2025全日本フィギュアスケート選手権|日程・放送配信・見どころ総まとめ【五輪代表最終選考】

青空のもとの東京代々木第一体育館外観
今回の会場 国立代々木競技場第一体育館

今年の「全日本フィギュアスケート選手権2025(第94回全日本フィギュアスケート選手権大会/全日本)」は、東京代々木第一体育館で12/19(金)~22(月)に開催されます。

他の試合とはまた違った醍醐味がある全日本選手権ですが、今年はミラノ五輪(ミラノ・コルティナダンペッツオオリンピック2026)代表の最終選考会でもあります。

「4年に1度」の緊張感あふれる今大会のスケジュールや放送&配信情報、見どころを整理しました。

目次

競技スケジュール 

全日本フィギュアスケート選手権&MOIのスケジュール

2016年以来「木~日の4日間」で競技が行われていた全日本フィギュアスケート選手権。今年も昨年に引き続き「金~日の3日間」開催となりました。メダリスト・オン・アイス(MOI)は例年通り月曜開催です。

観客も昼から夜までの長丁場の観戦。世界フィギュアスケート選手権と比べたらペアとアイスダンスの参加組が少ないぶん合計の試合時間は短いです。それでも観戦する側にも体力&持久力が要求されます

日程予定時刻カテゴリ名
12/19(金)12:30~16:40 男子SP
17:10~21:38 女子SP
12/20(土)13:30~14:47アイスダンスRD
(ジュニア⇒シニア)
15:50~16:16ペアSP
16:45~20:51 男子フリー
~21:30頃男子表彰式
12/21(日)13:10~14:48 アイスダンスFD
(ジュニア⇒シニア)
15:15~15:50ペアフリー
ペア表彰式
16:45~20:47 女子フリー
~21:30頃女子表彰式
アイスダンス表彰式
(シニア⇒ジュニア)
12/22(月)15:00~17:45 メダリストオンアイス(MOI)2025

現地&自宅観戦で役立つ各種関連情報一覧

練習時間等を含んだ公式スケジュール&リザルト、観戦時に便利な選手情報などについては下記のリンクからどうぞ。

第94回全日本フィギュアスケート選手権大会タイムスケジュール
※競技関連全体のタイムスケジュールです 公式練習や整氷休憩の時間等もわかります

第94回全日本フィギュアスケート選手権リザルト
※選手一人ひとりの細かい滑走時間がわかるタイムスケジュールや採点結果が随時掲載されます

「フジスケ」全日本出場選手情報ページ
※全出場選手の写真やプログラム情報が一望できる、フジテレビ公式ページです

第94回全日本出場選手一覧PDF
※プログラム情報だけでなく、より詳しい情報(所属や生年月日、特技や趣味など)が掲載された一覧です。観戦のお供にどうぞ!

日本スケート連盟YouTubeチャンネル公開の主要選手の抱負メッセージ動画一覧
※主要選手それぞれに全日本に賭ける想いを聞いています

開場すぐ入場だと、公式練習の一部が観覧可能

現地に行く一般観客にとっては、開場すぐに入場すれば公式練習が見られるのが楽しみの一つ

でも今年もスケジュールの都合上、見られるのは3日間とも女子シングルの一部のみ。
他カテゴリの練習も見たいファンには少々残念なスケジュールです。

放送&配信予定 通しのライブ視聴するならFODプレミアム一択

競技&MOIの放送&配信スケジュール

地上波フジテレビ・BSフジ・CSフジテレビ・TVerでの放送&配信スケジュールはかなり入り組んでいます。

下記のフジテレビがまとめている一覧表がわかりやすいです。

地上波フジテレビ・BSフジ・CSフジテレビ・TVerでの放送&配信予定一覧

今年はさすがに五輪代表最終選考試合とって、女子シングル&男子シングルはライブ放送可能な時間帯に地上波放送があります。

前半グループはBSまたはCSのみでの放送です。後半グループの滑走時間より地上波放送になりますが、放送開始後どこから生放送に切り替わるのかは不明です。放送開始しばらくの間はディレイ放送になるのでは?と思われます。

CSフジテレビTWOではカップル競技もライブ放送があります。しかし、CS放送は地上波での放送が始まると終了します。つまり、全カテゴリ出場者の全演技をライブで見続けたい場合はFODプレミアム配信(有料)しか手段がありません
※FODプレミアムは月額976円、随時解約可能

なお、地上波放送分はTverで同内容(12/20昼のペアSPは除く)がライブ配信されますので、地上波テレビ放送がご覧になれない方には便利です。

なお、12/20(土)昼のペアSPの地上波放送は、私が住む関西では放送がありません…

お住まいの地域で放送されるかは地域のフジテレビ系列放送局の番組表をご確認ください。

解説&実況担当者情報

EPG情報によると、解説&実況担当者は下記の通りです。
地上波とそれ以外では実況&解説者が異なります。

全日本フィギュア解説&実況担当者

地上波放送
<男子>【解説】 本田武史  【実況】 中村光宏 
<女子>【解説】荒川静香  【実況】 今湊敬樹


BSフジ/CSフジテレビTWO
<ペア>    【解説】高橋成美 【実況】上中勇樹
<アイスダンス>【解説】宮本賢二 【実況】上中勇樹
<男子>    【解説】無良崇人 【実況】大村晟
<女子>    【解説】村上佳菜子 【実況】大川立樹

開会式&滑走順抽選、各種記者会見等のライブ配信予定

開会式&滑走順抽選は無料でオンライン視聴可能

今年も例年通り、競技開始前日にYouTubeにて開会式&滑走順抽選のライブ配信があります。こちらはFODでも無料で視聴可能です。

開始は12/18(木)18:30からを予定しています。

フジテレビ SPORTSすぽると! YouTube
FOD 全日本フィギュアスケート選手権のページ

男子・女子フリー後の記者会見の配信

男子&女子シングルフリー終了後には、トップ3選手参加の記者会見がYouTubeとFOD(無料)で配信されます。

男子については、12/20(土) 21:30頃から、 女子は12/21(日) 21:30からの配信予定です。

フジテレビ SPORTSすぽると! YouTube
FOD 全日本フィギュアスケート選手権のページ

各種代表発表記者会見の配信

そして「 五輪/世界選手権等の代表会見」は、12/21 22:30頃~からこちらもYouTubeとFOD(無料)にてそれぞれ配信の予定です。

代表選考過程が難航すると、開始時刻がかなりずれ込むことが多いです。しかし今回は多少は遅れるかもしれませんが、「いつになったら始まるんだ!?」と焦れる可能性は少ないかな?と予想しています。ホテルに帰るころには配信が始まるでしょうか。

フジテレビ SPORTSすぽると! YouTube
FOD 全日本フィギュアスケート選手権のページ

「スケーターとつながろう」が復活?

演技終了後の選手たちがバックヤードでファンからのメッセージを見て話してくれる「スケーターとつながろう」企画が、今年は復活するようです。

フジテレビの各種放送&配信予定情報ページにYouTubeでの配信がある旨記載がありました。

例年この企画はライブ配信のみで、アーカイブはないため現地に行っている観客は視聴できません。といっても自宅観戦であっても、全選手の演技を見ているとなかなか見るタイミングが難しいですが(苦笑)。強く応援している選手がいる方には楽しみな企画です。

ミラノ五輪代表の最終選考、競技最終日夜に代表が確定!

最大の注目ポイントは、ミラノ五輪代表の行方です。

ペア2枠は、ミニマムスコアを獲得しているのが「りくりゅう」こと三浦璃来/木原龍一組と「ゆなすみ」こと長岡柚奈/森口澄士組しかいませんので、事実上確定しています。

団体戦でのアイスダンスにおいても、ミニマムスコアを獲得しているのが「うたまさ」こと吉田唄菜/森田真沙也組のみなのでこちらも事実上確定です。

現時点での代表選考レースの状況がどうなっているかは、今季の「フィギュアスケート国際競技会派遣選手選考基準」の「選考対象選手一覧(12/15時点)で確認できます。

2025-26シーズン フィギュアスケート国際競技会 派遣選手選考基準 選考対象選手 (JSF公開資料)

上記に名前が挙がっていない選手も、全日本で表彰台に乗ると対象選手に名を連ねることができます。

現時点での選考条件からいって、女子シングルでは坂本花織選手はほぼ当確。中井亜美選手&千葉百音選手も、この3名以外の選手が全日本優勝しないかぎり有力だと言えるでしょう。ただし全日本選手権では想定外のことが起きることもあります。この3名で確定とまではいえません。

男子シングルは、鍵山優真選手・佐藤駿選手はほぼ当確と言えるかと思います。誰になるかが一番わからないのは、3枠目です。有力候補は友野一希選手と三浦佳生選手。続いて山本草太選手や壷井達也選手がいます。

男子3枠目は「全日本の結果」次第で決まりそうです。

世界選手権(シニア&ジュニア)&四大陸の代表争いも決まる

全日本終了後に決定するのは、ミラノ五輪代表だけではありません。

世界フィギュアスケート選手権(シニア&ジュニア)&四大陸選手権の代表も決まります。

男女シングルは「世界一代表争いが熾烈」といっていい状態。実力ある選手が全員どこかのチャンピオンシップ大会に派遣されることを望みたいです。

でも、そうするには枠が足りません…

各大会代表争いの見どころ

女子シングル

一発逆転もありうる全日本

シニア資格を持つ選手であれば、全日本で優勝すれば五輪代表の座を一発逆転でつかみ取れます

今季GPSで結果を出した渡辺倫果選手や住吉りをん選手などは、その可能性に賭けて来るでしょう。一方、坂本花織選手は5連覇がかかる最後の正念場。「全日本優勝で早く五輪代表を当確させたい」と本人も話しています。

青木祐奈選手、河辺愛菜選手、松生理乃選手、三宅咲綺選手、山下真瑚選手、吉田陽菜選手などは、ここで上位に食い込んでチャンピオンシップ大会出場を狙うチャンスです。樋口新葉選手や三原舞依選手などのベテラン勢にももちろん可能性があります。現時点で派遣対象の候補に名前が入っていなくても全日本10位以内に入れば四大陸選手権の候補に入ります。

四大陸選手権とミラノ五輪は日程が近く、ワールドランキング上位にいる選手は出場しない可能性が高そうです。

大勢いるトップクラス選手たちのチャンピオンシップ大会出場のチャンスが例年よりは少し増えるといいなと思っています。

ジュニア勢は台風の目?

しかし、今年もジュニア選手が上位に多数入り込んでくることが予想されます。島田麻央選手以外にも表彰台に上りうるポテンシャルのある選手たちが揃っており、10位以内にかなり入って来るかもしれません。

そして、女子の世界ジュニア代表争いは超熾烈です。

島田麻央選手のみ世界ジュニア出場が内定していますが、JGPFに進出しただけでも岡田芽依・岡芽衣子選手・金沢純禾選手と4名もいて、枠が足りません。この中の誰か一人は全日本の結果次第で世界ジュニアに出られないことになります。

男子シングル

昨年の全日本フィギュアスケート選手権、男子シングルでは鍵山優真選手が初優勝を遂げました。今大会では連覇の期待がかかります。ですが、スポーツですから佐藤駿選手など実力ある他選手にも優勝のチャンスはあります。

しかし、「3枠目」をねらう友野一希選手、三浦佳生選手、山本草太選手、壷井達也選手らの順位は全く予想できません。今季大会では全員大きなミスが複数出る演技がありました。それぞれのポテンシャルだけでは予想が困難で、「出たとこ勝負」感がとても強いです。

ジュニア勢がかき回す展開はある?

昨年シニア選手たちを差し置いて2位に入った中田璃士(りお)選手。彼が今年も表彰台に乗ると、代表候補選手にとっては五輪代表選考基準の一つがなくなります。

中田璃士選手は、島田麻央選手同様世界ジュニアの代表に内定済み。怪我明けとはいえ思い切って演技できる立場です。一方、シニアの代表候補選手たちとしては、選考条件を満たす機会を今年も明け渡すのは避けたいところでしょう。

例年ならば「ジュニア勢が活躍してかき回してくれるのも面白いな~」と思えそうですが、五輪出場が掛かっているとヒヤヒヤする気持ちが出てきます…

JGPFで悔しい想いをした中田璃士選手にももちろん頑張ってほしいんですけどね。

四大陸・ワールドがどういう布陣になるのかも気になります。今シーズンで引退するかもしれない選手は、最後にチャンピオンシップ大会に派遣されるといいなと思っています。来季の為に若手に経験&ポイントをーという流れになるかもしれませんが、どうなるでしょうか。

カップル競技

ペア「りくりゅう」と「ゆなすみ」が揃うのは、今年9月の木下グループ杯以来。今季新たに結成された「あゆルカ」こと籠谷歩未/本田ルーカス剛史組の演技も楽しみです。東日本選手権開催時のペア予選会の演技はFODで視聴しましたが、結成まもないのにかなり形になっていました。

アイスダンスは、「うたまさ」の他に、注目を集めている「いくこう」こと櫛田育良/島田高志郎組や、「りかしん」こと紀平梨花/西山真瑚組も登場します。私としては「あやみつ」こと佐々木彩乃/池田喜充組がどこまで新規カップルに対抗できるかも期待しています。

「アイスブレイブ2」京都公演後にはしごした西日本選手権で見たジュニア&シニアのアイスダンスカップルたちがどう進化しているのかをナマで見るのも楽しみです。私FDしかナマで観られていませんが、今回はRDも見られます!

表彰台&代表争い以外の見どころ

今大会の最大の注目ポイントは代表争い。

しかし、多くのフィギュアスケートファンにとっては、全日本の見どころは別のところにもあります。

  • 全日本ラスト演技かもしれない選手を見る緊張感

    ⇒今年はミラノ五輪シーズンとあって、坂本花織選手や樋口新葉選手以外にも引退を表明している選手が複数います。明確な宣言ではないですが、三原舞依選手も引退を匂わせる発表をしました。

    引退を表明していなくても「ひょっとして…」と思われる選手は、大学4年の選手以外にもいます。「これが最後の全日本かも?」の想いを胸に演技を見守りたいです。どうか全員がフリーに進出できますように。
  • 応援している選手が来季の連盟の「強化指定選手」に選ばれるだけの成績を残せるか

    「特別強化」「強化A」「強化B」と三段階ありますが、そこに入れる成績を残せるかが来季の鍵。この当落で来季の国際試合派遣有無が決まったり、引退のきっかけにもなったりしかねないので、当落線上にいる選手を応援しているとドキドキものです
     
  • 男女シングル前半グループの選手がフリー進出できるか

    今年は「SP落ちライン」の得点がかなり上がりそうです(特に女子)。中堅選手でもSPでの1ミスがフリー進出を逃すことに繋がりかねません。前半グループの選手の演技の際は、例年以上にヒヤヒヤしそうです。
  • 全日本デビュー選手を見る喜び

    ⇒ジュニア、シニアを問わず初出場の喜び&緊張を感じている選手を見るのはこちらも心が躍ります。
  • ジュニア選手のシニア構成への挑戦

    ジュニア選手も全日本ではシニア規定に合わせた演技構成に変更します。ステップシークエンスが追加されたり、女子はSPにトリプルアクセル投入が可能になったり。

    フリー30秒増えるぶん、音楽がどう変わってどういう要素を追加してくるのか、シニアに対抗できるスタミナがあるのかどうかを見るのも楽しみの一つです。
  • それぞれが悔いのない演技ができるかどうか

    ⇒ここまでたどり着いた選手一人一人にストーリーがあって、想いが熱い大会。悔いの少ない演技がみんなできることを願います。

全日本前にはフジスケの「全日本への道」ページを見返すのもよいかもしれません。

「いよいよ始まる」という恐怖感

きょう12/18(木)からは会場での公式練習も始まります。東京はホテル代が高いので、私は競技開始当日の朝に出発します。ホテルに寄る時間が取れないので、昨日ホテルに荷物を発送しました。

日~月がかなり温かくなりそうなので、薄手の衣類重ね着で行くつもりでパッキング。後半は雨の可能性もあるので折り畳み傘も入れました。

名古屋GPFは純粋に楽しみだったのですが、全日本は別です。

「もうすぐ始まるのか…」と思うと本当に怖いです。選手の取材企画や報道も目を通すのが何だか怖くて、例年のように積極的にチェックできずにいます。

ただの外野ですらこんなおびえた心境になるんだから、選手が抱えるプレッシャーはとんでもないでしょうね…
本当がんばってほしいです

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