ここ半年noteに書いてきたアイスショーや試合の感想記録、こちらをベースに変更しての最初の投稿です。
先週末、「京都フィギュアスケートフェスティバル2024」に行ってきました!
行く前に「京都フィギュアスケートフェスティバル」の情報を調べようとしたら過去情報が思ったより少なかったので、どんな感じのイベントだったのかを入場までの流れを含めがっつり書いてみました。
行こうと思った理由
私は関西在住なので、「京都フィギュアスケートフェスティバル」の存在は知っていました。しかし観戦に頻繁に出向けるようになったのは最近なので、残念ながら一度も行ったことがありません。
今年は友野一希選手、山本草太選手、「あずしん」こと 田中梓沙/西山真瑚選手、白岩優奈選手、佐々木晴也選手、柴山歩選手、村上遥奈選手、高橋星名選手と例年以上に出場メンバーがやたらと豪華!
なのに引き続き無料のままじゃないですか!
「行っちゃおうかな~」と思い、会場の京都アクアリーナを調べてみたら、意外と近い。
…というか福岡まで「滑走屋」日帰りで行って来た身にはたいていの会場は近く思えます。思わぬ副次効果w
どれぐらい前から並ぶべき? 無料&抽選なしイベントの悩み
しかし無料&事前抽選なしのショーに参加するのは今回が初めて。開演は17時半、会場は17時で入場待機列の設置が15時との公式案内。
「うーん、一体何時ごろ行ったらいいの?」と悩ましい。
会場の京都アクアリーナは最大2200名収容可能らしいし、過去の観客の入り具合を調べた限り、いくら今回のメンバーが豪華とはいえ入れないということはなさそう。同じ日に宮城&早稲田大でアイスショーがあるから関東近郊からの遠征客も少ないでしょうし。
しかし友野一希選手&山本草太選手には遠征してくるファンもいそうだし、あずしんや白岩優奈選手などのファンも多そう。出場メンバーの大半は地元京都のスケーター達だから身内や友人もかなり来るだろうし、15時前から行列に並ぶ人はかなりいそう。
去年は東側客席・西側客席の片側しか解放しなかったとの情報も見つけました。となると、あまり遅く行くと友人と隣同士では座れないかもしれない。
結局、開場予定時刻1時間ちょっと前に行きました。人出によってはスタンド最後列付近しか座れないかもしれないけれど、小規模な会場だから十分近く見えるだろうし。
いざ会場へ!
当日は時折雪がちらつく寒さ。最長1時間強を屋外で待つ可能性に備え、ダウンコートの下は分厚いタートルネックセーターにタイツ+厚手ソックス+裏起毛ジーンズ+足裏カイロ+スノーブーツという超重装備で行くことにしました。
そして会場入口に到着!
会場外には行列が出ていない!
よかった、待機列は屋内なのね!
「こんな重装備で来る必要はなかったかな?」とこの瞬間は思いました。しかし常設リンクのためか場内結構寒かったので、重装備で正解でした。(そのぶん電車内では暑くてコートを脱がねばなりませんでしたがw)
建物内ロビーに入ると、入場待ち観客数百名の行列がとぐろを巻き倒していました。(写真に写っているのはホールの半分ほどで、この反対側にも大勢の人があふれていました)
どこに並んだらいいかが全然わからず、何人かに尋ねてようやく最後尾を突き止めました。
優先入場できる「プログラム(千円)購入者の列」と「プログラム不要の列」の2種類があるはずなのですが、不要の列に並んでいる人はほとんどおらずでしたね。列の前方には折り畳み椅子やピクニックシートなどを持参しておられる方を多く見かけました。
開場予定時刻まで1時間を切った頃から、係の方がプログラム販売しに待機列を順番に回り始めました。ロビーが満杯に近づいてきているので、パンフレット購入手続きがある程度済んだら早めに開場してくれるようです。
予定より早く開場してくださったおかげで、私たちが会場に入れたのは16時半過ぎ。演技の表側にあたる東側スタンド席2階中央に近いスペースの中段席を並びでゲットできました。
会場内はこんな感じ。
(下記の写真はフィナーレの撮影タイム終了間際に撮ったものです)
滋賀県立アイスアリーナ(現木下カンセーアイスアリーナ)よりもリンクとスタンド席の距離が若干近いように感じましたね。スタンド席の高さの違いかな?
結局途中から西側スタンド席も解放され、両サイドにお客さんがほどよく入る形となりました。ショートサイドの近いあたりは席が空いていたので、ショー後半、19時過ぎ~20時ぐらいにぐらいにふらっと来ても座って見られる状況でしたね。
立ち見できるぐらいのスペースもありましたし、木下アカデミーの生徒さんたちが次々に結果を出したりしてさらにゲストが豪華になる時代が来ても、座れないことはそうそうないんじゃないかな?と思われます。
今回使用しなかった3階席やショートサイドの2階席も十分見やすいです。2階席中央付近最前列を確保しようと思えば早い時間から並ばないと無理でしょうが、並ばずとも見やすい席から演技を無料で楽しむことができる、とてもお得なショーだと思います。
選手サイン色紙などの品をもらえる抽選に参加したい場合は早くから並ぶ必要があります!
(私のところにパンフレット販売に来られた時には抽選は終了しておりました)
フィナーレ内でプレゼントをもらえるチャンスは別途ありましたが、かなり運が必要ですw
友野選手主導のフィナーレリハーサル&トップスケーター達の事前練習
入場すぐは空席を探すのに集中していた私ですが、席に座ろうとした瞬間気づいたんです。
会場内に何だか耳なじみのある声が響いてる…
…ってこれ、友野くんの声やん!って。
そして、リンク&リンクサイドに大勢のスケーター達がいることにようやく気づきました(苦笑)。
入場が始まったのは、スケーター達全員がフィナーレの練習している最中だったんですね。本来は練習終了後開場の予定だったのに、予定が早まった結果お客さんに見守られながら練習をすることになった模様。
おかげでフィナーレの振り付け覚えられそうなぐらい何度も通しリハーサルを見ることができました。某ノービス選手がフィナーレの音楽めっちゃ熱心に踊りまくってて、ちょっとファンになっちゃいましたよ~来季の試合結果たぶん追ってしまうな(笑)。
友野選手が途中で山本草太選手や佐々木晴也選手に仕上がり具合確認のフォローを求めたりしつつ、小学生スケーター達も大勢従えてフィナーレを仕上げていく様子が見られたのは本当にお得でした。しかもそのあとも、開演少し前までトップレベルのスケーター達の練習まで見られたんですよ!
試合で早く入場したら公式練習を見られることはよくあるし、リハーサル見学チケットを売り出すショーなども最近は増えてきていますけど、無料の催しで練習までこんなにたっぷり見られるとは!
何とも嬉しいおまけでした。
ほんわり暖かいショー
ショーは1部前半が地元シンクロチーム&ノービス選手、後半がジュニア選手。2部前半が国体等の京都代表選手、後半が注目スケーター(ジュニア含む)、という仕分けでした。
興味深かったのは合間に「ウォーミングアップ」が入ること。通常のエキシビションではこういう6分間練習的な時間はないのですが、ノービスやジュニアの選手も多いですしあったほうが見ている方も安心ですね。練習見るの大好きな私にはお得感しかない(笑)。
そもそもこのフェスティバルはショーというより地元選手たちの発表会っぽい印象。応援している選手がウォームアップ中に転倒しても過剰に心配することなく落ち着いて観られるのは素直に練習を楽しめていいな~と思いました(笑)。
観客はスケオタ以外にも出場選手たちの身内や友人らしき方たちが多く混じっていて、緊迫感のある試合とは違ったほんわかした雰囲気。近くにお孫さんの滑りを見に来た老夫婦が座ってらして「あんな薄い服で滑ってて寒くないんやろか」などと素朴な感想を始終つぶやいておられたのが微笑ましかったです。
全日本や西日本選手権出場経験がないスケーターも魅せる演技をしていました。試合で上位に食い込めなくても魅力的な演技をするスケーターが多くいることを改めて実感させられましたね。
前半の締めはあずしん。(←ごめんなさい、アップした時うたまさって誤記してました。謹んで訂正します)今季エキシでした。観るたびにブラッシュアップされてるのがスゴイ。白岩優奈選手は「Fix You(吉野晃平さん振付)」でした。
佐々木晴也選手の現役演技見納め
今回の私の一番の目当ては佐々木晴也選手。2022年大阪全日本でナマの滑りを見て以来応援していたのに、応援歴2年で引退になってしまってガックリ来ていたので。
「ジュニアの頃から注目されていた選手だったのに発見遅すぎ!」って思われるかもしれませんが、ジュニア時代の演技映像ではなぜか刺さらなかったんですよ~。(本人曰く「暴れ馬」だったせいでしょうかw)一昨年のSPの6分間練習で「あれ誰?めっちゃ好みの滑り&上半身の動き!!!」と釘付けになってしまったのですけどね。
佐々木選手はセルフコレオの「ニューシネマパラダイス」を演じてくれました。練習ではずっとジャンプに苦戦しているようでしたが、本番はギリギリのところでまとめてくれて美しかったです。まだ出場予定試合は残っていますが、私はモントリオールに出発してしまうので見に行くことができません。これが選手としての彼の演技の見納めとなりました。
先月のアイスショー「滑走屋」では「あれ佐々木くん…よね?」とイマイチ確信が持てないまま演技を見たけれど、今回は煌々とした照明のなかで「まぎれもない佐々木晴也選手の演技」を脳に刻みむことができてよかったです(笑)。
「引退しちゃうけど、今後も『滑走屋』の再演とかには出てくれないかな」と期待していたのですが、帰宅後に6月のショー「氷艶2024-十字星のキセキ‐」に出演が発表されていたことを知りました。
(友野一希選手の出演が決まったことは風の噂で知っていたのですがアンサンブルキャストまでチェックしてなかったのでビックリですよ!同じく引退のはずの櫛田選手も入ってるし!)
まだまだ滑りを見ていたい引退スケーターの滑りがまだ見られる機会があるなんて超嬉しい驚き。配信あるといいなぁ。
山本&友野コンビの締めの演技とフィナーレ
山本草太選手は今季エキシビション「Teeth」、友野一希選手は今季フリー「Halston」をそれぞれ滑りおさめ。この二人にはアンコールでのステップ披露があったのには観客大喜び(笑)。山本選手は今季SPの「カメレオン」、友野選手は昨年SPの「Happy Jazz」でした。
私は友野選手の今季SP「Underground」のステップがめちゃくちゃ好きなので「Underground来る??」と内心ワクワクしていたのですが、違う曲が流れてきて一瞬戸惑いました(苦笑)。「Happy Jazz」のステップも超好きなので(たまアリで見せてくれたあの疾走感といったら!)もちろん嬉しかったですけどね。
その後、開演前に一杯練習を見せてもらったあのフィナーレに突入。撮影OKだったんで、撮り始めようとしたんですが何故かスマホカメラが起動せず、再起動を迫られました。
おかげでフィナーレ動画の撮影は失敗。キッズたちのかわいいダンス録画しておきたかったな~。かろうじて最後の挨拶写真を残すことはできました。撮影タイミングが中途半端になっちゃったけどw
3月31日と4月9日にCSのGAORAスポーツで放送あるらしいので、そちらでフィナーレ再度観直すことにします。
<おまけ>2012年全日本ノービス出場時の山本選手&白岩選手たち
行く前最大の謎だったのは「京都のスケートクラブや学校所属経験がない山本草太選手がなぜこのイベントに出演することになったのだろう?」とということ。
1部最後のトークタイムでの情報によると、「誰か出てもらえる人いないですかね?」と関係者に尋ねられた友野選手が山本選手に声をかけたんだそうで。随分カジュアルなスカウトなんですね(笑)。
でも、山本草太選手はこの京都アクアリーナで2012年に開かれた全日本ノービスの大会で初優勝(ノービスA)していたらしく、京都に全く縁がないわけではなかったようです。
調べてみたら、当時のリザルトページに表彰式の写真(上位6名)が載っていました。
興味のある方は是非上記リンク先を見てください。
ノービスA2位は山隈太一郎選手、ノービスBの優勝者はアイスダンス転向した「あずしん」の西山真瑚選手、2位が島田高志郎選手でした。
ちなみにこの時のノービスA女子表彰台は坂本花織選手、樋口新葉選手、三原舞依選手という豪華な顔ぶれです。ノービスBの優勝者は本田真凜選手、3位は今回も出場していた白岩優奈選手!みんな小さくてかわいい!!!
このフェスティバルで演技を見せてもらえたノービスやジュニアの子たちも皆かわいかった。出場したキッズスケーター達の誰かが10年後にゲストスケーターとして華々しく登場する時代が来たらいいなぁ。写真を眺めていたら、孫の応援にいらしていた老夫婦の心境に近づきましたね(笑)。
大満足で帰宅しましたが、これだけ多くのキッズスケーターを見てねしまったがゆえ、またまた宇野昌磨選手のノービス時代の演技動画を見返してしまいました。遅い時間だったので、さすがに1本だけで済ませましたけどね!(笑)