「今さらボストンワールド!?」と思われるかもしれません。今回は、2025世界フィギュアスケート選手権の現地鑑賞レポ「ボストン滞在記」最後の「番外編」です。
当初は宇野昌磨さんアイスショー「Ice Brave(アイスブレイブ)」初回公演前までに記録し終えるつもりだったのですが、書き終えられず。
その後「2024-25シーズンが終わるまでに」「サマーカップが始まるまでに」と自分に課した締切を延々とのばし続けて来たのですが、さすがに2025-26シーズンのグランプリシリーズ(GPS)の競技が始まる前に完結させたいーと、やっと書き上げました(苦笑)。
メインで取り上げるのは、マシュー・キャロンさんの衣装展。そのあとはNBC放送席のジョニー・ウィアーさん&タラ・リピンスキーさんの鮮やかな衣装&会場内ロビーの話題とボストンでのグルメ情報を、写真中心でお送りします。
過去の観戦記一覧はこちら

マシュー・キャロンさん衣装展
2024モントリオール会場の衣装展との違い
フィギュアスケート界の著名衣装デザイナーの一人、マシュー・キャロンさんの衣装展は2024モントリオールワールドでも開催されていました。

ボストンワールド会場TDガーデンでの展示スペースは、モントリオールの軽く倍以上はありました。そのぶん展示される衣装数もぐっと増えています。


宣伝用タペストリーの宇野昌磨さんに潜む「謎」
会場で特に目立つ窓側スペースに飾られていた二つの宣伝用タペストリーのうち一つは、北京五輪個人戦で着用した「紺オーボエ」衣装を着た宇野昌磨さんでした。


実はこの宇野昌磨さんのタペストリーをよ~く見ると、「いつもと違うポイント」があります
皆さん、それがどこだかわかりますか?
昌磨さんの衣装のドレープがどちら側についているかに注目してください。
向かって右側の垂れ幕に使われているマディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組のふたりと同様、目線を中央に向けたかったのでしょうか?この写真、左右が反転されていたんですね。

私、タペストリーの写真が左右反転されていたことに現地では全く気づきませんでした
よく「反転しても違和感がないのは左右対称の美形顔の証」といいますが、ファンの私にすら反転してることを現地で気づかせなかったとはさすが(笑)。
展示衣装<宇野昌磨さん>
ちなみに宇野昌磨さんの衣装実物は、会場左側の入り口すぐのスペースに展示されていました。


ちなみに2024モントリオールワールドでの衣装展では、昌磨さんサイズのマネキンが用意できなかったのか、ボディだけで腕のないマネキンに衣装を着せていました。

今回は若干小柄だが成人男性体型のマネキンが用意されていたのはよかったのですが、西洋人モデル体型だったためか、筋肉ムキムキ感が隠しきれません(笑)。

2024の展示では宇野昌磨さんの衣装は途中で変更され合計4着が展示されたんですが、今年は「紺オーボエ」と「黒ボレロ」の2点のみでした。引退後でもいい場所を与えられていてちょっと嬉しかったです。
展示衣装<アイスダンスの女神たち>
もっとも展示衣装が多かったのは、おそらくアイスダンスのマディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組のマディソン・チョックさんの衣装ではないかと思います。
近年の彼女の衣装はみなご本人のデザインと思っていたのですが、仕立てはマシュー・キャロンさんのところでやっているのでしょうか?私はマディソン・チョック選手が大好きなので、衣装写真いっぱい撮ってしまいました。
でも、ほぼ全てが彼女衣装単独の展示なんです。
こちらはおそらく唯一二人セットで飾られていた北京五輪シーズンのFD衣装。


できたら彼女の衣装は男性のエヴァン・ベイツさんの衣装とセットで見たいんですけどね。
確かに男性の衣装は添え物みたいに思われがちですが、セットで揃ってこそ完成するデザインだと思うんです。「美しい絵」には「合った額縁」がある方が映えると思います。(額縁扱いは失礼と言われるかもですが)

テッサ・ヴァーチュ/スコット・モイア組やガブリエラ・パパダキス/ギヨーム・シゼロン組の衣装も、ほぼ女性衣装のみの展示でした。
確かにアップでじっくり見たくなるのは装飾たっぷりな女性衣装ではあります。展示数を多くするために男性衣装とのセット展示が減るのはやむをえないですかね…。

ちなみに上記の赤いドレスはテッサ・ヴァーチュ選手が平昌五輪FDで着用した「ムーラン・ルージュ」衣装。左側にちらりと見える黒とゴールドの衣装は同じ五輪で着用したSD用です。
展示衣装<ペア衣装はセットで>
ペアのアレクサ・クニエリム/ブランドン・フレイジャー組は男女そろっての展示でした。

「額縁」感の強いアイスダンスとは違ってペアは「お揃い衣装セット」のイメージが強いからでしょうか?このあと紹介する「りくりゅう」こと三浦璃来/木原龍一組の衣装もセット展示でした。
展示衣装<その他日本選手:りくりゅう組&吉田陽菜選手&島田麻央選手>
宇野昌磨さん以外の日本人では、「りくりゅう」こと三浦璃来/木原龍一組の「You’ll Never Walk Alone」の衣装がありました。
こちらは昨年も展示されていて昨年の投稿に写真を掲載しているので、今回は珍しい?後ろ姿の写真をば。


その脇には、吉田陽菜選手の2024-25のフリー衣装。同じブルー系で馴染んでいました。窓際には2023-24シーズンのSP衣装もありました。

私この衣装好きなので見られたのは嬉しかったのですが、ここに今季の衣装が飾られているということは彼女はワールドには出場できなかったということ。ちょっと複雑な気持ちでしたね。
タペストリーのかけられた窓際には、彼女の2023-24シーズンのSP衣装もありました。この衣装も個性的で結構好きです。

会場入口の右側手前に置かれていたのは、2024-25シーズンの島田麻央選手SPの「ウィキッド」の衣装。作品内の魔女エルファバを意識した緑が映えていてキレイでした。


NBC解説ジョニー&タラ コンビの衣装
2025ボストンワールドでの私の通し券の位置は、左横にフジテレビ、右下にNBC放送席が見下ろせる「神席」でした。

NBCの解説コンビは往年の名スケーター、ジョニー・ウィアーさんとタラ・リピンスキーさん。
二人の衣装が毎日凄く豪華で連日記念撮影しておりましたので、その記録を残しておきます。

私、二人がつけているキラッキラのヘッドセットが初日から気になって気になって。

アイスダンス解説に来たと思われるガブリエラ・パパダキスさんは普通のヘッドセットをつけていたのに、ジョニー&タラの二人だけ特別仕様なんですよ。


NBCにはこのふたり特別仕様のヘッドセットを備品として持っているのか?
あの美意識が高いジョニー・ウィアーさんの私物?
それとも二人のスタイリストによる特別発注?
ジョニー・ウィアーさんの大ファンならご存じでしょうか?私は正解がわからないので未だに少し気になっています(笑)

期間中は会場内外でいろんなスケーターとすれ違って楽しかったんですが、ジョニー&タラと昌磨さんという「近くの放送席にいた人たち」の記憶が強烈過ぎて、それ以外の記憶はすっかり薄れちゃいました(苦笑)。
会場「TDガーデン」内の展示販売風景あれこれ
ここからは会場のボストンTDガーデン内の様子を写真ベースで紹介していきます。
2014全米選手権女子シングル表彰式の壁画
会場のTDガーデンでは、2014年に全米フィギュアスケート選手権が開催されたことがあります。ネイサン・チェンさんが「昔この会場に全米選手権を見に来たんだ」と2025ボストンワールドの会場客向けトークコーナーで話していました。

場内にはその2014全米選手権女子シングル表彰式の一コマが会場ロビー内の壁画になっています。
優勝はグレイシー・ゴールド選手、二位がポリーナ・エドモンズ選手、三位が長洲未来選手。懐かしい光景です。

スケート用品販売展示コーナーのスケーター宣伝パネル巡り
場内には衣装や靴・ブレードなどフィギュアスケート用品の展示販売コーナーが数多くあります。私自身はふだん滑らないので縁はないのですが、各社製品を使っている有名スケーター達の写真が宣伝パネルに多用されているので、それを眺めて回っているだけでも楽しいです。
まずはJACKSON。


こちらはSKATES U.S.とEDEA。




EDEAのブースでは、スケーター達のカードも多数展示していました。
持ち帰りOKでしたが、私はこういうのを大事に飾るタイプではないので、写真だけを撮影。


会場にはRISPORTのブースもあったはずなんですが撮影しておらずでした。全部撮影したつもりだったんですけど不覚。
2025ボストンワールドグッズ販売店
TDガーデン会場ロビー内には2025ボストンワールドグッズ販売店が複数個所にあり、スペースも広くてとても買い求めやすかったです。

といっても私は別場所で個別販売されていたパンフレットしか買っていませんが。
2024モントリオールワールドではパンフレットも他のグッズの全部同じ小さめの販売スペースでの取り扱いで何十分も並ばないと買えずでした。なのでパンフもグッズも整氷中の休憩時間にさっと買えるのはありがたかったです。

会場内はちょっと寒い常設リンクという感じでしたから、防寒用のトレーナーやTシャツ、ライトダウンジャケットがすぐに買えるのも便利だったのでは?と思います。

その中に、何の英語の注釈もなしで「4回転の神」と日本語で書かれたTシャツが普通に販売されているという(笑)。
イリヤ・マリニン選手のファンなら、日本語が読めなくても「あぁアレアレ!」ってなるのかな?
写真を撮り損ねましたが、確かキャップも販売されていたと思います。

ボストンのグルメ
今回は会場すぐ近くのスーパー(地下)でサラダやテイクアウトフードを購入し、ホテルの部屋で食べる日々でした。グルメらしい食生活とは程遠かったです(苦笑)。
でも、スーパーは大きくて毎日買い物が楽しかったですよ。大半の商品はセルフレジ方式で、気軽に買えます。


ボストンは港町。名物のロブスターが生け簀で販売されていました。ここだと無料で蒸してもらえるのでレストランで食べるよりは安上がりです。

旅の連れがいたら調理されたものを買って部屋で食べてもよかったけど、「一人じゃ食べきれそうもないし、部屋にロブスターの匂いが染みつきそうだしな…」と思って諦めました。

極彩色のスイーツを見ると「アメリカに来たな」って思います(笑)。日本人が好きそうな落ち着いた色合いのスイーツもありましたけどね。


私が滞在中に唯一ちゃんと外食したのは、1826年創業の「ユニオンオイスターハウス」。

店内の調度品は歴史を感じられるし、店員さんも優しかったし、ここのボストンクラムチャウダーは絶品でした。
ーしかしメインディッシュのオーダーに失敗しまして。
私も無難にロブスターを頼めばよかったのに、「『オイスターハウス』だからオイスター(牡蠣)が入ってるメイン料理にすべき?」と思って、「friedしたオイスターとシーフードと玉ねぎ」を注文したんです。単独でfriedと書かれていたはずだから油で炒めた料理を想像していたのに、出てきたのはとんでもないボリュームの揚げ物。

揚げ物がお好きな方には良いのでしょうが、私は揚げ物はあまり好まず、天ぷらやフライドチキンをたま~に食べるぐらいで、とんかつやコロッケ等は数年に1回ぐらいしか食べないんですよ。なのでこれはなかなかハードでした。店内で食べきれなかったのは言うまでもありません…
いつかまたボストンに行く日が来たら、次回は絶対ロブスター食べます!フライ以外の調理法で!!

最後はただの与太話になりましたが、ボストン滞在記はこれにて終了です
次にワールドに行くとしたら、2027のフィンランドかな?
