グランプリシリーズ5戦目フィンランド大会(フィンランディア杯)の3日間が終了しました。
試合翌日の昼過ぎまで観光して、その日のうちにヘルシンキを発ちます。試合のじっくりした感想は帰国後に写真や動画をきちんと整理してからまとめたいと思っていますが、中国杯終わってからゆっくりになるかも?
今日はペアとアイスダンスフリー見てからフィンランド名物のサーモンスープが美味しいお店に行ったりホテルのサウナに初めて入ったりしてたので、未だに全日本ジュニアの結果を知りません(苦笑)。空港での待ち時間に情報を追うつもりです。
ということで、今日のところは「現地ならでは?」の感想中心にざっくり書き残しておきます。
「?」がついてるのは、私が配信や放送、日本の報道をほぼ見ていないため。「何だそれならみんな知ってるよ」ってのが思いのほかたくさん混じってるかも?
大会2日目早朝公式練習
真っ暗な中の練習開始
男子シングル選手の試合2日目の公式練習は朝7時開始。昨日は練習開始時刻直前にならないと入場できなかったので、敢えて7時直前に会場へ。
今のヘルシンキは朝8時を過ぎないと日が登らないので、辺りは真っ暗ですが、それでも熱心なファン達が会場に集まっていました。
チャ・ジュンファン選手がいない?⇒WD発表へ
フリー前半グループの入場には遅れてしまって気づくのが遅れたのですが、よく見ると5人しかいない。あれ?チャ・ジュンファン選手がいない!?
しかし曲かけの時(練習にいなくても曲はかかる)に公式練習に欠席とだけアナウンス。「よかった~WD(出場棄権)とは言ってないから試合には出てくるかも?」と期待したのですが、試合開始前に公式にWDのアナウンスがありました。
フィンランド朝七時、真っ暗な中行った公式練習にジュンファンが姿を見せなかったので心配してたらWD情報。サウナ寄ってから会場に行くのがギリギリだったのに、試合開始が遅れることで少し時間の余裕ができたのが唯一いいこと。ジュンファンのロコ観たかったので残念だけど、大事じゃありませんように pic.twitter.com/t9NRq5oVLz
— けろわん (@kero_one1) November 16, 2024
欠場理由は「医学的理由」とだけ説明されていました。
SPで冒頭のサルコウで転倒して壁にぶつかった時にどこかを痛めたのか、あるいは体調がよくない中出場してみたがSPであれだけ点差が開いてしまうとファイナルの可能性もほぼ消えたしで無理をするのを辞めたのか?詳細は追いかけられてませんが、単に大事をとっただけと思いたいです。
公式練習の様子
朝早い練習ということもあって、曲かけでもジャンプをがっつり跳ぶ選手は少なめ。挑んでも転倒だったり。日本人選手たちは曲かけ時以外のとこでそこそこ4回転跳んでましたけどね。
(つくづくモントリオールワールドの朝6時半からの練習第一滑走で全ジャンプ入れてSP曲かけやってた宇野昌磨さんはちょっとおかしいって思いましたw この時は鍵山優真選手も三浦佳生選手も朝イチからガッツリ動いてましたけどね)
スケーター全員、体を温めてるって感じの滑りで、ジャンプバンバン決めてるような人は誰もいなかったので、実際の調子は全く見えず、一抹の不安があったのですが本番は皆それなりに決めてきました。
特に後半グループは4人目までは、大きなミスが出ても他をまとめて笑顔で終われる仕上がりで「SPとは打って変わって、なかなかいい流れじゃないか?」って思ってたんですけどね…最後の二人までは。
上位2選手まさかの大崩れ後の優勝者インタビュー前に…
SP1&2位が大崩れ
友野一希選手は現地の練習での4回転は終始好調そうでした。1つぐらい大きなミスが出ても表彰台いけるかも?と期待する一方、股関節の不調等で滑り込めていないことから「フリーは崩れるかも」と覚悟もしていました。
でも、4回転3本のうち2本決めたのに後半のアクセル両方で大ミスが出るという乱れ方は予想の範疇外だったので気持ちのアップダウン激しかったです…
更に予想の範疇を大きく超えてきたのは、最終滑走の鍵山優真選手。連戦だし、さすがの彼もジャンプミスが1~2出ることは想定していましたが、あそこまでジャンプが乱れた上にスピンまで乱れるなんて。これは…SPの点差が凄く開いてたからこれでも逃げ切るだろうけど、余りにも衝撃的。
衝撃の演技直後の優勝インタビュー
そして優勝者には会場向けインタビューがあります。
この大会、総合1位だけじゃなくてSPやRD終了時に1位の選手にもインタビューするって珍しい演出でして。
でも、初回の男子SP後だけは段取りが悪かったのか実現しなかったんですよね。(SP最終滑走のダニエル・グラッスル選手の採点発表後に「このあと鍵山優真選手のインタビューがあります」って場内アナウンスはあったんだけど、待ってても彼は出てこず。そのまま整氷車が出てきてしまって有耶無耶にw)
SP後なら笑顔でインタビューに答えてくれただろうに、よりによってこの衝撃の演技の直後に優勝インタビューか…
優勝もファイナル進出もおめでたいことだけれど、今の本人の気分はいかほどに…と同情していたら、インタビュー準備中結構長い間タオルに顔をうずめていました。きっと一生懸命気持ちを切り替えていたんだろうと思います。
マイクを向けられる頃には、落ち着いて今の心境を立派に語っていました。
いつも思うけど、選手たちはどんな演技の時も直後にしっかり話をしなければいけないのって本当大変ですよね…
謎のサイレン
そう言えばこの最中、会場では謎の警報音がずっと鳴り響いていました。
フィンランド大会鍵山選手フリー採点発表時の謎のサイレン、会場の何らかの警報の誤作動?でしょうが現地では何の説明もなくスルーでした。映像16~22秒辺り、ショートサイド壁面の白いパネル状の物の右角上で赤いランプ点滅がわかりますかね?24~27秒辺り逆サイドでも点滅が確認できるかと思います。 pic.twitter.com/TrdMyMBVyX
— けろわん (@kero_one1) November 17, 2024
あれ、結局何だったんでしょうね?会場の観客も司会者も全然「何これ?」って感じで慌ててなかったです。英語では説明なかったですね。誰かが何か変なボタンでも押しちゃったかな。
その他いろいろ
センターの謎の空席はVIP席
よく映るジャッジ席の反対側の中央のブロックがごっそり空いていました。
あれは、「VIP席」ゾーンです。
日本でも「Japan Open 」とか「THE ICE」とかで取り入れてるお高いチケットありますよね?あんな感じの席。「トップ専門家からの挨拶」「VIPラウンジでのビュッフェ」などがついていて、私が買ったチケットの3倍近くの値段がします。11/18のレート換算で22,443円だから日本のVIPチケットより安いかな(苦笑)。
VIP席ゾーンは完全に隔離されてたのでどんなサービスが中で行われていたのかは「?」です。
男子表彰式の国旗は国歌終了後も延々上がり続けていた
フィンランド大会はNHK杯に続き、本物の国旗掲揚でした!
やっぱり本物の国旗を使った国旗掲揚はデジタル国旗掲揚より雰囲気いいですよね。
しかし国旗掲揚初回の女子表彰式では国旗をゆっくり上げ過ぎてですね…半分も上がってないのに国歌が終了してしまいました。「『君が代』短いねん!日本人優勝が有力視されてたのに国歌の長さ把握してなかったんかーい!」って思いました(苦笑)。
このままの位置で終了するのも…と担当者が思ったのかしりませんが、表彰台での記念撮影が始まってもじわじわと国旗は上がり続け、リンク周回用の音楽が開始する頃にようやく止まった次第(苦笑)。
次の男子の時にはスピードアップして上がり、程よい高さで潔く止まり女子の時のようにじわじわずっと上がり続けることはありませんました。
女子表彰式前、抱き合う吉田&松生両選手
物凄い僅差での1・2位となった日本人女子。松生理乃選手のタイムバイオレーションがとられていなければ順位が逆だったという…GPF進出を賭けた争い、中国杯がめちゃくちゃ熱くなりそうな展開に。
しかし、メダルセレモニーで入場する前、待機していた吉田陽菜選手と松生理乃選手と二人にこやかに抱き合っていました。知らぬ間に待機してて、気が付いたら祝福しあっていたのでその瞬間を撮影することはできなかったけど、いいシーンをナマで拝めました。
ペンギンマスコットの中の人は超働き者
オープニングセレモニーで華麗?な滑りを見せてくれた、ペンギンのマスコットくん。会場を盛り上げるため各カテゴリの競技開始時に毎回会場内通路に現れ、「さぁみんな、盛り上がっていくよ~~!!!!」ってカウントダウンを激しい身振り手振りでやっていました。
この写真はスポットライトが当たっている瞬間なんですけど、このマスコットさん、スポットライトが当たっていない「単なる待機中」と思われる時間帯であっても、場内に流れている音楽に合わせ絶えず踊ってるんですよ!なんて働き者なんだ…と感心しちゃって、このペンギンが現れる度にめちゃくちゃ注目してましたw
空き時間には開場廊下に出てみんなと記念撮影に応じたりしてるし、本当よく働くんです。私もなんか情が出てきて記念撮影しました。一人旅で自分映ってる写真あんまないからいい機会だと思ったし(笑)
中の人誰だったんだろう。意外と知ってるスケーターだったりして?
肝心の試合の話じゃなく些末な話ですみませんw 試合の振り返りはまた改めて。
ゆなすみフリー3位よかった!アイスダンスまさかパイポーがあんなことに!とか色々あったけど、一つ書き始めたら止まらなくなりそうなのでフィンランド滞在中の投稿はこれにておしまいです。