世界フィギュア2026を旅先で視聴|男子SPの波乱と「ゆなすみ」4位の朝

2026プラハワールド大会ロゴ画像

世界フィギュアスケート選手権2026(プラハワールド2026/WC2026/世界フィギュア2026)。

過去2年間は現地観戦していた私ですが、今年は家族旅行と日程が重なり、26~27日にかけて日本海沿岸に1泊の家族旅行に出ていました。

自宅観戦ならじっくり配信を視聴して観戦記録を残すところですが、今回は「旅の合間に視聴する」というイレギュラーな状況になりました。

この記事では、そんな中で体験した「波乱の男子SP」と「嬉しいペアフリー」を中心に、視聴環境とともに時系列で振り返ります。

何より「ゆなすみ」こと長岡柚奈/森口澄士組は4位入賞(フリー3位!)という期待以上の結果に。
この感動をリアルタイムで味わえたのは、本当に幸運でした。

世界フィギュアスケート選手権2026 リザルト
※出場者リスト・スケジュール・採点結果などの一覧です

目次

旅先で世界フィギュアを視聴するための準備

家族旅行とワールドのバッティングは過去にも

世界フィギュアは例年春休み開催のため、旅行と重なることはこれまでも何度かありました。

直近では、北京五輪直後の2022モンペリエワールド。宇野昌磨選手が初優勝したあの大会、実は私は和歌山の旅館の小さなテレビで男子フリーを見ていました。

あの時はフジテレビの生放送がありましたが、今回は地上波の生放送はなし。
男子SPはリアルタイム、ペアフリーは朝に追いかけ視聴という計画を立てました。

持参した機材と視聴環境

今回持参したのは

  • Google TV Streamer
  • ノートPC
  • 接続ケーブル一式

8年使ったFire TV Stickから買い替えたばかりでしたが、これが正解。

これまで旅先ではうまく使えないことが多かったのですが、今回は案内表示がわかりやすく、問題なく設定できました。

日本海を臨む部屋 海を眺めるよりもテレビ接続を優先していた私(笑)

宿Wi-Fiが使えない問題とテザリング

Google TV Streamerは、宿のWi-Fi接続だとなぜかYouTubeが視聴できず。宿のWi-Fiではなく「宿のWi-Fiに接続したスマホのテザリング」に切り替えたら、視聴可能になりました。

その後はVPNアプリで海外サーバーに接続したら、ISU公式YouTube配信を宿のテレビで無事視聴できました。

ISU公式YouTube配信にVPN接続拒否されたら海外テレビ局のストリーミングをPC経由で視聴するつもりでいたのですが、幸い使用せずにすみました。

※ISU公式YouTube配信のVPN経由接続の状況変化についてはこちらの記事に再追記しています

男子SP観戦記|旅館で迎えた波乱の夜

カニと戦いながらの視聴スタート

夕食はカニ尽くし。17時半開始でも食べ終わるのに時間がかかり、部屋に戻ったのは20時頃。

コース前半のカニ料理各種

男子SPはすでに30分経過していましたが、YouTube配信は巻き戻し可能。
第1滑走から自分のペースで視聴できたのは本当にありがたい仕様です。

今回は温泉に入る時間も確保したかったため、前半グループは演技本編中心に視聴し、リプレイは適宜早送り。そうでもしないと後半グループ開始までに追いつけません。

第2グループに集中(ユーシャン・リー&ドノヴァン・カリーヨ選手)

前半で特に集中して見たのは第2グループ。

お気に入りの台湾のユーシャン・リー選手、メキシコのドノヴァン・カリーヨ選手が含まれていました。

ユーシャン・リー選手は、五輪では着氷していたトリプルアクセルで転倒しフリー進出ならず。ただ彼の基礎点を考えると、仮にクリーンでもフリー進出は難しかったかもしれません。ミラノ五輪で見られた弾けるような笑顔でシーズンを終える姿を見られなかったのは少し残念です。

ドノヴァン・カリーヨ選手は4回転2本に挑戦。単独ジャンプで転倒はあったものの、第2グループに踏みとどまりました。

こうした各国選手の挑戦が見られるのもワールドの面白さです。

最終前グループ 三浦佳生選手のまさかの展開

テレビを見ているのは私だけで、家族はそれぞれスマホやPCを触りつつ、ときどき会話する程度。

23時を過ぎる頃には音量を下げ、最終グループに入る頃には照明も落として、ほぼ「暗闇でひとり観戦」状態に。完全に変な人です。(念のため家族用のアイマスクと耳栓も持参です)

そして迎えた最終前グループ。ここで大きな出来事が起きます。三浦佳生選手のまさかのSP落ちです。

冒頭の4回転サルコウで転倒、さらに4回転トゥループで姿勢を崩しコンビネーションにできないという展開。叫びそうになるのを必死で抑えました。演技終了直後の技術点表示を見た時点で、「これはフリー進出はかなり厳しい」とわかってしまう内容でした。

なお個人的には、アンドレアス・ノルデバック選手(スウェーデン)の順位と「q(通過)」表示をずっと気にして見ていたのですが…

まさかこの形でフリー進出が決まるとは思いませんでした

下記記事で試合後のコメント全文が読めます

日本男子がワールドでフリーに進めなかったのは、2010年トリノ大会の織田信成選手以来
あの時も五輪直後のワールドで、ただただ驚くしかなかったのを覚えています。

今回は十数年ぶりにその気持ちを味わいました。

最終グループもハラハラの連続

三浦佳生選手の衝撃が冷めないまま最終グループへ。

ここからはもう、落ち着いて見ることができませんでした。

マリニン選手の演技に感じた“別の緊張感”

イリヤ・マリニン選手の後半4回転ルッツ+3回転トゥループ。これまで何度も見てきたジャンプですが、今回はまったく違う感覚でした。

ミラノ五輪個人戦で、「リカバリー不可能な後半に高難度コンビネーションを入れることの怖さ」を思い知った影響ですね。

「あんな風に打ちのめされた彼はもう見たくない」と思っていたので、笑顔で終われてホッとしました。

鍵山優真選手の不運な転倒

鍵山優真選手は「完璧なSP演技なるか?」と思い始めたところ、トリプルアクセル踏切時に氷上の「溝」にハマり、激しく転倒。

そろそろ他の家族が寝静まりかけているというのに、大声出しそうになっちゃいましたよ…本当にもったいない転倒でした

あの転倒には、浅田真央選手の2008年の世界フィギュア(スウェーデン・ヨーテボリ開催)を思い出しましたあのときもトリプルアクセルの踏切で同じように滑る形での転倒がありました。でも、その後の演技をまとめて優勝したんですよね。(ワールド初優勝者としてテレビスタジオに出演した際、当時のフジテレビに転倒時の写真を加工したパネルを作られ、酷い扱いを受けたときです)

鍵山選手はSPだったため挽回の余地は限られましたが、それでも93.80を出して最終グループに踏みとどまったのは見事です。

鍵山優真選手はSPで出遅れたときはフリーで好演技をして挽回するイメージが私にはあります。フリーでの巻き返しに期待します。

佐藤駿選手、練習不調からの立て直し

現地公式練習ではジャンプが絶不調と報じられていた佐藤駿選手。特に4回転ルッツは「9割以上転倒または抜け」という情報もありました。

それでも本番ではしっかり着氷。「q(ごく軽微な回転不足判定)」は付いたものの、大きく崩れなかったのは大きいです。

ジャンプの調子が万全でないためか、スピンやステップにこれまで以上に意識を向けているのが伝わる演技で、スピンはオールレベル4でした。

「最終滑走がお気に入り」と語るあたりも含めて、やはり独特のメンタルの強さを感じます。


アレクサンドル・セレフコ/スティーブン・ゴゴレフ選手の上位スタート

個人的に胸が熱くなったのがアレクサンドル・セレフコ選手(エストニア)とスティーブン・ゴゴレフ選手(カナダ)の上位スタート。(SP3位と4位)

アレクサンドル・セレフコ選手のスモールメダル獲得は本当に嬉しい出来事でしたし、フリーでまとめればエストニアの2枠も見えてきます。

ゴゴレフ選手も、五輪のようなフリーを再現できれば表彰台の可能性も十分。カナダの2枠復活は十分にありそうです。

布団の中でスマホ視聴したペアフリーの感動

ゆなすみ演技開始前になぜか目覚めた朝

男子SP最終グループのジェットコースターのような展開に競技終了後もしばらく目がさえてしまい、眠りについたのは午前1時以降。

ペアフリーは午前2:15~5:56の予定です。到底早起きしてのライブ視聴は無理だと思い、朝食に間に合うギリギリの時間に目覚ましをセットしました。

しかし、4時半ごろになぜか自然と目覚めてしまった私

二度寝を試みましたが、「ひょっとして、そろそろゆなすみのいる最終前グループの時間帯じゃ?」と気になってスマホでタイムスケジュールを確認したら、まさにその時間帯。

布団の中でスマホ&イヤホン視聴することに

さすがに外もまだ真っ暗な早朝に室内のテレビをつけるわけにもいきません。枕元に置いてあった鞄からイヤホンを取り出して、スマホを起動。幸いスマホからもISUのペアフリーYouTube公式配信が視聴できました。

ちょうど「ゆなすみ」が登場する2組前、「エフィミト」ことアリサ・エフィモア/ミーシャ・ミトロファノフ組(米国)の演技の最中でした。

SPは旅行出発前に視聴

ペアSPは家族旅行出発日の朝、出発前にテレビのストリーミング端末で公式配信をディレイ視聴済みでした。

ミラノ五輪ではサイドバイサイドジャンプとスロージャンプの双方で転倒が出てしまい、まさかのSP落ちになってしまった「ゆなすみ」

しかし今回のSPでは無事大きなミスなく演技終了できました。リンクを引き上げて来るとき、長岡柚奈選手が感極まって涙ぐんでいたように見えて、「ミラノ五輪SPでのあの失敗の後での演技は、本当に大きなプレッシャーだったんだろうな」と思いました。

2025ボストンワールド、先日のミラノ五輪と、ビッグイベントでは超えられなかった「フリーへの壁」をついに超えることができました。

ここで私の夢の第一段階はクリア第二段階はフリーもある程度まとめて、10位以内に入ることでした。

内心「多少のミス程度でおさめれば5~8位くらいは行けそうだから入賞もできるんじゃない?と密かに期待していました

スマホの小さな画面で見た、「ゆなすみ」の迫力

しかし、彼らは想像以上にやってくれました。

実は、「ゆなすみ」の直前滑走のエミリー・チャン/スペンサー・アキラ・ハウ組(米国)は、エミリー・チャン選手が足でも痛めたのか、信じられないようなミスが立て続けに発生。会場の観客は温かい声援を送ってはいましたが、見るのも辛い展開でした。(実力者なのにフリー最下位になってしまいました)

その微妙な空気感の中での「ゆなすみ」の登場だったので、私は正直心配があったのですが…

彼らは落ち着いていました。全ジャンプを着氷し、リフトではいつもの「森口運送」の安定感とスピードを発揮。小さなスマホの画面で見た演技でこんなに心震えたのは初めてかも?

私、最後に長岡柚奈選手が森口澄士選手の足に片足立ちしてポーズをとるコリオシーケンス超・大好きなんですけど、あのときは非常に気持ちの良い瞬間でした

大舞台でここまでの演技ができたのを見てしまうと、「五輪でもっとたくさんの人に彼らの素晴らしい演技を見てほしかったな」という気持ちには正直襲われました。

でも、彼らはまだまだこれからの若手選手。「りくりゅう金メダル」でペア競技に注目が集まっていることですし、「ゆなすみ」が引き続きペア競技を盛り上げていってくれると期待したいです。

そして、SPもフリーもまだまだ「伸びしろ」がたくさんあります。レベルの取りこぼしや、スロージャンプの両足着氷などの細かい改善点が複数ありながら表彰台にあと一歩まで迫ったなんて…本当この先が楽しみ過ぎます。

今思うと、「よくぞ目が覚めた」と自分で自分を褒めたいです

最終グループの演技と表彰式もスマホで見守る

その後の4組の演技も小ミスはありつつも見事にまとめた演技の連続で、見ごたえがありました。

銅メダル争いのゆくえ

「ゆなすみ」の兄弟子である「パブスビ」ことマリア・パブロワ/アレクセイ・スヴィアチェンコ組(ハンガリー)はジャンプミスが響いて、「リアトレ」ことリア・ペレイラ/トレント・ミショー組(カナダ)が銅メダルを獲得。

ミラノ五輪での「リアトレ」はSP3位スタートだったのにフリーで崩れてしまって順位を大きく落としてしまいましたから、今回はSPフリー両方まとめられてよかったと思います。

五輪メダリストたちの勝敗

「メテベル」ことアナスタシア・メテルキナ/ルカ・ベルラワ組はミラノ五輪で銀メダルに続き、ワールドでも銀メダルを獲得。実はこれが初めてのシニアワールドメダルです。(ここ2年、シニアで活躍していたけれどシニアワールドでは表彰台に乗れていなかった)

得意なスロージャンプ2本目で転倒したり、細かいミスが重なっていったりでどうなるかと思いましたが、SPの貯金で踏みとどまれました。

「ハゼボロ」ことミネルヴァ・ファビアン・ハーゼ/ニキータ・ボロディン組は、SP・フリー共に1位の完全優勝。サイドバイサイドジャンプがダブルになるミスが出ましたが、ペアでは大きな失点にはなりません。ミネルヴァ選手の漢気溢れる対応が終始炸裂していました。

彼らの拠点となるリンクが無くなるという噂を目にしているのですが、ことの詳細はわかりません。来季も彼らを見たいと願っているのですが…優勝者インタビューでは引退を匂わせるような発言はしていなかったので、何らかの形で続行してくれることを願っています。

海を臨む温泉で見た表彰式

ペアフリー最終グループに夢中になっている間、どんどん空が明るくなってきていました。

チェコは競技終了~優勝者インタビュー~表彰式までテンポが速く、私は興奮冷めやらぬ中、表彰式の映像は部屋の露天風呂につかりながらスマホで視聴しました。こんな形で世界フィギュアを見ることは今後早々ないかもしれません(笑)

撮影したのは昼ですが、表彰式の時間帯は朝焼けの空でした

フジテレビ地上波のペアの扱いだけが残念

「ゆなすみ」が4位入賞・フリー3位でスモールメダル獲得と大活躍し、ミラノ五輪で「りくりゅう」と共にスポーツマンシップを見せ注目された「ハゼボロ」や「メテベル」らが実力を見せたプラハワールド。

ペアの競技内容には大満足でしたが、唯一不満だったのが、地上波放送での扱いです。

私は今夜(記事を書いている時点)はアイスダンスRDを中心に追いかけているので、地上波放送は合間に録画をざっと早送りしてチェックしただけで詳しいことはわからないのですが…

フジテレビの地上波全国放送で今日放送されたペア競技は、ゆなすみのフリー演技のみ。
(後日「ペア・アイスダンス・エキシビション」として深夜放送が予定されていますが、放送されるのは首都圏など一部の区域のみです)

ミラノ五輪で「りくりゅう」がこれ程までに強く記憶に残る演技をすることを予想できた人は少なかったでしょう。でも、「りくりゅう」は日本人フィギュアスケート選手では金メダル最有力でしたし、日本のペア初メダルの獲得はほぼ確実視されていました。今季急成長を遂げた「ゆなすみ」の活躍も、じゅうぶん予想されていました。

ミラノ五輪直後の世界フィギュアは、もう少しペアを手厚く放送する体制になっているだろうと期待していました

なので、今回の放送でのペアの扱いはとても残念です

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村
2026プラハワールド大会ロゴ画像

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次