ISU公式YouTube配信はVPNで見られる?実際に試した結果と最新の視聴状況【2026/3/26更新】

スマホを片手にPCでVPN接続をしようとしている女性を背後から撮影した写真

ISU(国際スケート連盟)公認のフィギュアスケート国際大会は、通常はISU公式YouTubeチャンネルで英語実況付きのライブ配信が行われています。

しかし日本では多くの大会で「ジオブロック(地域ごとの視聴制限)」が設定されており、そのままでは視聴できません。そのため「ISU公式YouTube配信をVPNで視聴している」というファンは少なくありませんでした。

ところが2026年に入り、VPN経由でも再生できないケースが増えているという報告が出ています。

世界ジュニアフィギュアスケート選手権開催を機に改めて実際に試してみました。

その結果

・PCでは再生できない
・しかしテレビでは視聴できた

という、少し不思議な状況が確認できました。

この記事では

・なぜ日本では視聴できないのか
・VPNでの視聴状況はどう変わったのか
・PCとテレビで結果が違う理由

など、2026年現在の状況を整理します。

<3/26>世界フィギュアスケート選手権(プラハワールド)でのVPN視聴状況の変化について追記

目次

ISU公式YouTube配信はVPNで見られない?(2026年の状況)

なぜ日本ではISU公式配信が視聴できないのか(放映権とジオブロック)

スポーツ大会の映像は、国ごとにテレビ局や配信サービスが放映権を購入しています。そのため、放映権を持つ国ではYouTubeの公式配信が視聴できないよう、「地域ごとの視聴制限=ジオブロック」が設定されることがあります。

ISU公式YouTubeチャンネルの場合、日本ではテレビ局(有料放送含む)や、FOD(フジテレビオンデマンド)プレミアムやテレビ朝日の配信などが放映権を持つ場合が多く、日本から視聴できないことが一般的です。

ジオブロック回避に使われてきたVPNとは

ジオブロックは基本的にIPアドレスの地域判定によって行われます。ジオブロックを回避するのに利用されてきたのが、VPN(Virtual Private Network)です。

VPN接続のイメージイラスト)パソコンがVPNを通じてサーバーにつながっている様子)

VPNは通信を海外サーバー経由にすることで、海外からアクセスしているように見せる仕組みです。

フィギュアスケートに限らず、多くのスポーツファンやドラマファンなどがVPNを利用して海外配信を視聴してきました。

ISU公式YouTube配信をVPNで視聴するのは違法?

VPNを使ってISU公式YouTube配信を視聴する行為は、一般的には違法とまでは言えないと考えられています。

ただし、VPNで接続国を変更して視聴する行為は、YouTubeや配信元の利用規約に抵触する可能性があります。また、国によってはVPN規制があるため、視聴する国の法律によって扱いが変わる可能性があります。

つまり多くの場合、法律違反ではなく「サービス側のルールとの関係」の問題とされています。

ISU公式YouTube配信はVPNでブロックされる?(2026年)

実は、1月の四大陸フィギュアスケート選手権(四大陸選手権)の際に既に「VPN接続がはじかれる」という報告が国内外のフィギュアスケートファンから出始めていました

配信動画のサムネイルは表示されるものの、「VPNまたはプロキシを無効にしてください」と表示されるとの報告です。

YouTubeの「VPNまたはプロキシを無効にしてください」とは

このメッセージはYouTube側がVPNやプロキシ接続を検出した際に表示されるエラーと考えられます。

ただしVPN接続の結果は

  • VPNサービス
  • 接続サーバー
  • 使用端末
  • アプリやブラウザの仕様

など複数の要因で変わるため、すべての環境で同じ結果になるとは限りません。

ここからは私が実際に試してみた視聴状況と、同様の体験者による報告をもとに、現在の状況を整理していきます。

ISU公式配信視聴を実際にVPNで試した結果(2026年3月)

四大陸(1月)は視聴できたが、世界ジュニア開催前は再生不可に

私の場合、1月の四大陸フィギュアスケート選手権(四大陸選手権)は大手VPNサービス「Surfshark(有料)」を利用して、これまで通りISU公式配信の視聴ができました。

しかし、「世界ジュニア」の数日前に試したところ、以前視聴できていた四大陸選手権の配信アーカイブ動画が再生できなくなっていることがわかりました

動画のサムネイルは表示されていますが、「VPNまたはプロキシを無効にしてください」とのメッセージが表示され、再生できません。その状況は「世界ジュニア」の配信でも確認されました。

世界ジュニアの情報をまとめた下記の記事に、その件について既に記しています

<3/26追記>2026年3月25日~の世界フィギュアで視聴状況に変化あり

2026年3月25日(水)夜(日本時間)より始まった世界フィギュアスケート選手権では、視聴状況に変化がありました。(見られる配信と見られない配信に状況が分かれています)
詳しくは下記記事に追記してありますので、そちらをご確認ください。

テレビのストリーミング端末(FireTVなど)では視聴できた理由

おとなしくFODプレミアムで視聴しようかとも思ったのですが、ISU公式配信の実況の充実度を知っている者としては、ISU公式配信で観たい。

接続国やサーバーを変えると繋がる場合があると聞き、十か国以上試してみました。しかし結果は変わらず。専用IPを使えるオプション購入も検討はしましたが、繋がる保証がないので踏み切れませんでした。

あれこれ調べたり試したりした結果、最終的にPCで視聴することはできませんでしたが、テレビではISU公式配信を視聴することができました。

スマートTVやAmazon Fire TV、Google TVなどのストリーミング端末ではVPN経由でISU公式YouTube配信の視聴が可能だったのです。

ただし、私の場合ストリーミング端末で「Surfshark」アプリでVPN接続しても視聴はできませんでした

別の大手VPNアプリで提供されている他国サーバー(無料)に設定すると、YouTubeで世界ジュニアの配信をライブ・アーカイブ動画ともに視聴ができました。(アプリ名を公にすると制限強化に繋がる可能性があるため、敢えて伏せます)

無料のVPNサービスはITセキュリティリスクが高いことからおすすめしてきませんでしたが、テレビ+ストリーミング端末はPCやスマホに比べると個人情報の保存量は少ないためリスクは比較的限定的と考えられます。

ただし、セキュリティリスクがないとは言い切れませんので、利用を試す場合は自己責任でお願いします

SNSや掲示板の報告を見る限り、「視聴できた」という方はスマートTVやストリーミングデバイスを利用していた方が多かったように思います。

PCとテレビでVPN視聴結果が違う理由(YouTubeの接続判定)

なぜ、視聴する機器によって結果が違う場合があるのでしょうか?

PCとストリーミング端末の取得情報の差

PCブラウザの場合、YouTubeは接続元の判定に複数の情報を利用できると言われています。

例えば

  • IPアドレス
  • Cookie
  • ブラウザの種類やバージョン
  • WebRTC
  • ブラウザ指紋(fingerprinting)

を利用しており、IPアドレスのみで地域判定しているわけではありません。

一方、スマートTVやAmazon Fire TV、Google TVなどのストリーミング端末では、PCブラウザのような詳細なブラウザ情報が取得できない場合があります(YouTubeはテレビ向けの専用アプリとして動作するため、ブラウザベースの判定とは仕組みが異なる可能性がある)

そのためPCでは再生できなくてもテレビでは視聴できた、ということになるのでしょう。

VPNがウェブ上の様々な接続リスクをコントロールしているイメージのイラスト

ただ、これもVPNサービスや接続サーバー、アプリの仕様などによって結果が変わる可能性があります。また、スマートフォンについても結果は一定ではありません

また、こうした方法は配信側の仕様変更によって突然状況が変わる可能性があります。実際、以前は視聴できていたVPN接続でも、途中から突然再生できなくなるケースも報告されています。

スポーツ配信でVPN対策が強化されている理由

近年、スポーツ配信ではVPN対策が強化される傾向があります。

背景には次のような事情があります。

・スポーツ放映権ビジネス
・海賊版配信サイト
・地域ごとの独占配信契約

スポーツ放映権は、リーグや競技団体にとって重要な収益源です。そのため、契約地域外からの視聴を防ぐ仕組みが強化されるのは自然な流れとも言えます。

欧州で広がるスポーツ配信のVPN視聴規制の動き

実際、ヨーロッパではスポーツ配信の違法視聴対策として、VPNサービスも対象にした規制の動きが広がっています。

例えばフランスでは2025年、大手放送局Canal+の訴えを受けて、パリ司法裁判所がVPNサービスに対して違法のサッカー配信サイトへのアクセス遮断を命じる判決を出しました。

この判決では

  • NordVPN
  • Surfshark
  • ProtonVPN
  • ExpressVPN
  • CyberGhost

などのVPN事業者が、違法スポーツ配信サイトへのアクセスをブロックするよう求められています。

VPN規制はモータースポーツF1の配信などでも行われ始めています。これまでフィギュアスケートファンの一部が行ってきた非公式配信サイトも、規制対象になりうるかもしれません。

スポーツ中継のVPN視聴は今後さらに難しくなる可能性

VPNサービス側も対策を続けているため、今後も「視聴できる・できない」の状況は日々変化する可能性があります。

一方で配信サービス側も検出技術を強化しているため、VPNと配信サービスのいたちごっこになっているのが現状です。

そのためVPNを利用した視聴方法は

・大会によって状況が変わる
・突然視聴できなくなる可能性がある

という点に注意が必要です。

確実に視聴する方法は国内の正規配信

放送&配信してくれている媒体に課金するのが一番確実

結局のところ、確実に視聴する方法は

  • 国内のテレビ放送(NHK、フジテレビ、テレビ朝日、JSPORTS 4など)
  • 国内の正規配信サービス(テレ朝配信、FODプレミアム等)

を利用することに尽きると言えます。
結局のところ、自分が視聴できる範囲で我慢をするか、CS放送や有料配信に課金をするかの二択になります

FODは国内の地方大会等も多数配信してくれているありがたい媒体ですし、フィギュアスケートファンが課金して支えていくべきだと思っています。

実況解説つき配信をリアルタイムで見られない問題

私個人の不満は、課金をしてでも視聴したいのに物理的に見られないコンテンツが出てしまっていることです。

日本で視聴できるライブ配信は会場音声のみです。

後日のJSPORTS 4チャンネルでの有料放送には、コアなフィギュアスケートファン向けの充実した実況解説がつきます。しかし「世界ジュニア」は放送時間から言ってダイジェスト放送です。そして、何より10日以上先の放送です。

充実した内容のISU公式の実況解説を長年楽しんできたファンの一人としては、現在の状況はかなり残念に感じます

リアルタイムで提供される実況解説者のコメントの情報価値はとても高いです

「会場音声のみの配信」のニーズも高いことは承知していますが、私はたとえ有料であってもライブでの実況解説情報が欲しいです

日本の放送局がジュニアの試合まで放送してくれること自体ありがたいことだと思いますので、全演技を放送すべきと主張したいわけではありません。

しかし国内で放送や配信があることを理由に、放送されない選手たちの情報を知るチャンスが全て奪われてしまうというのは少々理不尽に感じてしまいます。まして日本と韓国以外では無料で配信されているのですから。

いっそISUがジオブロック対象国視聴者向けに、有料で公式配信を提供してくれたら…と思います。ISU配信視聴層とFOD視聴層は若干異なっていると思うので、住み分け可能だと思うんですけどね。

まとめ

時代の流れから言って、今後もライブストリーミングのVPN対策は強化されていきそうです。

これまでVPN経由でISU公式配信を視聴してきた層は、シニアの世界フィギュアスケート選手権や来季のグランプリシリーズ(GPS)を前に、どう視聴するか事前に調べておく必要が出てきました。

ただし、当面の間は海外の放送局が独自のプラットフォームで配信する試合についてはVPN経由で視聴できるかと思われます。

カナダCBCによるミラノ五輪フィギュアスケート競技の配信は、カナダVPN利用で問題なく視聴できました。シニアの世界フィギュアスケート選手権も配信予定と発表されているため、これまでと同じ仕様であればカナダVPNを利用できる可能性があります。
(世界ジュニアについては日本しか配信していないようですが、チャンピオンシップ大会やグランプリシリーズ大会だと、無料配信を行っている海外放送局が複数あります)

今後は国際大会がある前に、これまで通りの視聴方法が可能かどうかを、毎回事前に調べておく必要がありそうですね。

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スマホを片手にPCでVPN接続をしようとしている女性を背後から撮影した写真

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