私の宇野昌磨さん史<2>2011-2012 「注目の大型新人全日本選手権デビュー」で試合演技初視聴/世界ジュニア初出場&ユース五輪

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先日投稿した「私の宇野昌磨さん史<1>」では、ノービス&ジュニア時代はジュニア最終年をのぞいて「2005~2011」と「2011~14」の二つに分ける予定と書いていました。

しかし2011-12シーズンだけで結構な字数を費やしてしまったので、前言撤回します(苦笑)。

当時書いてた鑑賞記を読み返したら、当時のフジテレビ地上波放送がいかに酷かったかを思い出しまして。そこも合わせて振り返ってたら思いのほか長くなってしまいました。ということで、1シーズンごと振り返ることにします。

なにより2011-12シーズンは、世界ジュニア初出場&ユース五輪にも出ている節目の年。私が当時観た全日本選手権の話のみでスルーするのもあんまりだな…とも思いまして。

ということで、今日は昌磨さんの2011年7月ー2012年3月までを振り返ります。一緒に思い返してみたい方はおつきあいください

目次

2011全日本選手権 注目の有望新人ついに全日本デビュー!

14歳の全日本デビュー、テレビ放送では華々しい扱い

宇野昌磨さんは2011年からジュニアグランプリシリーズに出場し、バルティック杯4位&タリン杯で3位とジュニア初年度から国際大会で好成績を残しています。

しかしジュニアの試合は全く視聴していなかった私が「試合のしょうま君」を初めて見たのは、2011年の全日本フィギュアスケート選手権でした。(全日本ジュニア5位で全日本選手権への出場推薦を獲得)

当時の昌磨さんは中学2年生・14歳になったばかり。ひときわ小柄だったのでシニアの大会に子どもが混じっているように見えました。当時はリンクの壁近くにいると壁から顔だけがのぞく程度でしたしね。

ノービス4連覇した注目選手だったため、初出場にもかかわらずテレビで放送されました。SPリンクイン時には「幼いころから注目されてきた才能が、ついに全日本デビューの時を迎えます!宇野昌磨・14歳。今回のサプライズとなるか?」と派手派手しい紹介コメントで実況されています。

こちらが2011年全日本選手権のリザルトです。

この時のSPの構成は3ループ、3フリップー2トゥループ、2アクセル。上位のスケーターに比べるとだいぶ落ちるジャンプ構成ですが、スピンステップでトップクラス並みのレベルを獲得したこともあって7位に入ります。

ソチ五輪代表選考年の全日本で最終グループ入り果たしたのはめちゃくちゃ鮮明に覚えてるんですが…

シニア全日本デビュー年で既に「あと一歩で最終グループ入り」のとこまで来てたんですね

当時の写真サイト(下記にリンクあり。サイト構成にすっごく時代を感じますw)にも昌磨さんの写真が掲載されているぐらいですから、「長年期待されていた有望新人」のデビューは華々しい取り上げられ方でした。

SP「タッカー」&フリー「ツィガーヌ」で見せた「演技の幅」

SPの曲は映画音楽の「タッカー」。私も好きだったジョー・ジャクソン作のオールディーズジャズ風。今では若手男子の定番曲のイメージがあります。

全日本の公式動画はないので、ジュニアグランプリシリーズ2試合目、総合3位に入った「タリン杯」のタッカー演技動画を参考までに。

2011年JGPS タリン杯SP「タッカー」 歓声が大きい!

ステップ前のぴょーん!ってポーズでは子どもらしいキュートさに溢れていますが、その後のステップのレベルは子ども離れしていますw

このような明るいジャズ系プロは、シニア移行してからの昌磨さんが競技プロでは絶対にやってくれそうもない曲調ですよね。

でも、かつて「Friends on Ice」でチャーリー・ホワイトさん&高橋大輔さんと共にやったコラボではガーシュウィンの「ラプソディーインブルー」の軽妙洒脱な曲調がめちゃくちゃはまってました

ジャンプ一つもないのに魅せまくる! 何度このプロの録画を見返したことか

「Shomaの演技の幅、広過ぎだろw」って世界のスケオタを更に驚かせたかったので、引退までに一度は明るくポップな曲でSPやってみてほしかったですね…

「愁い」がめちゃくちゃ似合うスケーターなのは百も承知ですが

フリーの「ツィガーヌ」は…わけわからんかったですね(苦笑)。

冒頭の滑り出し、腰を落とし前傾姿勢で片足で滑りつつ両腕を広げるポーズを決めた時点で「あどけなさ」が一瞬で消滅してしまうのがいつ見ても凄いなと思います。荘厳で華麗なラヴェルの世界観に一挙に誘い込む。

2011年JGPS タリン杯のフリー「ツィガーヌ」 ジュニア構成なので全日本演技より30秒短いです

選曲は美穂子先生かと思いますが、よくこんな渋い難曲を13歳前後の子に与えようと思ったなと感心します。まぁ外見こそ可愛らしい子どもだけれど、演技にはいい意味で「子どもらしさ」が無かったし、「昌磨ならこれが表現できる」と思ったから与えたんでしょうけど。

「タッカー」やエキシビションでキュートな振り付けやってる時やキス&クライにいる時には子どもらしさが出るだけに、本当、表現の幅がとんでもなかった

「何この子、中身だけ25歳なの?ベテランスケーターの幽体にでも体を乗っ取られた”滑るコナン君”状態なの?」
…ってマジで思った記憶w

(この大会だったかどうかはイマイチ記憶が定かではないけれど)

初の全日本 結果は総合9位


2011年全日本、フリーの滑り出しの実況アナウンスは「山田満知子コーチの秘蔵っ子、初の全日本です。14歳、その宇野昌磨がこの大きなリンクをどれだけ小さく見せてくれるでしょうか」と紹介。

落ち着いた様子で次々と要素を決めて行き、「デビュー全日本でいきなりノーミス?」とドキドキしてたら最後のサルコウで尻もち。会場が「ああ」と残念がる空気が伝わってきます。でも高速スピンで締めた演技終了後は大喝采でスタオベ多数!初出場全日本、フリーは10位で総合9位。

あの難曲で、あの小柄な体でシニア構成4分半を魅せ続けたパワーはとんでもない」と感心した記憶があります。

物凄く強く印象に残ったのですが、確かに噂通りルッツはエッジエラーだったし、「大成しないよ」といういうスケオタたちの予想を信じていたので、思い入れを深めないように努めていました

2011年の全日本映像は宇野昌磨さん演技集「未完~Believe」には「ツィガーヌ」は入っていますが、「タッカー」は収録されていません。フジテレビさんには「あの時、キミは…」の全日本バージョンの制作&放送を強くお願いしたいところです。

おまけ

バルティック杯のフリー公式映像も載せておきます。こちらの方が映像が明るくて衣装のキラキラ感がよくわかるのと、後半ジャンプで転倒した時の笑顔がかわいすぎるので(笑)。(全日本のは転び方自体がかわいいですけどねw)

10歳位に見える子がこんだけ滑り倒したらビビりますよねw 転倒直後のみ子どもっぽい可愛さが炸裂!ギャップ凄い

2011全日本選手権の鑑賞記を振り返る

当時の記憶を呼び起こすため、書き残していた観戦記に昌磨さんについての記述が無いかと見返してみたんですが…いや~懐かしい。昔のフジの全日本中継がいかにクソだったか、久々に思い出しました

いや~予想に反して今夜の全日本フィギュアスケート選手権男子シングルSPはいい放送でした!去年、前半1時間を芸人によるアホなスケートクイズで費やし、数えるほどしか演技を紹介せず、しかも天井カメラ使いまくって酔う人続出させ猛抗議にあった反省が生きたのでしょうか。うーん、単純に今日は試合から1時間遅れぐらいの時差再生だったからあれこれ不要なものを入れる余裕がなかったのか?

(編集が相当押したのか、羽生君の採点後のシーンが一部ダブっているという致命的な編集ミスが残ったまま放送されてました)

2011年12月23日の鑑賞記(友人限定公開)より抜粋

あったあった!
貴重な放送時間をスケートクイズ企画で1時間費やされた年!
当時怒りまくって苦情メール送ったことも記憶から完全に消えてましたわw

そうなんですよね、この頃はディレイ放送ばっかりでした。
(2010トリノワールド早朝生放送してくれたのは感謝してます)

前年放送が酷かったため、たとえディレイ放送であっても中堅選手も多数流す「まともな放送」だったことに大喜びした当時の私。

そのため男子SP鑑賞記では、佐々木彰生選手の忍者プロが地上波放送で流れた驚き&喜びと、高橋大輔選手が前十字靭帯断裂後初めてSPで4-3を決めたことに興奮しまくっていて、昌磨くんデビューに関する記述はゼロでした(苦笑)。

フリーは女子&男子まとめての放送でした。この日は女子偏重の構成&女子シングルの演出に不満を爆発させていて、こちらも肝心の演技の感想が少なめ(苦笑)。

この年の全日本は浅田真央さんがお母様が亡くなられて間もないのに出場せざるを得なくなったこともあり、どんな演出されるのか心配していたんですが…あまりに予想外の方向の演出を見せられて怒り倒しておりました。

毎年毎年全日本選手権女子シングルは塩原アナのロリコン目線全開コメントが気持ち悪いのですが、今年は何を思ったか、ジュニア選手たちをAKBの曲に合わせて「誰がセンターをとるか!」みたいな作りの紹介VTRが作られててうんざり。当然耐えられなかったので倍速で飛ばして見たけれど、スポーツ選手をAKBのようなアイドル扱い…制服映像わざわざ撮るって明らかに狙ってるやろ。

フィギュアスケートファンのほとんどは中高年女性やっちゅうのに何でそんなロリコン志向まっしぐらなインサートVTRを作るのか。一体どこにニーズがあるねん!

男子シングルでのインサートVTRは競技に詳しくない人に著名選手の紹介をするって感じのシンプルな作りで割といい感じだったのに、女子シングルの担当はワイドショーか芸能番組担当でフィギュアスケートというスポーツ&スポーツ選手に対する敬意のかけらもない印象。

2011年12月25日の鑑賞記(友人限定公開)より抜粋

「敬意」を欠くスタッフがいるのは今も昔も一緒か
…と読み返しててちょっとせつなくなりました。

近年のフジテレビのフィギュアスケート中継には多少の不満こそあれ、この時代のことを思うと天と地の差ですね。スケオタが数々の不満&要望を伝えてきたことで今があるのかもなと思いましたわ。

おかげで男子フリーの感想は少なめ。昌磨くんが出てきたのも一行だけでした(苦笑)。

女子にやったら時間割くもんだから、男子フリーの演技は8名のみ。(佐々木彰生選手は自爆しちゃったので地上波無理でしたが、牛がモーモー鳴きまくる曲の中、カウボーイで投げ縄しまくる演技だったので見たかったわ…モ~~♪に合わせてジャンプするのよ~4回こけたらもうしゃあないけど)なんとフリー5位の村上大介選手の演技を流さないという暴挙。そりゃ14歳のしょーま君は可愛いし将来有望だから彼をカットしなかったのは英断だけどさ~最終順位上位6名に入った人の演技ぐらい放送しようよ…。

2011年12月25日の鑑賞記(友人限定公開)より抜粋

フリー10位&総合9位だったジュニア1年目選手が放送する僅か8人」の中に入っていたのは、当時どれほどスケオタ&メディアの中で「しょうま君」が注目の存在だったかを物語っていると思います。

2011年前半の世界ジュニア&ユース五輪 ※後年に動画視聴

世界ジュニアは動画があるけれどユース五輪が…

2011年1月に昌磨さんはインスブルックのユース五輪に出場し個人銀メダル&団体金メダル、2~3月にかけてはベラルーシのミンスク開催の世界ジュニアフィギュアスケート選手権に初出場し10位と華々しい活躍をしています。

どちらの演技も私はシニアデビュー後、応援熱が高まってきてから初めて当時の演技動画を視聴しました。

世界ジュニアの演技は先日のCS放送「あの時、キミは…」でも録画できました。でもユース五輪のフルの演技映像がどうも公式では残っていないようなんですよね。

ユース五輪はインスブルックが初回開催。今年の韓国・江原道のユース五輪ほど多く報道されていなかったように思います。

当時はユース五輪の競技配信もなかったようで「試合終了後のリザルト見たスケオタ同志で感想戦」しかできなかったようだし、現地に行っていない限りフルの演技は見られなかったんじゃないかと。

今見つけられる当時の関連記事や写真はざっとこれぐらいでした。(団体戦のTeam Japan報告記事は写真ないのでのぞきました)

ただ、日本のどこかの局でユース五輪映像企画は出していたようです。

フォーラムのような場所で「緊張をほぐす方法」を質問されたステファン・ランビエールさんが「歌を歌うといいよ!」と言ってマイク片手にバックストリートボーイズの「I want it that way」を熱唱するシーンを観たことがありますw

昌磨さんは選手席で終始冷静におとなしく話を聞いてましたw


フリーは観客撮影?らしき動画が出回っていますが、SPの映像は全然観たことが無く。関係者とか観客探したら誰か演技映像撮ってた人いると思うんだけどなぁ…探してほしい。Olympic Channelにリサーチ費用寄付したいぐらい。

ユース五輪の昌磨さん演技を24歳の昌磨さんが振り返る動画等、ユース五輪の話題についてはこちらの投稿の後半に出てきますのでよろしければ。

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