フィギュアスケートの試合やショーって、どんな服装で行けばいい?~会場での服装ガイド~

冬季スポーツ観戦の会場スタンド席の俯瞰

初めてフィギュアスケートの試合やショーに行くとき、「スケートリンクって氷だから寒いんだよね?どんな服装で行ったらいいんだろう?」って気になりますよね。

確かにスケートリンクの上は寒いです。

でも、観客席が寒いかどうかは会場によって大きく異なります。

<大原則>
基本は”重ね着”! 調整できるグッズを複数持参

フィギュアスケートを観に行くときは、脱ぎ着で温度を調節しやすい「重ね着」が基本です。

極暖素材の肌着の上に分厚いタートルネックセーターを着たり、極厚タイツの上にダウン素材のパンツを履いていたりしたら、会場が意外と暑かった時に汗だくになります。寒い会場で快適に過ごせたとしても、行き帰りの混雑した電車やバス内がサウナ状態に。

「その場で脱ぎ着しづらい服装」は避けましょう。

スカーフやマフラー、ベストやカーディガン、ひざ掛け、レッグウォーマー、カイロなど、かさばらない温度調整用グッズを多めに持参するのがおすすめです。

小さく収納できるウルトラライトダウンは便利です。私は真夏のアイスショーや試合であっても、初めて行く会場の時は鞄に入れて行きます。

寒さに凍えるハメになるとまともに観戦していられません。「ちょっと多めかな?」ぐらいの分量を持っていくのが無難です。暑ければ脱げばOKですが、寒いのを耐え続けるのは困難です。

<体験談その1>

2023年のジュニアグランプリシリーズ大阪大会。9月の大阪は日中30℃以上の残暑なので、夏服に薄手の上着1枚で来られた観客がおられました。

持参していたひざかけや応援バナーを羽織って数時間耐えておられましたが、途中で退場。かなり時間が経ってから、厚い上着を手に戻ってこられました。

この手の目撃談は「あるある」です。この会場(大阪の関空アイスアリーナ)は徒歩圏内に店がありましたが、近くに店がない会場もあるので、防寒対策グッズは少し多めに持参をお勧めします。

ちなみに私はこの時、鞄に入れていた長袖綿ニットパーカーとウルトラライトダウンのショートコートを夏服の上に着て、首回りには綿ストールを巻き、ひざ掛け2枚とミニカイロ二つをポケットに入れてしのぎましたが、それでも寒かったです。

たとえ夏でも念のためカイロは鞄に入れておきましょう。首元が一番冷えやすいのでストールやスカーフは必携だと思います。

国旗を買って持参したいという方は、「ブランケット国旗」にすれば持参する防寒グッズが少し減らせます!
なお、TOSPAさんは普通の国旗ももちろん取り扱っています!

事前のチェック事項

余裕があれば、以下の項目も調べておきましょう。会場の寒さ暑さを事前にある程度予測できます。

目次

会場は常設リンク?特設?

常設リンク(1年中氷を張っているリンク)は空調が寒い場合がほとんどです。
一方、スケートイベントを行う時だけリンクを作る、特設リンクの会場では、過ごしやすい気温の場合が多いです。

<体験談その2>

「真夏のアイスショー」という宣伝文句の”The Ice”。特設リンクの大阪会場では、最前列席でもノースリーブの女性がいました。普段の夏服で素足にサンダルで行った私も、念のためスカーフとひざ掛けと靴下を持参していましたが、一度も出さずにすみました。

ただし夏場の特設リンクでも冷える会場があるかもしれないので、素足&サンダルで行く場合は靴下やレッグウォーマーは持参を強くお勧めします。薄手カーディガンやストール等もお忘れなく。

氷上の仮設席?固定のスタンド席?

当たり前ですが、リンクへの距離が近いほど寒いです。特に氷上に座席が設置されていると冷気が足元から立ち上ってきてじわじわ冷えます。

<体験談その3>

2022年大阪の全日本フィギュアスケート選手権。
私はアリーナS席(リンク横の仮設席)で観戦しましたが、この時は新型コロナ感染対策で会場入り口のドアを全開放していたうえ、大寒波が襲来していたこともあって会場内がかなり冷え込みました。

スタンド席上方は過ごしやすい温度だったところもあったようですが、会場入口に近いスタンド席と氷に面したアリーナ席は冷え冷え。

私は冬用肌着の上に薄手カシミヤタートルネックセーター&カーディガン、分厚いタイツの上にニットのロングパンツを履き、靴下カイロ&ショートブーツと厳重装備でしたが、夕方には寒さが限界に。タイツの上から両ふくらはぎにカイロを貼り、持参した厚手ソックスをその上に重ね履きして、さらにコート両ポケットにカイロを入れてしのぎました。
(手袋も持って行っていましたが、スマホ操作や拍手がしづらいので会場ではカイロが役立ちます)

観客は満員?少なめ?

大会場で行われる土日開催の人気イベントだと、観客が少なめの平日に比べ人の熱気で会場が暑くなることはあります。満員の日の防寒グッズは少なめにしても大丈夫かもしれません。

<体験談その3>

2023年世界フィギュアスケート選手権アイスダンスRDと女子フリーの金曜日。前日に比べ夕方以降は満席状態でした。

会場のさいたまスーパーアリーナは常設リンクではないため会場は暖かいことが多いそうですが、この日私がいた300レベル(3階席)のA席はかなり暑かったです。私の近くにいた女性は3月だというのに途中から半袖姿になっていました。私も着ていた綿ニットのセーターを途中で脱ぎました。
「暑かったらその場ですぐに脱げる服装」は基本中の基本だなと再確認しました。

ちなみに翌日アイスダンスFDと男子フリーの土曜日は200レベル(2階席)のスタンド席だったためか、満席でもそこまで暑さは感じずでした。暖かい空気は上に上がるので、上段の席ほど暖かくなるのかもしれません。

会場のトイレの和式率は?

古い会場はトイレの和式率が高いです。和式を利用されない方は多いので、和洋問わずにトイレを使えるとトイレ行列待ちの時間が短くて済むことが多いです。

ですので和式トイレの多い会場で和式トイレ利用に抵抗のない方は、用を足しにくいロングコートやワイドパンツなどを着ていくのは避けた方がベターです。

トイレの中の和式トイレの譲り合いで「私今日ロングコート着てきちゃったんで…」と譲っておられる方をちょくちょく見かけます。

SNS等で口コミをリサーチ

近年同じ会場で開かれたフィギュアスケートのイベント、あるいは行く予定の試合やショーの初日に参加した人たちの口コミをSNSなどで探すのは一番確実です。

観戦時に持参する荷物については、こちらの記事を参考にしてください。

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