2024GPSスケアメ ペア&女子フリー&アイスダンスRD/りくりゅう組&樋口新葉選手など日本勢の活躍

スケートアメリカのロゴ

今朝はグランプリシリーズアメリカ大会ペアフリーをナマで見ようと思っていた私。

しかし昨夜寝る前に「ペアと男子SPの間1時間もあるやん!」と気づいてしまい…確信犯で男子SP開始30分前に起きて、情報を耳に入れないまま最後の2組だけアーカイブ視聴するというこずるい真似をしました(苦笑)。その後はISU公式ライブ配信でずっと女子フリーまで見てましたけどね。

以下、スケートアメリカ競技二日目の結果について盛大に書いています。
今夜のテレビ朝日放送前に結果を知りたくない方は視聴後にご覧ください

男子シングルについてては書き始めると長くなりそうなんで、あとで別にアップします。

2024GPSアメリカ大会(スケートアメリカ)リザルトページ

目次

ペア りくりゅう好発進!

「新しいイメージ」のりくりゅう

昨シーズンあたりから、三浦璃来/木原龍一組こと「りくりゅう」のプログラムは振り付けや曲調がワンパターンだと言われ出していました。怪我のせいで新しいことに挑みたくとも出来なかったのでしょうし、ワールドで前年フリーに戻したことも含めやむを得なかったと思います。

しかし五輪プレシーズンを迎え「イメージチェンジして表現の幅&技のバリエーションがあることをアピールしておかないと!」とばかり、今季の振付はSPシェイ=リーン・ボーンさん、フリーはマリー=フランス・デュブレイユさんに変更してきました。

私は今季のSP「Pain it Black」フリー「アディオス」もどっちも好きな曲。フィギュアスケート演技で使われるのは初めてではありませんが、どちらも「新しいりくりゅう感」出してて大好きです。こちらはSPの衣装。「黒く塗れ」だから黒衣装一択なんですかね。

SPフリーともに衣装が黒ベースなので、フリーの三浦璃来選手は全身赤くなんないかな~今回スカート部分は赤くなりましたけど。

なんなら木原龍一選手のトップスが赤でも…いやでも彼大柄だから赤の比率大きくなりすぎるかなw

スケーティングが抜きんでている二人、練習時はリフトで壁にぶつかりそうになるなど狭いリンクでの調整に苦労していましたが、本番はきっちり合わせてきましたね。ぜひ俯瞰ショットで二人の滑りを観てみたいです、スケアメは観客動画撮影OKなはずだから誰か上段席から撮影してる動画を上げてくれてる人いないかなぁ?

しかし「アディオス!」って冷たく別れを告げたのに、結局最後は満面の笑顔になってしまう木原龍一選手には受けましたw (下記でフリー演技のラスト部分見られます。満面の笑顔はここのもうちょっと手前でしたw)

あれは「オレといると不幸になるぜ」みたいな感じで一度振り払ってみたものの「やっぱ別れられんわー」「やっぱ私の相手はこの男だけよ!」ってよりを戻すストーリーなのでしょうか?

そういう解釈のプロだったとしても「それはそれでりくりゅうらしくていいやw」と思えました。カッコよく攻めても結局最後には多幸感がまぶされてしまう(笑)

ISU公式チャンネル実況のテッドさんにも新しい一面を出してきたと評価されていました。細かいミスはちょこちょこありましたが、「イメチェン成功&りくりゅう健在」をアピールできればもはや今年の目標は半ば達成したと言えるので、今季残りはとにかく怪我無く過ごしてほしいです!

タラ・ケイン&ダニエル・オシェイ組

2位になったタラ・ケイン&ダニエル・オシェイ組(米国)、今回はスロージャンプ乱れはしたけど転倒しなかったので大喜びしました。スロージャンプさえ、スロージャンプさえ決まればもっと上に行けるペアなのに惜しすぎるとずっと思ってきたのでね。(スロージャンプだけが本当に…なので敢えて2回書きましたw)

ようやく今季はスロージャンプのコツがつかめてきたのでしょうか?

序盤とあって、どのペアもプログラムはまだまだこれからという感じ。今後が楽しみです。

女子シングル 厳しめだったジャッジ

スケアメはスケカナと違って採点甘めのイメージだったのですが、今年はかなり厳しめ。厳しいときの全日本のようでした。ステップもスピンもレベル4があまり出ないし、ステップレベル2の多いこと!たとえ暫定表示で4になってても採点表見たら3になってる比率高かったし。日本人のテクニカルが入ったからでしょうか(苦笑)。

ライトファンなのでスピンステップのレベルまではよくわかりませんが(今年レベル取り要件変わってるし)、ジャンプの回転不足認定はきっちり取ってくるなとSPの時点でありありとわかりました。なので今日のフリーは実際の得点が出るまでは「これは一体どうなるか…」と誰が上に来るかがなかなか予想がつかず、ハラハラしましたね。

「きびし~!」とは思いはしましたが、納得いかず腹が立つほどのレベルではなかったです。

ただイザボー・レヴィト選手の回転不足をあそこまで取りまくったのはビックリでした…複数は回転不足取られそうだなとは思ったけど、ルッツは「!」と「e」、「q」2つに「<」一つ、「<<」一つ。地元の人気選手で観客の大声援もあったしちょっと甘めの判定になるんじゃないかとばかり。本人もキス&クライでちょっとショック受けてましたしね。

日本女子の活躍

そんな厳しいジャッジの中、日本女子はフリーで1、3、4位(樋口、渡辺、青木の順)。ジャンプミスなしに抑えた選手が多かったので、回転不足の個数の差が勝敗を分けた感じでした。

樋口新葉選手

いや~SP第一滑走からの優勝って珍しくないですか!?

私彼女が表彰台に乗る可能性は十分あったと思ってたけど、正直優勝は米国女子3人の誰かが優勝する可能性が高いだろう、日本勢は調子が良ければ1~2名表彰台に入れるかも?ぐらいの予想でしたから(苦笑)。

何より驚いたのが、樋口新葉選手がこれがGPSおよび国際A級大会初優勝だということです。彼女の過去のGPSメダルは銀2回、銅3回。

そうか、北京五輪シーズンまでは常にロシア女子が立ちはだかってたから優勝してなかったのか…北京五輪後ロシア女子が試合に出なくなった後は怪我で戦線離脱したりしてたし。

長年GPSで活躍してきたイメージがあったから1回ぐらいGPSで優勝したことあるような錯覚を起こしてましたよ。私の中でロシア選手不在が当たり前になってきていることを実感してしまいました。(リプニツカヤの「ええ…」な第2子出産とかのゴシップネタは目にしているのに)

演技はまとめててよかったですが実はコンビネーションジャンプ1個余らせてるんですけどね…3ルッツ-3トゥも3-2になっちゃったし。演技終了後は「表彰台いけるかも?」とは思いましたが、まさか優勝するとは思っていませんでした

でも今思えばあそこで無理せず3-2に抑え、ラストのフリップを無理にコンビにしてリカバリしなかったのがよかったのかも

あそこで無理してセカンド入れて転倒したり回転不足取られてたら優勝はなかったでしょう。まぁ後半ルッツからの3連が単独になったため急遽そのあとの3ループ後につけてきたようなので、それでもう十分なリカバリですよね。

表彰式に現れた時がもう満面の笑顔で「よかったなー」って思いました。北京で団体メダルも獲ったし、ワールドメダルは持ってるし、疲労骨折でそのまま引退してもおかしくはなかった。でもこうやって戻ってきて、「長く続けてるといいこともある」って思わせてくれた幸せな優勝でしたね。

ISU公式、国旗掲げての記念撮影&ウィニングラップ前にライブ終了したので上記シーン見れなかった…

渡辺倫果選手

序盤の大会で点数が伸びてなかったので心配する向きもありましたが、それは序盤戦の気軽さ故3Aに挑戦していたから。スケアメではフリーも2Aにしてきました。大きな試合では何だかんだいってそれなりにまとめてくる印象でしたが、期待通りの演技でしたね。

樋口選手同様3A跳べるレベルの選手の2Aは加点稼げますし、GPF狙うなら賢明な選択だと思います。本人もGPFのために2Aにしようと前夜決断したと語ってました。

ここで表彰台に乗れたのは大きいですよね。樋口選手ともどもGPF進出に期待が持てます。

演技終了直後は「回転不足取られるかもな」と思ったのがいくつかあった&暫定表示でスピンのレベルを取り切れていなかったので、樋口選手とどっちが点数が上になるか、全然予想がつきませんでした。PCS評価もどっちが上になるか?だったし。(樋口選手64.77点、渡辺選手64.74点とほぼ同点でした)

結果、「>」がついたのは3Lo+3Tと3Lzのみ。メダルの色を分けたのはスピンステップがオールレベル3だったことでしょうか。樋口新葉選手はコンビ1個なかったけどスピンステップオールレベル4でした。全選手中レベル4を揃えたのは彼女のみ。(レヴィト選手はステップがレベル2だった)

スピンステップの細かい積み重ねはセカンドジャンプが一つ無いハンデすら超えます。

青木祐奈選手

青木祐奈選手のフリー冒頭の3Lzー3Loが決まった時は「やったー!」ってなりました

それも回転不足もつかず11.81点を獲得できています!やっとシニア国際A級大会で3Lzー3Loが決まったよおおおお。昨季で引退しなくて本当によかった。去年のあの採点が異常に厳し過ぎたNHK杯で国際大会出場歴が終わるのは悲しすぎるもん。

フリーはイザボー・レヴィト選手を上回る4位!SPのミスが無ければ…とは思いますが、SPもフリーもプログラムの表現はどちら持っても素晴らしかった。青木祐奈選手という実力者の存在を世界にアピールできたと思います。

総合7位まで順位を上げたのでワールドランキングのポイントも入ります!2戦目のNHK杯ではSPフリー揃えてPBを更新し、来季につなげてほしいです。スケーティングも所作もうまくて3Lz-3Loとサードフリップが跳べる稀有な女性スケーターをみすみす失いたくないです。

エリス・リン=グレイシー選手

エリス・リン=グレイシー選手、「ひょっとしてフリーでノーミス演技決めて表彰台に乗るかも?」なんて可能性も脳裏にはあったのですが…SPと同様崩れてしまいました。滑りも所作もジャンプもいいのに勿体ない。足りないのは経験値でしょうか。

演技後のインタビューではやはりネーベルホルン杯での好成績がプレッシャーになっていたと語っていました。

所作&コンビネーションジャンプの飛距離が凄くて好みの選手です。去年の全米選手権ではそこまで印象に残らなかったんですけど、今大会は強く残りました。今後に期待したいです。

ブレイディ・テネル選手

ブレイディ・テネル選手のフリーは「トゥーランドット」。SPと比べるとまだ仕上げてる最中?感じの印象でした。それでも大ミスなく着実に技をしとめていたので「これは渡辺選手表彰台は厳しいかも…」と考えていたところに後半の3ルッツが抜けてしまいました。ああもったいない…。

取材後のインタビューを見ると…今朝の体調が今一つだっただけではなく、何やら音源が違っていたらしく。どうも違う編集バージョンの曲がかかってしまったようです。そんなトラブルってあるんですね…。そういう理由で実力を出せなかったのだとしたら確かに悔いが残りそうです。

イザボー・レヴィト選手

イザボー・レヴィト選手、SPフリーとも衣装がめちゃくちゃ似合っていました。今まで「ティファニーで朝食を」に真正面から取り組んだ衣装&プロってありましたっけ?

フリー衣装、青木祐奈選手と並んで写真撮ってほしい(笑)。あんな可憐な衣装着こなせるの羨ましいです。

しかしフリーは冒頭に貼ったスコア表のような結果になり5位、総合で3位銅メダル。ファイナル進出を狙うには次のフィンランド大会で優勝したいところです。

ただ演技終了直後は「ルッツは転倒したけどコンビは全部入ったし、他の要素は結構まとめてきていた。回転の認定が甘ければギリかわしての優勝もありうるかも?」と思ってました。彼女はフリーの点数にショックを受けているようでしたが、よくよく考えてみればこんだけ回転不足をくらいまくってても126.40も出せるのってすごいですよね。PCS1位(67.82点)ですし。

回転不足認定常連?のイメージがついているニーナ・ピンザローネ選手(ベルギー)が今日はジャンプの調子がよく、「<」2個「q」1個くらいましたがフリー2位に入れました。どちらも回転不足の有無次第で世界の頂点を狙える選手だと思います。

米国女子の勢力争いはGPS2戦目以降も注目だなと思いました

アイスダンスRD 優勝候補に…

アイスダンスは気になる組の演技だけ、整氷の時間帯などの合間にちょこちょこ見ました。まさかのマディソン・チョック&エヴァン・ベイツ組の2位発進!それも約6点差

チョックさんの演技中の転倒で(物凄い速さで立ち上がったけれど)、要素まるっと1抜けで0.8点になってしまったのが原因です。ライバルのライラ・フィアー&ルイス・ギブソン組(イギリス)はそこで8点取ってるからこの差は大きい。

マディソン・チョック&エヴァン・ベイツ組の新プロ、珍しく「人間」を演じてるんですね。最近は「火」とか「時間」とか「指輪」とかなんか抽象的なものばかりやってたから、転倒するのもある意味人間らしいというかなんというか(苦笑)。

スケートアメリカの運営サイドとしては、「男子&女子&アイスダンスの3カテゴリでアメリカ選手金メダル」を期待していたと思うのですが、1カテゴリのみになりそう?な雲行き。チョック&ベイツ組としてはミスはあったけれどGPFには進めるだろうし、落ち着いて明日演技に臨むのではと勝手に予想しています。

ライラ・フィアー&ルイス・ギブソン組の演技はよかったですね。二組のスケーティング甲乙つけがたい。というかトップクラスになるとただただ見惚れてしまって、ライトファンには点数とか全然わけわかんないですw。ライラさんの衣装を見てると無性にあんこが食べたくなりました(苦笑)

ざっくりまとめるだけのつもりが結構書いちゃったな。男子SPは今日中に書けずに明日フリー後にまとめて書くかもしれませんw 

男子SP、とりあえず心が痛む大波乱な展開にはならずよかったです。

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