もうあれから1週間が経ったのか~という感じです。結局帰国後視聴できた放送録画はJSPORTS放送版のごく一部の演技だけ。ISU公式配信動画すらまだちゃんと観られていません。この週末はワールド後の混乱した気持ちを文章化するのを最優先。宇野昌磨選手の演技についての感じたことの長文投稿をした後は友人と立て続けに会ってモントリオールワールド観戦の積もる話をしまくりで自宅のテレビをつける暇もろくになく(苦笑)。
土曜夜に「明日からのStars on Iceで昌磨くんはどうもボレロをやるらしい」とわかって当日券買うかどうかかなり悩みましたが、出演者の8割はワールドのエキシビションで見たばかり&今後開催されるアイスショーと比較しての優先順位を考えて見送ることにしました。(見送った最大の理由は、時差ボケのせいで昼間めちゃくちゃ眠かったことですがw)
モントリオール行きは結構な散財でしたし(全く後悔してませんけど!)、今後のThe IceやFriends on Ice等に自由に使える時間と資金を貯めておく必要もありますし。CS生中継される横浜公演は是非とも2024年版ボレロをお願いしたい…!!!
フジテレビの放送やJSPORTSの放送を全カテゴリ視聴してから書いてたら観戦時の記憶が薄れてしまいそうなので、現地で見た記憶のみで以下書き留めていきます。なので配信や放送で紹介された情報を全然知らなかったりしますがご容赦ください。今日のところはアイスダンスRDのみ。
素直に楽しめるアイスダンスRD
私がワールドでもっとも素直に楽しんで観られるカテゴリはアイスダンスかもしれません。
特に今季RD(リズムダンス)のテーマ「80年代の音楽」は私のような中高年層にとっては曲を聴いているだけで楽しい。ティーンの頃に流行っていた懐かしい音楽が次々に流れて来るので時差ボケがあっても全く眠くなりません(笑)。(ただし今の若い世代にとってこのテーマ設定はいかがなものか…メイン顧客層に合わせすぎるのもどうなんだろう?とは思いますけどね)
何といってもアイスダンサーはスケーティングが美しいし、各カップルごと世界観の醸し出し方がスゴイし、凝ってる衣装やヘアスタイルを眺めるのも楽しい。技の難易度は高いものの「いちかばちか」要素が少なめなので、リフトやツイズルの時に程よい緊張感を味わうだけで胃が痛むような思いは少なくてすむのもありがたいですしね。
(アメリカ3番手カップルのブラッティ・サマービル組の転倒⇒要素抜けでのRD落ちとか、スマディクのスピンミスでフリー最下位とか、アイスダンスでも「えええええ」って心が痛む大ミスは発生するんですが、他カテゴリよりは発生頻度が比較的少ないかと)
「フリー進出できるかどうか」にハラハラ
日本国内の熾烈なワールド代表争いの末、四大陸選手権で過去最高得点を出して代表に選出された小松原美里・尊組。正直昨年末までは「今後の伸びしろが大きそうな若手を代表に選んだ方がいいんじゃなかろうか」と考えていました。しかし全日本後にワールド代表決定を延期されるという「崖っぷち」で臨んだ四大陸選手権での小松原組の演技はスピードもあってこれまでとは見違えるような演技でした。「これなら日本代表として是非闘ってきてほしい!」と応援できる内容でした。
ワールドでも同様の演技が見られないかと期待していたのですが、緊張もあったのか滑りにあの時の勢いは見られず。(四大陸は映像で見ただけなので実際の勢いを比較できたわけではないのですが)ツイズルでミスが出てしまったのももったいなかったです。
「この点数ではきっとフリー進めないな…フリーの方が彼女たちの良さがより発揮できるプロなのに、進めないのはもったいない」とガッカリ。
しかしながらその後他カップルにミスが続いてRD落ち予想点数ラインがじわじわ下がり、フィンランドのピリハラこと折原ピリネン組、リフト抜けが出たタシュラーズ兄妹も冷や冷やさせられつつフリー進出確定。小松原組も最終的にはギリギリ20位でフリー進出組に滑り込みセーフ!
フリー進出を示す「Q」がリザルトについた時はホッとしました。ブラッティ・サマービル組のまさかのRD落ちと引き換えになろうとは…でしたが。
事前に呼びかけられていた「性加害者への抗議活動」に身構える
アイスダンス初日、私には気がかりが一つありました。カナダのフルソレことフルニエ・ボールドレー&ニコライ・ソーレンセン組に対しての観客の行動です。
昨秋ニコライ・ソーレンセンは、「過去に彼に性被害を受けたことがある」と告発されたことが明らかになりました。私はその告発証言記事を読み、告発内容には信憑性があると感じましたが、なにぶん十年以上前のできごとです。証拠不十分で事実認定は期待できないでしょう。ですが告発者の願い通り、ソーレンセンは厳しい目にさらされました。
私は事実認定されていない段階では「推定無罪」で扱うべきだと思っています。例え彼が実際に罪を犯していたとしてもそれは別途償うべきことであり、競技とは切り分けて考えるべきーとの考えです。
しかしワールド直前になって、「フィギュアスケート界で性被害告発が相次いでいる。アイスダンス競技日には”性的加害者に対する抗議活動”をしよう」との呼びかけを見つけてしまいました。
X(Twitter)でも呼びかけていたようですが、私が見たのはこの熱いやりとりです。関心がある方は下記を参照して日本語翻訳かけてみてください。
Full guide to activism against s*xual perpentrators at 2024 Worlds’ Ice Dance event
当初は「ブーイング」「抗議バナーの掲示」「ビラ配り」まで呼びかけていたのですが、多数のフィギュアスケートファンから反論をかなり受けていました。その結果、呼びかけていた抗議行動は「”性加害を許さない”とのメッセージを持つティール色(薄めの青緑)のものを身につけ、拍手や声援を自粛しよう」というレベルに落ち着きました。
しかし当日実際何が起きるかはわかりません。私はアイスダンスRDが始まる競技3日目、ティール色をつけている人がどれぐらいいるのか少し不安に思いながら観客席を見渡していました。
フルソレ組RDはフルニエさんのツイズルにミスが出てしまってまさかの10位。地元カナダ2番手カップルにミスが出たとあって観客席は盛り上がりようもなく、抗議の動きがあったのかどうかは全く実感できず。
私は別にフルソレを特に応援していたわけではないのですが、「通常の世界選手権の空気感」が守られたことにホッとしてしまいました。
「チョック&ベイツ 今季で引退?」の噂に焦る
現在アイスダンスで私の一推しはマディソン・チョック&エヴァン・ベイツ組。特にチョックさん。
アイスショー「The Ice」で目の前に彼女が立ってダンス指導してくれた時に落ちました。女も惚れる美女!!しかもスケートがうまい!自身で手掛ける衣装デザインがハイセンスすぎ!何よりやさしそうでいつ見ても笑顔!!尊敬するとこしかない美女です。
おっとスケートを褒めてるところが一か所しかないなw もちろん演技も大好きですよ!(苦笑)
ベイツさんも競技中は地味に見えますがスケートうまいし天使の羽背負って踊り狂ってくれる愉快な人で大好きです(笑)。
スケーティングはギニャファブの方がいいとか言われてたりもしますが、演技中に一分の隙もなく美麗ポジションを取り続けるチョックさんは凄いです。どこを切り取ってもポーズが決まっている。そしてその美を支えてるベイツさんも凄い。
今のアイスダンス上位勢は30代が多数ですが、多くが北京五輪後も現役継続を選んでくれました。
「アイスダンスではベテランならではの美しい滑りが見たい」と思う私には長く滑り続けてくれる組が多いことを大歓迎していました。しかし、モントリオール入りしてから「チョック&ベイツは今季で引退するらしい。だから全米選手権でベイツさんが体調を崩していたのに出場強行したんだ」という噂がSNS経由で流れてきました。
彼女たちをミラノ五輪までのあと2シーズンは見られると思っていたので「えええええ」という気分。となるとこの大会は是非ともチョック&ベイツに金メダルを再び獲得してほしいと願ってしまう自分がいました。
ただしワールド終了直後、長い婚約期間にピリオドを打ってついに結婚するとの発表はあったものの正式な引退アナウンスはないので現役続行かもしれません。とはいえアメリカの選手はぬるっと引退しちゃうことが多いから引退を明言しないだけ?かもしれません。来季のグランプリシリーズ大会エントリー発表まではやきもきしそうです。
二人のRDは私の好きなQueenのヒット曲メドレー。フレディー・マーキュリーを意識した衣装だけどチョックさんが美しすぎてフレディーのうさんくさいイメージが一つもありません(笑)。でも動きはキレキレで難なく一位。
でもな~カナダのパイポーことパイパー・ギレス&ポール・ポワリエ組の今季フリーが強力すぎるからな~どうなるだろう?と一番応援している組がRD1位をとっても今一つ喜びきれずでした。
そう、すべては翌日のフリーダンスです。
取り上げる組を絞ったにも関わらず、思ったより書きすぎてしまったのでいったん区切ります。女子シングルフリーはまた改めて~