2025「滑走屋」は昨年からの進化が半端ない!~広島公演初日鑑賞記~

「滑走屋」と描かれた会場前の大看板

「滑走屋 KASSOUYA」広島公演の初日、初回の11時公演と18時公演を観てきました。

初日に見るか千秋楽を満喫するかどっちにしようか悩んだのですが、初演の驚きを優先しました。スタンドからの俯瞰で1回は見たいし、1回は間近で見たいと思ったので今回は鑑賞回数を2回に。

さて、先日に「予習不足」を気に病む投稿をしていた私ですが…

練習動画系をあまり見てなかったのは、これはこれで一つの正解だったかも?と思いました。「去年からぐっと進化してるやん!」という驚きが強く感じられましたからね。

もちろんガッツリ見ていたら、「自分的にはここが見どころ」なポイントを時間内にたくさん確認できる楽しさもあったでしょう。予習してもしてなくても、それぞれの面白さはあることを実感しました。

26名ものスケーター達が入れ代わり立ち代わりリンクを縦横無尽に滑りまくるので目がいくつあっても足りません。去年は全くの初見ということもあってナマの目で見るのを優先しました。

再演である今回は「動画を残すことで自分の目をもう1セット増やそう」と、群舞を中心に結構撮影しました。動画を整理できたらその一部をyoutube(非収益)に上げて、こちらに紹介できればと思っています。

今日のところは、2日目を会場でご覧になる方に役立ちそうな情報&鑑賞直後の感想のみまとめます。(話の流れで短めの動画を1本上げてます

目次

会場:ひろしんビッグウェーブの情報

会場に適した服装&荷物は?

「ひろしんビッグウェーブ」は夏はプールになる非常設リンクですが、結構寒かったです。

公式アカウント等でも「寒いよ」との注意が出ていたので、約75分の短いショーですが分厚めのひざ掛けと座布団代わりの敷物を持参。重装備で行ったおかげで持参したカイロや手袋は出さずに済みました。

足元&首元を冷やさない暖かい格好&ひざ掛け、追加の防寒具やカイロの持参はした方がよいかと思います。

このショーは各プログラムが有機的&シームレスにつながっていくショーで、観客席の照明はずっと落とされたままです。公演中は手元でバナーを掲げられそうな時間は全くありません

最後の挨拶&周回では上げられますが、全編スマホ撮影OKなので、バナーを掲げるより撮影を優先している人の方が多かったように思います。

物販

物販は会場2階のテント(屋外)にありますので、当日のチケットが無い人もグッズ購入が可能です。アリーナ席の入り口は1階なので、2階に上がらないとグッズは購入できません。(会場内販売なし)

私は開演30分以上前に物販売り場に並びましたが、初回だったためか行列が長く、事前購入は諦め公演直後に並びました。

ちなみに「現金のみ」と「電子・クレジットカード利用」と二つの列がありますが、「現金のみ」の列の方が進みが早かったです。

私が買いたかったのはパンフレット。後日にショーの写真を閲覧&ダウンロードできるQRコード(期間限定)が記載されているため、今年も購入しようと思っていました。新しく増えたキャストの中には私がよく知らない選手もいらしたので経歴情報も知りたかったし。

2025滑走屋広島公演のパンフレット 写真だと大きく見えますがA5判(A4の半分)のコンパクトサイズ

パンフレット内には各スケーターの写真&経歴やちょっとした質問への回答のほか、高橋大輔さんと振り付けの鈴木ゆまさんとの対談、村元哉中さんと村上佳菜子さんの対談、アンサンブルスケーターズ4名(木科雄登さん、大島光翔さん、三宅咲綺さん、奥野友莉さん)の座談会が収められています。

その他の詳しいグッズ情報は滑走屋公式サイトでご確認ください

座席選び、どこが自分的にはベストだったか?

「ひろしんビッグウェーブ」はフィギュアスケートの地方大会がよく開催される「スケオタにはお馴染みの会場」ですが、私は今回が初めて。見え方がよくわからないため、席選びは少し悩みました。

今回の公演のチケットは複数のプレイガイドで販売されていましたが、一般販売でも「ココチケ」からなら席を指定しての購入が可能でしたからね。

席指定してアイスショーのチケットを買える流れは昨年あたりから少しずつ広まってきていますが、本当に大歓迎です!!!

「滑走屋」公式サイトチケット案内ページより引用

ちなみにアリーナ席はAirシート15000円、Faceシート13000円。スタンド席は4500~9500円で5段階の値段設定。(席区分は3段階だが、Figureシート以外は「条件つき」座席が販売されたため)

去年の福岡公演より若干値上がりしていますが、会場規模が大きくなっていますし、スケーター人数も増えているしで私は納得できる値段でした。

昨年「滑走屋」を見て、「スケーター達のフォーメーション変化を楽しむにはスタンド席で1回は観た方がよかったな」と感じたので、Figureシートのすぐ横のChallengeシートを抑えました。

しかし、今思うとフォーメーションを楽しみたかったのならスタンド最上段付近の席の方がよかったかもしれません。
※「どこが良い席か」は各自の好みで異なりますので、あくまで私の好みでの話です

ショー開始前に撮影したスタンド最上段中央付近からの眺め 常にリンク全体が視界に入るし意外とリンクは近い

滑走屋はスピード感を楽しむのも魅力の一つなので、近い席も魅力的。去年と同じショートサイドでの鑑賞となりました。まぁ2公演ショートサイド&ロングサイドで観られてバランスは良かったとは思います。

アイスショーは客席位置によって見え方が変わるので複数回ご覧になる方が多いですが、「滑走屋」は氷上にスケーターがひしめき合ってる時間帯が凄く多いですから、「見る位置での変化」を最も大きく感じやすいショーかもしれませんね。

お金と時間が許せば複数回、違う方向から観たくなるショーだと思います。

ショーを楽しんだポイント

ショーはノンストップ75分。初演時は近くに結構小さいお子さんがいらしたので「ナイトクラブっぽいショー75分耐えられるかな」と余計な心配をしていたのですが、最後まで集中して観ていられたようです。

二回目の時は若い女性の「すっごくかっこよかったー!!」って嬉しそうな声も複数聞こえてきて私もちょっと嬉しかったです(笑)

「好きなスケーター達を敢えて探さない」という選択

「滑走屋」は全員黒ずくめの衣裳で、暗い照明の中高速で大勢が交錯するため、誰が誰だか超見分けづらいショーです。

昨年の初見時は「君たちはこの中から推しを見つけられるかな?」という「スケオタへの挑戦状かよ!?」って思いました。

でも、前回は最終的にはこんな結論に至りました。

自分の「推し」を探してその人ばかりを目で追うーという鑑賞方法自体がこのショーには全くふさわしくないのかもしれません。
<中略>

”「誰か」を探すのではなく、スケーターたちの技術そのものに着目してくれ”というメッセージのようにも感じました

そう思うに至った詳細は去年の鑑賞記の後半に綴ってます。

広島公演前の記事のどこかで、高橋大輔さん自身も「個だけでなく全体を見てほしい」という主旨を話しておられて、「やっぱりそういう想いがあったのか」と納得。

自分が敬愛するスケーター一人を熱く追い続けるのも楽しみ方の一つですが、私はこのショーではできる限り複数のスケーターを追いたい。でも誰がどこで何をしているか全部把握は難しいし、答え合わせもできません。今回は「特定の誰かを探さないようにする」ことを心がけました

でも、やっぱり好きなスケーターは向こうから勝手に目に飛び込んできますね!

好きな動き&滑りをするスケーターって遠くから見ててもピンとくるんだなって思いました。

そしてニュートラルに全体を見たことによって、「へ~あの選手こんな動きができたんだ!」という新鮮な驚きも感じられました。

昨年からの進化<1>フォーメーション

大勢でのフォーメーションチェンジはぐっと進化していました。去年はスケーター同士がぶつかってしまう姿が稀に見受けられましたが、私が見た2回の公演ではそのようなシーンはありませんでした。

(去年は初演だったのもありますが、病気で直前に出演取りやめになったメンバーがいて直前に動きの変更が多々あっただろうことも理由かもしれません。あれはあれで「The show must go on!」状態でスリリングな見ごたえがありましたけど)

昨年からの進化<2>個プロ

去年あえなく出演キャンセルになってしまった島田高志郎選手のナンバーは「椅子を使った、不可思議な狂気が漂うプロ」の前でした。「彼のプログラムからそういう流れの繋ぎになってたのか」と当初の設計プランを見ることができてちょっと嬉しかったです。

島田高志郎選手の演技、2回とも途中で撮影トラブルが発生して全貌を手元に残せなかったのが口惜しい…

友野一希選手は去年通り「Halston」。クラブで流れているようなビートが効いた曲が多いなか、雨音に包まれてこの曲が挟まれるのはショーを引き締めるアクセントになっていて、やっぱりいいなと思いました。好きなプログラムなのでまた観られて本当にうれしい。

村上佳菜子さんや青木祐奈選手は去年と違うプロだったような?去年現地で1回見たきりで復習もあまりしてないので記憶がはっきりとしません。どちらもパワフル&セクシーなプロで、他のショーや試合では見られない彼女たちの姿が見られます。

三宅星南選手と村元哉中さんは昨年も見せてくれたこのショーにピッタリの雰囲気のプロ。さらにセクシーさに磨きがかかってました。

高橋大輔さんはもう完全に「ラスボス」でした。(実際に周囲の席の人が複数「ラスボス」と感想を漏らしていたw)アリーナ席にいた時、自分の正面に向かってステップで進んでくるところはたまりませんでした。ちょっとした動きが本当に魅せる。永遠にステップ踏んで頂いてもいいです(笑)。

私、今の勢いでならカメレンゴさんとの振り付け動画買っちゃうのに!

公開終了しちゃったのが残念過ぎます。

昨年からの進化<2>新しいグループナンバー

新しいグループナンバー「Centuries」(Fall Out Boyの曲)の中では、大輔チーム&哉中チームの対立構造を作り、「ダンス対決」ならぬ「フィギュアスケート対決」が展開されました。

その中の大島光翔選手VS三宅咲綺選手の対決が印象深かったです!

大島光翔選手はバックフリップ!
私日本人現役選手のバックフリップ初めて見たよ!現役しばらく続けて将来はアイスショーで是非活躍してください!!

そして三宅咲綺選手は得意の連続ジャンプ!
スピードと回転速度と幅がある彼女の3T3Tはバックフリップに負けないぐらい華がありました!

他の動画全然チェックできてないけど、その部分だけ限定公開でこっそり上げました。音や映像の具合がイマイチなんですがそこはご容赦ください。三宅咲綺選手のジャンプは割と近くで撮れてます。

これ以外にも各プログラムの繋ぎ部分でちょこちょこと短いグループ演技が入るのですが、そこで新しく入ったメンバーたちの見せ場(前後開脚など)もいくつかありました。

今年は謎ショー観たこともあって櫛田一樹さんが結構私の目につきました。目立つ理由は決して髪色が明るいからだけではないと思います。

櫛田繋がり(血縁じゃないですけど)では櫛田育良選手がグループナンバーで目立ってましたね。島田高志郎選手もそうですが、あのプロポーションは本当にショー映えしますね。勿論フィギュアスケートで魅せる実力を伴ってるからこそあの体型が生かせるんですけど。二人がペア組んで踊るところもあって、「最強の組み合わせ」って感じでした(笑)

そういや去年最後まではっきり見つけることができなかった佐々木晴也さんも、今年はすぐに見つけられました。(照明も進化したのか単に座席位置の問題かは不明ですが、アンサンブルスケーター達の顔は去年よりは見えやすかったです)

去年の滑走屋の時はこれが見納めかと思ってましたからね~引退後もショー出演続けてくれてよかったです。

その他の細かい感想を書き出すとキリがなくなるのでこのへんで。

比較的お手頃価格で楽しめる75分ノンストップのクールなショー。

会場で当日券も販売していますので、お近くで興味のある方は是非足を運んでみてください。

滑走屋の公式サイトから座席指定して当日チケットを購入することも可能です。

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のショーは「推しを探す」ことに全力を注いだりはせず、全力で「滑走屋全員の滑り」を見た方がいい気がします。

何より「全体」を見ようとしたところで、結局自分が好きなスケーターは目に入ってくることが多いです。

「滑走屋」と描かれた会場前の大看板

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