本日12/4(木)より、2025年のフィギュアスケートグランプリファイナル(GPF2025/2025GPF)の競技が、名古屋のIGアリーナにて始まります。私は現地観戦すべく、ただ今名古屋に向けて移動中です。
今回は、名古屋グランプリファイナル(名古屋GPF)の競技時間・放送予定・配信情報、そして私なりの見どころを、全カテゴリ(男子シングル・女子シングル・ペア・アイスダンス)でまとめました。
見どころだけご覧になりたい方は、目次の「見どころ」の項目をクリックすれば飛べます。
2025名古屋GPFリザルト
※出場者リスト・スケジュール・採点結果などの一覧です
スケジュール(日本時間で記載)
グランプリファイナル(ジュニア&シニア)
競技は日本時間12/4(木)の15時半スタートです。
午前開始の公式練習は、テレビ朝日が有料配信しています。スケジュールはこちらでご確認ください
| 日程 | 開始予定時刻(日本時間) | カテゴリ |
|---|---|---|
| 12/4(木) | 15:30~16:22 | JrペアSP |
| 16:42~17:27 | Jr男子SP | |
| 17:47~18:32 | Jr女子SP | |
| 19:01~19:53 | ぺアSP | |
| 20:13~20:58 | 男子SP | |
| 21:20~22:12 | アイスダンスRD | |
| 12/5(金) | 15:20~16:12 | JrアイスダンスRD |
| 16:35~17:26 | Jr男子フリー | |
| 17:45~18:36 | Jr女子フリー | |
| Jr女子/Jr男子表彰式 | ||
| 19:35~20:36 | ペアフリー | |
| 20:59~21:44 | 女子SP | |
| ペア表彰式 | ||
| 12/6(土) | 15:00~15:58 | Jrペアフリー |
| 16:18~17:15 | JrアイスダンスFD | |
| 17:35~18:35 | アイスダンスFD | |
| アイスダンス/Jrペア/Jrアイスダンス表彰式 | ||
| 20:00~20:54 | 男子フリー | |
| 21:14~22:08 | 女子フリー | |
| 女子・男子表彰式 | ||
| 12/7(日) | 14:00~16:30 | エキシビション |
ゴールデンスピン杯
同時期開催のゴールデンスピン杯情報も参考までに載せておきます。
「いくこう」こと櫛田育良(いくら)/島田高志郎組の四大陸選手権&五輪のミニマムスコア挑戦がかかっています!
2025ゴールデンスピン杯リザルト
※出場者リスト・スケジュール・採点結果などの一覧です
有料配信はこちらから
アイスダンスRDは12/4(木) 23:00、FDは 12/5(金) 20:30開始です。(日本時間で記載)
テレビ放送予定&解説者情報
放送予定
テレビの地上波放送は土曜夜の男子・女子フリー以外はすべて録画放送です。
BS朝日では生放送されますが、マルチチャンネルでの放送も多く、画質はあまりよくないです。
より良い画質でライブ視聴したい場合は、配信視聴をお勧めします。
| 日程 | テレビ朝日系列地上波 | BS朝日放送(151&152ch) |
|---|---|---|
| 12/4(木) | ▼152ch 16:25~19:00 Jr男子SP/Jr女子SP(生) ▼151ch 19:00~21:00 ペアSP/男子SP(生) ▼152ch 21:00~(22:12頃) アイスダンスRD(生) | |
| 23:15~24:45 男子SP/ペアSP(録画) | ||
| 12/5(金) | ▼152ch 16:25~19:00 Jr男子フリー/Jr女子フリー(生) ▼151ch 19:00~22:00 ペアフリー/女子SP(生) | |
| 23:15~24:45 女子SP/ペアフリー(録画) | ||
| 12/6(土) | ▼152ch 17:30~20:00 アイスダンスFD(生) | |
| 20:00~22:10 男子フリー/女子フリー(生) | ||
| 12/7(日) | 23:15~25:40(録画) エキシビション |
全カテゴリをマルチチャンネルよりは良い画質で録画保存したい方は、12月下旬のCSテレ朝チャンネル2での全カテ完全版放送を録画した方が良いかと思います。
CSテレ朝のジュニアGPシリーズ番組放送予定
CSテレ朝のGPシリーズ番組放送予定
解説&実況担当者
EPG情報によると、解説&実況担当者は下記の通り。
アイスダンスの実況解説者情報はBS番組表でも発見できませんでした。
GPF テレビ朝日解説&実況担当者
<スタジオ>
【メインキャスター】松岡修造 【特別解説】荒川静香
<男子> 【解説】町田樹 【実況】大西洋平
<ペア> 【解説】高橋成美 【実況】山木翔遥
<女子> 【特別解説】荒川静香 【実況】清水俊輔
【リポート】柳下圭佑
配信予定情報
テレビ朝日はGPF全競技と(木)~(土)の練習を配信しています。
GPF全日配信セットで税込3000円。1日目、2日目、3&4日目の個別セットもあり、それぞれ税込1500円です。
これとは別途、ISU(国際スケート連盟)のYouTube公式チャンネルでの配信もあります。こちらは無料ですが、日本からの視聴には放送権を取得していない国のVPNが必要になります。
テレビ朝日配信購入案内ページ
ISU公式YouTubeチャンネルでのライブ配信(無料・日本からはVPNが必要)
私は今回は現地観戦ですが、普段はISU公式YouTubeチャンネルでのライブ配信(英語実況つき)を海外VPN経由で視聴しています。

カナダ放送局のCBCなどは無料ライブ配信をしています。ただし、いずれも放送局のある国のVPNが必要だと思われます。多くはISU公式配信映像をそのままor会場音声のみかもしれません。
ライブ配信をしている可能性がある世界の放送局一覧はこちら。アイコンをクリックすれば各放送局のサイトに飛びますので、必要に応じてライブ配信情報をチェックしてみてください。
男子シングル
GPFの出場メンバーは、イリヤ・マリニン選手(米国)、鍵山優真選手、佐藤駿選手、アダム・シャオ・イム・ファ選手(フランス)、ミハイル・シャイドロフ選手(カザフスタン)、ダニエル・グラッスル選手(イタリア)と程よく国が分かれました。

「大技が多いから何が起きるかわからない」というのが男子シングルの魅力の一つでもあるのですが、出場選手たちの今季の状況を見ると、イリヤ・マリニン選手の優勝はまず間違いなさそうです。練習で4回転アクセルートリプルトゥループを決めていました(!)。調子はGPシリーズより上がっているようです。
イリヤ・マリニン選手が今回もし安全構成で行ったとしたら、大ミスが2~3はないと他選手がノーミスでも厳しそう。ただ、五輪やワールドと異なりGPFは「挑戦構成」がやりやすい試合です。
「各選手が攻めた結果、波乱が起きる」というパターンはあるかもしれません。
日本選手の初日(水曜日)の公式練習での調子は報道記事を見る限り好調のようです。


女子シングル
女子のGPF出場者は、千葉百音選手、坂本花織選手、アンバー・グレン選手(米国)、アリサ・リウ選手(米国)、中井亜美選手、渡辺倫果選手。昨年は日本女子5名+アンバー・グレン選手という顔ぶれだったことを思えば、米国勢が2名に増えました。しかし日米決戦状態なのには変わりありません。

テレビ朝日フィギュアスケートXアカウントの投稿より引用 ※画面をクリックすると元投稿が開きます
米国女子2名はミラノ五輪代表もほぼ当確でしょうし、GPFにはそこまで全力では来ず、全米選手権を見据えた戦い方をしてくるかもしれません。
しかし、日本女子にとっては、「GPF」というよりも「プレ全日本選手権」といった様相で、日本女子にとってはヒリヒリした闘いになりそうです。
ワールド3連覇経験のある坂本花織選手と、昨季ワールド表彰台で今季GPS2大会で優勝している千葉百音選手の五輪代表は当確に近い状態。代表争いの観点では、中井亜美選手と渡辺倫果選手という、同門のトリプルアクセルジャンパー同士の対決が焦点です。
代表争いで最も大事なのは全日本選手権ではありますが、GPFの場で坂本&千葉両選手を上回る成績を出せれば代表の座がぐっと近づきます。特に渡辺倫果選手にとっては、ここでどれだけPBを他の選手に近づけておけるかが鍵となりそうです。
ペア
ペアのGPF出場は、「りくりゅう」こと三浦璃来/木原龍一組、「コンマチ」ことサラ・コンティ/ニッコロ・マチー組(イタリア)、「ハゼボロ」(ドイツ)、「メテベル」ことことアナスタシア・メテルキナ/ルカ・ベルラワ組(ジョージア)、「ステデシ」ことディアナ・ステラート=デデュク/マキシム・デシャン組(カナダ)、「パブスピ」(ハンガリー)。
何と全組、国が違います!

テレビ朝日フィギュアスケートXアカウントの投稿より引用 ※画面をクリックすると元投稿が開きます
今季調子が良さそうなのは「りくりゅう」と「メテベル」(前回のフィンランド大会のフリーでは崩れてしまいましたが、2試合連続ということはなさそうに思います)。「コンマチ」もいい感じで調子を上げてきているように思います。
「ハゼボロ」はミラノ五輪でりくりゅうの最大のライバルになるか?と思っていたのですが、GPS2大会の演技では調子が上がっていないように見えました。去年は各エレメンツが凄く安定していた印象だったのに、どうしたんだろう?という感じ。でも調子を上げてきていたら彼らがトップをとることは十分ありえます。
ナマで見ると、実際のところどのペアに一番勢いがあるのか?GPFで演技を見比べるのを楽しみにしています。

ちなみに「りくりゅう」の公式練習の調子は上々のよう。有料記事の情報なので詳細は控えますが、彼らの最大の目標は「怪我をしないこと」だそうです。
去年はGPFの公式練習で三浦璃来選手が怪我をしてしまいましたからね。この時期は「怪我をしない」ことが一番大事だなって本当に思います。
アイスダンス
アイスダンスのGPF出場組は、「チョックベイツ(or チョクベイ)」ことマディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組(米国)、「フルシゼ」(フランス)、「フィアギブ(or ライラルイス)」ことライラ・フィアー/ルイス・ギブソン組(英国)、「パイポー」ことパイパー・ギレス/ポール・ポワリエ組(カナダ)、「アリサウ」ことアリソン・リード/サウリウス・アンブルレヴィチウス組(リトアニア)、「ジンコレ」ことエミリア・ジンガス/ヴァディム・コレスニク組(米国)。

テレビ朝日フィギュアスケートXアカウントの投稿より引用 ※画面をクリックすると元投稿が開きます
ミラノ五輪前のジャッジ感の「格付け」がどうなっているのかが見えて来る大会。五輪前のGPFは観客側もシビアな心情になります。
実は、アイスダンスではGPS終盤2大会のジャッジが今も波紋を呼び続けています。
海外の専門メディアには、ISUがフィンランド大会のジャッジについて調査に入るーと報道したところまでありました。やや主観が入り過ぎだと感じられた記事なので鵜呑みにはしていませんが、問題視している人たちがいるのは確かです。
その流れもあって、今回のアイスダンスは演技中もジャッジのレベル認定が気になってしまいそうです。現地のモニターで暫定技術点表示に書かれたレベルの文字まで見えるかどうかはわからないし、現地観戦ならあまりジャッジのことを気にすることなく楽しめるかもしれませんが。
メンバーのうち「フィアギブ/ライラルイス」と「ジンコレ」以外は今季の演技をナマで見るのが初めてになるので、素直に楽しみたいと思います。
ジュニアGPF
ジュニアのGPFにも国内外の注目選手が多数出場しており、その勝敗にも注目は集まります。
当初はジュニアについても見どころをまとめようかなと思っていました。
しかし、4連覇が期待される島田麻央選手と、2度目の優勝を目指す中井璃士(りお)選手は、どちらも今季はシビアな怪我を抱えている状態です。


正直今のふたりにはMAX構成に挑んでほしくない気持ちも内心ありまして、手放しでは応援しづらい心境です。男女シングルではジュニアながら高難度ジャンプの入った演技での闘いが見られるでしょう。もうあれこれ事前には考えず、現地の選手達の演技をストレートに楽しむつもりです。
島田麻央選手は骨挫傷、中井璃士選手は疲労骨折と、今季は二人ともに足の骨に関するトラブルが発生しています。骨に異常が出た時に十分な休養期間を設けなかったことで選手生命に影響を及ぼした選手もいれば、練習時間を制限しながら試合に出続けて世界をとった選手もいます。素人にはどう対応するのがベストなのかはわかりません。
ああしろこうしろとはいえるような知識も権利もない一般ファンとしては、心配する気持ちはいったん横に置いて、長い目で程よく応援したいと思います。
2025名古屋GPFリザルトにはジュニア選手のエントリー情報やスケジュールなども記載されていますので、そちらをご参照ください。
いざIGアリーナへ
IGアリーナは新しい会場なので楽しみにしていますが、色々わからないことだらけ。IGアリーナ内での飲食品購入が事前予約できるというアプリも入れて登録は済ませましたが、これを全観客が使いこなせるとは思えないし、初日の場内は色々混乱もあるかもしれません。事前にしっかり食べて行くなど、自衛はしておこうと思います。
何より今日は冷え込みが厳しいです。会場内はあまり寒くないのではないかと予想しているのですが、道中が冷え込みそうなので暖かくして向かうつもりです。
あと数時間でもう五輪シーズンのGPFが始まります。今も電子チケットアプリを開くと、幻の2021大阪GPFのチケットが目に入ります。(大会直前にコロナオミクロン株流行を理由に中止)

北京五輪直前、今思うと夢のようなメンバーだったのに、あの試合が実現しなかったことは本当に今でも悔しいです。あの大会を観ることはもう二度とできないけれど、今日はあの時の悔しい気持ちを少しでも晴らしてきます。

