宇野昌磨さん “なりすまし疑惑”へのX投稿が呼んだ思わぬ波及─その全記録とバズった理由の考察<7/10追記>

色とりどりの紐付きメダルが並んでいる写真

順番的には「Ice Brave(アイスブレイブ/アイス・ブレイブ)」新潟公演を前に、演目ごとのレビュー完結編を書くのが先なのですが…。

先週末から宇野昌磨さん界隈のX(旧Twitter)での動きがあまりにもあちこちに波及して結構な評判になっているので、ここいらで一連の流れの記録を残しておくことにしました。

前半では各投稿の流れ&報道記事を時系列で整理。後半では一連の流れに対する私の想い、彼の投稿が広く受け入れられている理由について考察しています。

<7/10  新たな報道記事情報追記>

目次

宇野昌磨さんX投稿・波及の流れ

7/4 「なりすまし」疑惑に対し「五輪メダル写真で証明」を図った投稿がバズる

最初のきっかけはこの投稿でした。

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昌磨さんのキャラを知っている人にとっては彼のアカウントであることは疑う余地もないのですが、彼のことをよく知らない人にとってはアレって、“なりすましアカウント”に見えるらしいんですよね。「なりすましじゃないの?」と疑う声はこれ以外にも度々見かけたので、そこを逆手に取ったんでしょう。

私は、当初は「突っ込む余地がある写真」を選んだ彼を微笑ましく思っていたのですが、その後考えを改めました。

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「皆がアレコレ突っ込んで盛り上がれる余地を残すことを計算したうえで、この写真選んでますよね?」って今なら思います。

この時点で、サンスポが既に報道していました(笑)

7/4&7/5朝 小平奈緒さん&五輪公式アカウントからのツッコミが入る

投稿後30分ほどで、スピードスケートの五輪メダリスト・小平奈緒さんから、メダリストならではのツッコミ返信が入りました。

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投稿翌朝にはOlympic(オリンピック)公式アカウントからも返信が。わかってるくせに「本当に宇野昌磨さん?」とあえて疑うニュアンスの、愛あるツッコミです。

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Olympic日本語公式アカウントは、以前も昌磨さんのX投稿に返信したことがありますし、五輪競技のスポーツファンにはなじみがあります。でも、一般層からしたら「@gorin」ってアカウント名すら面白かったようで、これまた話題を呼びました。

7/5夜 プロレスラーに転向したばかりのウルフ・アロンさんが乱入w

元投稿翌日の夜には、柔道の五輪メダリストで、プロレスラー転向を発表したばかりのウルフ・アロン氏までが昌磨さんに絡んだ投稿それに昌磨さんが更に返信するという流れが発生(笑)。

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そしてウルフ・アロンさんが昌磨さんの返信に謝るという展開に

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この流れも、報道されていました。

7/6夜 ウルフ・アロンさん投稿を受けて「お前も宇野にならないか?」

この流れを受けた昌磨さんの7/6の投稿は、映画公開を前に最近連日テレビ放送されている「鬼滅の刃」ネタでした。

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先日のやりとりを機に、ウルフ・アロンさんと宇野昌磨さんは相互フォローになっており、おそらくこの投稿をするために写真掲載のためのやりとりなどを陰でしていたと思われます(笑)。

しかし、この写真選定絶妙ですよね~

「お前も鬼にならないか?」と迫って来る鬼の印象もあるのに、意外にも昌磨さんの雰囲気に似ているんですよ。

つぶらな瞳&存在感のある鼻、かわいらしく口角の上がった口元、濃い巻き毛とか(昌磨さんはパーマだが)。王道の「ストイックなアスリートイメージ」からちょっと外れた感もそういえば似ているw

本来、重量級の柔道家&プロレスラーと軽量&小柄な男性フィギュアスケーターなら似ても似つかないはずなのに、共通点が多いことに私初めて気づきました。

以前入江陵介さんDAIGOさん等と昌磨さんの共通点について書いたことがありましたが、ウルフ・アロンさんとの共通点を書こうと思ったことはなかったです(笑)。

私スポーツバラエティ番組に出ている時のウルフ・アロンさん面白くて大好きだったんですけどね。

ウルフ・アロンさんのYouTube制作に関わってる裏方さんの投稿がコラボ動画を希望するニュアンスを含んでいるように見えました。いつか昌磨さん&ウルフ・アロンさんのコラボ動画やテレビでの共演などが実現するかも?

二人とも割とすっ飛んだ系(でも競技に対しては真面目)なので、どういう反応が起きるか楽しみですね。

こちらの流れも当然記事にされていました。

「クランクイン!」の写真セレクトはどういう意図なんでしょう?ウルフ・アロンさんと対極に見えるかわいらしい雰囲気の写真をフォトバンクで一生懸命探したのでしょうか(笑)

一連の流れを全て整理した記事も出てきました。

本田姉妹・末っ子の七夕投稿返信にも影響が…

そして、昨日七夕(7/7)、本田紗来さんの短冊をいじる昌磨さんの投稿には、これまでのやりとりの影響が見られました。

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「宇野昌磨ご本人も大変喜んでおられると思います」と、「なりすまし」になりすましてる文体になっています(笑)。

親しい人同士の悪意のないやりとりが垣間見られるのはほのぼのしていて楽しいですが、いつまで「なりすまし」グレー設定を続けるつもりなのでしょう。

こちらも記事にされていました。本田姉妹パワー凄い(笑)。

<7/10追記>

この記事投稿後も後追い記事が出ていたので記録のため追記しておきます。

一連のX(Twitter)投稿波及の効果

Olympic日本語公式アカウント投稿に関するスポーツブルの記事内の最後の文章は嬉しかったですね。

今回の投稿に対して、「3個所持」を明言することで、宇野の輝かしいキャリアが改めて話題となった。

また、競技の枠を超えて人々を惹きつける宇野昌磨。

その存在が、メダル以上の価値を放っていることを再確認させる一幕となった。

https://sportsbull.jp/p/2115780/ より (太字強調は筆者)

昌磨さんは、日本人フィギュアスケート選手では現状最多の五輪メダル保持者だってことを自らアピールするようなタイプでは全くありません。なので、これを機会に広く知ってもらえる機会になったのはファンとしてはありがたかったです。

北京五輪は日本フィギュアスケート界初の団体メダルを獲得したのに、あれやこれやでちゃんと報道してもらえてなかったですからね。引退で華々しく報道された時も、その時点では団体メダルの色が未確定だったこともあって、そのあたりはあまり強調してもらえなかったし。

来年のミラノ五輪では「五輪メダル4個保持者のフィギュアスケーター」が誕生する可能性が高いから、彼が「最多保持者」でいられる期間も残り僅かでしょう

「Olympic日本語公式アカウントさん、このタイミングでそこに突っ込んでくれてありがとう!」と言う気持ちです

昌磨さんの投稿がバズり波及する理由

しかし、長年のファンにとっては通常運転に思える昌磨さんのポスト。それが何故こうも反響を呼び、多方面に波及していくのか?

その理由を私なりにちょっと考えてみました。

そもそもの知名度が高い

一般への知名度が高いのは、最大の前提でしょう。

フィギュアスケート競技は冬季五輪の華として毎回大きく報道されます。北京五輪はコロナ禍やらロシアのドーピング疑惑やら色々あって報道量が少なかったですが、それでも二つのオリンピックで連続してメダルを獲った知名度は大きいです。

「宇野昌磨」は個性的な名前で印象に残りやすかったでしょうし、写真を見れば「あ~あの人か」と思う人は多い。

しかし知名度が高いわりに、コアなファンや一部のスマブラプレイヤー以外には彼の人となりはあまり知られていません

つまり、きっかけがあれば好奇心を生み出せる存在といえます。

ファンとしては彼を「くそまじめなアスリート」として認識している人の多さに驚かされました

「平昌五輪直後はあんなに面白発言キャラとしてもてはやされていたのに…」と思います

でも、平昌五輪の熱気が収まってから主要マスメディアは彼をあまり派手に取り上げてくれなくなったし、取り上げても画一的な内容のものが大半だったしな…と納得行く部分もあります

X(Twitter)をやっている層限定ではありますが、ようやく再発見してもらえつつあるのが、今は素直に嬉しいです

ツッコミの余地を残し参加しやすくする

情報を詰め込み過ぎず、最小限のことばだけ提示する文体。

これは、一般ユーザーに対して「いやいや〇〇だろ!」と思わず言いたくなる「ツッコミの余地」を敢えて残し、返信欄に書き込みたくなる空気を作るスタイル

「どこで習ったんだw」って思いますが、プロゲーマーさん達の秀逸なコメントの数々から少しずつ学んできたんでしょうね

「どんなコメントもウェルカム」的な空気感を本人が醸し出してるのも、一般がいじりやすいポイントです。

(「つまんないコメントをわざわざ書き込むなよ」って空気感は漂ってますが、それは本人ではなく「書き込んでる人達のTwitter慣れ感」が生み出しているもの。そもそもつまんないコメント書く人はそういう空気読めないから幸か不幸か影響少ないですし)

テレビで見せる本人の温厚そうな人となり&過去のコメント内容からいって、「いじっても怒らないよね」と思わせてくれる絡んでいくことに対して「心理的安全性」が保障されているーというのは大きいと思います。

まぁいじり方によっては稀に晒されていじられることはありますが(苦笑)、マジ喧嘩を表でふっかけられることはなく、本気で嫌がられたらミュートorブロックされて終了でしょう。一般にとってみれば、ある意味気楽に絡める対象ではないでしょうか。

「謙虚さ」が逆に自己アピールにつながる

昌磨さんはスケートでの戦績、ゲームの腕前などについては、公の場所では自慢ごとを自分からはアピールしません。ー親しい仲間相手にはスケートやゲーム自慢結構してるみたいですけどね(笑)。

ゲーム動画では派手に腕を自慢していることは多々あります。でも、いずれも自虐方向に向けたオチを作るための準備を楽しそうにしているだけ。公の場では「自分が凄い」と自分から本気で直接アピールしたことはほぼないように思います。

昨夜公開されたyoutube動画なんてまさにその典型でした(笑)

復帰をミスったときの昌磨さんのリアクションがかなりツボ

彼の自虐は「そんなことないよ~」待ち感は比較的薄いと思っているのですが、結局のところ周囲の人が「いやこの人こんなこと言ってるけど、本当はこうなんですよ」とリプライ&引用で語っていくスタイルに毎回落ち着きます

本人の「自慢しない謙虚な姿勢」は保たれつつ、周囲が代わりにアピールするーという独自感強めなPRスタイルだと思っております(笑)。

Olympic日本語公式アカウントが「五輪メダル3個持っているはず」と突っ込んできても、昌磨さんはメダル3個写真を自分からは出さないだろうと思いました。

そこに予想通り、自由人アカウント(昌磨さんの弟さんが主に運用)で出して来たので、この辺りのバランス加減はいつも通りだね~って感心。愛犬ご出産の合間にこんなことまで。

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「スケート以外の話題」に徹し、オタク層の「好奇心」をそそる

「このXアカウントは趣味専用、スケートの話題は基本あまりしない」という姿勢を貫いていることの効果も大きいと思います。

人は背景を盛大にアピールされると興味を失いがちです。しかし重要な背景が隠されてると、逆に興味をそそられる場合が多いんですよね。

特にオタク気質の人は自分で調べることを好みます。本人やファン、マスメディアから「これがいいですよ~」っておススメされるよりも、「何だか気になるから調べてみたい」と思わせる方が効果的。

私も派手にキャンペーンされると興味を失いがち、「好きなものは極力自分で探し当てたい」というオタク気質があります

なので昌磨さんのX(Twitter)をきっかけに昌磨さんに興味を持つ人の気持ちが、ちょっぴりわかるような気はします

「本業」のスケートについては、プロフィールに「Ice Brave」公式アカウントのリンクを貼るだけ。PRは「Ice Brave」公式で行い、本人のゲームアカウント内ではPRらしいPRは一度もしていません。

ーなのに、ゲームアカウントで彼の動向に関心を持った層の中に、「Ice Brave」開催を知ってチケットを購入した人を結構な人数見かけました

フィギュアスケートは五輪シーズンには注目されるスポーツですし、「宇野昌磨の名前は知っていて関心はある」「一度ナマでフィギュアスケートを見たいと思っていた」という層は私が思うよりずっと多い割合でいるんだなーと実感しました。

潜在ファン層にアピールするには、これまではテレビ出演が早道でした。でも、テレビを全く見ない層が増えた今、SNSも効果的になってくるでしょう。まぁ誰もがこの手法でアピールできるわけではありませんが…

色んなスケーターが様々な分野で活躍し、フィギュアスケートを観る層の裾野拡大に繋がればいいなと思います

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