ミラノ五輪フィギュア|関連番組・配信情報まとめ、これまでの五輪報道と「ペア」の現在地

ミラノのドゥオーモ広場の夕景
ミラノのドゥオーモ広場

2026ミラノ・コルティナ冬季オリンピック(ミラノ五輪)が閉幕して2日。実はまだ閉会式の録画を見られていません。

他の用事もたまっているうえに関連番組があまりに多すぎて、そちらの視聴に追われています。ミラノ五輪を熱心に追いかけていたフィギュアスケートファンの多くも、今同じような状態になっているんじゃないかと思います。

なので今回は、ここ数日のミラノ五輪関連情報を整理してみました。前半はミラノ五輪関連番組や配信の情報まとめ、後半は「これまでの日本メディアでのペア競技の扱いへの嘆き」です。「りくりゅう」の五輪金メダルを機に日本メディアのスタンスが少しでも変わることを願わずにはいられません。

宇野昌磨さん関連の情報整理も同時進行でまとめていますが、そちらは別記事にて公開予定です。

目次

ミラノ五輪関連の情報キャッチアップ!

閉会式&帰国記者会見

閉会式、帰国記者会見は両方とも一部報道を見ただけ。

帰国記者会見は司会進行の方が名前を多々読み間違えていて失礼だった&質問がちょっと…という批判を目にしました。なので、記者会見全体の視聴は見送るかもしれません。今日の「りくりゅう」の記者会見も反応待ちです。

閉会式は旗手を務めていた選手情報をチェックしたうえで、後日ゆっくり「フィギュアスケート選手を探せ」をやろうと思います。

オリンピック公式YouTubeチャンネルで競技動画配信が視聴可能に!

オリンピック公式YouTubeチャンネルでのフィギュアスケート全競技のライブ配信のアーカイブ動画が先日より視聴可能になりました。

これは、ミラノ五輪期間にかけられていた「ジオブロック(地域ごとによる視聴制限)」が解除されたためだと考えられます。英語実況であの感動を再体験できます。(残念ながらYouTubeの自動翻訳字幕機能は使用できません)

Olympic公式YouTubeチャンネルのミラノ五輪フィギュアスケート競技動画

団体戦1日目(予選)
団体戦2日目(予選+決勝)
団体戦3日目(決勝)
個人戦アイスダンスRD
個人戦アイスダンスFD
個人戦男子SP
個人戦男子フリー
個人戦ペアSP
個人戦ペアフリー
個人戦女子SP
個人戦女子フリー
エキシビション

※理由は不明ですが、個人戦男子SPだけ「Re Live」とほぼ同内容の「Full Replays」があります。Full Replaysだとコメント欄が表示されませんが、Re Liveの方は表示があります

上記配信についている視聴者のリアルタイムコメントは、当時の空気感がちょっと味わえます。

でも、「まさか」の展開が続いた日のコメント欄を読み返す勇気は今はありません…

「りくりゅう」のNHKスペシャル

金メダル獲得後に急遽放送が決定した、「りくりゅう」こと三浦璃来/木原龍一組を特集したNHKスペシャル「絆でつかんだ金メダル りくりゅう 二人の軌跡」。

放送の急遽決定を伝える記事

「スポーツ✕ヒューマン」など、NHKでの過去の特集番組にミラノ五輪の映像をちょこっと足しただけの「急ごしらえの番組」だろうーーと大して期待していなかったのですが、2/23(月・祝)夜に放送された番組は想像以上に丁寧な構成でした。

最初のトライアウトの映像(初めて二人で組んでリフトしたとき)が、関係者の驚く声入りで紹介されていた点と、ミラノ五輪のエキシビション映像に過去の印象的なシーンをインサートした編集が特に印象的でした。

彼らが結成した当時からの流れをリアルタイムで見てきたファンの一人としては「え~あのエピソードもあのエピソードも無しか!」という思いは正直ありましたけどね。でもそれらを全部入れ込もうと思うと、今回の放送時間45分の少なくとも2倍の放送尺が必要になるでしょうから、仕方ないです。

見逃した方も、NHK ONEで3/2日(月)22:15まで視聴可能です。

「成美・樹・明子と日本フィギュアたっぷり振り返り!」

同じくNHKの「成美・樹・明子と日本フィギュアたっぷり振り返り!」も、スタジオでのトークが楽しかったです。

自由に語りまくる高橋成美さんと、それを和やかな笑顔で見守りつつ適切なコメントを足していく町田樹さんとのコンビネーションが想像以上によくて、「この二人セットでの番組をもっと見たい!」と思いました。

こちらもNHK ONEで2/27(金)午後8:55まで視聴できます。

団体戦でのチームワークに関するコメントで、ソチ五輪の団体戦時の空気感を話し始めた高橋成美さんに対して、町田樹さんが笑いながら「それ言う?」って突っ込むのが楽しかったですね。選手時代の空気感が伝わってきて、懐かしく思えました。

個人的には、町田樹さんが「ペアの解説で高橋成美さんが『開いた目がふさがらなかった』と言っていましたが…前置きをしたうえで別の話題を持ち出し、「開いた口がふさがりませんでした」とのコメントで締めくくったとき、高橋成美さんが一人でボソッと「口か…!」とつぶやき納得するところが超ツボでした。

その他特集番組

地上波の特集番組については私はあまり期待しておらず、積極的にチェックするつもりはあまりありませんでした。しかし、「りくりゅう」のSP~フリー後の一般の反応は興味深かったので、そこだけはほぼ全局の放送を全録でチェック

それでもいくつか保存しそびれてしまったものもあります。

「りくりゅう」なら過去映像を多く持つテレビ朝日(GPSを放送)、フジテレビ(全日本とワールドを放送)、日本テレビ(系列の中京テレビが木原龍一選手シングル時代の映像を沢山持っていそう)が充実しているかなと思っていたのですが、意外にもTBS(「ひるおび」あたり)がりくりゅう情報を丁寧に掘り下げて紹介していました。

それにしても、あまりにも報道量が多すぎて追いつけなかったです

うちのレコーダーは1週間しか全録を保存しない設定でして、レコーダーのHDD空き容量が多くはなかったこともあり、全ては保存しきれないまま全録保存期間が終了してしまいました

他のカテゴリについては、フィギュアスケートファンに評判の良かったものだけを視聴しています。

フジテレビの「ザ・サンデー」では「りくりゅう特集部分」に元男子シングル選手の日野龍樹さんが出て来たり、再現ドラマを作っていたりで話題になっていたので視聴しました。

(トライアウトのツイストはスケートが多少できる役者さんでは再現ができず、映像の工夫で何とか乗り切ろうともがいていたのが面白かったです)この番組はフィギュアスケート以外の他競技の裏話が数多く紹介されていたのが楽しめました。

試合そのものについても整理が追いついていません。民放の競技放送の中身はNHK放送版とほぼ同じなんですが、独自の選手の経歴紹介ビデオや現地での練習映像などを流してくれているでしょうからね、後日貴重映像のみを残して消去するつもりなんですが、いつ作業に取り掛かれることやら。

各番組ゲストの反応を見て思うこと

日本のテレビ局や新聞が五輪を受けて紹介するフィギュアスケートの情報は、選手の談話以外は「知っている話題」の連続です。なのでそもそも期待値がハナから低いです。

五輪特集内のフィギュアスケートの扱いへの期待値

SNSに大量発生している「知ったかぶりで誤情報を流したまま訂正しない人」程ではないにせよ、五輪直後のフィギュアスケート報道では誤情報が混在したまま提供され、訂正されずに終わることは過去にありました。

ミラノ五輪関連の報道でも「そんなの聞いたことないけど何を根拠に言ってんの?」「いやいや、そんなことはないってw」という怪しい情報が混じっていることも多く、真面目に追うとストレスにしかなりません

なので多少の誤情報・誤解釈ならスルーするようにしています。(抗議をするのは余程腹に据えかねたときのみです)

ゲストの反応は新鮮!

ただ、番組ゲストがどういう反応をするかは見ごたえがあります

長年フィギュアスケート競技を見続けていると、「初めて見た人」「初めて魅力に気づいた人」の声はとても新鮮だからです

「ペア」の認識の低さに驚く日々

ミラノ五輪後の報道では、「ペア」競技はここまで一般に知られていなかったのか…とかなり衝撃を受けました。

団体戦の後の番組だったかな?「いつの間にフィギュアスケートではあんなに遠く、高くに人を投げるようになったの?」という疑問を口にしているゲストがいてビックリでした。

いや何十年も前から投げ飛ばしてたよ!って思いました(苦笑)

でも、それだけテレビではペア競技をあまり取り上げてこなかったということでしょう。

以前の五輪の「ペア」報道

思い返すと、以前の五輪では「ペア」が多少なりとも注目されていた時期はありました。

2006~2010年頃の記憶

2010バンクーバー五輪のときには「川スミ」こと川口悠子/アレクサンドル・スミルノフ組(ロシア)が、新聞やテレビでも厚めに報道されていた記憶はあります。

朝日新聞のこの記事なんて、金メダル候補として紹介していましたし、下記の記事では4位に終わったことを「日本初」メダルならずーなんて見出しまでつけて大きく報道していました。


※2006トリノ五輪のときの井上玲奈/ジョン・ボルドウィン組(アメリカ)も「氷上プロポーズ」が日本のテレビのワイドショーで結構報道されていました。ただし、このときは競技そのものよりも「癌サバイバーの恋愛感動ストーリー」メインで取り上げられていた印象です

どちらももう16~20年前のこと。
今の20~30代前半なら、ペア競技を見た記憶がない人がいても無理はないと思います。

りくりゅう金メダルに対し、日本のペア先駆者である川口悠子さんと井上玲奈さんのコメントも聞きたいんですけど、まだ流れてこないですね…

<追記>
長野五輪およびソルトレーク五輪で米国ペアとして出場された伊奈恭子さんについて上記で触れていないのは、当時の国内放送を十分に視聴できておらず、どのような扱いだったかの記憶が定かでないためです。

世界選手権メダリスト登場後も、流れは大きくは変わらず

その後、高橋成美/マーヴィン・トラン組(日本)の2012ニースワールド(世界フィギュアスケート選手権)での銅メダルも凄い快挙でした。

そして、2022北京五輪後の「りくりゅう」のワールド銀⇒金⇒銀⇒金の4年間なんて、とんでもない戦績です。最初のメダルはロシア不在の影響があったとはいえ、年々実力がついていき、まさに「日本のペア黄金時代」。活躍に対して取り上げ方があまりにも薄すぎただろ!と愚痴のひとつもこぼしたくなります。

まぁ五輪前に報道が過熱していたら金メダルへのプレッシャーがより強くかかっていたかもしれませんが…それでも、もっと取り上げても良かったんじゃ?と思います。彼らが国内にあまりいないという事情はありましたが、それでもできることは色々あったはず。

日本メディアの「五輪報道」に抱いてきた不満

日本の主要メディアはフィギュアスケート競技のみに限らず、「五輪メダルを最重視する傾向」が強く、過去の実績や知名度のある「スター選手」への報道ばかりに力を注ぎがちな印象です。

ミラノ五輪でもその傾向は否めませんでした。それでも、以前の五輪に比べれば多くの選手が丁寧に紹介されていたように思います。

特に強かった、北京五輪報道への不満

コロナ禍に開催された2022北京五輪は、選手への直接取材の機会が限られていたという事情があったとはいえ、選手たちの活躍ぶりや背景を丁寧に掘り下げる報道がとても少なかったと感じました。

感情的過ぎると言われてしまうかもしれませんが、私の北京五輪のフィギュアスケート競技の報道に関する記憶は、愚痴レベルを超え、今も割り切れない思いとして残っています

今回同様に感動的なストーリーがあった「北京五輪」

北京五輪の「りくりゅう」には、ミラノ五輪にとてもよく似た劇的な展開がありました。

一時は競技引退を考えていた木原龍一選手が、17歳の若手女子・三浦璃来選手と組むなり急成長。しかし、国際大会の活躍が期待された直後に、コロナ禍に見舞われ国際大会が次々に中止となってしまいます。

そんな中で代表を掴んだ北京五輪。彼らは団体戦SP・フリーでそれぞれパーソナルベスト(PB)を更新する好演技を見せました。「ペア」が強くなったことは、日本初の団体メダル獲得の大きな原動力でした。

ただ、団体戦での疲れがあったのか、その後の個人戦ではSPで思わぬミスが出てしまいます。目標の「五輪入賞」が危うくなり彼らは憔悴しましたが、フリー演技前に二人で互いを励まし合った末、団体戦のPBをさらに更新する好演技。涙・涙のフィニッシュでした。

「選手たちは素晴らしい活躍をしたのに、なぜ?」という想い

あんなに全選手の好演技が続いた団体戦は初めてだったのに。
個人戦でのSPでの失意⇒フリーの会心の演技での挽回で「日本ペア五輪初入賞」は超ドラマティックな展開だったのに。

下記のように報道してくれていたメディアももちろんありましたが、あの感動的な展開に対しては少ない印象を受けました

試合を見ていた層には「りくりゅう」はかなり評判になっていて、SNSなどでの反響はとても大きかったんですけどね。

「メダルの有無にかかわらず、心を打つドラマを伝えるのがメディアの役目じゃないのか?」とガックリしたのを覚えています

というか、団体戦でのメダル獲得は日本初の快挙だったのに、この報道量の少なさはどういうこと?
ロシアのドーピング騒動でメダル授与こそお預けになったものの、日本選手全員が素晴らしい演技をしたことには変わりないのにーと

「りくりゅう」が翌年の世界選手権で金メダルを獲った後の露出増も、ファン向けの媒体(有料記事やBSやCS放送など)が中心。「五輪メダル以外は眼中にない」かのように受け取られかねない扱いをそこまで露骨にしなくても…と思いました。

SPの悪夢からの劇的展開が押し上げた、「ペア」への注目度

今回、SPの思わぬリフトミスがあったことで逆に注目され、二人のあの渾身のフリー演技を多数に見てもらえたのは結果的には嬉しかったです。

正直言って、もし「りくりゅう」がSP1位・フリー1位の「横綱相撲」で優勝していたとしたら、二人の演技は今大会で数多く生まれた金メダルエピソードの一つとして、今より控えめに扱われていたかもしれません。

木原龍一選手にとっては「悪夢」でしかなかったあのミスが、結果としてペア競技への注目度を押し上げました。一般視聴者にはこれほどわかりやすい「挫折⇒成功」へのストーリーはなかったでしょう。

今日公開されたこのショート動画への反応などを見ても、注目度の凄さを感じます

でも、金メダル獲得後に二人が注目されればされるほど、
「ドラマチックな展開は北京五輪でもあったのに今ごろになって…」と忘れかけていた恨みが頭をもたげます

今は報道過熱が少し心配になるぐらいの注目度。メディアのみなさまには、アスリートに対するリスペクトを保ったうえで今後はペア競技の選手もシングル競技同様に取り上げてもらえたら嬉しいです。

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