「モントリオール滞在記」は少しずつ継続投稿の予定です

モントリオール滞在記<10>競技4日目(男子フリー)第3G セレフコ兄11位の悔しさ/ロマン君とデニス君達を見守る一体感

公式練習中、リンクサイドのステファン&ジスランと話すデニス・ヴァシリエフス選手

今回は2024世界フィギュアスケート選手権男子フリー第3グループについてです。第3グループも思い入れある人多すぎて最終グループにたどり着かなかった(苦笑)。

ただ、本当はこのあたりのグループでボーヤン・ジン選手を見たかったです。

ボーヤンはワールド終了後の3月31日になって、中国の大手SNSのWeibo(微博・ウェイボー)で複雑な心情を伝えてくれました

機械翻訳によると「一度の失敗で打ちひしがれず、気持ちを整理して再スタートしたい」というような主旨のこと書いていたようなので、現役は続けてくれるのかと期待しています。

公式練習のSPでは本当にいい演技を見せていたから、今年のワールドのフリーは再び後半グループで滑れるだろうと思っていました。まだまだできるんだと世界中の人に良い演技を見てほしかったな。

平昌五輪であんなにいい演技をしていたのに中国国内の一般人気がブレイクしたのが北京五輪後というのが個人的には納得いきません。国内スケオタ以外にはあまり知られてなかったんでしょうけど、彼はずっと昔から輝いているのになぁ。

以下、第3グループの中で記憶に残ったメンバーについて現地観客席の様子&私の勝手な感想をまとめています。

目次

アレクサンドル・セレフコ選手 ~“あと一歩”の11位~

ユーロの時のような神がかった着氷続きの演技ではなかったものの、SPフリーともイイ感じでまとめてきました!(下記のインスタ写真はSPです)

フリー2本目ジャンプは雄大な助走の後にトリプルルッツでした。予定構成では4回転ルッツで提出してたようだけど「抜け」ではなかったので、踏み切り前後の時点で既にトリプルにしようと決断していたんでしょうかね?

今季はルッツを捨ててジャンプ構成下げたことでジャンプの質が上がり、今季の躍進があったとと思っているので、無理しなかったのは賢明だったと思います。でも4回転2種を成功させるセレフコ兄もいつか見てみたいです。

その前にTHE ICE2024でショー演技を観られますね!

というか今日取り上げてるメンバーの大半がTHE ICE2024の出場者ですね。来季プログラムを見られたら嬉しいな~

競技終了直後、宇野昌磨選手のまさかのフリーの乱れ後の動揺が収まらない中、私は表彰式準備中の時間にリザルトを慌ててスマホでチェックしました。会場モニターでセレフコ兄の最終順位を見逃してしまったのです。

画面をのぞくと…期待もむなしく11位の表示。

「ああああエストニア2枠まであと一つだったのに~~~」と頭を抱えました。

10位以上の選手の名前を眺めて「この中の誰かと代わってもらえないだろうか」とトチ狂ったことまで一瞬考えてしまいましたが、代わりに11位に落ちてほしいと思えた選手は一人もいませんでした(当たり前だw)。

セレフコ兄弟揃ってワールドの夢はお預けになりました。来年のワールド出場は一人のほうがミラノ五輪の出場枠を2つにできる可能性は上がりそうではありますが…

でもデニス・ヴァシリエフス選手の順位はそのままで、ラトビア2枠のうち1枠をエストニアに分け与えていただけないものかーとは内心思っていますw(バルト三国でカテゴリを超えた枠の融通が出来ればいいのに…)

ロマン・サドフスキー選手 ~見守る観客たちの一体感~

つきまとう「SP落ち」の不安

続いて登場したのは、地元カナダ代表のロマン・サドフスキー選手。彼が後半グループで滑ることができるなんて、ワールド前は全く予想していませんでした。SP落ちするんじゃないかとマジで心配してましたから。

ロマン君のスケーティングは美しい。ジャンプも決まった時はすごく美しい。所作も美しくて表現力も備えている“ホールパッケージ”の選手です。しかし悲しいかな安定感というものが皆無に近い(泣)。

グランプリシリーズでもSPトップを取れる選手なのに、結局SPフリー両方揃うことはまずなく。SPフリー揃えば260点台以上出せるのに…という皮算用はとてもむなしい。

ここ数年は「実力はあるから応援したいのに、期待するとかなりの高確率で悲しい思いをさせられる選手」ーという印象がすっかりこびりついてしまっていました。

彼の演技中に感じた「一体感」

だからSPの時の会場の反応は凄く興味深かったです。

最初に4回転サルコウがキレイに入ったところで、周囲の観客の多くが明らかに「え?」と驚いているのがわかりました。

続いてトリプルアクセルも決まった時にはさらに「え?あのロマン君が?ダブルじゃなくてトリプル降りれたの?マジで?」という空気感と期待感に満ち溢れ(苦笑)

ちなみに私もトリプルアクセル降りた時はめちゃくちゃ驚きました(苦笑)

カナダナショナルではSPもフリーも一度もトリプルアクセル入らなくって(敢えて入れなかった?)。まぁそのおかげで大崩れせずに済んだというメリットはあったんですが、ダブルアクセルのみでは上位には食い込みようがないし。

2024カナダナショナルがいかにとんでもない大自爆大会だったかは、こちらに詳細を書いていますw

公式練習中、リンクサイドのステファン&ジスランと話すデニス・ヴァシリエフス選手

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