モントリオールで開催された2024世界フィギュアスケート選手権、競技3日目の夜にはついに世界女王が決定します。
坂本花織選手の三連覇がかかった試合。今季の状況からいって三連覇の可能性はかなり高いと思われたもののSPで坂本選手に細かなミスが続いたため、まさかの4位スタート。実力のある坂本選手にとってはさほど大きなビハインドではないですが、これで勝負としては少し面白くなったなーという状況でした。
しかし、時差ぼけの私は女子シングルフリー前半はまたもや睡魔との闘いとなりました(苦笑)。
アイスダンスRD終了後、製氷で時間が小一時間空くので一旦ホテル帰ったんですよ。会場前のスーパーで買ってあった食品をホテル室内の電子レンジで温めて食べて再び会場へ。第1グループの滑走が始まりましたが、アイスダンスRD中全く眠くならなかった反動&食後の眠気が猛烈に襲ってきました。
前半グループに登場したメダル候補選手
幸か不幸か、SPで手痛いミスのあったグバノワ選手が第1グループ、千葉百音選手が第2グループの滑走だったこともあって、女子シングルSPの時に比べれば眠気との闘いには勝利しやすかったです(笑)。
アナスタシヤ・グバノワ選手
ジョージアのアナスタシヤ・グバノワ選手のフリーは、第1グループに一人レベルの違う人が混じってしまった感が凄かったです。ルッツからのコンビネーションが乱れたりステップのレベル取りこぼしなどはありましたがプロをまとめきり、SPの雪辱を果たしました。
実はグバノワ選手、第2グループ演技終了後の製氷時間帯に会場ロビーをひとりで普通にうろうろしていて超ビックリ!つい先ほどリンクの上で美しい演技を見せていた選手本人がすぐそこに立ってる!って衝撃は凄かった(笑)。笑顔でファンにサインしたり写真を一緒に撮ったりしていましたよ。私はそこまで熱烈ファンではない&話しかける勇気がないチキンなので遠巻きに写真を撮るファンたちの中に混じるぐらいしかできませんでしたが(苦笑)。
千葉百音選手
千葉百音選手は四大陸選手権で優勝し、PCSも上がるだろうと見込まれたのでSP前は「表彰台の可能性は十分ありうる、上位陣のミスがあればてっぺんだって不可能じゃないかも?」という期待を持っていました。練習では崩れそうな気配を全然感じられなかったですし。
しかしSPに引き続きフリーも少し固かったな?という印象。ただSPのルッツ抜けのような致命的なミスはなく、中盤のトリプルループで回転が足りずステップアウトしたのみ、「海の上のピアニスト」の美しい印象を保ってまとめきることができました。総合7位という成績は、高校生でワールド初出場&コロナの影響などで国際大会経験が少ないことを考えると大健闘ですよね!?
まだ演技の印象はあっさりしていますが、個性が出てくるのはきっとこれから、将来が楽しみな選手です。
マデリーン・スキーザス選手とカナダ応援団
メダル候補の一角ではなかったけど、会場中の期待を背負って前半グループに登場したのはカナダのマデリーン・スキーザス選手。本当に凄い声援でした。
残念ながら彼女の出番時は空席が多く(アイスダンスRD後にレストランで夕食を食べたりすると、この時間帯には戻ってきにくい)、比較的空いているスペースにキーガン・メッシングさん&ナム・グエンさんのコンビがやってきて例の巨大カナダ国旗をぶんぶん振り回して応援していたのが超絶楽しかったです。
カナダ選手が登場するときは、二人が会場の客席に余裕があるところにやってきて熱烈応援を繰り広げていました。演技の合間にはファンからのサイン&写真撮影のリクエストにも応えているのが見えました。残念ながら私のいる席の近辺にはカナダ応援団は一度も来ずじまいでしたが。
私のデジカメが現地で突然死していなければキーガンの顔がはっきり見える写真が撮れたのにな~。(私キーガン大好きなんですw)
カナダ応援団の熱い声援を受けたマデリーン選手は、サルコウが連続でダブルになるミスはあったけれど、声援は終始暖かく力強かったです。モントリオールワールドの顔としてあちこちに写真が出て、様々なプロモーションビデオに出演して…と地元のヒロインとして期待される役割を果たしつつ、試合も頑張らなきゃいけないという立場は大変だったと思います。最後まで暖かな声援が続く演技でホッとしましたね。
ちなみにキーガン&ナム君コンビは私が千葉百音選手の演技&採点発表に集中していた間にサクッと撤収して帰られました(笑)。
第3グループ 巻き返しを狙う実力者たち
第3グループはメダル候補だったのにSPでミスをしてしまった選手が多々混じっています。トリプルアクセル持ちが複数いるし、ここからフリー1位が出てもおかしくない面白さがあるグループでしたね。
キミー・レポンド選手
SPでジャンプ転倒があったため、第3グループ第1滑走と実力の割に早い登場になってしまったスイスのキミー・レポンド選手。私は重心が低い&柔軟な膝使いでスピードある滑りが好きなので、長すぎる手足をもてあましているように感じていたキミー・レポンド選手はさほど好みではありませんでした。
しかし、フリーで見た彼女は凄くスピードがありまして。それも後半になってもあまり衰えないんですよ。ジャンプが次々決まって行って、「彼女はノーミスで最後まで行くに違いない」と確信できたほどでした。(昨季ワールドのイ・ヘイン選手のフリーみたいな感じ)これまで映像で見てきた彼女はそんなにスピードがあるとは思えなかったのに、印象が大きく変わりました。
彼女は現地で見て「私のお気に入り度」急上昇した率2位の女子シングルスケーターですね。(1位はアンバー・グレン)これまで抱いていた印象との違いに圧倒されてしまってスタオベしそこねたのをちょっぴり後悔しています。
吉田陽菜選手
吉田陽菜選手のトリプルアクセル成功率は決して高いとは言えないですが、グランプリファイナルに続くこの大舞台のフリーでしっかり降りました!練習ではあまり決まっていなかったし「トリプルアクセル成功は厳しいだろう」と予想しててごめんなさい。
私好みの滑りの選手ではないのですが、鶴をモチーフにしたこのフリープログラムは彼女の個性をうまく生かしているなと思います。後半ルッツの転倒は惜しかったですが、大きなミスはこのひとつだけ。なのに点数が思ったより伸びなくて「?」と思いましたが、トリプルアクセルが「q」判定だったんですね。いや~厳しい。
SPフリー双方にミスはありつつも全体としてはまとめきり8位入賞を果たしたのは初出場にしては凄い!いくら坂本花織選手の表彰台が確実視されているとはいえ、他の二人が初出場の高校生とあってはいくら二人に実力があるとはいえ枠確保できるかどうか正直気がかりでした。しかしふたを開けてみれば、千葉&吉田選手の二人だけでも三枠確保できるだけの成績残せたって本当に凄いことですよね!
(坂本選手が万一何らかの事情で二人の成績を下回ることになっていた場合を仮定すると、二人の順位は6&7位に上がるため3枠確保の条件である13ポイントを満たします!)
ニーナ・ピンザローネ選手に起きたアクシデント
ベルギーの2番手としてルナ・ヘンドリックス選手を脅かすほどの成長を遂げてきたニーナ・ピンザローネ選手。「ワールドのジャッジが回転不足認定が緩めだったら彼女が表彰台に乗る可能性もあるかもね」と思っていました。
しかし彼女の前のカイザー選手の演技が終わっても、誰もリンクインしません。「アレ?」と思いました。カイザー選手の演技がリプレイされている間リンクは無人のまま。
「変だな…順番を勘違いしたのか何かトラブルがあったのか、どっちだろう?」
「次の選手がリンクに出てこない状態」をこれまで体験したことがなかったので、このような場合ウォーミングアップの時間が確保されるものなのか、それとも既定の時間通りすぐに滑り始めることを強要されるのか私の乏しい知識ではわかりません。
ピンザローネ選手がなかなか現れないため、カイザー選手の採点発表も待たされているように見えました。(実際のところはわかりません)
待つこと数分(ぐらいに感じました)、ようやくピンザローネ選手がリンクサイドに登場!かなり慌てた様子でリンクインして、ウォーミングアップを開始しました。「既定の時間にリンクインしなかったら採点上なにか不利益を受けたりするのかな?」と不安に思う中、彼女の演技がスタート。
しかし、やはり本来の実力が出せていない印象。回転不足を取られがちなスケーターですが、素人目にも「足りないな」というジャンプが続きます。「リンクインが遅れて焦ってしまったせいかな…実力あるのにもったいない」と感じました。
帰国後、彼女のリンクインが遅れた理由を知ってビックリ。6分間練習後大量の鼻血が出て大変だったんだと。週に3回も鼻血って何か原因が他にあったりするのでしょうか。
Nina Pinzarrone 🇧🇪 113.42 / 177.46
— Golden Skate (@goldenskate) March 23, 2024
Had a huge nose bleeding after the warm-up before her skate.
It also already happened 3 times before this week.
“I know this is not what I am capable of, I know I can do much better. The placement doesn’t matter for me anymore. I am a bit… pic.twitter.com/55eATbpHL3
現地では「なんでピンザローネ選手はリンクインが遅れたんだろう?順番勘違いしてたとかかな」とのんきに考えていた私。「鼻血が止まり切らず、フリーはやむなく鼻にティッシュか何か詰め物をして滑った」と知って本当に驚きましたよ。鼻呼吸がろくにできない状態でフリー4分間を滑っていたとは!。その条件であれだけの演技をしたとは、もうアッパレですよ!
聞くところによると配信映像では「鼻に詰め物してるのがわかりにくいように映している気配りが感じられた」とのこと。私は選手の表情が確認できるぐらいの席に座っていましたが、鼻に詰め物してたなんて全く気付かずでしたよ。ベルギー2枠は確保できているので、来年のワールドでは雪辱を果たしてほしいですね。
アンバー・グレン選手
現地に来てから「割と好みの滑りをする選手だ」と気づいてしまったアンバー・グレン選手。2枠に減ってしまったアメリカ女子の出場枠を再び「3」に戻すにはアンバー・グレン選手もイザボー・レヴィト選手も大崩れは許されません。
冒頭のトリプルアクセルがキレイに決まったのでテンション爆上がり。しかし、彼女はここからが最大の正念場。トリプルアクセルが決まっても後半崩れてトリプルアクセルの得点メリットが全部失われてしまうのがいつものパターン。そして、やはりそのいつものパターンになってしまいました…後半みるみる失速していくのがわかって辛かったです。「エクソジェネシス」の曲がキレイなだけに物悲しくて。
女子シングルに競技スポーツの楽しさを求めるのならば、アンバー選手や吉田選手のような大技持ちがプログラムをまとめきって坂本花織選手の対抗馬になってほしいところなのですが、どうもそこがうまくいかない。薬の力を借りていない女子選手がトリプルアクセルや4回転ジャンプを入れてプログラムをまとめきるのがいかに難しいか、思い知らされた感じでしたね。アンバー選手がフリーを1ミスぐらいでまとめきったら私めちゃくちゃ感動できる自信があるのになぁ。
とはいえ、後半疲れながらも大崩れにならない程度でエクソジェネシスの世界観はなんとかギリギリ守った甲斐あって、総合10位。滑り終わった時は「あぁアメリカ3枠これで厳しいな…」と思ったんですけど、最終グループで崩れた選手がいたこと&イザボー・レヴィト選手の健闘で3枠に戻せてホッとしました。
この数年の女子シングルに私が感じているモヤモヤ
最終グループの感想に移る前に、私が今の女子シングルに対して抱いているモヤモヤした気持ちを告白しておきます。
正直なところ私はここ数年、女子シングルにスポーツ観戦の面白さを感じにくくなっています。
今の女子シングルでは、坂本花織選手の滑りの総合能力が頭一つ抜きんでている状態なので彼女が通常構成をまとめられれば敵無しです。ナマで観たら彼女の滑りの違いが一発でわかります。今大会はSPで出遅れはしましたが、それでも彼女の三連覇は9割以上の確率で実現するだろうと思っていました。
誰が勝つかあらかた予想がついてしまうのは、スポーツ観戦の面白さはどうしても削がれます。
今は高難度技を入れたプロをまとめきれる選手が試合に出ていない。しかもシニアへ移行年齢の引き上げ施策により、本来なら手ごわい敵になるはずの「ジュニアから上がりたての選手」がほとんど出てこない。坂本選手のような中堅~ベテラン女子選手に有利な状態がこの数年続いています。若手の台頭がえげつない男子カテゴリとは対照的です。
(以前のロシア女子無双時代では彼女やルナヘンはかなり割を食っていた立場だったので、「ここ数年の状況でプラマイゼロ」だとは思いますが)
私は細身の15~17歳の少女が1~2年の期間限定で無双することを、タラ・リピンスキー選手(当時)が五輪メダルを獲った頃から、ずっと不満に思っていたクチ。なのに今の女子シングルシニアの状態を物足りなく思ってしまう自分がいるのは、なんとも矛盾してるよな~と自分でも思います(苦笑)。
私が勝手に感じているこのモヤモヤを少しでも解消するために、早く他の女子選手が成長してきてくれーってん願っています。
最終グループ 演技の悲喜こもごも
キム・チェヨン選手 & ユ・ヨン選手
キム・チェヨン選手は無機質的な表現で(それも個性だけど)、ジャンプを危なげなくひょいひょい決めていくイメージ。直近の四大陸で銀をとっていたとはいえ、私には強烈な印象がない選手でした。だからまさか彼女が銅メダル取るとは思わなかったですね~。取るとしたらSPで復活の兆しが見えたイ・ヘイン選手かと思ってました。フィギュアスケート歴わずか7年の経験でここまで来ている選手だから、今後成長するとどんなスケーターになるのか楽しみな選手ですね。
続くユ・ヨン選手はSPフリー両方揃えるのはまだ厳しいかなと思ってはいましたが、私の予想以上に崩れてしまってちょっとショックでした。
坂本花織選手
前段で坂本花織選手無双時代が気に入らないかのように受けとられそうなことを書いてしまいましたが、私は坂本花織選手の滑り&流れのあるジャンプがめちゃくちゃ好きです!去年のさいたまワールドでは連覇はしたものの後半の3-3のミスが悔しくて涙を流す彼女を見て、この大会では完璧なフリーを披露して彼女自身が心の底から喜べる優勝をつかみ取ってほしいと願っていました。
彼女の優勝をほぼ確実視していたとはいえ、4回転やトリプルアクセルなどの高難度技がないとはいえ後半に3-3がある構成を実施するのを簡単だとは思っていません。何より「勝って当然」な状況が積み重ねられてきたからこそ今季の坂本選手が受けていたプレッシャーはとんでもなかったことでしょう。
そんな強大なプレッシャーを一つずつ乗り越えていく彼女。演技中盤から会場の観客のボルテージが上昇していくのがわかりました。3-3が決まった後、鳴りやまなくなった拍手。「演技終了が待ちきれない」という会場の空気感を感じ、私は最後のジャンプ前にスマホのカメラを起動しました。
いや~歓声凄かった。これぞ彼女が求めていた瞬間でしょう。後で採点表みたらルッツについにエラーついちゃったりステップのレベルを取りこぼしたりとかはあったけれど、この観客の反応が全て。細かいことはどうでもいいって思えます。
この時私、明日の男子シングルフリーでもこんな瞬間がいくつも訪れればいいなと願っていました。
イザボー・レヴィト選手
この直後に登場したイザボー・レヴィト選手はやりにくかったはずです。女王の演技に場内ホント騒然としてましたからね。
何より彼女の演技は今季ずっと微妙で。シニアデビュー2年目、多くの10代女子スケーターが悩む体型変化の時期に差し掛かったためなのかどうかはわかりませんが、今季の演技は超不安定。私は彼女の滑りはジャンプ前の極端な前傾姿勢以外はわりと好きなので、うまく不調時期を乗り越えて20代半ばになっても活躍し続けられるスケーターになってほしいと願っているのですが、北京グランプリファイナルでも全米選手権でも大きく崩れてしまい、「もうイザボーが活躍できる時期は終わりつつある」と判断するスケオタもかなりいました。
私自身、あの2試合の様子を見る限りではイザボー・レヴィト選手が表彰台に上がれるとは正直予想できませんでした。それがまさかのほぼノーミス演技ですからね!
qついたりルッツのエッジエラー食らったりスピンv判定食らったりでは得点は伸び切りませんでしたが、演技後、自分自身の演技の仕上がりに驚き喜ぶ彼女の姿を見られただけでもう満足でした。
彼女が2位に入ったことで、アメリカ女子は来季ワールド「3枠」を手にしました。
しかし、試合を高揚した気持ちで見ていることができたのはここまででした…
ルナ・ヘンドリックス選手 & イ・ヘイン選手
私、坂本花織選手と同じくらいルナ・ヘンドリックス選手も応援しています。滑り&ジャンプの質は坂本選手が上回るけれど、華麗な動きについては私は彼女に軍配を上げます。
構成でやや劣る彼女がSP1位で得たリードを守るには、ノーミスのフリーが必須。私は彼女にノーミス演技を見せてもらって、彼女に金メダルを獲ってほしいという気持ちも持っていました。かおちゃんファンにはドン引きされちゃうかもしれないけど、私は「神ったルナヘンになら三連覇を阻止されてもいい、むしろルナヘンには一度でいいからワールド金メダルを獲ってほしい」とすら本気で思っていたんです。
しかし今季はずっと怪我で苦しんできた彼女。後半どんどん崩れていく姿を観るのはとてもつらかった。転倒までしてしまって「ああひょっとして表彰台すら届かない?」ともうショックで。私にとって「ルナヘンの金メダル」は現実味の薄い夢のようなものでしたが、表彰台に彼女がいないという事態は全く想像していなかったので「悪い夢」を見ているかのようでした。
最終滑走で登場したイ・ヘイン選手も、今季の不調さをSPの時のように跳ね返すことはできず、フリーでは沈みました。坂本⇒レヴィトの2選手で最高潮に達した私の気持ちは最後の二人で急降下、応援していた選手が実力を発揮できず残念な気持ちが残ったまま表彰式が始まりました。
見事な三連覇を祝福しつつも、複雑な気持ちだった表彰式
表彰式の間、私は坂本選手の三連覇を祝福しつつもなんとも複雑な気持ちでした。カナダの聖歌隊による日本国歌の美しいハーモニーが聴けたことには物凄く感動しましたけどね。
坂本選手のフリーは本当に凄かった!
坂本選手、君が代をモントリオールで響かせてくれて本当にありがとう!
文句のつけようのない三連覇、素晴らしい演技で本当におめでとうございました。
でも、ヴィクトリーラップを始めるとき、レヴィト選手用の米国国旗が見つからなくて観客席を回って米国国旗を探し回っている坂本選手の姿を見て「あぁ去年はベルギー国旗を探し回っていたのになぁ…」とちょっぴり悲しくなってしまった私です。あんなに微笑ましいシーンなのに。
今回のワールドは奇しくも女子男子ともに私が応援していたSP1位の選手が表彰台を逃すという展開。試合には予想外の展開はつきものですが、応援していた選手が実力を発揮できなかった直後はへこみますね…。いい演技をしてメダルを獲得した選手たちを祝福すべきなのですが、会場では気持ちをすぐに切り替えることが難しかったです。こんなおめでたい場なのにごめんなさいという気分でした。