2025グランプリシリーズ開幕!GPSフランス大会の放送・配信情報&見どころ/マリニン・りくりゅう・坂本・フルシゼ登場!

GPSフランス大会の大会ロゴ

ミラノ五輪へと続く2025-26シーズン開幕戦、グランプリシリーズ第1戦・フランス大会が、日本時間10/18(土)午前1時(=10/17(金)深夜)から始まります

大会が近づくにつれ、ニーナ・ペトロキナ選手のフランス欠場(シン・ジア選手IN)、カムデン・プルキネン選手の中国杯欠場(樋渡知樹選手IN)、キミー・レポンド選手の中国杯欠場(アンナ・ペゼッタ選手IN)など、選手の怪我情報が続々と明らかになり心配も増えてきました。
(追記:ニーナ・ピンザローネ選手もGPS2試合欠場だそうです)

今回は、第1戦フランス大会(フランスグランプリ2025/フランス杯2025)の競技時間・放送予定・配信情報、そして私なりの見どころをまとめました。いよいよシーズン本格開幕ですね!

2025グランプリシリーズ全体の情報については下記をどうぞ

2025GPSフランス大会出場者一覧(最新)
2025GPSフランス大会リザルト

目次

スケジュール(日本時間で記載)

競技スタートは10/17(金)深夜=18(土)の午前1時から。
最初は女子シングルのショートプログラム(SP)です。

ペアと男女シングルのSPはだいぶ深い時間帯ですが、アイスダンスと女子・男子のフリーは、18時半~23時半におさまっており、日本からもライブ配信を視聴しやすい時間帯です。

日程開始予定時刻(日本時間)カテゴリ
10/18(土)01:00〜02:29 女子SP
02:50~03:54 ペアSP
20:00〜21:18 アイスダンスRD
21:40~23:27 女子フリー
女子表彰式
10/19(日)01:10〜02:39 男子SP
03:00~04:16 ペアフリー
ペア表彰式
18:30〜20:01 アイスダンスFD
20:20~22:07 男子フリー
男子・アイスダンス表彰式
10/20(月)02:00〜04:30 エキシビション

放送予定&解説者&配信情報

放送予定

第1戦フランス大会は、10/19(日)午後だけテレビ朝日系列で放送されますが、他は首都圏のみの放送です。詳細はお住まいの地域のテレビ朝日系列局の番組表をご確認ください

大会名日付時間種目放送局
第1戦フランス大会
開催地:アンジェ
10/18(土)午後1時30分~女子ショート・ペアショートテレビ朝日(関東地区)
10/19(日)午後1時55分~男子ショート・女子フリー・ペアフリーテレビ朝日系列
10/19(日)深夜2時55分~男子フリーテレビ朝日(関東地区)
放送予定は事情により変更になる場合があります

解説&実況担当者

EPG情報によると解説&実況担当者は下記の通り。町田樹さんは登板せずですね。
おそらく日本のスタジオからの解説かと思われます。

フランス大会 テレビ朝日解説&実況担当者
<男子> 【解説】佐野稔 【実況】山崎弘喜
<女子> 【解説】荒川静香 【実況】清水俊輔
<ペア> 【解説】高橋成美 【実況】大西洋平

配信予定

テレビ朝日は「全競技ライブ配信(例年は会場音声のみ)」を有料販売しています。「GPS/GPF全大会セット」6,200円(全ての特典映像視聴可能)、「GPS/GPF個別大会」(GPS各大会1,500円、GPF全日程3,000円)です。

テレビ朝日配信購入案内ページ
ISU公式YouTubeチャンネルでのライブ配信(無料・日本からはVPNが必要)

私は、ISU公式YouTubeチャンネルでのライブ配信(英語実況つき)を海外VPN経由で視聴の予定です。

カナダ放送局のCBCや、フランスのFrance.TVなどは無料ライブ配信があります。ただしいずれも、カナダやフランスのVPNが必要だと思われます。フランスは独自の実況解説つきでしょうが、カナダCBCはこの大会についてはISU公式配信映像をそのまま流しそうです。

ライブ配信をしているかもしれない世界の放送局一覧はこちら。アイコンをクリックすれば各放送局のサイトに飛びますので、必要に応じてライブ配信項目をチェックしてみてください。

私の見どころ<男子シングル>

ここからは男子⇒女子⇒ペア⇒アイスダンスの順で各カテゴリごとの私の注目ポイントを紹介します。

私が一番成り行きが気になるのは、未見プロが多くてGPSでの評価が今後をかなり左右しそうなアイスダンスなんですが、それは最後の項目にて。

イリヤ・マリニン選手の新衣装&冒険

男子シングルの優勝は体調等に問題が無ければイリヤ・マリニン選手になりそうです。CS大会ではSPもフリーも衣装が仕上がっていなかったので、新衣装の初披露が楽しみです。私は今季プロがどちらもまだピンと来ていないんですが、新衣装で改めて演技されるとまた違うかなと期待。

頭二つぐらい抜けたジャンプ構成の彼は多少のミスが出たところでファイナル進出は問題ないと思われるため、5回転サルコウを練習or本番で入れて来たりしないかな?とも思っています。五輪やワールドでは無茶な構成はしないように思うので、今季にもしその挑戦が観られるとしたら冒険がしやすいグランプリファイナルかなと思ってます。

こちらは今年4月に木下アカデミーに指導交流に来た時の記事

表彰台争いは?

マリニン選手に次ぐ候補は、ニカ・エガーゼ選手

ニカ・エガーゼ選手(ジョージア)の今季SPとフリーはどちらもブノワ・リショー氏振付。これまでジャンプ要素以外はあっさりした印象だった彼のプログラムとは大きく様変わりしました。

CS大会ではどちらも260点以上をマーク。シーズン序盤にしては演技も安定していて、これは北京五輪表彰台候補に挙がってきたか?とすら思っています。「リショー振り付け」は吉凶どちらにも転びやすいですが、これはかなり効果的なパターンかも?

ニカ・エガーゼ選手の不安要素を上げるとしたら3週連続の試合だということでしょうか。CSデニス・テン杯(カザフスタン)⇒CSトリアレティ杯(ジョージア)⇒GPSフランス大会との3連戦。2連戦は時々ありますが、3連戦はそうそうありません。まぁ2試合目は自国開催だし全部比較的近場ではありますが。

乱調続きで「読めない」アダム・シャオ・イム・ファ選手

過去の成績から言うと表彰台争いメンバーにはアダム・シャオ・イム・ファ選手(フランス)が入ってきますが、今季序盤はかなりの乱調でした。

フランスのトップ男子二人は五輪代表ほぼ当確状態ですし、序盤から飛ばす必要もありません。GPSも序盤からそこまでアクセルかけてこないんじゃないかなと踏んでいます。ワールドメダル持ってるし、靴問題が起きやすい彼としては極東開催のGPFはない方がむしろ調整しやすそう?とも思ったりもします。名古屋に是非来てほしい選手ですけどね。

フィギュアスケート専門記者のジャッキー・ウォンさんの表彰台メンバー予想も私と同じ。ですよねー。

上記記事内にはマリニン選手だけでなく、ニカ・エガーゼ選手とアダム・シャオ・イム・ファ選手の直近の演技動画も紹介されています。

日本勢への期待

アダム・シャオ・イム・ファ選手が乱調ならば、同じく乱調が続いている三浦佳生選手が調子をある程度上げていれば表彰台に乗る可能性はあります。

ちなみに三浦佳生選手はSPを去年のに戻すそうですね。私今季の彼のSPは良プロに育つ過程を見守れそうだと楽しみにしていたので、既に完成形を見た感のある過去プロに戻すのは少々残念です。まぁ五輪シーズン&今の状況ではプロをじっくり育てている余裕はないということでしょうか。

対抗馬はアンドリュー・トルガシェフ選手(米国)、ルーカス・ブリッチギー選手(スイス)あたりでしょうか。壷井達也選手も4回転2種を入れた今季構成をまとめられれば、表彰台の可能性はあると思います。

その他の気になる選手

私はエストニア男子の五輪&ワールド代表争いが気になるので、ミハイル・セレフコ選手の演技には注目します。ボストンワールドで2枠を取れなかったため、1つしかない枠を兄弟で争うことになりましたからね。

お兄さんのアレクサンドル・セレフコ選手の今季プロは見たんですけど、ミハイル選手のプロは未見。エストニアの代表選考基準がどうなっているのかはわかりませんが、GPSの成績もある程度は考慮されるんじゃないでしょうか?そういう意味では好演技が求められます。

その他で気になっているのは、ご両親の飛行機事故で引退を危惧していたマキシム・ナウモフ選手。現役続行でよかったです。

そして9月のミラノ五輪最終予選で「フランス三枠目獲得できそう?と期待されたのに残念ながらフリーで崩れてしまったフランソワ・ピトー選手(フランス)

その結果ミラノ五輪のフランスは2枠になってしまいましたが、2026ワールドは3枠あります。今大会に出場するリュック・エコノミド選手(フランス)と争うことになるのでこの対決にも注目です。

私の見どころ<女子シングル>

日本女子勢の五輪代表争い

世間の優勝予想は坂本花織選手が筆頭で、対抗馬がイザボー・レヴィト選手でしょう。

しかし、肝心の優勝争いよりも私が気になっているのは、「日本女子同士の代表争い」です。

ミラノ五輪やワールド代表候補がうじゃうじゃといる日本女子ですが、序盤戦で好調だった住吉りをん選手と中井亜美選手がここでいきなり直接対決

表彰台メンバーには住吉りをん選手&中井亜美選手のどちらかは入る可能性が高いと思います。更に、ニーナ・ペトロキナ選手の欠場で急遽出場が決まったシン・ジア選手(韓国)も表彰台の可能性があります。

シン・ジア選手中井亜美選手と同様シニアグランプリシリーズデビュー戦ですが、二人とも難なく初戦から活躍しそうな予感。一方、住吉りをん選手はフリー継続で仕上がりも早いですし、フランス大会ととことん相性がいいので活躍が期待できそう。どちらが上回るかは全く予想がつきません。

不安材料が多いメンバーも複数名

上記で名前を挙げた選手は全員好演技が期待できそうなのですが、その他の選手たちは不安材料が多いです。

本来ならば表彰台争いをするメンバーに入って来そうなキム・チェヨン選手(韓国)、エリス・リン・グレイシー選手(米国)はどちらもCS大会ではかなり不調でした。

また、ユ・ヨン選手(韓国)やリヴィア・カイザー選手(スイス)は今季初戦ということもあって調子が読めず。(カイザー選手はCS大会をSPのみで棄権)

私はキム・チェヨン選手の無機質な感じの演技が割と好きでして、韓国女子勢では一番ミラノ五輪に見たい選手なんですけれどね

ワールド直前に遭ったという交通事故の影響が長く残っているのでしょうか?
不調の原因がはっきり伝わってきていないので少々心配です

私の見どころ<ペア>

「りくりゅう」のフィニッシュポーズは? 

「りくりゅう」こと三浦璃来/木原龍一組は好調だと伝えられています。初戦と二戦目ではフリーのフィニッシュポーズが違っていましたが、今回はどっちのポーズになるかが一番の楽しみ(笑)。

下記は有料記事ですが、公式練習で楽しかった様子がよく伝わってきました。ファイナルに進出できればOKなので気負わず挑んでほしいですね。

「ステデシ」ディアナさんのバックフリップ?

彼らと優勝を争うのは「ステデシ」ことディアナ・ステラート=デデュク/マキシム・デシャン組(カナダ)。私は「ステデシ」の今季プロは未見なので、かなり楽しみです。

ディアナ・ステラート=デデュク選手がバックフリップ的な動きを演技中に取り入れているとの噂は耳にしていて、切り抜き映像だけは見ましたが、果たして通しで見るとどんな演技になっているのかが気になっています。

私のみどころ<アイスダンス>

私がフランス大会で最も成り行きを注目しているのはアイスダンスです。

「フィアギブ」VS「ギニャファブ」ふたたび

まず、「フィアギブ」または「ライラルイス」ことライラ・フィアー/ルイス・ギブソン組(イギリス)と「ギニャファブ」または「シャルマル」ことシャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ組(イタリア)の闘いだけでも十分見どころがあります。(この二組はどっちの略称を採用していいのか未だにわかりません…)

以前は「ギニャファブ」>「フィアギブ」評価だったのが、2季前あたりからときどき逆転することが出てきました。2023大阪NHK杯では「フィアギブ」が「ギニャファブ」を退けて優勝したことが、海外掲示板で良くも悪くも話題になったのを覚えています。

※埋め込みが表示されない場合はリロードまたはこちら

中央がライラ・フィアー/ルイス・ギブソン組、向かって左がシャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ組

そしてついに昨季ワールドでは「フィアギブ」が3位で表彰台に上がり、「ギニャファブ」が4位に。ボストンの会場では、採点後の「ギニャファブ」に漂っていた緊張感をよく覚えています。

実力は「ギニャファブ」との声も大きく、去年の成績はプログラムの評価も影響していたと思うので、今季の評価はまた変わってくるかもしれません。だからこそ評価が拮抗しているこの二組の今季プロの評価は大いに気になるところです。

トップアイスダンサー同士の新結成組「フルシゼ」の初GPS

国を超えた「フルシゼ」爆誕

カナダの「フルソレ」のロランス・フルニエ・ボードリー選手と、フランスの「パパシゼ」のギヨーム・シゼロン選手がこれまでのパートナーと別れ、新しくフランスのアイスダンスカップルとして組むことになりました。「フルシゼ」という呼び名がまだ慣れない、ロランス・フルニエ・ボードリー/ギヨーム・シゼロン組(フランス)です。

今大会は、彼らの国際大会初戦です!

「フルシゼ」初試合は8月の仏マスターズ

演技動画は見ましたが、「世界トップ同士が組むと、わずかな期間でここまで仕上がるのか!」と驚きました

とはいっても、組んでからの歴が浅いためか彼らの個性はまだぼんやりした印象でした。フランス大会ではどれほど彼らの個性が打ち出せるようになったかが楽しみです。初戦の印象を超えて来るものと期待しています。

RDの急遽変更は間に合ったのか

ただ、彼らは不安材料がひとつ。

それは、仏マスターズ後にRDを急遽変更せざるを得なくなったことです。この短期間でどこまで新しいRDを滑り込めているのかが注目されます。

RD変更の理由

今季アイスダンスRDのテーマは1990年代楽曲ですが、「フルシゼのRD使用曲の中に1990年代発売ではない曲があった」とジャッジからの指摘が入りました。1990年リリースのアルバム収録曲ではあるんですが、シングルとしては1989年末に出ていたそうで…

そのことで今後の試合で2点減点を食らう可能性を避けるため、彼らは曲変更を決断。その対応のため出場予定だったCSネーベルホルン杯を欠場することになりました。

シーズン早々に指摘してくれるだけまだマシなのかもしれませんが、「シングルアルバム問わず発売日は絶対に1990年1月1日以降じゃないと認めない」ってもっと早くに明確にアナウンスしといてやれよとは思います

注目度の高い組が他にも!

順当にいけば上記3組が表彰台になりそうですが、去年映画「Dune」のプログラムで大きく評価を上げた「デビスモ」ことダイアナ・デイビス/グレブ・スモルキン組も出場します。衣装はそのままで「Dune2」を演じます。

先月五輪枠をようやく確定させた「アリサウ」ことアリソン・リード/サウリウス・アンブルレヴィチウス組もいます。

また、9月のCS木下グループ杯で優勝した「マリロマ」ことマリー=ジャード・ローリオ/ロマン・ルギャック 組(カナダ)もいます。

私が個人的に好きな組がかなり揃っていて嬉しいです。

フランスの他の2組は「五輪代表2枠目」争いに食い込めるか?

その他の見どころとしては、フランスの「五輪代表2枠目」を目指すフランス勢の闘いがあります。

ワールド5位&ワールド4回優勝のカップルが爆誕したことにより、フランスのミラノ五輪代表枠(2枠)の争いは激化しました。
※ただし7月の毎日新聞記事(有料)によるとロランス・フルニエ・ボードリー選手はまだ仏国籍を取得できていません

フルシゼが代表枠をさらっていくと仮定すると、残りの1枠は順当ならばこの3シーズンで全仏選手権3連覇中の「ロパブリ」ことエフゲニア・ロパレバ /ジェフリー・ブリッソー組でしょう。

しかし、今季序盤の「ロパブリ」は「フルシゼ」誕生の煽りを食らったのか成績が伸び悩んでいて、フランスのアイスダンス上位勢の組にとっては「下剋上のチャンス」が生まれています。

対抗馬筆頭は「マリトマ」「ロイテオ」あたりですが、今大会出場する二組も可能性があります。フランス大会はこの二組が五輪代表候補に食い込めるかの試金石になりそうです。

アイスダンスFDが宇野昌磨さん出場ゲーム大会と丸被り…

気づいたらアイスダンスの記述が一番長かったですね。まぁ名前の表記にスペース取るからな(苦笑)。

そのアイスダンスFDは日本時間では土曜夜のいい時間帯なのですが、私はこの日は17時から宇野昌磨さん出場のオンラインゲーム大会「獅白杯 東西対抗戦」配信をゆるりと視聴するつもりです。(昨夜の対策練習配信も楽しかったし、割とガッツリ見たい)
AI予測によると「獅白杯」はアイスダンスFD中には終わりそうもない見込みです。

情報シャットアウトしてディレイ視聴したいところですが…女子フリーを生で見たら厳しいかな?

まぁ多少のネタバレは覚悟しておきます(笑)。では~

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