<23:10更新>表彰台でブレードが“刃こぼれ” ミラノ五輪フィギュア団体戦表彰式で起きたトラブルの波紋

ミラノコルティナ冬季オリンピック(ミラノ五輪)フィギュアスケート団体戦の表彰式後、表彰式に参加した選手たちのスケート靴ブレードに損傷が見つかるトラブルが判明しました。

日本に限らず、海外にも波紋が広がっています。

本記事では、日本の状況整理に加え、米国やイタリアのメディアや関係者の反応もまとめました。新情報が出てきたら随時追記する予定です。

<2/10 15:10>
本日の男子公式練習での情報を報じた記事情報を追記

※当初当記事タイトルでは「刃こぼれ」を「損傷」としていましたが、最新ニュースでは各社「刃こぼれ」を使用しているようなので、当記事も「刃こぼれ」に変更しました

<2/10 19:50>
アイスダンス終了後の囲み取材インタビューの日本語訳版記事情報とジャッキー・ウォン氏の投稿情報を追記

<2/10 23:10>
前日公式練習中の佐藤駿選手のブレードを日下コーチが調整する様子を撮影したニュース動画を埋め込み

目次

昨夜判明した表彰式後のトラブル

昨夜寝る前に伝わってきた情報には驚きました。

表彰式の表彰台が原因で、選手たちのスケート靴のブレードに刃こぼれ(損傷)が生じたという内容でした。

この情報を見てから表彰式の映像を見返すと、確かに表彰台の素材を気にしている様子や、降りたあとにスケート靴の感触を確かめる仕草が見て取れました。

その後も各社から同様の記事・続報が出ています。

急遽、日下コーチが研磨を担当 

現地では、佐藤駿選手に帯同している日下匡力コーチが工房を借りて急遽研ぎ直したとのこと。なお、木原龍一選手はスペアの靴を履いていたと報じられています。

日下コーチが研磨技術を身に着けた理由

日下匡力コーチは、過去に靴トラブルが出た選手に対してどうにもできなかった経験をきっかけに研磨技術を身に着けています。こういうトラブル時には力強いです。

あの年、ラスト全日本選手権だった堀之内雄基選手が演技開始直前にブレードが折れてしまい、泣く泣く棄権したことは今でもよく覚えています。あの時、リンクサイドで手にテープを持っていたのが日下コーチでした。

有料記事ですが、下記に当時のエピソードが書かれています。

この経験が、今回の迅速な対応につながっていると言えます。

選手により大きく異なる研磨のニーズ

しかし、通常「研いでもらう人」は選手によって決まっています。現地で緊急の研磨をしたことで、選手達それぞれがどこまで望む状態に近づけられたかはわかりません。このような不測の状態にどう対応できるかが問われます。

選手経験のない私は詳細はわかりませんが、「ブレードを研ぎ直すというのは、実に繊細なこと」だというのは何度も聞いたことがあります。研ぐ/研がない、研ぐタイミングは選手によってかなり違います。しかし、一般的には試合直前に研ぎ直すようなことは多くないとされています。歯が氷を掴む感覚が変わるためです。

また、選手が感じる「程よい刃の状態」はそれぞれ異なります。何もつるつるに研がれていればいいというものではなく、荒れすぎていてもよくない。

私は何かのインタビューで、木原龍一選手が若干荒れた状態のままにしていると聞いたことがあります。現役終盤の宇野昌磨さんは全く研いでいないと話していました。スケート靴の刃の状態は、選手ごとに感覚が異なる、非常に繊細なものなのだそうです。

米国&イタリアスケーターの動向

米国でもUSA TODAY紙がこの件を報道しています。

海外のフィギュアスケートファンは先に日本の報道でこの件を知った人が多い模様で、「あのJSF(日本スケート連盟)が抗議したっていうことは、ゆゆしき状態なんだな」というリアクションが多く見られました。日本の連盟は、「滅多のことでは抗議しない」という認識を持たれているようです… 。

ロイターの英語版記事では、次のように報道されています。(リンクをクリックすると記事が開きます)

この記事内にある元情報原文には、次のように書かれています。

大会組織委員会は「選手の準備への影響を最小限に抑えるため、ISU(国際スケート連盟)と協議のうえ、影響を受けた各国オリンピック委員会に対してスケート靴の研磨サービスを提供し、追加の練習時間も用意した」と述べた

イタリアでの報道記事は現在のところ発見できていません。

アイスダンス個人戦出場組の、この件に関するコメント

この件の影響を受けたと思われるアイスダンス組は二組。それぞれ、演技終了後の取材で次のように答えています。

イタリアのシャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ組のインタビューはこちら。

彼らは表彰台を降りてから異常に気付いたそうです。「ブレードの下に接着剤が塗られているような感覚」だったとのことで、今日のRD前に研ぎ直したと答えています。

アメリカのマディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組のインタビューはこちら。
彼らは特にブレードへの影響は感じていないと答えていて、研磨をしたのかどうかは不明です。

男子選手は明日早朝にショートプログラム(SP)ですが、おそらく今後情報が出て来るかと思うので出てきたらまた追記します。

また、それとは別に三浦佳生選手の靴部分(ブレードではない)が損傷してしまったようで、厚手の素材段ボールを挟んで応急処置をしているという報道が出ています。(追記:インタビューによるとプラスチックの板を使用しているらしいです)こちらは別途心配ですね。

<随時更新>その後の続報

<2/10 15:20追記>

公式練習での佐藤駿選手と鍵山優真選手のコメントが出てきました。二人とも表彰台から降りたときに違和感を感じたことをコメントしています。佐藤駿選手は再度研磨する必要があると話しています。

こちらはイリヤ・マリニン選手(米国)の公式練習の様子とダニエル・グラッスル選手(イタリア)のコメントも併せて報じられています。

<19:50追記>

既に上記で紹介しているアイスダンスRD終了後の囲み取材の内容をワールド・フィギュアスケートが日本語訳でまとめた記事が出たので記録しておきます。

上記で埋め込んでいる投稿の内容をまとめたのみですが、機械翻訳よりはこなれた訳文になっているので、よりわかりやすいです。

もう一つ。フィギュアスケート専門記者のジャッキー・ウォンさんによるマディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組のブレードへの対応に関する情報の投稿です。

彼らは研ぎ直すと、その刃に慣れる期間が必要なので研がない決断をしたとのこと。

<23:10追記>

佐藤駿選手公式練習中に日下コーチがブレードの調整をするところが動画でも出ていましたので追加しておきます。

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