いよいよ日本時間の今夜、1/14(水)22時から欧州フィギュアスケート選手権(欧州選手権/ユーロ/ヨーロッパフィギュアスケート選手権)2026が始まります。この大会でミラノ五輪代表を決定する国もありますし、五輪直前の腕試しともなる注目の試合です。
今回は、ユーロ2026の競技スケジュール、有料BS放送・無料配信情報および試合の見どころをまとめました。
<1/14 20:50>
「スケジュール」の項目に、アルメニア選手団がビザが降りずWDとなった情報を追記
「試合のみどころ<2>故障からの復帰初試合組」の項目に、ニーナ・ピンザローネ選手情報を追記
欧州選手権(ユーロ)2026 スケジュール
2026年の欧州選手権(ユーロ)は、イギリス・シェフィールドで日本時間の1/14(水)~19(月)まで開催されます。
ペアSPとアイスダンスRD、男子SP&フリーの前半グループは22時台~午前1時ごろですが、それ以外は真夜中。日本でリアルタイム視聴するのはなかなか厳しい時間帯ですね。
出場選手数が多いので、競技時間も長いです。フルでリアルタイム観戦すると、日中はまともな日常生活を送れなさそうです(苦笑)。
| 日程 | 開始予定時刻(日本時間) | カテゴリ |
|---|---|---|
| 1/14(水) | 22:00~24:58 | ペアSP |
| 1/15(木) | 02:00~07:28 | 女子SP |
| 22:20~26:48 | 男子SP | |
| 1/16(金) | 04:00~06:49 | ペアフリー |
| ペア表彰式 | ||
| 21:30~25:50 | アイスダンスRD | |
| 1/17(土) | 03:00~06:52 | 女子フリー |
| 女子表彰式 | ||
| 22:00~25:52 | 男子フリー | |
| 男子表彰式 | ||
| 1/18(日) | 03:30~06:50 | アイスダンスFD |
| アイスダンス表彰式 | ||
| 1/19(月) | 00:00~02:00 | エキシビション |
<1/14 20:50追記>
出場を予定していたアルメニア選手団が、英国ビザが発給されなかったため出国を断念しました。

男子シングルのセメン・ダミリアント選手、ペアのカリーナ・アコポヴァ/ニキータ・ラフマニン組が欠場となるため、男子シングルとペアのスケジュールは若干の変更があると思われます。
カリーナ・アコポヴァ/ニキータ・ラフマニン組はミラノ五輪出場も決まっており、上位入賞も期待されていたチームです。
放送&配信情報
有料BS放送で全カテゴリ生放送
今季のユーロは、有料BS放送のJSPORTS4チャンネル(245ch)にて全カテゴリ生放送が予定されています。同日に再放送もあります。放送時刻の詳細は下記のJSPORTS公式サイトにてご確認ください。
JSPORTS4の放送を視聴するには
JSPORTS4チャンネルを視聴するには、スカパー!や、ケーブルテレビや光回線系テレビサービス(例:ひかりTV、auひかりテレビ)で JSPORTS4を含む有料チャンネル契約 が必要です。
ひかりTVやauひかりテレビを使えば必ずしも衛星(CS)アンテナの設置は必要ありません。

JSPORTSの視聴には、基本料金(加入月は無料、翌月以降1980円/月~)のほかに2,980円/月がかかります。(料金は全て税込)
残念ながらJSPORTSは「基本パック」や「セレクト5」「セレクト10」などのパックプラン内のチャンネルに入っていません。一番安価な「セレクト5」プラン(加入月は無料、翌月以降1980円/月)を契約しても、JSPORTSパック2980円が別途かかります。
ISU公式YouTubeチャンネルで無料配信(海外VPN要)
全米選手権とは異なり、JSPORTSオンデマンドでの配信はありません。ただし有料放送契約者は、スカパー!番組アプリを使って放送中の映像をオンライン視聴することは可能です。→すみません全米は見られたのですがユーロは視聴不可でした。
JSPORTSを契約していない方がオンラインで視聴したい場合、ISU公式YouTubeチャンネルでのライブ配信(英語実況つき)の配信があります。
こちらは無料ですが、日本からの視聴には放送権を取得していない国のVPNが必要になります。
ISU公式YouTubeチャンネルでのライブ配信
※視聴可否は地域・権利状況により異なります
私はふだんはISU公式YouTubeチャンネルでのライブ配信(英語実況つき)を海外VPN経由で視聴していますが、今回はJSPORTS4を視聴予定です。
おすすめVPNなどの情報はこちら

そのほかにライブ配信をしている可能性がある世界の放送局一覧はこちらです。アイコンをクリックすれば各放送局のサイトに飛びますので、必要に応じてライブ配信情報をチェックしてみてください。
リザルト情報
放送が見られない方も、リザルトから試合状況は追いかけられます。通常はリザルトページの「Starting Order / Detailed Classification」の項目では、出場選手の得点状況が随時更新されていきます。
欧州選手権(ユーロ)2026 リザルト
※出場者リスト・スケジュール・採点結果などの一覧です
試合のみどころ<1>各国の五輪代表争い
ミラノ五輪直前の四大陸選手権と異なり、ユーロは大会終了後でも五輪のエントリー期限に間に合うため、この大会で五輪代表を決定する国がいくつかあります。
イタリア:マッテオ・リッツオ選手とニコライ・メモラ選手で争う「2枠目」
イタリアは男女シングル競技の五輪代表争いが熾烈で、昨季から注目されていました。
女子シングルの代表枠は「1」。ララ・ナキ・グットマン選手と若手のアンナ・ペゼッタ選手との争いでしたが、今季好調のララ・ナキ・グットマン選手が五輪代表に確定済みです。
一方、「2枠」ある男子シングルでは、名古屋グランプリファイナル(GPF)にも出場したダニエル・グラッスル選手が五輪代表に決定しました。しかし、もう一人の「男子2枠目」は未確定です。
昨年末のイタリアのスポーツ記者の情報によるとマッテオ・リッツオ選手、ニコライ・メモラ選手のユーロの結果で2枠目を決めると伝えられています。
#Ghiaccio #Figura Saranno gli Europei di Sheffield a stabilire chi, tra Matteo Rizzo e Nikolaj Memola, sarà il secondo italiano ai Giochi
— Andrea Buongiovanni (@abuongi) December 29, 2025
It will be the Europeans in Sheffield to decide who, between Matteo Rizzo and Nikolaj Memola, will be the second Italian man at Milan Cortina pic.twitter.com/VGsI6LWtJi
しかしながらニコライ・メモラ選手は昨年11月末のイタリア国内大会の際に骨盤を負傷し、病院で検査をしている最中に車上荒らしにSP衣装とスケート靴などを盗まれるという被害に遭いました。
先月開催されたイタリアナショナルは棄権。衣装盗難のせいかどうかは不明ですが、SPを昨季のものに戻すようです。(追記:フリーも昨季に戻すとのこと)ユーロ公式練習では4回転ジャンプに苦戦しているとの情報でした。負傷から1カ月半弱で、どこまで状態を戻せているかが注目されます。
マッテオ・リッツオ選手は昨年のユーロ2025後に股関節を手術し、歩行訓練から段階的に練習を再開しました。残念ながら今季は完全復調とはいいがたい状態です。両選手とも万全ではないであろう状態の中での最終決戦となります。
エストニア:セレフコ兄弟の代表争い最終決戦
ユーロ2026にも、エストニアからはセレフコ兄弟が揃って出場します。
(3番手のアーレット・レバンディ選手も安定度の高い選手ですが、枠が足りず出場かなわず)
代表枠は「1」
しかし2025ボストンワールドに出場した弟のミハイル・セレフコ選手は、代表枠「2」の挑戦権を得られる10位以内の成績を残せませんでした。エストニアのミラノ五輪とワールド2026代表枠はどちらも「1」です。
昨季GPS(スケートカナダ)でのインタビュー内では、兄のアレクサンドル・セレフコ選手がエストニアの五輪代表選考基準について「GPSとCS大会2試合でのスコア合計で決まる」と説明していました。
彼の解釈が誤っていたのか基準が変更されたのかはわかりませんが、12/16のエストニア国内の報道によるとユーロの結果で最終決定するもようです。
セレフコ兄弟のこれまでの成績比較
エストニアの代表選考基準の詳細はわかりませんが、二人の現時点での成績データを並べてみました。
2025-26シーズンベスト
セレフコ兄(アレクサンドル)ーー257.21(スケカナ3位)
セレフコ弟(ミハイル)ーー232.17(フランス大会8位)
12月中旬 エストニア選手権
セレフコ兄(アレクサンドル)ーー256.93
セレフコ弟(ミハイル)ーー247.62
パーソナルベスト(ISU公認記録)
セレフコ兄(アレクサンドル)ーー257.21(2025年)
セレフコ弟(ミハイル)ーー245.06(2024年)
ワールドランキング(1/13時点)
セレフコ兄(アレクサンドル)ーー13位(2821points)
セレフコ弟(ミハイル)ーー29位(1743points)
上記であげたデータではいずれも兄のアレクサンドル選手が優位です。これでもまだ決定にならないとは少々驚きです。
エストニアの代表選考詳細がよくわからないため、ユーロで弟が兄の順位を上回った場合に過去の成績がどれだけ考慮されるのかは不明です。兄が上回ればまず代表確定だと思ってよさそうですが、弟が上回った場合は、選考発表があるまではどちらになるかは予想がつかないのではないでしょうか?
スイスもユーロ後に代表決定
このほか、スイスも五輪代表を発表していませんので、ユーロ後に決定するものと思われます。
ただし、確保している枠に対してミニマムスコア(出場するにあたり求められる技術最低点)を満たしているスケーターが限られているため、事実上確定していると言えるかと思います。
ただし、五輪代表に選出されるであろう女子シングルトップスケーター2名は、どちらも重い怪我に苦しんでいたため、彼女たちがユーロでどこまでの演技ができるかは注目されます。
試合のみどころ<2>故障からの復帰初試合組
スイス女子勢 キミー・レポンド選手はこれが今季初試合
昨季ボストンワールドでスイスの五輪・ワールド出場枠を「2」に増やした立役者のキミー・レポンド選手は、シーズン序盤の怪我が原因で今季国際試合全欠場。昨年末のスイスナショナルも欠場しています。
スイス女子二番手のリヴィア・カイザー選手は怪我をおしてGPS2大会をはじめ複数の国際大会に出場しましたがいずれも下位に沈み、ランキングポイントを全く稼げませんでした。
五輪出場に必要なミニマムスコアを持っているスイスの女子シニア選手は他にもいますが、今月のスイスナショナルでの成績は、2位だったリヴィア・カイザー選手とかなりの点差があります。(1位はジュニアのため五輪出場資格なし)
キミー・レポンド選手の調子が余程悪くない限り、この二人が代表に選ばれるのではないかと思います。
ルナ・ヘンドリックス選手(ベルギー)&ニーナ・ペトロキナ選手(エストニア)
ルナ・ヘンドリックス選手(ベルギー)は昨年11月のGPSフィンランド大会SP後に棄権して以来、初の国際大会です。五輪でのメダル争いに加われるレベルに調子を上げてきているかどうかは、注目されるでしょう。

ニーナ・ペトロキナ選手(エストニア)も怪我でGPS2大会を欠場しました。その後11月末のCS大会には出場しており、その後ジャンプも戻せているのでさほど心配していません。彼女も五輪代表は確定していませんが、事実上当確でしょう。
(1/14夜追記:書き忘れていましたが、GPS2大会欠場→その後CS大会に出場という流れになったのは、ニーナ・ピンザローネ選手(ベルギー)も同様です。彼女も調子を取り戻せているかが注目されます。)
アイスダンスの「トゥルヴェル」も今季初の国際試合
アイスダンスの「トゥルヴェル」ことユーリア・トゥルッキラ/マティアス・ヴェルスルイス組(フィンランド)も怪我で今季国際試合を全休していました。(今月開催のフィンランドのナショナルには出場し、200.45を出して優勝しています)
今季のプログラムをまだ観ていないので、どんな演技を見せてもらえるのか楽しみにしています。
試合のみどころ<3>優勝争いはどうなる?
複数のトップクラス選手が棄権
男子シングルのアダム・シャオ・イム・ファ選手(フランス)は早々にユーロを棄権しました。怪我?と心配しましたが、五輪準備に集中するためだそうです。
名古屋GPFで2位になった、ペアの「コンマチ」ことサラ・コンティ/ニッコロ・マチー組(イタリア)も棄権です。サラ・コンティ選手が足を痛めたとのこと。五輪で輝く姿を見たい選手の筆頭格なので、五輪までに回復するよう祈りたいです。
ただ、下記のイタリアの報道を見ると棄権はするが、「イタリアチームの支援のため」という理由で現地入りはするようです。

表彰台争いに加わると予想される選手たち
男子シングル
ダニエル・グラッスル選手(イタリア)はユーロ初優勝をして、地元開催五輪前にはずみをつけたいところ。連覇を狙うルーカス・ブリッチギー選手(スイス)は、団体戦出場もないので五輪個人戦では少し優位かもしれません。
他はケヴィン・エイモズ選手(フランス)、ニカ・エガーゼ選手(ジョージア)、アレクサンドル・セレフコ選手(エストニア)あたりがメダル候補かなと予想しています。
女子シングル
ここ3年のユーロ女王、ルナ・ヘンドリックス選手(ベルギー)とアナスタシヤ・グバノワ選手(ジョージア)とニーナ・ペトロキナ選手(エストニア)が優勝候補に挙げられるでしょうが、この中では安定感を増したグバノワ選手が優勝に一番近い気はします。
その他では、勢いのあるララ・ナキ・グットマン選手(イタリア)が新しい女王になる可能性があるかもしれません。
ペア
サラ・コンティ/ニッコロ・マチー組(イタリア)の棄権により、優勝争いは「ハゼボロ」ことミネルヴァ・ファビアン・ハーゼ/ニキータ・ボロディン組(ドイツ)と「メテベル」ことアナスタシア・メテルキナ/ルカ・ベルラワ組(ジョージア)の一騎打ちでしょう。ミラノ五輪の前哨戦として見ごたえがありそうです。
「パブスビ」ことマリア・パブロワ/アレクセイ・スヴィアチェンコ組(ハンガリー)は、ユーロ初の表彰台のチャンスです。「ギラアン」ことレベッカ・ギラールディ/フィリッポ・アンブロシーニ組(イタリア)や「ホッケクン」ことアニカ・ホッケ/ロバート・クンケル組(ドイツ)あたりにも表彰台の可能性はあります。
アイスダンス
優勝はおそらく名古屋GPFで2位だった「フルシゼ」ことロランス・フルニエ・ボードリー/ギヨーム・シゼロン組(フランス)でしょう。ジャッジ評価が上がってきている「フィアギブ」ことライラ・フィアー/ルイス・ギブソン組(イギリス)の表彰台も固そう。
「ギニャファブ(シャルマル)」ことシャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ組(イタリア)はここで表彰台に入りたいところだと思いますが、今季の評価からいうと「アリサウ」ことアリソン・リード/サウリウス・アンブルレヴィチウス組(リトアニア)に阻まれそうな気はします。

個人的には、「ポスト・ミラノ五輪」の勢力図も気になるところ
「フルシゼ」と「フィアギブ」は現役続行しそうですが、それ以外の上位組は引退かと予想しています。今大会4~6位辺りの選手が来季以降躍進しそうです
デニス・ヴァシリエフス選手は元のコーチ陣に戻り、新フリーを披露予定
もう一つの個人的な注目ポイントとしては、デニス・ヴァシリエフス選手(ラトビア)の動向です。
コーチなしでスタートした今季
今季スタート時点で、デニス・ヴァシリエフス選手は、ラトビア連盟内のトラブルが原因で活動資金不足に追い込まれました。それが直接の原因かどうかは不明ですが、今季は長らく練習拠点であったスイス・シャンペリーのステファン・ランビエールコーチ達の元を離れ(スイス国内で練習は継続)、GPS大会ではコーチ帯同なしで臨んでいました。
コーチ欄にランビエールコーチの名が復活!
その後シャンペリーに戻って練習を始めたのが確認されていましたが、ついに年明けには彼のISUバイオグラフィーのコーチ欄にシャンペリーのコーチ陣が復活しているのが確認できました。

ユーロのフリーは新プロ披露予定
そして、フリーがハチャトゥリアンのバレエ音楽に変更されています。振付はステファン・ランビエールコーチのようです。今季は「当初はフリーに『007』を予定していたが著作権の都合で難しくなった」との情報を見かけていましたが、結局、昨季の「ラ・バヤデール」に戻していました。
私としては彼の演技はバレエ音楽系路線の方がより好みなので、ユーロで初披露となる五輪用新フリープログラムをとても楽しみにしています。
現地公式練習にも帯同
ステファン・ランビエールコーチは、ユーロ現地公式練習にも付き添っています。
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Stéphane Lambiel is back at the boards with Deniss VASILJEVS 🇱🇻 for #EuroFigure #FigureSkating pic.twitter.com/ImMaGEmiTf
— Golden Skate (@goldenskate) January 13, 2026
<1/14 21:30追記>
写真を拡大して今はじめて気づいたのですが、このステファンコーチ、デニス・ヴァシリエフス選手デザインで今大会に合わせて作成された「デニスマフラー」を巻いてますね!
ユーロ2026には、ステファン・ランビエールコーチらが指導しているイアン・ウィーラー選手(スイス)なども出場が予想されていました。
なので私は「何だかんだあっても、ユーロ2026でのデニス・ヴァシリエフス選手のキス&クライにはステファン・ランビエールコーチがしれっと座ることになるのでは?」と思っていたのですが、こうしてユーロ前に正式なコーチ復帰が確認出来て安心しました。

しかし、ステファン・ランビエールコーチはユーロ帯同を終えて「Ice Brave新横浜Special Edition」1日前に来日、ショー4公演に出演したと思ったら、次はミラノ五輪帯同です
帯同する選手たちの五輪団体戦出場がないからこそできるスケジュールですが、ハードですね…
新横浜では演技をありがたく拝ませていただく予定です(笑)
ユーロが終わると、ミラノ五輪代表が完全確定します。
そして四大陸選手権が1/21から始まり、ミラノ五輪公式練習は1/31から開始です。いよいよ、です。

