昨日、世界フィギュアスケート国別対抗戦2025が終了しました。
2024‐25シーズンがついに終わっちゃいましたね。
一番応援してきた宇野昌磨選手引退後初のシーズン。観戦熱がどれだけ落ちるか自分でもわからなかったのですが、他にも好きな選手たちがいたので変わらず追い続けることができました。宇野昌磨さんがフジのフィギュアスケート番組アンバサダーを引き受けたことも、熱の低下に歯止めをかけた一因だったと思います。

昌磨さんが現役続行してたら観戦熱は更に上がってたとは思いますけどね(笑)
来シーズンが終わるまでは「もし彼が現役を続けていたら」って時々考えちゃうでしょうが、往生際の悪い私もこの1年で徐々に引退を受け入れつつあります
以下は、国別競技最終日の記録と、2024‐25シーズンを終えて来季に向け期待したいことをまとめました。エキシビションは今のところ未視聴なので触れておりません。
4月下旬まで試合に挑んだ選手や関係者の皆さま本当にお疲れさまでした。
競技3日目 ペア
りくりゅうはフリーも保存版!
りくりゅうはSPに続きフリーもパーソナルベストの演技でした!
ボストンの世界フィギュアスケート選手権では不安と緊張でドキドキしながらの観戦でしたが、今回は落ち着いて見守ることができました。
サイドバイサイドジャンプがダブルになったりスロージャンプ2本目で僅かな乱れがあったり等小さなミスはあったものの、「これなら1位だろうしSBも行けそうか?」と思える仕上がり。

私は昔から、ライト層に一番受けやすいのはペア競技だと思っています。せっかく世界一のペアが日本にいるのだから、テレビは今こそペアにもっと放送時間割いてほしいですね。
今回の国別でSPフリーとも3組流してくれたのは進化だとは思いますが、たった6組の出場なんだからもうちょっと流してくれれてもよかったのに~。複数の演技を観ないことには「見どころ」かわかりづらいんですよね。

珍しく一緒に視聴する羽目になった旦那は、りくりゅうのスピードに驚いていました。
思わず「この二人は現地で観るとスピード&迫力が本当に凄いのよ!」と、「聞かれてもないのにうざい力説をかます迷惑ファン」になっちゃいましたよw
※下記にはテレビ朝日による公式動画を埋め込んでいたのですが公開停止してしまいました…
一筋縄ではいかない男女関係を表現したプログラムだというのに、今回の木原龍一選手は演技途中も笑顔がこぼれており、「それでええんかw」と受けました。

「アディオス」と言って女性を突き放したばかりなのに…
「勢いで別れるって言っちゃったんだけどさ、彼女、よりを戻してくれるって!やったー!!」みたいな感じはどうなのよ?って(笑)
「まぁ国別だからこんなバージョンもありよねw」と、私は終始楽しみました!
演技終了後は疲れ切った様子の二人。木原龍一選手を三浦璃来選手が引っ張る形でリンクを引き上げて来る姿を見て私、「大型犬の散歩みたいだな」って思ったのですが、全く同じコメントを坂本花織選手に言われていたようです。

各メディアもここぞとばかり「大型犬の散歩」というワードを連発してました。
りくりゅう組 来季の展望
フリーはまだ少しのミスがあってのシーズンベストなので、ミスなしでまとめきればフリー150点台も射程圏内です。
2026年のミラノ五輪にはペア強豪国のロシアの選手たちが戻って来る可能性があります。(ロシアの連盟が五輪予選に出そうとしている一番手ペアの過去の政治的行動をIOCがどう判断するかが読み切れませんが)
北京五輪金メダルのスイ/ハン組のウェンジン・スイ選手が若手男子とペアを組み変えて復帰してくる。地元イタリアのコンティ/マチー組はより力が入るだろうし、ジョージア&ドイツのペアは伸び盛り。五輪時には42歳になるディアナさん達カナダペアも踏ん張ってきそうだし、五輪のペア表彰台争いは面白くなりそう!と私は思っています。
私は今、ゆなすみが五輪出場枠を獲得し、二組のペアが五輪で好演技を見せて、世間にペア競技の魅力が伝わるといいなぁーという夢を抱いています。

北京五輪の時、りくりゅうは一般層からかなりの注目を浴びてたのにドーピング問題やらなんやらで好機を逸した感がありましたからね…
今度こそは!という想いがあります。
競技3日目 女子フリー
ワールドの記憶を塗り替えた選手たち
SPでは乱れが出てしまい、フリーまさかの前半グループスタートとなったアンバー・グレン選手。フリーは決めてくれました。
「この演技をボストンで観たかったな…」とちょっと哀しい気持ちに一瞬襲われはしましたが、演技をやり遂げる姿を観られてよかったです。
しかし、アンバー・グレン選手はフリー2位の成績だったのにテレビ朝日の公式動画にフリー演技動画掲載が無いんですよ…日本人選手+最上位外国人選手の3名を上限に上げてるのだろうけど、ちょっと残念。
女子シングルフリー4位だったアナスタシヤ・グバノワ選手の演技も見事でした。ボストンワールドでSP落ちになったため、私がナマで観ることができなかったフリープログラム。
スピンステップオールレベル4でジャンプの減点なし。超クリーンな仕上がりで自己ベスト更新でした!
ボストンワールドの会場でSP終了後呆然とリンクを引き上げ、得点発表後に思わず立ち上がってキス&クライを去ろうとしたグバノワ選手。まさかここでSPフリー完璧に揃えてこようとは!
キス&クライで見せた彼女の笑顔には、国別対抗戦の意義を凄く感じました。
今出せるものを出し尽くした選手たち
テレビでは放送されていませんが、事実上引退していたのに国別対抗戦の為にレーニング再開して出場したアリーナ・ウルシャゼ選手の演技は印象深かったです。
SPではミスが相次いで「さすがに厳しかったか…」という演技内容でしたが、フリー演技は違っていました。トリプルジャンプをトゥループ2本のみに抑えたこともあり、クリーンにまとめきりました。「今できる範囲の技術を最大限に使って表現した演技」と言った感じで、観衆からは大きな拍手が送られていましたね。
千葉百音選手も坂本花織選手も試合&ショーの連続で疲れている中で、ミスを抑えてまとめました。

特に坂本花織選手はチームキャプテンとして遅くまでの記者会見対応などもあるなか、コンディションを整えるのは大変だったろうと思います。
見納めとなった「All That Jazz」は踏ん張る着氷が多くて点数こそ伸びなかったけれど、私は逆に「女の強い意地」が見えた感じがして楽しめました。観客には彼女の心意気が伝わったと思います。
国別の応援席で明るく声援を送る彼女を観るのもこれが最後のかと思うとちょっとしんみりしますね。
男子シングル選手たちの来季への期待
最後に国別に出ていた男子シングル選手を中心に、来季への期待を少しだけ。
海外勢
ダニエル・グラッスル選手はワールドより構成を落としてはいましたが上位に食い込んでいました(フリー3位!)。「ワールドでこれが出来ていればイタリア三枠行けたかも」と、つい思っちゃいましたが、彼は足の痛みを抱えているそうですね。
SP後のインタビューによるとルッツ跳ぶと痛いんだとか。ワールドの時も既に不調だったのか、それとも枠取りプレッシャーにやられたのか…。
イタリアは団体メダル獲得も期待できるだけあって、男子の五輪&来季ワールドの出場枠が「2」になってしまったのが本当に残念ですが、メモラ選手、フランジパーニ選手、グラッスル選手、リッツオ選手が成長につながる代表争いができるといいなと思います。
アダム・シャオ・イム・ファ選手は靴と怪我問題を抱えながらのシーズンでした。

FaOI(ファンタジー・オン・アイス)への出演を五輪委員会の合宿と日程がかぶるので取りやめるーと話していた上記インタビュー内では、靴や怪我の話をかなりしています。
「4回転複数を跳ぶ選手たちはみな本当怪我との闘いだな」と思い知らされました。みな大きな怪我無く来季を過ごしてほしいです。
日本勢

佐藤駿選手は、SP当日朝の発熱という突発事態があったにもかかわらず、SPもフリーもまとめました。昨年の全日本選手権後しばらくは心配しましたが、ワールド⇒国別でまた一つ壁を乗り越えられたような印象を得ましたね。
鍵山優真選手は4回転での大きなミスがワールド⇒国別と続いたことから、一部には来季を心配する声も出ています。
試合でのジャンプに何らかの狂いが生じてしまってはいますが、それでも彼は今回の国別、SPもフリーもスピン&ステップオールレベル4なんですよね。調子が上がらない中でも、こうして一定ラインでまとめきれるのはトップ選手の証だと思います。フリー後半では気迫のステップで魅せてくれました。
そもそも鍵山選手は期待値がやたら高いだけで、シニアワールドの表彰台を一度も逃してないという凄い選手。今季は五輪シーズンに向けた課題を多く発見できたシーズンだと思って、来季の飛躍に期待したいです。
とりあえず無事今季の主要大会が全部終了してめでたい!