「Ice Brave」を楽しみ尽くす<前編> 披露される宇野昌磨さんの過去プロは? 予想セットリスト 予習ガイド

宇野昌磨新アイスショーIceBraveの宣伝素材(宇野昌磨さんがリンクの上でしゃがんで挑戦的な視線を送っている)

宇野昌磨さんのアイスショー「Ice Brave」、愛知公演初日まであと2週間を切りました。

昌磨さんの熱心なファンは現地に行く方が多いでしょう。でも、このショーを観ようという方全てが昌磨さんの過去プロに詳しい“濃い”ファンではないはず。

ショーは「過去プロをよく知らない人」も楽しめる作りになっているでしょう。でも、彼の過去のプログラムをちょっとだけでも事前に確認しておくと、会場でより楽しめるのでは?ライブだって、セットリストに知ってる曲が多い方が盛り上がりやすいですよね?

しかし、宇野昌磨選手の選手時代の過去プロは40近くあります(苦笑)。

そこで、「Ice Brave」広報を一通りチェックしている宇野昌磨選手ファンの私が、「ショーのセットリストに入る可能性の高いプログラム」を予想!

全過去プロをセットリストに入る可能性の高い順で4つに分け、公式動画も埋め込みました。

「Ice Brave」を楽しみ尽くすため予習・復習ガイドとして、お役立てください。

現地での新鮮な驚きを大切にしたい方は、ここで引き返し鑑賞後にご覧ください

熱心な昌磨さんファンの方は、予想の違いを楽しんで頂ければ嬉しいです

※以下は、ノービス~シニアの現役選手時代プロ(エキシビション用含む)から選びました。
アイスショー用に特別に作ったショープログラムや、現役引退後に作ったプログラムは候補曲から省いています。


※6/1 17:20 追記
「天国への階段」演技が視聴できる公式動画を発見したのでリンクを追記

目次

披露「確定」プログラム

「Ice Brave」では、宇野昌磨さん現役時代の過去プロと新プロ2つを合わせ、18のプログラムが披露される予定ーと現時点では公表されています。

これまでの公開情報によると、披露することが確実なプログラムは下記の4つです。

プログラム名使用シーズン&種別
グレート・スピリット2018-19エキシ⇒2019-21SP
シー・ユー・アゲイン2016~エキシ(数シーズンに渡り使用)
ナルコ新プロ
不明新プロ

これらのプログラム or 使用曲を知らない方は、事前に過去演技動画や使用曲のMVを視聴しておいた方がより楽しめるかと思います。

競技&ショープロの違いについて

下記で紹介している過去の試合用プロの動画は「競技版」です。

わずか数分間に全力を尽くす試合と、20曲近くを1日最大2回滑るショーは別モノ。リンクも試合より小さいので、試合と同じ演技構成は困難です。

今回演じられる過去プロは、印象的な動作等を一部残しつつも、基本的には新しい振り付けがされていると思われます。グループで滑ったり、昌磨さん以外のスケーターが演技するものも多いようです。

過去の演技動画視聴時は、ショーでは「競技プロをそのままを再現するわけではない」&「多くのプロはグループでの新アレンジになる」ことを念頭に置いたうえご覧ください。

グレート・スピリット

2018-19シーズンにエキシビション用として作られたこのプロは、EDM音楽を用いた画期的な作品でした。振り付けはシェイ=リーン・ボーンさん。「Ice Brave」のコンセプトを体現しているようなパワフルで個性的なプロです。

そして、このエキシビションは翌年2019&20シーズンには競技用のショートプログラム(SP)に作り変えられます。

Ice Brave予習ならエキシ版がおすすめですが、公式動画がないので代わりに2019年全日本選手権をば

2019年は、長年過ごしたグランプリ東海クラブを卒業した年。コーチ帯同なしで一人出場したGPS(グランプリシリーズ)大会での思わぬ不振を経て、この全日本選手権の直前にステファン・ランビエールコーチへの師事が決まったばかり。

ーそんな当時の背景を知っていると、実況アナウンスが何故これ程盛り上がっているかが理解できます。

シー・ユー・アゲイン

こちらは宇野昌磨さんがジュニアからシニアに上がったばかりの2016年に披露したエキシビションプログラム

曲は2015年にウィズ・カリファがリリースした「See You Again」。映画『ワイルド・スピード SKY MISSION』主題歌に起用され、世界各国で音楽チャート1位を記録した名曲です。

平昌五輪のエキシビションで演じたプローと言われれば、当時の記憶が蘇る方がいるかも?

この曲は、亡くなった友人への想いを歌っています。

ソチ五輪銅メダリストのデニス・テン選手(カザフスタン)が不幸な事件で亡くなった直後、アイスショーで宇野昌磨さんが滑ったのはこのプログラムでした。その年の2019さいたまワールドエキシビションでも披露しています。

そして引退発表の直前、長らく所属していたマネジメント事務所を離れる直前にもアイスショーでこのプログラムを滑りました。

ファンにとっては「大事な人との別れの際に演じられる曲」という印象が強いですが、もちろん文字通り「また会いたい」というメッセージが込められています。この曲の歌詞は把握しておいた方が、ショーでぐっとくるかもしれません。

ナルコ

こちらは男子4名で滑ると思われる、ストリートダンスの振りを取り入れた新プロ「ナルコ(Narco)」です。

トヨタイムズスポーツ提供の動画で練習風景が流れたのですが、この曲の一部が流れていたことから、使用曲名が判明しました。

2017年にシングルとしてリリースされたBlasterjaxxとTimmy Trumpetによる「Narco」

この曲は、アメリカのプロ野球メジャーリーグの試合での選手入場曲等として広く使われています

Timmy Trumpetが球場でパフォーマンスした時の動画をMLB公式チャンネルが公開しているので、参考までに。

これを見ればどのように親しまれている曲かがわかるかと

ショーの方向性を示すために前半で披露するのかなと予想してるんですがどうなるでしょう?ーそれともショーのクライマックスに持って来るかな?

「当日のお楽しみ」のサプライズが1曲

そして、新プロがもう一つあるのも確定しています。

どんな曲を使うのか、どんな系統の振付になるのか、具体的なヒントは私が知る限りでは今のところどこにも出ていません。「サプライズ」としてギリギリまで情報を伏せておくのではないでしょうか?

私は2名ないし複数名で滑る、スケーティング主体のプログラムを予想していますが、意外とアクロバティックな方向で来るかもしれません。

他にもあれこれ妄想していますが、私もここは伏せ気味にしておきます(笑)。

披露が「ほぼ確定」なプログラム

以下の3つは、「やります」と明言はしていないものの、「ほぼ間違いなくやるだろう」と思われるプログラムです。

プログラム名使用シーズン&種別
カム・トゥゲザー2023-24エキシ
天国への階段2018-19SP
ボレロ IV2021ー22フリー

カム・トゥゲザー

宇野昌磨選手、現役最後のシーズンのエキシビションプログラムです。

Youtubeでの動画この曲の冒頭の振り付けを他の男子スケーターに指導していましたし、5/30にトヨタイムズスポーツが公開した動画にも特徴的な振り付けが入っていました。

何より曲調が「Ice Brave」のコンセプトにピッタリなので、ほぼ間違いなくやるでしょう
(「確定」に入れようかと思った位ですが、あの振り付けを他のプログラムに入れないと断言まではできないので、一応ここに分類w)

音源はビートルズの超有名曲「Come Together」を、ゲイリー・クラーク・ジュニアが2017年にリリースしたハードロックバージョンのカバー。映画『ジャスティス・リーグ』に使用されました。

公式動画が二つあってどっち載せたものか迷ったので両方載せます(笑)。どちらか好きな方をご覧ください。

天国への階段

平昌五輪の次のシーズン、2018-19年に使用していたSPです。

曲は往年の名バンド「レッド・ツェッペリン」の有名な「Stairway to Heaven」ですが、使用しているのはギター演奏バージョンです。

この曲は使用条件が限定されているのか公式動画がありませんので、音源の公式動画のみ紹介しておきます。

1作目のDVDにも収録されていないのが残念です。(写真は入ってるんですけどね)

<6/1 17:20 追記>
すみません。ISU公式チャンネルで2019さいたまワールドのSPだけがなぜか視聴可能になっていて、「天国の階段」演技は視聴は可能でした。あの大会は色々あって観るのが辛すぎたので記憶から消去していた模様です…リンクは宇野昌磨さん演技開始部分に飛ぶように設定しています。決して悪い演技ではないので嫌な思い出がセットで再生されない方はどうぞ。

2018-19シーズンは本人的には辛いシーズンだったのか、この年の競技プロはその後披露したことがありません。しかしこのプロが好きだというファンは多数(私もその一人)。

先日本田真凜さんが上げたVlogで「ひょっとして?」と思ったのですが、5月30日に公開された「トヨタイムズスポーツ」による動画で「Ice Braveでやるのはほぼ当確」に変わりました。

練習動画では本田真凜さんのソロっぽく見えましたが、フラメンコの振付が入るようなので、男性が誰か入るかもしれません。櫛田一樹さんあたりが入って来るかな…それとも?

ボレロ Ⅳ

「ボレロ」は北京五輪の2021-22シーズンのフリープログラムです。

「ボレロ」はフィギュアスケート競技でよく使われる超定番曲。フジテレビのフィギュアスケートテーマ曲にもそのアレンジバージョンが長く使われてきました。

昌磨さんが使用した「ボレロ」は、そのフジテレビが使用してきた、岡本知高さんが歌う「BoléroⅣ~New Breath~ 」です。

初めてのワールド金メダルを決めたプログラムなので、「ボレロは入る可能性高いだろう」と予想はしていました。それがほぼ確信に繋がったのは、先日のNumberのトークイベント内の発言です。明言はしてないですけど「ボレロはほぼ確実にやるね!」と思った方は多そう。

おそらくこのプロ披露時は、ステファン・ランビエールさんと昌磨さんが演技メンバーに入っているものと期待しています。

北京五輪で銅メダルを獲ったプロですし、「Ice Brave」に行く方でこのプログラムを全く知らない方は少ないでしょう。でも「実は五輪しか実は見てない」という方は、一番仕上がっていた2022世界フィギュアスケート選手権版をおさらいにお使いください。

ボレロの衣装は黒と紺と2バージョンがあって好みは分かれるのですが、私は紺ボレロ派です

もしステファン&昌磨コンビで同時にステップされたら、「私どっちを見たらいいのよおおおおお」ってなりそう
ーなんて妄想を抱いて日々ニヤニヤしています(笑)。

でも、これはあくまで私の妄想なので、外れる可能性あります。ご了承ください

披露する「可能性高め」なプログラム

ここからは、「披露する可能性高め」と私が予想するプログラムを13個紹介します。

「私が予想する可能性」が高い順番で並べ、その根拠と資料動画(公式動画)を並べていきます。このあたりからは「私個人の希望的観測」がだんだん混じってきます。

「確定」4曲+「ほぼ当確」3曲+「可能性高」13曲で合計すると20曲。

つまり「Ice Braveでやるのは全18曲」という情報に今後変更がなければ、「可能性高」あたりから2曲は確実に外れます(苦笑)。

その点ご了承のうえ、予習の参考資料にお使いください

時間に余裕があるなら、このあたりまでは抑えておいて損はないと思います。

プログラム名使用シーズン&種別
マイケル・ジャクソンメドレー2021-22エキシ
トゥーランドット(青)2017-18フリー
タイムラプス/鏡の中の鏡2023-24フリー
ブエノスアイレス午前零時/ロコへのバラード2016-17フリー
ダンシング・オン・マイ・オウン2019-21フリー
ラ・ヴィ・アン・ローズ2016&2019エキシ
リバーダンス2009-10フリー(ノービス)
ドンファン2014-15フリー(ジュニア)
レジェンズ2015-16SP
タンゲーラ2012-13SP(ジュニア)
グラビティ2022-23SP
タイム・アフター・タイム2018-19エキシ
ブレスト・スピリッツ2013-14SP(ジュニア)

マイケル・ジャクソンメドレー

北京五輪シーズンのエキシビションです。

マイケル・ジャクソンの「アース・ソング」と「ヒストリー」を繋いだもので、振付はステファン・ランビエールさん。

Ice Braveのコンセプトに会う激しい系統のプログラムですし、Tik Tok動画のBGMに度々使用されているので「このプロはやるよ!」ってことかなと思っています(笑)。

こちらは公式動画はないのですが、2021スケートアメリカエキシビションの観客撮影動画をば。

この曲では昌磨さんは出てこず、男子スケーター複数(櫛田一樹さん&中野耀司さんあたり)で結構アクロバティックな感じでやるんじゃないか?

ーそしてそこにこのプログラムを振り付けたステファン・ランビエールさんもちょこっと追加投入されるのでは?

などと楽しい妄想を展開しています。

トゥーランドット(平昌五輪シーズン)

宇野昌磨選手は、オペラ「トゥーランドット」のプロを2パターン演じています。

Ice Braveでやるとしたら、平昌五輪2017-18シーズンフリーの青いキラキラした衣装の、通称「青トゥーラン」でしょう。初めての五輪で銀メダルを手にした、ライトファンにとってもお馴染みのプログラムは外さないんじゃないかな?との推測。

「クラシック曲もやります」と発言していますが、それがこの曲じゃないかな?と踏んでます。

個人的にはシニア1年目2015‐16シーズンの「緑トゥーラン」の方が疾走感が強くて好きなんですけどね。絶対そっちではやらないだろうなぁ…世間のニーズは絶対「青トゥーラン」ですもんね。

平昌五輪の時に本田真凜さんも「トゥーランドット」をやっていたので、一緒に滑りそう。曲の迫力的に大勢で滑るナンバーになるかもなと予想しています。

タイムラプス /鏡の中の鏡

現役時代最終年2023-24シーズンのフリープログラムです。振り付けは宮本賢二さん。

私、ラストシーズンのプログラムをやるとしたらSPで、フリーはやらないだろうと考えていました。ーしかし、Numberのトークショーを聞いて「ひょっとしてこっちをやる?」と考えを変更。

でも「なんとなくそう感じた」だけではっきりした根拠はありません。彼の競技人生を振り返るショーなので、一番最後の「タイムラプス(Timelapse)/鏡の中の鏡」ってひょっとして重要で外せないのかも?と今は思っています。

このサムネイル、スポーツ新聞のような多色使いの見出し文字が雰囲気合わなさ過ぎて凄く嫌です…衣装見えないし(怒)

本人的には現役最後の試合演技でミスが複数出てしまったからこそ、「あの経験がプロでスケートをやっていく時に生きる」≒「あのプロの良い演技をいつか披露したい」と思ってるっぽい?ことも、私が「ひょっとしてこっち?」と思ってる理由の一つ。まぁこれは私の解釈違いかもですが。

たとえ今回のショーでやらなかったとしても、いつかはプロならではのアレンジが効いた「タイムラプス/鏡の中の鏡」を見せてくれる日が来ると思っています。

解説アリの方がお好みの方は町田樹さん解説がついているGPFバージョンをどうぞ。最後のワールドの演技動画は2025世界フィギュアでの昌磨さん関連投稿に埋め込んでます。

本当は2023NHK杯のISU公式動画が一番おすすめなんですけど、日本国内から見られないのが残念です

ブエノスアイレス午前零時/ロコへのバラード

平昌五輪銀メダルで世間から注目を集めたシーズンの1季前、2016-17シーズン(シニア2年目)のフリープログラムです。

ピアソラ×ミルバという、官能的でエキセントリックな曲の取り合わせ。「十代男子にこれは無茶だろう」と思ったのに結局滑りこなしてしまった、何とも恐るべきプロでした。選曲&振り付けをした樋口美穂子コーチ凄すぎ。

ファンの間では「ロコ」との愛称で親しまれていますが、このプロはシーズン終了後一度も披露したことがありません。「あれ以上のものを演じられる気がしない」などと話していたこともありました。

取材で「かたくなにやろうとしてこなかったプログラムを今回はやる」と発言していますが、「それがコレだといいな」と願っているファンは私の他にも多いかと。(「天国への階段」を指してる可能性もありますが…)

Ice Braveの公式Tik Tokにトリプルアクセルートリプルトゥループコンビネーション動画を上げていたこと&「あの曲のあの部分ではあのジャンプ!というのは極力残したい」という主旨の発言をトークイベントでしていたのも、私の期待を支える根拠です。このコンビネーションを競技プロでやったのは、このプログラムが最後ですからね。

…といってもTikTok動画のコンビネーションジャンプ動画のBGMは「Great Spirit」なんですけどw

昌磨さんファンにはこのプロが大好きという方が多いので、もしこれを昌磨さん自身が演じようものなら会場の宇野昌磨ファンは猛烈にヒートアップすること間違いなしです。

「Ice Brave」は複数スケーターによる演技が多い模様で、「最初から最後まで昌磨さん一人だけで滑りきるプログラムは1つ」との事前情報が出ています。ー私は「ロコ」が全編ソロ曲だと嬉しいんですど、きっとみんな希望が違いますよね(苦笑)。

フリー4分半時代のプロですし、場合によったら曲を少し短く再編集してくるかもしれませんが…今の昌磨さんがこれを本気で滑るとどうなるのか?想像するだけでワクワクします。

このプログラムは試合毎に構成要素が大きく異なっていてどの演技も良いのですが、私のお気に入りは世界選手権版です。

※下記は男子フリー全てが見られるISU公式動画ですが、昌磨さんのフリー演技開始時から再生されるように設定しています

たとえ今回披露されなかったとしても、「いつか“大人の男バージョン”を見せてほしいプロ」ナンバーワンです。

ダンシング・オン・マイ・オウン

Ice Braveの広報では「僕とステファンとの関係性が見えるプログラム」をやるーという情報を出しています。

「Dancing on my own」は宇野昌磨さんが「転機」を迎えた時期、2019~21年にかけ長く滑っていたプログラムなので、やる可能性が高いのではと期待しています。

振り付けはデヴィッド・ウィルソン氏。自分を決して振り返ってくれない人への想いを歌った、辛い恋の曲なんですが、原曲は明るくポップなダンスナンバーです。

それをカラム・スコットさんがオーディション番組でせつなく歌い上げたのが話題を呼び、この曲でデビューを果たし世界的な歌手になりました。昌磨さんが使っているのはカラム・スコット版のせつないバージョンです。

2019年のGPSフランス大会で転倒を何度も繰り返して8位に沈み、キス&クライで涙した時に演じていたプログラムもこれ。全日本では何ともいえない幸福感に満ちた演技をして優勝したプログラムもこれ。

2021年コロナ禍中に開催されたストックホルムワールドまで使用し続けましたが、披露するたびに毎回違う表情を見せてくれました。

あの波乱のシーズンを知る人には忘れ難いプログラムなので、チェック用動画は二つ埋めておきます。お好きな方をチェックしてください。

ステファンコーチとの関係性をおさらいするなら、上記の2019年全日本動画が当時のインタビューも入っているのでお勧めです。

でも、私が一番好きな演技は2021年2月下旬開催のチャレンジカップ。この時の調子はとてもよくて、もし翌月開催のはずだった世界フィギュアスケート選手権が新型コロナで直前中止になっていなかったら…と今でも口惜しく思います。

私はこのプロが超大好きなのにナマで一度も見られたことがありません。「是非彼自身の演技多めで観たい」という願望成分多めです。

ラ・ヴィ・アン・ローズ

2016&19年に披露したことがあるエキシビションプロ、これも「僕とステファンとの関係性が見えるプログラム」です。

そして「Ice Brave」練習風景の動画の背後で一瞬ですけどこの曲が流れていたので、やる可能性は高いんじゃないかと。本郷理華さんあたりが滑るんじゃないかと予想しています。

これは、まだ宇野昌磨選手が名古屋の「グランプリ東海クラブ」に所属していた頃にステファン・ランビエールさんに振り付けてもらったエキシビションプログラム。

余りにも有名なシャンソンの名曲ですが、使用しているのはアンドレア・ボチェッリさん歌唱バージョンです。

昨夏の「フレンズ・オン・アイス(Friends on Ice)」でステファン・ランビエールさんと一緒に滑ったプロも彼の歌唱です

2016年のGPF(グランプリファイナル)やMOI(メダリスト・オン・アイス)=全日本選手権後のエキシビションで披露したのですが、その後別プロに変更してしまいました。今の自分にはまだ滑りこなせないようなことを言っていた記憶があります。

でも、ステファンコーチに師事することが決まった2019年全日本選手権のエキシビション・MOIでこのプログラムを再び披露したんですよね。

しかしあいにく日本で視聴できる公式動画は見つからず、ご紹介できるのは音源動画のみです。

リバーダンス

「リバーダンス」は、フィギュアスケート競技では定番曲。宇野昌磨さんもノービス時代(「ジュニア」よりも更に年齢が下のカテゴリ)の最後の2009-10シーズンのフリーとして滑っています。

こんな子ども時代のプロを記憶しているのは熱心な昌磨ファンだけかもしれません。

でも、昔からのフィギュアスケートファンならば「小学生なのに全日本ジュニア選手権に特別出場して3位に入った時のプロ」と言えば、覚えているのではないでしょうか?黄色い衣装で表彰台に載った時です。

「宇野昌磨さん選手時代のスタート地点」を思い起こさせるプロを一つ選ぶとしたらコレかなと。

曲は有名ですし、勇ましい感じもあってIce Braveのコンセプトにも合いそうです。本郷理華さんのように「このプロを過去に滑っていたスケーター」がメンバーにいますし。

以前ならこの頃の自分の演技をセルフ解説する動画が一般公開されていたので、演技を見られたんですけどね。(下記の動画はメンバーシップに加入しないと視聴できません)

ドンファン

2014-15年、ジュニア最終年のフリーです。映画『ドンファン』のサントラ曲を複数つないでいます。

トリプルアクセルと4回トゥループを習得して、ジュニアグランプリファイナル優勝⇒世界ジュニアフィギュアスケート選手権優勝と飛躍したジュニア最終年は、宇野昌磨さん選手時代の最初の大きな転換期

彼の選手時代の歴史をたどるなら、ジュニア最終年のプロは何か一つは入れるんじゃないか?との予想から入れて見ました。

ジュニア最終年のSPは私超大好きなんですけど、勇壮さよりも華麗さが勝つベートーヴェンのピアノソナタ(クロイツェル)なので、「Ice Brave」に入れるならより勇壮な「ドンファン」かな?と。

こちらの演技は公式動画がありません。シニア構成で滑った2014年全日本がおすすめ。2014年ジュニアグランプリファイナルの演技も良いです。

※「ドンファン」はDVD or ブルーレイの「未完」でも視聴できます
「特典なし」Blu-Ray版だと今お値打ち版がAmazonで1枚だけ在庫ありでした。

「未完」にはジュニア最終年から月光のシーズンまでの「天国の階段」を除く全競技プログラム+ジュニア時代の「ツィガーヌ」が入ってます。

レジェンズ

シニアデビューした2015-16シーズンのSPです

ネイティブ・アメリカンの歌唱をモチーフに、電子系サウンドを融合させたワールド・フュージョンとでもいうべき曲。「グレート・スピリット」に繋がった感がある、かなり個性的な音楽です。

このプロについては「Ice Braveでやるだろう」という明確な根拠がありません。最大の理由は、「Ice Brave」のコンセプトに凄く合う気が私はするーということ。

あとは「シニアデビューという節目のシーズンから1つプロを選ぶとなるとコレかな」というのもあります。フリーは緑トゥーランだし、エキシビションはジュニア時代の競技プロでしたからね。まぁ私の願望も若干入っていますw 

下記の2015GPF男子SP動画は、昌磨さんの演技開始時から再生されるように設定してます。他の演技の方が好きなのですが、公式動画はあいにくこれしか見つかりませんでした。

2015GPFは「緑トゥーラン」で私が彼にどハマりすることになった想い出の試合です

タンゲーラ

ジュニア時代の2012-13シーズンSPなので、試合演技を見た方は少ないかもしれません。

ですが、2013全日本選手権後のMOIでエキシとして披露したのを覚えているファンは多いかも?

黄色いトップスに身を包み、髪をオールバックにして演じました。「あのちっちゃかった昌磨くんがこんな大人なプロを!」とビックリした記憶があります。

このプロを「可能性高」に分類したのは、練習動画にグループでタンゴ風の振付をしている様子があったから。「ロコ」の振付である可能性も捨てきれませんが、狂おしさが激しい「ロコ」なら男女ふたり設定にしそうかなと。となれば「タンゲーラ」?というのが私の推測です。

2013年MOIが一番おすすめなのですが公式動画は無いので、2012年ジュニアグランプリシリーズでの演技映像をば。

「タンゲーラ」はフィギュアスケート競技でよく使われる映画『ムーラン・ルージュ』版「ロクサーヌ」の原曲なので、馴染みのあるメロディーかと思います。

グラビティ

世界選手権2連覇を果たした2022-23シーズンのSPです。

このシーズンのフリー「G線上のアリア/メア・トルメンタ・プロぺラーテ」は今回の演目には含まれなさそうなので、逆にこちらはありそうかな?ーということで「可能性高」に入れました。

昌磨さんが「ステファン・ランビエールさんに滑らせてみたいプログラムがいくつもある」と言ってましたが、「Gravity」もその一つでは?という推測もあります。

大人な脱力感が好きなプロ 他のスケーター版を見てみたい

また、事前公開情報に「ジャズをやる」って言ってたってのもあります。私がこれまで上げてきたリスト内に「ジャズ」と呼べるものが一つもないんですよね…。

ジョン・メイヤーによるこの曲は「ジャズ」ではなく「ブルース」という感じなのですが、ギリでジャズに分類できなくはない。(チャットGPTは「広義のジャズ」と分類)となると「彼のジャズ系過去プロの中で一番有名」なのはコレなんですよね。

「ジャズ系プロ」が何か?が一番謎で、セットリストを絞り切れない原因になっています。

タイム・アフター・タイム

複数のエキシビションナンバーを披露していた2018-19シーズンのエキシプロの一つです。

振り付けはディヴィッド・ウイルソンさん。伸びやかなスケーティングが堪能できるので大好きでなプロです。でも国内での披露回数が少なく一般にはあまり知られていないので、「Ice Brave」ではやらないだろうと諦めていました。

それを「可能性高」に入れたのは、これが「ジャズ」プロだから。ジュニア以降の彼のプログラムで明確に「ジャズ」と呼べるのは、このハリー・コニック・ジュニアによる「Time After Time」ぐらいだと思うんですよね。

演技動画については、韓国で開催されたアイスショー「All That Skate」で複数回滑っていますので検索してみてください。

ブレスト・スピリッツ

昌磨さんがジュニアでトリプルアクセルの習得に苦戦していた時代、2013-14シーズンのSPです。

もしこのシーズンのプロを滑るならフリーの「Steps」だろうと予想してました。しかし「Ice Brave」の練習動画の中にこのプロの振付っぽく見えるところがありまして。「ひょっとしてこっち?」と思い入れてみた次第。たまたま似た振りだったかもしれませんけどね…。

一番おすすめの2013年全日本は公式動画がないため、ジュニアグランプリシリーズの演技をば

ソチ五輪代表最終選考試合だった2013年全日本選手権では、羽生結弦、町田樹、小塚崇彦、高橋大輔、織田信成という豪華メンバーに続いて、4回転どころかトリプルアクセルもまだ跳べなかった高校1年生がこのプロで6位に入り、フリーは最終グループで滑りました。

宇野昌磨選手の歴史を振り返る時のキーポイント的なプログラムではあります。

披露する「可能性あり」編は<後編>にて!

ここまで来て「え、なんであのプロが入ってないの?」と思った方がいるかもしれません。

そうなんです。上記に入っていない有名なプロがいくつもあるんですよ!

私が挙げたリストに入ってないから「Ice Brave」ではやらないと決まったわけでは当然ありません。これは「私の勝手な予想」なので「可能性高」ではなく、「可能性あり」に分類したプロが披露される可能性も充分あります。

「可能性あり」に分類した過去プロリスト&ショーで使われる衣装や曲順構成についての予想などについては、「後編」にて取り上げます!

おまけ

2019年以降の宇野昌磨選手の演技を見たい場合はこちらでどうぞ!ステファン・ランビエールコーチと出水トレーナーのインタビューもいいです。

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宇野昌磨新アイスショーIceBraveの宣伝素材(宇野昌磨さんがリンクの上でしゃがんで挑戦的な視線を送っている)

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