私が視聴した順番にて記載してますw

目次

ペアSP(シニア)

ジョージアのメテルキナ・ベルラワ/ルカ・ベルラワ組が予想通り淡々と難度の高い技を決めてきてSP3位に入りました。そして、ミネルバ・ファビエンヌ・ハゼ/ニキータ・ボロディン(ドイツ女性&ロシア男性のペア)がやはり安定した演技で76.72の高得点。

今季スケアメで77.79を出している「りくりゅう」こと三浦璃来/木原龍一組は、その時並みのクリーンな演技が求められます。

サイドバイサイドのトリプルサルコウが回転不足になったり、リフトで細かいミスがあったようだけれど、演技全体の印象は勢いに乗って見えました。三浦璃来選手はともかく、木原龍一選手があんな挑発的で煽る表情を保てるとは!(苦笑)

ペアでのこのイーグルすんごい好き!もっと煽ってくれてもイイ(笑)

ジャンプの減点が響き2位発進とはなりましたが、1位との差はわずか0.45点

私はむしろハセ/ヴォロ組の直前にりくりゅうが滑ることでPCS評価の差に良い影響を及ぼしそう?な気がしています
良い位置につけたのでは?

差はほぼないので、フリー勝負ですね。ハセ/ヴォロ組は今季評価を凄く上げてきているので、GPFで上回っておきたいところです。

女子SP(シニア)

「ジュニア女子はクリーン演技続きだった」との情報はゲットしていた私、シニア女子もそういう展開を期待して見始めました。

松生理乃選手

第一滑走は松生理乃選手

滑り出しにリンク中央で何かに引っかかってヒヤッとさせられました。彼女の笑顔が一瞬で曇りましたね。これがメンタルに影響しないといいけど…とそこからはもうずっとヒヤヒヤモード。

まとめられたSP演技がようやく観られる?」との期待がうっすら生まれてきたところ、後半のトリプルルッツで転倒。

これがダウングレード判定くらって痛い失点となりました。フィギュアスケート専門記者のジャッキー・ウォン氏には厳しい判定だってポストされてました。決めてれば5~6点は上積みできていたのに62.63点にとどまります。

「SPフリー揃えば表彰台行ける実力があるのに、なんてもったいない…」って、いきなりどよ~~ん

千葉百音選手

続いては千葉百音選手

緊張が目に見えてとれ、「無理して笑顔ではじけようとしてます」感がいつも以上にみなぎっていました。それでも落ち着いてきっちり要素をまとめていったのは素晴らしかったです。なんつっても初めてのGPFですもんね!

演技終了直後は「70点超えるかな?」と思ったのですが…
「ちょっとギリ?」だったトリプルフリップに「q」がついてGOEマイナス0.23。冒頭のルッツトゥにもエッジのアテンション「!」がついて加点がちょっと減り、69.33と70点には届きませんでした。

ステップがレベル3だったのも影響してますね。レベル4とれてれば70点にギリ届いたかも。

吉田陽菜選手

フィンランド大会でSPをまとめられた吉田陽菜選手でしたが、今回ルッツトゥのコンビネーションがかなり乱れてしまいました。

「この失点は結構痛いのでは?」と心配したけど、ファーストジャンプの「q」とルッツのエッジアテンション「!」だけですんで意外と点が残りました。

演技後半のトリプルループも着氷が決まり切らず、64.23。大ミスなくまとめたとはいえ、「もっと行けるのに勿体ない」という気持ちに襲われました。

この時は、まさか彼女のこの演技がSP3位になるとは思ってもみなかったです

樋口新葉選手

樋口新葉選手、ルッツトウのコンビネーションを後半に持ってくるかも?という話が流れていました。どうするんだろう?と思ってたらトリプルフリップ単発で跳んできたので「おおお、賭けに出るのか!」とドキドキ。

しかし後半で挑んだトリプルフリップは回転不足気味で転倒、コンビネーションジャンプにできませんでした。

コンビネーション無しは点数的には痛すぎるーー!!!

しかし、ここからが樋口新葉選手の真骨頂でした。

この後見せたステップの迫力といったらなかった。コンビネーション抜けという大ミスなんて全く無かったかのような気迫で、演技終了するまで転倒部分の記憶喪失になりました。

キス&クライでも演技後のインタビューでも笑顔です。昔は冒頭でミスすると目に見えて気落ちしていたのに、今の彼女はこの試合・今季だけではなく、来季をまっすぐ見ているような気がしました。

技術的には6名中最も大きなミスをしたのに、今日見た中では最もパワーに満ち溢れていたのは彼女の演技だったように思います。

緊張やミスが目立つ演技が続いた中、樋口新葉選手の演技は一番満足感が大きかったです。

アンバー・グレン選手

アンバー・グレン選手の冒頭トリプルアクセルはギリギリ降りてきた感じでヒヤッとさせられたのに、その後何かにひっかかってバランスを崩しかけて超ドキドキ。松生理乃選手と同じパターン!

彼女はこれでちょっと恐怖心が生まれ集中を欠いたらしく、その後のコンビネーションも単独のトリプルループも着氷が今一つ。SPだというのにフリー後半かのようにジャンプは何とかまとめて、スピンステップはちょっと大味な感じになってしまいました。

それでも転倒などの大きなミスなく最後までまとめたことが生き、70.04点。コンビネーションジャンプのセカンドが「q」でGOEマイナス1.74。怪しかったループは回転不足つきませんでしたが、GOEはマイナス0.07と、いつものようにジャンプでは稼げなかったのが痛かったです。

坂本花織選手

「アンバー・グレン選手がギリギリ70点台なら、坂本花織選手がSPまとめて高得点出せばほぼ優勝確定になっちゃって勝負としては面白くないな~」と滑り始める前は呑気に思っていました。

難しい入りからのダブルアクセルが終わるまではいつも同じようにワクワクしながら視聴。しかし次のトリプルルッツはちょいギリ。何だか彼女比ではスピード感が出ていないように見えるし、スピンの回転にいつものキレがない。「あれ…?何だかいつもの坂本花織選手の滑りではない」と思い始め。

後半のコンビネーションに行く前、私は既に嫌な予感を感じていました。

トリプルフリップの着氷が乱れてオーバーターンになったのには「あぁやっぱり」となりました。セカンドジャンプはダブルで抑えるかと思ったので、トリプルトゥループに挑み転倒となったのには驚きましたけど。

このコンビネーション、二つともに「<」がついちゃいまして…こうなると減点幅でかくなるんですよね。6.24点&転倒によるマイナス1点。NHK杯では11.96点稼げていたので、ほぼ半減しています。全てのスピン&ステップで取りこぼしがあり、63.98点。彼女らしからぬ点数となりました。

演技後のインタビューでは「ここ3週間調子がよくない」と語っており、何か調子を落としている原因があるのかもしれません。NHK杯ではあんなにキレのある演技だったのに、あのレベルの好調さを維持し続けるのは大変なのですね。

まぁでも1位と6.06点差というのは坂本花織選手にとっては大きな差ではないし、十分フリーで挽回可能だと思います。

昨季のモントリオールワールドの時のように、プレスカンファランスも出なくてよいし、フリーに気軽に臨めるのはいいかもしれません。彼女のワールド代表はほぼ当確といっていいし、焦る必要もありません。

…って、ここで悔しがって奮起するのが坂本花織選手だろうなという気はしますが。

日本人女子選手全員、「GPFも大事だけれど、一番大事な照準は全日本」という意識で大会に臨んでいるように見えました

GPFの勝敗のゆくえにキリキリしてるのはファンの方かもしれませんね(苦笑)。

ペアSP(ジュニア)

「さえルカ」こと清水咲衣/本田ルーカス剛史組がSPパーソナルベストを更新して50.02、初の50点台に乗せてきました!

バックアウトデススパイラルのレベルが取れなかったり、色々課題はあれど、結成2年でここまで来ているのは凄いです。SP5位発進!

ツイストはまだダブルなんだけど、レベルは4をとれて加点も稼げてるんですよね。スロージャンプが今後上手くなれば…とか細かい課題を上げて行けばキリがないけれど、彼らはそれを一つ一つ着実にクリアしていっています。

女子SP(ジュニア)

ジュニア女子SPは、日本人選手がSP1~3位を占めました。

和田薫子選手

ジュニアトップクラス選手が集まった中で和田薫子選手が滑るとどう見えるのか、が私の今回の注目ポイントの一つでした。

いや~滑りの良さが際立ってましたね!いいわ~

もちろんジュニアらしいところもあってまだこれからの選手ですけれど、本当先が楽しみですよね。67.77を出しSP2位発進です。

中井亜美選手

昨年のJGPFは怪我に泣いた中井亜美選手。来季シニアに上がるであろう彼女としては、表彰台を狙いたいところ。

冒頭ダブルアクセルが「トリプルアクセルの抜けジャンプ」みたいな感じでちょっとビックリしましたが、何とか下りました。SPとフリーでトリプルアクセルとダブルアクセル跳び分けてる島田麻央選手とかが器用過ぎるんですかね?

67.26点と2位の和田薫子選手とは0.51 点差。フリーではトリプルアクセル入れてくるのではないかと思われます。

島田麻央選手

島田麻央選手は身体的・技術的に抜群の能力を持つスケーターですが、私はこれまで「感情の表出」を感じたことが正直あまりありませんでした

「丁寧な演技を着実に仕留めていく真面目な天才スケーター」的な印象だったんですが、今回のSP「Defying Gravity」には初めてそれを感じましたね。

私が「Defying Gravity」を歌っているイディーナ・メンゼルさんの声が好きだってことも影響してるかもしれませんが、別に彼女のこのプロを見るのはこれが初めてではないし。

今までの彼女のこのプロで一番良かったと感じました

この演技でトリプルアクセル入れてたらどんな点になったんでしょうw

悠々の滑り出しで、SP1位。2位以下とは6点近い差をつけています。「当然優勝だろう」と期待されるプレッシャーは大変だと思いますが、それももう3年目…フリーに期待したいです。

今晩現地で行われるのはジュニア男子SPとジュニア女子フリー、次いでシニアのアイスダンスRDとペアフリー、男子SPです。

今晩はライブ配信の方を見るのに集中したいので、テレビ朝日での放送は、録画して後日ゆっくり見るつもりにしています。

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