ついにモントリオール最後の日が来てしまいました。
この日のエキシビションは14時開始。それまでの時間は、ようやく訪れた「練習も試合もないフリータイム」です。
一夜明けて
モントリオールに行く前、滞在期間中のスケジュールづくりについて書いた投稿がこちら。
そこで、私はこう書いていました。
24(日)(エキシビションの日)は昼過ぎまでスケジュール空いてはいるんですけどね~。試合終了後、観光に行ける気力&体力が自分にあるかどうかが不安で。
疲れ切って昼過ぎまで寝ているのか?
試合の興奮冷めやらずホテルでネット検索しまくっているのか?「最終日だし」と街歩きしたい気分になっているのか?
未来の自分にインタビューできるものならしたい心境です(苦笑)。
最終日を迎えた私からの回答は…
「前日の心身の疲労感&深夜のお茶会の疲れから、午前はどこにも出たくない気持ちでホテルで過ごしている」 でした!
想定していたパターンは全てハズレでしたね(苦笑)。
競技開始前にモントリオール市街観光を済ませておいてよかったです。近辺の建築物も美しくて写真を撮り倒してしまいました(笑)。
めちゃくちゃ応援している選手が競技最終日に出場する場合、翌日午前に予定を入れるのはリスクが高いなと痛感。
予定があったほうが逆に気がまぎれて良かったかもしれませんが、いったん外に出る気力体力は必要ですしね。
ただ、「ホテルのおいしい朝ごはんは食べておきたい」という現金さは持ち合わせていたので、通常と同じ時間帯に頑張って起きました。
朝食後仮眠を試みましたが寝付けず、ちょっと横になっただけであとは撮った写真や動画の整理をば。あぁ今日の深夜3時半にはもうホテルを出なくてはいけないなんて信じられない!
エキシビションにはあのレジェンドスケーターが!
モントリオール現地観戦で私が楽しみにしていたことの一つに、「大会アンバサダーを務めるパトリック・チャンさんの生の滑りを見ること」がありましたが、2月中旬に嬉しいニュースが!
エキシビションに出演するカナダの有名スケーター情報です。
なんと、エルヴィス・ストイコさんがエキシに出るって!?
いやマジ!?私昔めっちゃ好きだったんだけど!
総合的な好き度ではフィリップ・キャンデロロさんの方が若干上でしたけど(苦笑)、滑り&ジャンプはストイコさんの方が好みだったんですよね。(キャンデロロさんは個性あふれまくったプロと顔面が好みでしたw)
何より二人ともがっぷり正面から勝負に挑む「挑戦の姿勢」が最高でした!
もうストイコさんが出るんなら、去年ショーからの引退を表明しちゃったけど、カート・ブラウニングさんも出てくれればいいのに!特別出演でイーグルで場内8の字書いて3周するだけでもいいから!
(私がナマで一度も見ることがないままショー引退されてしまいました…日本のショーに来てくれていた時に観に行っておくべきでした。「先月のスターズオンアイスでも来てたんだし、1プロ滑れとは言わないからフィナーレとかでちょっとぐらい滑ってくれたっていいじゃんかよー!」って思ってしまうw)
それに…キーガン・メッシングさんの名前まであるじゃないか~~!!!
「モントリオールから帰ってすぐだけど、キーガン出るならスターズオンアイス大阪公演行くべき?」とちょっと悩んでいた私にはこの上なくありがたいお知らせでした。
(エラッジ・バルデさんも割と好きなんですが、現役時代に大阪の四大陸選手権で観たことあるし色んなショーで活躍しまくっているため若干ありがたみが薄かったのはお許しくださいw)
ということで、エキシビションかなり楽しみにしてたんですよ。
エキシビション前半
冒頭でMCとして登場したのはナム・グエンさんとジョアニー・ロシェットさん。二人とも演技の披露はなし。
ナムくんはコーチ業をしているようで時々試合で顔を見るけれど、ロシェットさんは久しぶり。今はお医者さんになってるそうですが、こうやってスケート関係のお仕事で表に出てきてくれるのは嬉しいです。
以下が前半の登場順&登場スケーター名です。印象に残ったスケーターだけ個別に触れています。
1 Montreal Symphony Orchestra
2 Elvis STOJKO CAN Guest Men
3 Loena HENDRICKX BEL4th Women
4 Lilah FEAR / Lewis GIBSON GBR 4th Ice Dance
5 Yuma KAGIYAMA JPN 2nd Men
6 Maria PAVLOVA / Alexei SVIATCHENKO HUN 4th Pairs
7 Kimmy REPOND SUI 5th Women
8 Shoma UNO JPN 4th Men
9 Charlene GUIGNARD / Marco FABBRI ITA 3rd Ice Dance
10 Chaeyeon KIM KOR 3rd Women
11 Adam SIAO HIM FA FRA 3rd Men
12 Anastasiia METELKINA / Luka BERULAVA GEO 7th Pairs
13 Elladj BALDE CAN Guest Men
14 Les Supremes CAN Guest SY (シンクロナイズドスケーティング)
エルヴィス・ストイコさん
いきなりトップバッターがストイコさんですよ!うぉ~昔から年齢不詳の風貌だったせいか老いを感じないぞ~~~!!!
スケーティングはともかく、今もあんなにきれいなスピンができるとは。ジャンプ1回だけだったけどトリプル跳んでびっくり!たぶん3Tだったかと。
当日のエキシビション映像じゃないけど、SkateCanadaがアップしていた動画をぜひご覧ください。あのダイナミックさは健在でした!
エルビス・ストイコさんのエキシビション観客撮影動画
52歳という年齢からいってダブルサルコウ1~2本ぐらいだろうと思っててごめんなさいという気分でした。誕生日を迎えたばかりというアナウンスがMCからあり、Happy Birthday!を会場のみんなと一緒にやりました。
ルナ・ヘンドリックス選手
続いてルナヘン。ルナヘンがこんな前半で登場するなんて…とルナヘン好きな私は彼女がメダルを逃したことを思い出してちょっと哀しくなりましたが、そんな気持ちをすぐに吹っ飛ばしてくれる新エキシプロでした。(2月のArt On Iceで披露しているのでこれが2回目)
ルナ・ヘンドリックス選手のエキシビション観客撮影動画
彼女がワールドのエキシビション終了してからあげたインスタがこちら。
SP1位でスモールメダルのゴールドをもらった時のことを「忘れられない瞬間」としてあげ、総合4位の結果を「誇りに思う」と書いていました。
そうですよね。期待があったからこそつい哀しくなってしまったけれど、宇野選手同様彼女も誇るべき結果だったと思います。スモールメダル1位おめでとう!ですね。
鍵山優真選手
ライラルイス(フィアギブ)の次に早々と登場した鍵山優真選手。メダリストの中では初登場で、前半に出る銀メダリストは彼だけ。
「今回2度目のワールド銀メダルで直近の五輪銀メダリストなのにえらい登場早すぎない?」と、彼の扱いに若干不満はあったのですが…盛り上がる系の曲じゃないからでしょうか?
直前のライラルイス(フィアギブ)のLady GaGaとは打って変わったクラシック調のエキシ。相変わらずこのウェルテルは滑りがえぐい。エッジの深さがたまりません。観客の多くが滑りに見惚れているのがよくわかりましたね。
でも良プロなだけに「これワールドでは出し惜しみしておいた方がよかったのでは?」とちょびっとだけ思っちゃいました。…だってコレ、ミラノ五輪のSPにするんですよね?
エキシプロを競技プロにするのって、宇野選手の過去の試みを思うと大変そうに思えてしまって。本人の表現力が凄ければ凄いほどエキシバージョンの印象が強烈に残り、競技バージョンに物足りなさを感じてしまう弊害がある気がするんです。
とはいえ、鍵山選手サイドには「競技版はこれよりも凄みを加えられる」との自信がありそうな気もするので、余計な心配かもしれません。来季はどんなエキシで来ますかね~楽しみ!
キミー・レポンド選手
女子のエキシプロって「バラード系をしっとり滑ります系」か「ミニスカでチアリーダー風に明るく滑ります系」の2パターンに大別される中、彼女のスターウォーズエキシはそのどちらにも分類されない気がして結構好きです。
「スターウォーズ・オン・アイス」できそうなぐらい近年はスターウォーズやるスケーター多いですよね。チャンバラ系はスケートとすこぶる相性がいいと思うのでマジでアイスショーに向きな題材かなと思います。
宇野昌磨選手
たぶん私はこれがナマでの見納め?のCome Together。
ナム君&ロシェットさんが登場時にスケーターの紹介をするんですが「僕の友だちです。まぁあんましゃべんない男なんだけどねw」(うろ覚え)みたいな愛あるいじりをしていました(笑)。昌磨くんもナム君とは気心がしれた間柄なので凄く楽しそうにしていたのがよかったですね。二人の笑顔が見られると素直に嬉しい。
私が初めてナマでCome Togetherを観たのは去年の「THE ICE」大阪公演でした。配信で演技映像を観た時は「またすんごいエキシ作っちゃって!」って思いましたよ。
大阪公演での私の席は、ステップ前の観客煽りをするところの真ん前のアリーナ席前方だったので、客煽りの表情を確かめるのを楽しみにしていました。どんな悪い表情をしているのだろうと期待してたら、子どものようなニコニコ笑顔。あまりの意外さにノックアウトされましたわ(笑)。
その次にナマで観られたのは北京グランプリファイナル。競技リンクでのCome Togetherは体力的にかなり大変そうでした。あの激しい振りをやりながらあれだけ広いリンクをカバーしようとする意気込み凄すぎw
「ステップの前に腹ばいになったのは振り付けなのか、バランスを崩して転倒した後の照れ隠しだったのか?」が現地で超気になったので後で入念に映像チェックしたのを覚えています。どっちだと思ったかは秘密にしておきますw
そしてこのモントリオールワールド。見る度に凄みが増すCome Together、ワールドエキシ版は格別でした。今回は「広いリンクで大変そう」とは一度も感じなかったです。(北米のホッケーサイズリンクだったのが幸いしたかもしれませんがw)。
このプロは将来長くやってくれそうな気もするけど、ここまで仕上がってキレキレの状態で観られることは今後あるかな?それとも年々進化していくのかな?…なんてことを考える間もなくあっという間に終わってしまいました。
「あぁこれでモントリオールで観られる宇野選手の演技は終わりか」と思うと、喪失感に襲われましたね。
シャルマル(ギニャファブ)
今季のエキシの中ではかなり好きなこのロボットプログラムも見納め。
シャルマル(ギニャファブ)エキシビション観客撮影動画
会場のファン投票(別投稿でまた詳しく書きます)で昌磨くんのライバルになると思われたので、2位・3位は別のお気に入りプロで投票した私(苦笑)。今思えばこれを2位か3位にしておくんだった!しょーもない画策など試みずに素直に投票すればよかった(苦笑)。
アダム・シャオ・イム・ファ選手
アダムは存在感があり、アクロバティックな動きが得意なのでこの手のショーでは非常に映えます。「Uptown Funk」は曲自体も盛り上がるし!
日本のスケオタはバックフリップを競技をやることに対して批判的に見る人が多いですが、海外のスケオタは好意的な人の割合が多い印象を受けます。大逆転でメダルを獲ったこともあり、会場は結構盛り上がってましたね。会場が選んだベストパフォーマンス1位も納得。
アダム・シャオ・イム・ファ選手エキシビション観客撮影動画
私もショーでのバックフリップについては歓迎なので、純粋に楽しみました。
マリニン君に教えてもらった「ラズベリーツイスト」は仁義を守って競技プロには入れてないけど、ぶっちゃけ彼がやる方が見栄えがするなと思っています。重量感あるぶんダイナミックさを強く感じさせるからでしょうか?
でも彼のバックフリップは他のプロスケーターに比べると正直うまい方とは言い難いので、ほどほどにとどめておいた方がいいんじゃないかと思います。(着氷が危うい時が結構あるのでいつか足ぐねりそうだなとマジ心配なんですよね…今回はこれでシーズン終了だから不安は感じずにすみましたけど)
レ・スプリームス(現世界王者のシンクロナイズドスケーティングチーム)
前半の最後をしめくくるのはカナダのシンクロチーム。開会式でも見ましたけど、さすがに世界一は違う!みんなスケーティングいい!みんなでステップ踏んだりツイズルかましたりするときの迫力がスゴイ!!
レ・スプリームスのエキシビション演技 フジテレビ公式動画
日本でシンクロナイズドスケーティングのトップクラスチームが集う国際大会が開催されたら一度見に行ってみたいなって思いましたね。
長くなりすぎたので、前半終了時点でいったん区切ります
パトリック・チャンさんや金メダリストたちが登場する「エキシビション後半」と、会場の観客だけが投票できた「お気に入り演技投票企画」については改めて投稿します~