グランプリファイナルが終了し、いよいよ2024年全日本フィギュアスケート選手権大会が迫ってきました。
今年の開催はまたも大阪東和薬品RACTABドーム(ラクタブドーム/旧なみはやドーム)。全日本選手権やNHK杯の会場に度々なっているので、フィギュアスケートファンには「お馴染み」の会場です。
とはいえ今回行くのが初めてという方もいらっしゃるでしょうし、乗り換えに使う方が多い京橋駅の地下通路が工事のため現在一部閉鎖中で迂回(うかい)が必要ーという「今年ならでは」の情報もあります。
ということで、12月20日からの第93回フィギュアスケート全日本選手権を前に、RACTABドームでフィギュアスケート観戦するときの注意事項をまとめてみました。
知りたい目次の項目をクリックすれば、不要な記述を飛ばしてお進み頂けます。
※12/19 コインロッカー情報修正追記しました
大会のスケジュール
発表されているスケジュールは下記の通り。
第93回全日本フィギュアスケート選手権大会タイムスケジュール
※イベント全体のタイムスケジュールです 公式練習や休憩の時間等がわかります
第93回全日本フィギュアスケート選手権リザルト
※選手一人ひとりの細かい滑走時間がわかるタイムスケジュールはこちらに掲載されます
滑走順詳細のタイムスケジュールは、12/19(木)18:30からの滑走順抽選会(例年youtubeでナマ配信されます)で決まってから、上記の「リザルト」ページにリンクが張られます。長丁場でのトイレに行くタイミングを熟考するには必須の資料です。
会場への交通アクセス
大阪メトロ長堀鶴見緑地線・門真南駅からすぐ
RACTABドームドーム最寄りの公共交通機関は、大阪メトロ長堀鶴見緑地線。
終点の「門真南(かどま・みなみ)」駅から徒歩5分。2番出口を出てすぐです。
2番出口出てすぐ前方に見える連絡橋の階段を上がり、そのまま進めば2階正面入口です。超簡単!
※通常はアリーナ席もスタンド席も同じ2階入口です
ちなみに「門真南駅」の次に近い駅は、JR鴻池新田(こうのいけしんでん)駅で、徒歩32分。健脚なら歩けないことはないですが、そこそこ距離があります。
次に近いのは、京阪電気鉄道と大阪モノレールが乗り入れている「門真市」駅。こちらはタクシーで通常10分の距離です。通常の交通状況ならタクシー料金は約1200円台ぐらい。混雑時や夜間は更に高くなります。
※門真市内はタクシーが少なめですので、タクシーアプリなどを利用し事前に配車予約した方がよいです。
土日に地下鉄(大阪メトロ)や市営バスで往復620円以上、平日に820円以上使う場合は、1日乗車券「エンジョイエコカード」がおすすめです。
大阪市内の約30か所の観光施設等での提示割引特典もついてきます。時間に余裕がある日は割引目当てで買うのもアリかと
伊丹空港(大阪空港)や主要駅からのアクセス
新大阪駅からは50分前後、伊丹空港(大阪空港)からは1時間半前後。
JR大阪駅(梅田駅)からは40分程度です。
伊丹空港からは、一部タクシーを使えば50分程度で移動可能です。
※当日の交通事情等により長くかかる場合があります
遠征の方向けの、主要駅からのおすすめ公共機関ルートは下記の通り
RACTABドームへの主要な交通アクセス
JR新大阪駅(新幹線)から
1. 大阪メトロ御堂筋線新大阪駅 ⇒ 心斎橋駅 ⇒ 大阪メトロ長堀鶴見緑地線へ乗り換え ⇒ 門真南駅
2. JR大阪駅 ⇒ JR環状線京橋駅 ⇒ 大阪メトロ長堀鶴見緑地線へ乗り換え ⇒ 門真南駅
伊丹空港(大阪空港)から
1. 空港バス⇒JR大阪駅(梅田駅)へ あとは下記の【JR大阪駅(梅田駅)から】を利用
2. 大阪モノノレール 大阪空港駅 ⇒ 千里中央駅⇒ 北大阪急行線へ乗り換え⇒心斎橋駅⇒大阪メトロ長堀鶴見緑地線へ乗り換え⇒門真南駅
3. 大阪モノノレール 大阪空港駅 ⇒ 門真市駅 ⇒ タクシーで約10分
※通常の交通状況ならタクシーで1200円少々 事前予約がおすすめ
JR大阪駅(梅田駅)から
1. JR大阪駅 ⇒ JR環状線京橋駅 ⇒ 大阪メトロ長堀鶴見緑地線へ乗り換え ⇒ 門真南駅
2. 大阪メトロ御堂筋線梅田駅 ⇒ 心斎橋駅 ⇒ 大阪メトロ長堀鶴見緑地線へ乗り換え ⇒ 門真南駅
※他ルートも複数あるため、時間帯により交通案内アプリでは別ルートを指示される場合があります
帰りは電車に乗れるまでかなり時間がかかるので要注意!
最寄り駅はすぐだし、20~21時台でも電車が1時間あたり8~9本走っているので油断しがちなのですが…この会場から帰路の電車に乗るまでは、時間にかなりの余裕を見ておく必要があります。
というのもイベント終了後は駅構内への入場規制が行われるためです。最寄り駅がここしかないので、会場への入退場客が集中する時間帯は規制をしないと危険です。
RACTABドーム内でも規制退場指示を出して混雑緩和を図っていますが、駅側でも入場規制を行います。会場を出てから電車に乗れるまで15~40分ぐらいかかることは珍しくありません。
そのため、夜遅くまで競技が行われる全日本では順位確定を待たずに退出する人が割と目立ちます。「帰りの電車の時間がマジヤバイ!」と言う方は、早めの退出が必須です。今年は土日の終了予定時刻が20時ごろと、例年より少し早いのでそこまで急いで退場せずに済む方が増えるかもしれませんが。
入場規制を避けて移動するには、地下鉄2番出口前のバス停から京橋駅や大阪(梅田)駅行きのバスに乗る手もあります。
どちらが早いかは微妙ですが…
京橋駅での乗換に便利だった地下通路は現在閉鎖中(2025年4月まで)
京橋駅でJRや京阪電鉄から大阪メトロに乗り換える方は、今年(2024年12月)は要注意です。
乗り換え時に便利だった商業施設「コムズガーデン」の地下通路は現在リニューアル工事のため閉鎖されています。大阪メトロ京橋駅までは、わかりやすい案内標識などがない地上を歩く必要があります。
大した距離ではありませんが、慣れぬ街で迷うことも考えて交通案内アプリが指示する乗り換え時間よりプラス何分かは余裕を見ておくと安心かと思います。
なお、コムズガーデン自体が営業していませんので、「コムズガーデンのあの店で食料を買って行こう」「あの店でご飯を食べよう」と思っても開いていません。
すぐ近くの「京阪モール」などの商業施設は営業していますので、周辺店舗を利用されるとよいかと思います。
会場は寒い?暖かい?服装で気をつけること
服装の基本方針
冬場のRACTABドームは、寒い時はとんでもなく冷えますが、コートが要らないぐらい暖かい時もあります。
下記の方針での装備をおすすめします。
- 「全身重ね着を基本」とし、着脱しやすい衣服で現地で追加可能な耐寒グッズを持参
(大阪の地下鉄内は暖かめなので、調節できないと道中汗だくになります) - 「当日夜、外で長時間過ごしても大丈夫」なレベルの装備を意識する
- 和式トイレを利用できる場合、邪魔になりそうな超ロングコートやワイドパンツ類は避ける
(和式トイレが多い会場のため、和式トイレを使えるとトイレ順番待ちが短くすみます)
というのも、RACTABドームは、外気の影響を受けやすい会場だからです。
2022年12月全日本の体験談
競技2日目&3日目、この時期の大阪には珍しいレベルの寒波が襲来。
最も冷え込んだ2日目、アリーナS前方にいた私。上半身はカシミヤニット&カーディガンとダウンコート、極厚タイツにニット製クロップドパンツ&ショートブーツでした。ひざ掛けを使っていても夕方になると足元が冷えてきて、持ってきた長靴下を重ね履き。
18時以降は更に冷え込み、小型の貼るカイロをふくらはぎと両足先に貼って何とかしのぎました。
ですが2023年のNHK杯(11月下旬)では綿ニットセーター&ハイソックス&綿デニムでも十分な暖かさで、観戦中はコートも脱いでいました。
同じ会場でも外気温によって体感温度は激しく違います。
私が過去イチ寒いと感じた会場は、2022全日本のRACTABドームアリーナ。
同年11月のNHK杯会場だった北海道真駒内のリンクより寒かったーと言う人までいましたよ!
席ごとの体感温度の違い
また、席の位置によってもかなり差があります。アリーナSS&アリーナSなど、リンクに近い席は足元から結構冷えが来ますが、スタンド席上方は暖かく感じる場合が多いです。
ちなみに、同じスタンド席でもブロックや席位置によってかなりの温度差があります。
入口に近いAブロックやEブロックは寒風が結構入ってきます。手厚い装備をおすすめします。
また、奥の方のスタンド席でも空調の風の吹き出し口か何かにあたる席だと上から風が吹いてきて寒い席もあるらしいです。
会場の近くに「ファッションセンターしまむら門真南店」があるので、どうしても…となればそこで衣料品の調達は可能です。
寒いと観戦に集中できませんので、足元や首元などの防寒具とカイロは持参したほうが安心だと思います。
初めてフィギュアスケート観戦される方はこちらも参考にどうぞ。
会場には何を持って行けばいい?
フィギュアスケート観戦に慣れていない方は、こちらの記事を参考にしてください。
「RACTABドームでの全日本選手権ならでは」の注意事項は次のとおりです。
椅子について
アリーナSS席&S席はパイプ椅子です。全日本は長時間の観戦になるのでお尻が痛くなりますし冷えます。薄手の座布団や、余分なひざ掛けなどを敷いて観戦した方がベターです。
スタンド席は一応布張りですが、クッションがへたってきているので固めです。気になりそうな方はスタンド席でも座布団になるものを持参した方が過ごしやすいと思います。
跳ね上がり式の椅子なので、よくスタオベする方は、敷物を固定できるバンドや養生テープなどがあると、いちいち拾わずに済んで便利だと思います。
選手へのプレゼントについて
今回はプレゼントボックスが設けられます。選手へのプレゼントなど持参した方は受付近くに備えられた所定のボックスに預けましょう。
飲食物や大きすぎるプレゼントはNGです。
応援バナーについて
著名な出場選手の応援バナーは会場内の売店でも販売している場合が多いです。
ただし在庫が十分でない場合もあり、早々に売り切れることも多いです。事前に通信販売で入手しておくか、現地に着いてできるだけ早めに購入するのがおすすめです。
会場&周辺にコインロッカーほぼ無し 大きな荷物は途中で預ける必要あり
キャリーバッグやスーツケースなど、座席下に収納できないようなサイズの荷物の会場内への持ち込みは禁じられています。しかしRACTABドーム周辺にはコインロッカーがほとんどありません。会場の椅子下の収納スペースも大きくはありません。
※門真南駅に少しだけあることが投稿後に判明しましたので12/19に記述を修正しましたが、小さいサイズのみで数も少ないので当てにしない方がよさそうです
会場での荷物預かりもしていませんので、大きな荷物はホテルや道中の主要駅のロッカー等に預ける必要があります。
最近は外国人観光客が多く、コインロッカーも混みがち。ホテルに預けられない場合はコインロッカーなびなどで事前検索して預けることをおすすめします。
会場内での飲食は?どこで買うといい?
休憩時は座席での飲食可
各プレイガイドのチケット販売ページに掲載されている注意事項によると、「席での飲食は休憩中に限り可能」です。
私は簡単につまめる軽食のほか、暖かいスープか飲み物を保温水筒やスープジャーに入れて持参するつもりです。
会場内外での飲食品販売について
会場内
ここ数年、会場内での食糧販売は行われていません。過去に軽食を販売していたことはあるので、今年は久々に販売がある可能性もありますが、行列ができるのは必至です。
会場入口付近に飲料の自動販売機はあります。しかし、暖かい飲料は早々に売り切れます。
暖かい飲み物が欲しい方は、保温水筒などで持参されると外に買い出しに行かずにすみます。会場が寒いと夕方にはだいぶ冷めてしまうので、カイロなどで保温されるとよいかと思います。
会場外
現在RACTABドーム周辺にある飲食店はごく少なく、小規模で営業時間がかなり限られています。事前予約でもしておかない限り、観客が製氷時間中にちょっと食べに行ってすぐに帰ってこれるようなレストラン&カフェは無いものと考えた方がよいかと思います。
2023年のNHK杯では、会場前の正面階段下にキッチンカーが複数台来て、佐世保バーガー・からあげ・焼きそば・ロングポテトなどの暖かい食事メニューが提供されていました。
しかし今回来るかどうかは、現時点ではまだわかりません。初日早めに会場入りされた方の情報を参考にする必要があります。
ちなみに2022年全日本開催時はキッチンカー無しでした。(2022年はまだ近くの三井アウトレットパークが営業していたし、何より新型コロナが5類感染症移行前だったことが大きいかと思います)
門真南駅2番出口出てすぐの場所にコンビニエンスストアがありますので、そこで軽食や飲料の調達は可能です。
ただ時間帯によってはかなり混みますし、おにぎりやサンドイッチ、缶飲料などが底をつきかけていることもあります。
最低限の飲食品は持参しておくと安心です。
遠征客にお勧めの「大阪らしい軽食」7選
「大阪ならではのものが食べたい」という遠征客の方によさそうな「定番の軽食」をピックアップしてみました。
移動中にある商業施設で購入しやすいものを選んでいます。(そのため、他地域に出店しているような店も含まれてます)
大阪のテイクアウトグルメって、たこ焼きとかいか焼きとか串カツとか、冷めたらイマイチの物が大半なんですよね。「りくろーおじさんのチーズケーキ」は冷めてもいけるけど、切り分けるの大変だしw
下記は「冷えた状態でも大丈夫」な食品です。
「らぽっぽ」 の お芋スイーツ
新大阪、大阪(梅田)、京橋、心斎橋で購入可
「551蓬莱」 の ちまきや甘酢団子
新大阪、大阪(梅田)、京橋、心斎橋で購入可
※名物の豚まん&焼売は匂いがかなりきついので、会場で食べるのは避けましょう
「御座候」 の 回転焼
新大阪、大阪(梅田)、京橋で購入可
※大判焼き、今川焼と同様のものです
「御菓子司 絹笠 とん蝶」 の おこわ
新大阪、大阪(梅田)、京橋で購入可
「喜八洲総本舗」 のみたらし団子や酒饅頭
新大阪・大阪(梅田)で購入可
「新世界 グリル梵」 の カツサンド
カツサンドの有名店は他にもありますが、ここは新大阪の駅マルシェで購入可
「水了軒」の八角弁当
新大阪のキオスク等で購入可な老舗料亭の冷めてもおいしい弁当 他弁当も評判良し
※販売店舗や商品の詳細はリンク先の各ホームページでご確認ください
様々な店舗で販売している大阪寿司(箱寿司)なども名物ですが、みそ汁やお吸い物など暖かいものも揃えておかないと、冬場の観戦の合間にはちょっと冷たすぎるかも。
ご当地名物にこだわりがなければ、テイクアウト可能な美味しい店はたくさんあるので選択肢には事欠きません。
ただし繰り返しになりますが、匂いのきつい食品類は避けましょう。トイレに行ったりしているとゆっくり食べている時間はあまりないので、ささっと片手で食べられるものを含めて備えておくと安心です。
RACTABドームのトイレ事情
全日本フィギュアスケート選手権の競技日、特に土日はかなりの人出。製氷時間中のトイレは混雑が予想されます。
前述のとおり、RACTABドームは和式トイレが多いです。洋式トイレしか使えない方の多くが自主的に「和式トイレは空いてますよ」と声をかけてくださるので、「和式トイレOK」だと比較的早く順番が回ってきやすいです。
ただ古い施設のため、トイレ利用が集中すると「トイレの水が全館で流れなくなり一時使用中止」に至ることが稀にあります。直近では2023年のNHK杯で発生、幸い小一時間程度で復旧しました。
待てない場合は直ちに最寄りの門真南駅トイレまでダッシュしましょう!
2023年11月NHK杯での体験談
女子⇒ペア間の休憩時間に「ただ今全館のトイレが使用できません」という場内アナウンスが流れた時は本当に驚きました。
幸い私は困らずにすんだのですが、隣の方はトラブル発生の噂を聞いて直ちに駅に走り、ペアの演技開始前ギリギリに何とか戻ってこられました。(駅員さんは男性トイレまで開放して対応してくださっていたようです)
ペアの6分間練習中、「トイレが復旧しました」とのアナウンスが場内に流れた時は場内大喝采でした(苦笑)。
トイレ使えなくなったら観客はともかく滅茶苦茶困る選手もいると思うので(緊張でおなかゆるくなる人とか絶対いると思う)、今年はそんな事件が起きないことを心から祈ります。
RACTABドームでの全日本選手権、一緒に楽しく見守りましょう!