今日の報道はとてもショックでした。
パリ五輪で北京五輪フィギュア団体メダル授与式をやるって話は去年の時点から既に囁かれていて相当時間をかけてスケジュール調整されていたように見えました。だからIOC(国際オリンピック委員会)が米日の選手たちが揃わない日程でセレモニーを決行するとは信じがたかったんですよね。
私は先日の投稿内で、「パリのチャンピオンズパークで北京五輪フィギュア団体メダル授与式が確定した」という情報を書きました。
この投稿内では敢えて触れませんでしたが、実はこの時私は内心、「現地時間の夕方に開催が決まったこと」に不安を抱いていました。「もうずいぶん前から日米全選手のスケジュールを調整していたはずなのに、夕方開催なの?」って。
宇野昌磨さんは翌日夜にスイス・シャンペリーでアイスショーがあるから、遅くとも前日のうちに確実にシャンペリーに移動したいところ。8月7日情報はだいぶ前に出てたけど、「ギリギリの日程になっちゃうけど午前開催ならいけないこともないかな」って期待していたので。
ショー当日までのシャンペリー到着は不可能ではないけれど、パリ五輪開会式前に組織的な鉄道への破壊工作がありましたからね…また何かトラブルがあるとショーに穴をあけることになりかねない。それでも授与式を夕方開催にしたということは、IOCなり関係者が適切な交通手段を手配してくれているんだったらいいのだけれど…と願っていました。
でも、そうじゃなかったんですね。
きっと昌磨さんやステファンコーチをはじめとする昌磨さんに関わる人達皆さんがこの事態を残念に感じていると思います。私も現役最後の表彰式を見たかったファンの一人として物凄く悲しいです。
チャンピオンズパークでメダルをかけてもらい、一緒に戦った米国&日本の選手たちと共に笑顔で手を振る昌磨さんの姿を見たかった。世界中の人に祝福されてほしかった。
なのにその姿を見られなのは、すごく悲しい…
私は米国&日本の選手の誰一人欠けてほしくなかった。
誰が欠けても「何で全員揃わないのに授与式やることにしたの?」と感じたでしょう。欠けているのが自分が一番応援している人だということで悲しむ気持ちはより強くはなるけど、誰が欠けていても悲しく感じただろうことに変わりありません。
私は今春のモントリオールワールドのペアの表彰式を思い出しました。
木原選手が喘息発作が出たため、銀メダルのりくりゅうペア不在で行われた表彰式。メンバーが揃わない表彰台やヴィクトリーラップを見るのは、何とも複雑な気持ちでした。選手たちも複雑だったからこそ、後で表彰セレモニー&ヴィクトリーラップのやり直しをしてくれたわけで…。
選手たちが揃わないメダル授与セレモニーは…正直複雑過ぎて。「ずっとメダルをお預けにされていた選手たちの晴れ姿を見たい」という気持ちがすぅーっと冷えてしまいました。あんなに楽しみにしていたのに。
生放送やライブ配信があっても複雑過ぎてナマでは見る気持ちになれないかも。昌磨さんがリモート参加でモニターに映ってるとかならまだいいけど…それはそれでちょっと複雑かな。完全な不在よりは救われるけれど。
後日日本の関係者で昌磨さんに対する五輪団体メダルの授与セレモニーをやってくれたとしても、それがどんなに暖かいいいセレモニーになったとしても、米日の選手が揃った一番の晴れの舞台で世界の人に祝福される機会とは違うって思ってしまいそう。
日本選手も全員揃わない状態でメダル貰うのもちょっと複雑ではあるでしょう。可能ならば全員揃ってメダルをもらいたかったのでは?
パリ五輪で体操団体や馬術団体の表彰式を観たあとだと、メンバーが揃ってないメダル授与式には強烈な違和感を感じてしまいそうです。選手たちはこれだけ待たされたのですから華々しく祝福されて当然、やっとメダルをもらえることを祝福したいし祝福されるべきと思いますが、今日の段階ではそこまでの心境にはたどり着けません。
今はただ、・・・・はあああああ、という気持ちです
アメリカはソルトレーク五輪も予定しているし、なんとしてでもパリ五輪の期間中にメダル授与式を実現したかったのかもしれません。昌磨さんがアメリカの選手だったらもうちょっと考慮してもらえたんだろうか。
…いや考慮してパリ五輪運営と調整重ねてこうなったんだけど、あの鉄道の破壊工作があったせいで昌磨さん達が大事をとることにしたのかもしれませんね。
「何とかならなかったのか?」と色々考えてしまうけど、昌磨さんが出られないのは変わりそうもありません。もう悲しくて悲しくて、今日の夜はパリ五輪のBMX決勝テレビで楽しもう!と思ってたのにすっかり頭から飛んでて気づいたら競技が終わっていました。その後他のことを考えようとしても悶々としてしまい、この記事を書き始めました。ここにグダグダ書いてもしょうがないのに心の整理をしたくてネガティブな今の気持ちを書き殴った次第です。
しかし、気持ちがどよ~~んとした中でしれっと公開されたこの動画には大変救われました。
少なくともこの動画の昌磨さんは悲しんでない。楽しんでいます!
滅入っているタイミングにこの動画。本当にありがたかったです!