今年のGW中に友人を家に招いて実施した「フィギュアスケート関連番組を観る会」後半では、懐かしい試合映像も鑑賞しました。その時つくづく感じたことがあります。
「試合の録画の残し方って、難しいよなぁ…」
「ああ、アレを消すんじゃなかった」との後悔を何度か経た今、私は「試合の放送録画はCMも含め丸ごとブルーレイに移し、HDDには繰り返し見たいお気に入り演技だけ残す」ーという原則方針にたどり着いています。
とはいえ何でもかんでも全部残すのもお金がかさむ。いくら録画媒体が昔より安価になり大量録画保存しやすくなったとはいえ、タダじゃないですからね。それに録画媒体にうまく収まるように移そうと思うと、何かをちょっとカットしないと入りきらないこともある。
なので「何を選択して残すか？」という取捨選択は今も難しい課題です。
今なら思う 「全日本は全部保存しておくべきだった」
「よく知らなかった人」が数年後「よく知ってる人」になってる可能性
時代にもよるけど全日本って放送時間が長いじゃないですか。全部保存しようと思うと結構コストと手間がかかる。なので過去の私は「超気に入った演技」だけを残して、他は消去していました。そのうえ過去にいきなりHDDがやられて録画データすっとんじゃったこともあり、空白の保存期間もあります。（複数の媒体に保存するのは鉄則ですね…）
GWに友人と一緒に見た試合録画の一つは、2018年全日本選手権男子シングル。
でもね、６分間練習に映っていた当時まだジュニアだった島田高志郎選手や鍵山優真選手の演技、私保存してなかったんですよ。この子たちは将来が楽しみだな～と思いながら見た記憶はあるのに。特にこの時の全日本で初めて鍵山優真選手の演技を見てかなりのインパクトを受けてたのに。「なぜ彼らの演技映像を残さなかったよ過去の自分…」とうらめしくなりました。
（家の録画で観られなくてストレスがたまったため後日某所で見ましたが、家のテレビでじっくり見たかったです…）
これって、子どもの入学式の映像と似ているなと思います。
撮影当時は「よく知らなかった人」が数年後には「よく知ってる人」「思い入れが強い人」になってることがありうる。
入学式や運動会の映像って周囲の子たちも含めてたくさん撮影しておくと、何年も経ってから見返した時に
「あら、ここに〇〇ちゃん写ってるじゃない！ちっちゃくてかわいい！！！」
ってすごく盛り上がれるんですよ。
でも我が子＆その時の友人だけを中心に録画してると、そういう楽しみ方ができないんですよね。
全日本選手権の映像ってまさにそんな感じ。何も考えずにぜ～んぶ残しておいて、５年後ぐらいに見返すと「あ！この時〇〇選手ジュニアで出てて結構上位に入ってたんだ！へぇ～この頃から〇〇はうまいわ！」って面白く見返せるんですよね。
「イイなと思ってた選手」が数年後「熱烈応援してる選手」になってる可能性
私が今一番好きな宇野昌磨さんも、ジュニア時代の全日本の演技の録画残せてませんからね。
ジュニアの頃からイイなと思って毎年の全日本選手権で「しょうま君」の成長を見るのを楽しみにしていたのに何で録画を残さなかったのか、当時の自分を殴りたい（苦笑）。
今の私がタイムスリップできたら、「この後あなたは彼にもっと深くはまっていくから、録画した映像は全部残しとけ！」と当時の自分に耳打ちしたい（苦笑）。
彼の演技ＤＶＤ「未完～Believe」と「決意～To Reach Further」は購入済みなので、ジュニア＆シニア時代の全日本演技映像は手元にあるにはあります。（ジュニア時代の演技は一部のみ。曲の著作権のためか2018年SP「天国への階段」は収録されてませんが、幸いテレビ録画保存がある）
でも、当時の実況とか当時のＣＭとか、「その時の空気感」がセットになった状態で見返すのとはまた違うんですよね…。
「動画サイトをあてにする」のは禁物
昔私があまり録画を残していなかったのは、「動画サイトに上がってるやつ見ればいいや」と安易に考えていたところもあります。でも「たいていの動画は個人が違法アップロードしているものだから、急に見られなくなることも当然ある」ってことを実感できていませんでした。
去年の夏、ブロック大会で大島光翔選手の「マリオ」のプログラムを見たら、佐々木彰生さんの過去演技を猛烈に再見したくなって動画サイト探したんですけど、一番見たかった演技は発見できなくて…。
昔は動画サイトで何度も繰り返し視聴した記憶があるんですけどね。
（有名な忍者プロ動画は見られたけど、私の観たかった投げ縄アクション入れてるＢ級国際大会演技＆ジャンプ全部キレイに入った2012全日本ＳＰのフル演技動画は発見できずでしたorz）
「なんで放送録画を残しておかなかった自分！」ってまたもや後悔ですよ。
「自爆」演技の録画は残す？残さない？
ＨＤＤを整理するため録画をブルーレイ等に移す時の大きな悩みどころは、「自爆演技」を残すか残さないか。
演技映像の大半を消してしまった 2018平昌五輪団体戦男子SP
先日の「フィギュアスケート関連番組を観る会」後半では、2018年の平昌五輪団体戦男子シングルSPを見返しました。
でも…私、この時「自爆」してしまったパトリック・チャン選手、ネイサン・チェン選手やミハイル・コリヤダ選手の演技は消しちゃってたんですよ。いい演技だったアレクセイ・ビチェンコ選手と宇野昌磨選手は演技映像残してあるんですけどね。
この録画を編集していた当時の私は、「大きなミスがあった演技を見返したくなる」なんてことは無いだろうーと思っていました。
上位陣の大自爆が続いた2018ミラノワールド男子フリーも…
平昌五輪直後の2018ミラノワールドもそうです。この大会の男子フリーは上位陣の自爆が連続した大会で、最終グループで演技映像を残していたのは宇野昌磨選手とネイサン・チェン選手だけ。腰痛の影響などもありさんざんな演技だったヴィンセント・ジョウ選手＆ボーヤン・ジン選手だけでなく、銅メダルを獲ったミハイル・コリヤダ選手の演技ですら消去してしまっていました。
この時右足を痛めていた宇野昌磨選手は、３転倒後に怒涛の盛り返しを見せた演技の気迫があまりにも凄かったので平昌五輪フリーよりたくさん見返しています。ネイサン・チェン選手も試合の悪い流れを断ち切る超絶クリーンな演技だったので、よく見返しました。初出場で大活躍だった友野一希選手の演技も繰り返し見ました。ミラノワールドで見返すのはいつもこの３人。
しかし、去年ぐらいから私、「あの2018ミラノワールド男子フリーの最終グループをもう一度流れで見返してみたい」と思い始めました。
最終グループのメンバーが宇野昌磨選手とボーヤン・ジン選手を残して、事実上引退してしまったせいかもしれません。少し薄れてきた記憶を呼び起こしたくなったのか、それとも「この演技があったからこそ今の彼らがあるんだ」と思えるようになったからなのか。
はっきりした理由は自分でもわかりませんが、あの大会の衝撃を再体験したくなったんです。まさかそんな日が来るとは2018年の私は想像もしていませんでした
幸い2020年にISU公式サイトで再配信してくれていたので、後半グループを流れで再見することができました。
下記のISU公式チャネルのミラノワールド男子フリー動画は、最終前Gの友野一希選手から再生されるよう設定してあります
最終グループは最終滑走のネイサン・チェン選手以外はなかなかの悪夢だったんですが、それだけに強烈に記憶に残る大会でした
