現在まだ家族旅行中なのですが(明日帰宅予定)、今日の夕方は宿でPCに向かっていました。これを書くため…ではなくて、グランプリシリーズフィンランド大会のチケットを手配するためです。
今回はそのチケット予約のお話がメインではありません。予約の過程で確信せざるを得なかった「今季GPS6大会のうち2大会がエキシビション無しになるらしい」ということについてです。
思いのほか多くのスケーター達が「今季はGPS大会ではエキシビション披露の機会無し」になりそうです…
※「なりそう」ではなく「確定」のようです。当記事最後に追記しておきました(8/24追記)
ついにフィンランド大会のチケットを…
私、今季のグランプリシリーズアサイン発表の時からずっと悩んでいました。「フィンランド大会、私の好みのスケーターが集まり過ぎている。これは行けということか?」って。
上記投稿では、「全日本が大阪じゃなくて札幌だったらフィンランド行き考えようか?」とまとめていました。
結局全日本が大阪になったので、チケットさえ確保できれば日本人選手の今季の演技は最低1回はナマで見られます。なのでフィンランドまで出向く強い理由はない…
でも私は結局ホテルもエアーも予約済み(苦笑)。行く決心はまだついてなかったけど、抑えるだけ抑えとくかって(苦笑)。
しかし、気がかりが一つありました。
フィンランド大会のスケジュールにはエキシビションの予定が記載されていません。
スケジュール発表になった時から「あれ、エキシの表記がない」と気になっていたのですが、最後に「Subject to change(変更の可能性あり)」と但し書きはあります。「まだ予定が定まってないだけかな?」と追記を期待していました。
しかし、本日のチケット販売開始時点でも「エキシビションはないまま」。当初は確かアイスダンスのみが日曜に予定されていたのが、ペアフリー&アイスダンスフリーに変更になっています。当初から変更されたスケジュールでチケット販売開始されたーということは、もうこれはまず「開催なし」確定なんだろうと思います。
一応「Subject to change(変更の可能性あり)」の文字は残っているけど、これは不測の事態に備えた定例文言ではないでしょうか。
ちなみにチケット代は3日間のうちSPのみの初日が最も安く25~38ユーロ(4059 ~ 6170円)、3カテゴリのうち2つでフリーが見られる二日目が最も高く33~54ユーロ(5358 ~ 8768円)、最終日が27~42ユーロ(4384 ~ 6819円)。(※8月21日の為替レートで計算)日曜日のチケットをこの額で販売してしまっている以上この枠内での追加はないでしょう。
諦めが悪い私は「18時ぐらいからエキシビションやろうと思えばできるのでは?」という期待を捨ててはいないのですが、望み薄でしょうね。
「エキシチケット追加販売決定!」という夢は一応隠し持っておきますが…
私は試合後のエキシビションよりもアイスショーや試合観戦に資金を回したいと思うタイプです。そんな私でも、今年のGPS大会2つでエキシビションがしれっと消えているのは少々ショックです。
カナダ大会もエキシなし
ちなみにカナダ大会もエキシビションをスケジュールに入れぬままチケットを既に販売済みです。
6月早々に販売開始しましたが、「スケカナはエキシビションを今年はやらないらしい」というのは世界中のスケオタの間でかなり話題になりました。近年のグランプリシリーズ大会でエキシビションが無いなんて、新型コロナ期以外では考えられませんでしたから。
海外掲示板等では「スケートカナダは大会運営のボランティア確保に近年苦慮していたため、ボランティアを確保しやすくするために大会期間短縮を図ったのでは?」と推測されていました。(エキシビション開催を取りやめた理由についての公式発表は私が知る限りではありません)
スケートカナダ(カナダの連盟)はこのところ資金難が続いているとはいえ、「だからといって収入源になるエキシビションをなくすなんて本末転倒では…?」などというファンの意見が多数出ていました。
実際のところエキシビション開催がどれだけ連盟に収入をもたらすものなのかは傍観者の立場では知りようがありません。
スケートカナダやフィンランド大会の運営者がエキシビションを取りやめた真意はわからないままです。
エキシビションが無くなることのメリット&デメリット
ファン的にはエキシビションが無くなることにはデメリットしかありません。
エキシビションにお金出さなくてすむのはある意味ではメリットと言えるかもしれないけど、別にチケット買わなきゃいい話。演技動画が残らなくなるデメリットの方が遥かにでかいかと。
私は現地にこそ行かないけど、エキシビションの演技映像が公式に残るのは何よりうれしいです。試合後の緊張感が解けた選手の表情が見られるのも楽しいし、観客のノリがよい大会で派手なエキシビションナンバーを披露すると会場盛り上がりまくりになって、後日演技動画をリピ再生しまくりなんてことも多いですしね。
特に欧州ではエキシビションの方が客入りがよく、興行収入の多くをエキシビションに頼っていると聞いたことがあります。だからこそフィンランド大会でエキシビション取りやめる理由がわからなくて「?」なんですよね。
当初はGPSフィンランド大会最終日の11月17日から翌18日にかけて、シンクロナイズドフィギュアスケーティングの競技が同じヘルシンキで予定されていました。「リンクをシンクロに明け渡さないといけないからエキシビションを開催できないのでは?」というファンの推測も目にしていたのですが、先程確認したらシンクロ競技のヘルシンキ開催予定はキャンセルになっていました。
「だったらできるじゃん!エキシビション!」ってつい思ってしまう…(苦笑)。
選手の中にはエキシビションが無いことをメリットと感じる人もいるかもしれませんが、出場スケーターにとっては活動資金の一助になっていただろうし、GPS大会でエキシビションが2大会も無くなるってのはどうなんでしょうね。
現役が残り少ないベテランスケーターのファンにとっては、エキシビションの演技を国際大会で披露できる場が一つ減ってしまうのは痛い。演技動画はいくつあっても困ることはないですから。
去年の友野一希選手のエキシ「Jazz Machine」はゲストスケーターも参加するユニークで楽しいプロでしたから、四大陸やワールドなどのチャンピオンシップ大会で披露する機会が無かったのは残念でした。それでも国内アイスショー以外にネーベルホルン杯とGPS2大会では披露できましたからね。3種類の映像が残っているのはまだ良かったと言えるのかもしれません…。
山本草太選手&ジュンファン選手は今季GPSエキシビション無し…?
友野一希選手と三原舞依選手はフランス大会で今季エキシプロをGPS大会で披露できるチャンスがあります。鍵山優真選手はNHK杯では確実にエキシに出られるでしょう。
しかし山本草太選手のもう一つのGPSアサインはスケートカナダ…何ということでしょう。彼のエントリーしているGPS大会はどちらもエキシビションがない!!!
今季は日本国内のアイスショーで何度も新エキシプロの「Beat it」披露してますが、実は私まだナマでは一度も見てないんですよ!(Fantasy on Ice神戸公演は彼出てなかったし)
何より国際大会であれを披露して、海外スケオタに「キャー!!!」って熱い声援を送られる姿を見たかったのに!
今季の山本草太選手が一定規模以上の国際大会でエキシビションナンバーを披露するのを見るには…グランプリファイナルか四大陸かワールドでエキシビションメンバーに残ってもらわないといけません。
GPSに比べるとエキシ出場ハードルがちょびっと高い…彼の実績ならGPS大会エキシ出場はほぼほぼ当確だったのに…エキシビションがないのはGPS6大会中2大会なのに、なんでよりによって2大会とも引き当てちゃうかなーって残念でした。山本草太選手の熱心なファンは残念極まりないのでは。
と、ここまで書いてて気づきました。
チャ・ジュンファン選手もスケカナ&フィンランド大会のアサインじゃないかー!!!
ええええ、THE ICEで披露してくれたシゼロン振り付けのエキシプロめっちゃよかったのに!グランプリファイナルで上位に入らない限り、GPS大会ではあのエキシは見られないってこと???
諸事情でエキシ辞める大会が出て来るのは止むを得ませんが…
現役生活残り少ないであろう人気スケーターの貴重なエキシビション披露機会を減らすのは勘弁しておくれ…という気分です。
GPS大会でエキシ披露できる機会が無い?と思われる選手一覧
同様の立場の選手が他カテゴリにどれ位いるのか気になって調べてみたんですが…
結構いるーーーーー!!!
ワールド金メダリストがいてるやん!!!(ペアのステデシ)
ステデシは怪我や調整の遅れなどが無ければGPFでエキシ見られそうですが、他のメンバー見てるとううむ…と悲しくなってきます。(GPFエキシに出られそうなスケーターはいるけど確実とまでは言いづらい…)
男子シングル
チャ・ジュンファン選手(韓国)
山本草太選手
女子シングル
吉田陽菜選手
松生理乃選手
ペア
ディアナ・ステラート=デュデク/マキシム・デシャン組(カナダ)
エミリー・チャン/スペンサー・アキラ・ハウ組(アメリカ)
アナスタシア・ゴルベワ/ヘクター・ジョトプロス・ムーア組(オーストラリア)
ケリー・アン・ローリン/ルーカス・エティエ組(カナダ)
アイスダンス
パイパー・ギレス/ポール・ポワリエ組(カナダ)
ナタリー・タシュレロワ/フィリップ・タシュラー組(チェコ)
ハンナ・イム /イェ・クアン組(韓国)
エミリア・ジンガス/バディム・コレスニク組(アメリカ)
ウーナ・ブラウン/ゲージ・ブラウン組(アメリカ)
現役生活残り少ないスケーターのエキシビションを観る機会を減らすのは勘弁してって上で書いたけど、これから世界に知ってほしい若手スケーターが活躍する場を減らすのも勘弁してほしい…って思いました。
いやまぁ「試合で世界に知ってもらえよ」って話ではあるんですが、エキシビションで意外な魅力を見せてくれて人気が出るスケーターも結構いるじゃないですか?そういうチャンスが無くなるんだなって。吉田陽菜選手なんてエキシでまた違う魅力を見せられるタイプなのに。
チャンハウ組がTHE ICEで見せてくれた「Vincent」、次に彼らがこの演技を披露する時が来たらエミリー・チャンが衣装替えするタイミングをチェックしようと固く心に誓ってたのにかなりの間お預けになりそう。
GPFには残れると期待しているので「GPFに出ていい成績を残してGPFエキシであの演技を私にもう一度見せてほしい」という勝手な要望を書いておきます(苦笑)。
<8/24追記>「両大会とも今季はエキシビション無し」との確認情報あり
こちらに追記するのが少し遅れましたが、私がこの記事を投稿した翌日、著名なスポーツライターのジャック・ギャラガー氏が情報確認した旨X(Twitter)に投稿されていました。両大会ともエキシビション無しは確定事項ですね。フィンランド大会でエキシビション追加開催のニュースが飛び込んでこないかなぁという一縷の望みは消えてしまい、とても残念です。