宇野昌磨さんが「スト6」で見せたアスリート魂/世界王者ら格上との対戦ににじむ、“失敗から学ぶ”姿勢

eスポーツで格闘ゲーム対戦をしているプレイヤーのイメージ写真
格闘ゲームのイメージ写真

宇野昌磨さんが昨日8月6日、突然「ストリートファイター6(スト6)」のYouTubeライブ配信を実施!SNSでも話題となり、私もアーカイブをじっくり視聴しました。

フィギュアスケートとは関係のないゲーム配信。以前の私は宇野昌磨さんのゲーム関連情報までは追っていませんでした。

そんな私が今ゲーム配信を視聴している理由&今回の配信から改めて感じた彼の“アスリート精神”について、昨日の配信情報もあわせて綴りました。

目次

突然の「スト6」ライブ配信

配信告知は当日夕方、生視聴は叶わず

生配信予定の告知があったのは当日の16時少し前でした。

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ぜひ生視聴したかったのですが、私は今週火曜から今日の午後まで島根&岡山に2泊3日の家族旅行に行っておりまして。生配信の時間帯は旅館の夕食時間帯と丸被りだったため、やむなくアーカイブで視聴することに。

(配信終わりかけにスマホから10分弱位生視聴できましたけど、流れがサッパリ読めずでした…)

その後入浴前後にPCでアーカイブ視聴したけれど到底見切れず。残りは朝食後に宿で観て…結局3回に分けて視聴しました。だってね~この配信、1時間半ぐらいあるんですもん(苦笑)。

不慣れな者には格闘画面&コメント欄を追うのは大変

しかも展開の早い格闘ゲーム画面を見つつ、コメントも追うというのはかなり疲れます。持参したノートPCの画面、いつも見てるモニターより小さかったのもありますが、コメントの流れも結構早めだったし。

時々ゲーム展開やコメントの流れが追いきれなくなっては、ちょこちょこ巻き戻してました(苦笑)

昌磨さんたちをはじめゲーム配信やってる人たちって、あんな一瞬が勝負のゲームをやりながらよく流れるコメントを読んで返せるなと感心します。

もちろん全部を読めてるわけじゃないけれど、お決まりの映像が流れてる時以外のコメントもきっちり拾って返答してましたからね。どういう動体視力&視野を持ってるんだろう。

「クソコメ歓迎」なわりに超暖かかったコメント欄

「クソコメ歓迎」とのことでしたが、「クソコメ書きに来ました」と宣言してやってきた皆さんもみんな暖かくてクソコメ見当たらず(笑)。

「有望新人をみんなでコーチングして鍛えるぞ!」という何とも暖かい空気感に満ち溢れたコメント欄でございました。

視聴しているゲーマーさんたちも、画面上の戦闘をチェックしながら、適したアドバイスをすぐに入力できるあたり凄いです

私、フィギュアスケートならジャンプの種類等はある程度見分けられるけれど、試合配信の真っ最中に「今のスピンでレベル取りこぼしたのは8回転してなかったからですね」などの細かい指摘コメントを入力できる気はしないです。

(というかそもそもそんなこと偉そうに書ける立場じゃないw)

ローカル大会とかに行くと、演技中にジャンプ構成を手持ち端末に即入力して演技後すぐに構成報告リポあげてる人がいます。ああいう人が昨日は配信コメント欄にごろごろいた感じ(笑)

対戦者は格上ばかり!「マスター」クラスが続々参戦

「参加型」を銘打ってるだけあって、生配信情報を頼りに対戦を挑んでくる「スト6」プレイヤーたちと続々対戦をしていくわけですが…

挑んでくる人たちがほぼ全員「マスター」クラスだったのには驚きました。

世界トッププレイヤーがまさかの参戦

特に一番最初に力士の「本田」キャラで挑んできたランガサミさんは、「本田」では世界No.1ともいわれる強豪中の強豪だったらしく、見事なまでにボコボコにされていました。

コメント欄を見て凄いプレイヤーと対戦していることに気づいた昌磨さんが、「なんで急に世界と闘わされてるんだよ」とぼやくのも当然(笑)

今日ランガサミさんについて調べてみたら、アメリカで開催された試合から帰国したばかりだったらしく(しかも空港でiPadを紛失するというトラブルまで)。昨夜は時差ぼけによる寝不足の中の生配信中に昌磨さんと対戦していたんですね。

その時の配信動画アーカイブを見ればランガサミさん目線で最初の対戦を体験することができます。6分55秒ぐらいからです。

初心者をしごきながらも真剣に向き合う空気が胸熱

昌磨さんは先日のウメハラさん対談時は「本田」を選択していたのに、結局ウメハラさんおすすめキャラの一つ・「ベガ」に選択キャラを変更していたことが昨夜の配信冒頭で判明。

「本田」使いのトッププレイヤーのランガサミさんとしては、「本田がいかにすごいか」を見せるのも目的の一つだったようで。

「忖度するのは違うだろ」と、対戦中は自分のところの配信参加者のコメントもほぼスルーして結構ガチで戦ってくれていたのがわかって、何だか胸熱でした。

実力差あり過ぎるから適当にやっても勝てただろうに、コメント一つ送るのにも色々配慮のうえ送ってらっしゃった様子が見えて好感度高かったです

格上との闘いが「学び」に繋がる理由

昨夜の対戦者たちとの実力差はどれ程あったのか

「スト6」を先日始めたばかりの初心者プレイヤーが既に「GOLD」ランクまで行っているというのはかなり凄いことだと思われます。

ゲームでのランク上げは最初の数ステップはともかく、中級レベルから上げていくのは基本根気のいる作業で、そんな簡単ではないはず。

ちなみに「スト6」のランクは8段階あるらしく、昨夜昌磨さんが使っていたキャラの「ベガ」では、最初の段階から5つめの「GOLD(ゴールド)」でした。

  • ROOKIE
  • IRON
  • BRONZE
  • SILVER
  • GOLD
  • PLATINUM
  • DIAMOND
  • MASTER

なので、本来ちょうどいい相手としては同じ「ゴールド」か一つ上の「プラチナ」あたり

それをすっ飛ばして最強クラスの「マスター」が勢ぞろいと言う(笑)。

柔道に例えれば、「ゴールド」は「青帯〜紫帯」くらいのポジションで、基本的な技を使いこなしつつ、対戦の流れにもある程度慣れてきた中級者レベル。

一方、最初の対戦相手・ランガサミさんは「マスター」最上位の「ULTIMATE MASTER」。つまり、柔道でいえば「黒帯五段以上+世界大会優勝経験あり」といった超格上。

まさに、世界王者とまだ昇段試験に出たばかりの選手との対戦といっても過言ではありません。

これが実際の肉体を使った闘いだったら、怖くて泣きだすレベルですわ(苦笑)

格上の「しごき」も楽しそうな昌磨さん

格上相手に全く手も足も出ない状態のときはさすがに「やってらんねーよ」って感じになってる瞬間もありましたが、自分がどんなにボコボコにされても相手の凄い技やテクニックを見せてもらえるわけです。

昌磨さん、凄い選手にボコボコにされてるときは、基本的にずっと楽しそうなんですよ!

一部のマスター相手では1ラウンドならたまに取れてましたし、プラチナ相手なら勝利をおさめていました。こんな風に格上相手でも気後れせずに闘えるのがゲーマー=アスリートなんでしょうね。

その後のランクマッチでは連勝続けてたし、まだまだランク上げられそうな空気感でした。次に見る時はプラチナかダイヤかはたまた…?

格上との対戦から得られるもの

普通は、ランクマッチで当たることができるのは同レベルのプレイヤー。トッププレイヤーの技やテクニックは動画等で見るしかありません。素人考えですが、対戦動画を見るのと実際に戦うのとでは学べることの質量が違う気がします。

こうやって実際に格上の人と対戦することは、観察力と知識がある人にとってはめちゃくちゃ勉強になる機会なのでは?と思います

ボコボコにされてへこむのと引き換えだけどw

初心者が格上にはボコボコにされるのは当たり前とはいえ、負けず嫌いの人がボコボコにされ続けるのって、やっぱりきついと思うんですよ。

それでも楽しそうなのがさすがアスリート兼ゲーマーだなと思いました。フィギュアスケートの世界でも、自分より実力が上だと感じる選手に対しては素直に「スゲー」と称えて来た人ですしね。

トッププレイヤーの方にも忖度なしに実力を見せてくれるタイプの方から、敢えてトレーニングにある程度付き合ってる感もある方までいらして興味深かったです。(詳しくないから実際のところは全然わからず、ただの推測ですけど)

「スト6」配信に見る昌磨さんたちのアスリート精神

知名度をうまく活用して、本来なら対戦することが叶わない格上の人に公開稽古をつけてもらってる感じでしょうか?

各対戦ごとに何かを吸収しようとする貪欲さも見えて、フィギュアスケートに対する姿勢ともつながるものを私は感じましたね。

「“後につながる実りを得られる失敗”をすることで、自分の成長につなげたい」というのが彼のポリシーの一つじゃないですか?

その気持ちが如実に伝わってきて、「こういうところが応援したくなるんだよね」と改めて思いましたね

ゲームに取り組む中で見えてくる「アスリート精神」

彼がゲーム配信を匿名でやり始めたのが一部ファンに注目され始めた頃、私は彼のゲーム関連情報は一切追う気がありませんでした。

ゲームはあくまでも彼の趣味。「私は彼のフィギュアスケート演技のファンなんだから、プライベートでやっていることまで追いかけるのは違うだろう」と当時は思っていまして。

その考えを改めたのは、「ケプトの定時退社」配信への出演(2020年6月)や、ゲーマーのしょーぐんさんとの対談動画などがきっかけ。

そこで初めて「ゲームの練習過程やプレイスタイルにはプレイヤー自身の価値観や個性が色濃く出る」ことが実感できたからですね。

フィギュアスケートファンの中には、「演技には選手の人格が映し出される」と感じる人が多いかと思います。

私もその一人だったのですが、ゲーマーさんたちがプレイスタイルをちょっと見ただけで、彼がどういう個性や信条を持っているかを見抜けてしまったのは、私には本当驚きだったんです。

私自身子育てが始まる前はゲームを楽しんでいましたし、ゲーム界隈には一目置いていたつもりでした。でも、それまではどこかでただの娯楽だとみなしていて、その奥深さを本当には実感できていなかったのかもしれません。

「ゲームでもフィギュアスケートでも、何か一つのことに根気強く真剣に取り組むときの根底に流れているものは変わらないんだな」というのが私のたどり着いた結論です

ゲーマーとフィギュアスケーターの両輪

以来、私は彼のフィギュアスケートもゲームも同様に応援しています。(追記:応援するきっかけは彼のフィギュアスケート演技が好きだったからですが、その後彼のアスリート精神のファンにもなっていましたからね)

「ゲームにのめり込み過ぎてフィギュアスケートがおろそかになりはしないか」と心配する向きもありました。ーでも、彼は十年以上ゲームとフィギュアスケート両輪でやって来て結果も出しています。

今の私は、むしろ両輪揃っていることが心身のバランスをよくしてるんじゃないかーとすら思うようになっています。

最近は「ゲームに楽しそうに打ち込めてるってことはスケートの方もうまくいってるのかな」って思うようになってますね

ゲームでもスケートでも新しいこと挑戦し続けてくれているし
ーまぁフィギュアスケートの方がついていきやすいですけど(笑)

どの分野でも「新しい挑戦」に挑む姿が楽しみ!

今回は初めての「スト6」配信ということもあって、顔ワイプの位置ひとつとっても投稿者コメントの意見を探りながら配信中に適正位置を探っていたあたり、「スト6配信初心者感」まるだしなのが逆に楽しかったです。

次回もウメハラさんの指導を受ける予定が具体的にあるような発言をしていましたし、その模様はおそらくREJECTさんや昌磨さんのYouTubeチャンネルで配信されるのではないかと思います。

次の対談で昌磨さんがどこまで上達しているのか、そこでどんな指導を得られるのか?次回の「ウメハラさん指導企画」は、スケート連盟の合宿密着映像ドキュメントを見せてもらえるのに近い感覚ですね。私は専門的なことは全然わからないけども(笑)

フィギュアスケートの五輪シーズンの試合も勿論楽しみですが、私は彼の「スト6挑戦」の今後の展開も楽しみだったりします。

「本気で挑むからこそ伝わる姿勢&情熱」は、「Ice Brave」で新しい挑戦を見せてくれた時と同様、きっとまた新しい“発見”を与えてくれるのではないでしょうか。

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