日本時間の6/16夜に、ISU(国際スケート連盟)が2026年のISUグランプリシリーズ(GPS)のアサイン(選手割り当て)を発表しました。
昨夜は宇野昌磨さんが生出演するShadowverse(オンラインカードゲーム)関連の配信を見ていたら、まさかの昌磨さん出演のキャンペーンCM発表。慌ててX(Twitter)を開いたら、日本スケート連盟からGPSアサイン投稿が出ていて、2連続での驚きを食らいました。昨夜はちょっと情報過多過ぎ(笑)。
ISUグランプリシリーズフィギュアスケート2026/27の出場選手が発表されました
— 公益財団法人日本スケート連盟 Japan Skating Federation (@skatingjapan) June 16, 2026
グランプリシリーズの詳細はこちらhttps://t.co/5gy7hxOBwT#GPFigure#フィギュアスケート pic.twitter.com/az5gIrVQUZ
以下、アサイン情報の注目ポイントを整理していきます。
なおアサインは今後ちょこちょこと変わっていきます。最新のアサインは下記のISU公式サイトから確認できます
2026‐27シーズンGPSアサイン
男子シングル
女子シングル
ペア
アイスダンス
アサイン発表を見ての第一印象
最初にこのアサインを見たとき、NHK杯男子シングルに直近のワールド1位のイリヤ・マリニン選手と3位の佐藤駿選手が同じ大会に入っていることに驚きました。
これまではワールド1~3位、4~6位の選手はそれぞれが同じ試合に重ならないように振り分けられるのが基本だったからです。(主催者の要望か何かで変更されたことも過去にはありましたが、レアなケース)
直近のワールド上位者を振り分ける選出ルールが変更に
NHK杯関係者が集客を狙って敢えて受け入れたのか?とも思いましたが、フィギュアスケート専門記者のジャッキー・ウォンさんのX(Twitter)投稿によると、どうやらこれまでのルールが変更されたようです。
トップクラス選手たちの被りが極力ないようにはするものの、連戦での長期移動が負担にならないような配慮を優先することになったと。
(2年連続で日本とフィンランドの連戦となった鍵山優真選手が少々気の毒になりますね…まぁフィンランド⇒日本の連戦を希望した?と思われる選手たちが複数いるのでメリットがあるのかもしれませんが)
休養・引退だと思っていた選手たちの名前が想像以上に多い!
詳細はこの後の項目でまとめますが、引退・今季前半休養だと思われていた選手たちの名前が想像以上に多くエントリー一覧に載っています。一方、続行だろうと思われていたのに名前がないケースもあります。
GPSエントリーは日々更新されていきますので、今後出場辞退や棄権となる選手が出るたび、どんどんメンバーは入れ替わっていくと思われます。
日本人選手の枠数と「TBD」枠
引退した「りくりゅう」こと三浦璃来/木原龍一組と坂本花織さん、今季休養の鍵山優真選手・壷井達也選手の名前がありません。

日本から2組のペアがそれぞれGPS2試合に出場できた時代は、振り返れば2シーズンだけだったんだなとしみじみ…
男子シングルは日本男子が1名しか出場しない試合が2つもあり、「枠が減った」という印象を受けました。シニアに移行する中田璃士(りお)選手が2枠を持っていてもこうなるんですね
開催国はTBD枠(※「未定」を意味するTo Be Determinedの略)を持っていますが、今回はNHK杯の男女シングルの3枠目にそれぞれ一つずつTBDがあります。どちらもこの枠を巡って水面下で選考が行われそうです。初出場の選手が選ばれるのも復活出場もどちらも熱いので、最終的に誰が選ばれるのかは気になります。
ペアにはTBD枠がありませんが、アイスダンスには2つあります。
ジャッキー・ウォン記者によると今年からTBD枠は9月15日までに確定させないといけないとのことで、アイスダンスの残り2組は昨季の国際試合&新シーズンの木下グループ杯に出場した選手から選ばれそうですね。木下グループ杯とNHK杯はどちらもミニマムスコア獲得できる貴重な国内試合なので、フルにTBD枠を使ってほしいです。
引退/休養を噂されていた選手たちの動向
引退や休養を噂されていたのに、一覧に名前がある選手たちが数多くいた一方で、「あれ?続けるって言ってたはずなのに?」という選手たちも見つかりました。ざっと整理するとこんな感じです。
「いないかも?と思ったら、いた」選手たち
- 休養の噂があったイリヤ・マリニン選手が珍しくGPS後半戦にIN!
- アリサ・リウ選手もアンバー・グレン選手もIN!
- チャ・ジュンファン選手も映画に出るからGPSスキップかと思ってたら、いる!
- マッテオ・リッツオ選手はやはり続行!デニス・ヴァシリエフス選手の名前もまだある!
- ジェイソン・ブラウン選手とジミー・マー選手もいるってどういうこと?全米だけ出場じゃないの?
- アナスタシヤ・グバノワ選手は試合数減らすと言っていたのにGPS2試合ともエントリーしている?
- アイスダンスのアリソン・リード/サウリウス・アンブルレヴィチウス組は、アリソン選手が夏に講師役で来日するから引退濃厚だと思っていたのに名前がある!
このリストに載っていたからといって出場が完全確定したわけではないですが、「出ないとは決まっていない」のは間違いありません。
正直言って「本当に出るの?」と思うものもありますが、こればかりは試合が近づいてみないことにはわかりませんね。引退を明言しない選手が多い国もあるので判断が難しいです。
続行予想だったのに名前がなかった選手たち
五輪シーズン明けは引退選手が多いのが常ですが、今年は引退表明している選手が思いのほか少ない印象でした。それでも、ふたを開けて見れば名前のない選手がちらほら出てきます。
- ボーヤン・ジン選手(中国)とルナ・ヘンドリクス選手(ベルギー)は継続っぽい発言もあったはずなのに名前なし
- ロマン・サドフスキー選手(カナダ)も、やはり名前がない
- アイスダンスのトップ勢は意外と残るはずだったのに、続行を明確に表明していたシャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ組(イタリア)が載っていない…ユーロから出るつもり?
- パイパー・ギレス/ポール・ポワリエ組(カナダ)も現役続行と言う方向だったけれど名前なし。Instagramの投稿を見る限り、GPSのみのスキップ…それとも?パイパー選手がコーチ業に就いたことの影響はあるのかな?
- マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組(米国)は続行を匂わせる発言もあるけど、出ないと思ってました
- 去年、復帰で話題を呼んだシブタニ兄妹(米国)もやはり名前はなし
- ペアのディアナ・ステラート=デデュク/マキシム・デシャン組(カナダ)は組み替えの噂もあり、名前がないのには納得
- エリー・カム/ダニエル・オシェイ組(米国)も名前がない…オシェイ選手の引退は覚悟してたけどエリー選手は?「THE DESTINY」に出演するから一緒に引退?米加の組み替えラッシュには乗らない?
ペア・アイスダンスは組み替えを発表している組がオードリー・シン/スペンサー・アキラ・ハウ組(米国)などいくつかありますが、出場予定メンバーには記載なしでした。
今GPS出場が確定している新しい組み合わせの目玉はマージョリー・ラジョイ/ジャン=リュック・ベイカー組(カナダ)くらいでしょうか?

「引退宣言」を明確にする国ばかりではないので、このままフェイドアウト式で引退になりそうな人たちもいそうですね
NHK杯のアサインが豪華過ぎる
試合ごとのメンバー構成で最も気になったのは、最終戦のNHK杯のアサインです。
グランプリファイナルに日程が近いことから最終戦を嫌うトップ選手が多いからか、最終戦は穴場になりがちなイメージでした。また、時差の大きいアジアへの遠征を好まない海外選手も一定数いることから、NHK杯は日本人トップ選手に有利なアサインになりがちな印象もありました。
しかし、今回のアサイン、ずいぶんと豪華じゃありませんか?

女子シングルのアンバー・グレン選手(米国)やキム・チェヨン選手(韓国)、ペアの現世界王者ミネルヴァ・ファビアン・ハーゼ/ニキータ・ボロディン組(ドイツ)とゆなすみの対決なども気になりますが、特に男子シングルとアイスダンスは私のために選んでくれたかのような、私好みのラインナップになっています。
男子シングルは世界トップ層と人気のベテラン選手が揃い踏み
「NHK杯には行きたいけど日本男子が強いから…」と発言したことのあったケヴィン・エイモズ選手(フランス)が2019年以来のNHK杯に来てくれたかと思ったら…
ワールド1位(マリニン選手)と3位(佐藤駿選手)とジュニアワールド1位(中田璃士選手)がいるというなかなかな顔ぶれ。
その他もジェイソン・ブラウン選手、チャ・ジュンファン選手、ルーカス・ブリッチギー選手、アダム・ハガラ選手、フランソワ・ピトー選手と割と私好みの選手が多いんですよね。
豪華なアイスダンス勢、婚約者対決も見どころ(笑)
そしてアイスダンスは、米国が「マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組は無理ですが、クリスティーナ・カレイラ/アンソニー・ポノマレンコ組とエミリア・ジンガス/ヴァディム・コレスニク組をセットで送りますから!」と太っ腹な派遣(笑)。私の大好きなフィンランドの2組とも、フィンランド大会からの連戦で来日しますし。
何より興味深いのがマージョリー・ラジョイ/ジャン=リュック・ベイカー組(カナダ)です!
新結成の二人の演技のGPS大会初演技(スケートカナダのTBD枠で既にGPS出場している可能性はありますが)というだけでも気になるのに、「スマディク」ことオリヴィア・スマート/ティム・ディーク組(スペイン)もNHK杯に出るんですよ!?
スマディクの二人が日本で見られるだけでも嬉しいことなのに、婚約者対決が日本で見られるとは(笑)。
※ジャン=リュック・ベイカー選手とオリヴィア・スマート選手は婚約中

日本のアイスダンス3枠にどの組が選ばれるかも気になりますが、私はこっちの対決の方が気になるかも(笑)
カテゴリ別に、気になったポイントをチェック!
ここからは、各カテゴリ別に私が気になるポイントを細かくチェックしていきます。
男子シングル編
例年序盤に開催されていたスケートアメリカ(スケアメ)は今年も後半の実施。去年は5戦目でしたが、今年は4戦目です。
シーズン序盤でさっさとGPS試合を済ませていたイリヤ・マリニン選手(米国)が、4・6戦目出場を選んだという点は、逆に「GPSから出ようという気があるのかな?」と思わせてくれます。結論を先延ばししたかっただけと言う可能性もありますが…。
「やっぱりGPSは欠場で全米から出ますパターン」はありえそうですが、それはジェイソン・ブラウン選手やジミー・マー選手も同様かと思います。

個人的にショックなのは、友野一希選手のアサイン。スケカナとフィンランドって、おそらくどちらもエキシビションの実施が無いはずです。あとどれだけ彼の試合が見られるかどうかわからないっていうのに2年連続でGPSはエキシビションない大会のみに派遣って悲し過ぎます。

ここはなんとか、昨年あと一歩で出場を逃したグランプリファイナルに進んでもらって、エキシビションで大活躍して頂きたいです!
その他気になったポイントはこんな感じ。
- 佐藤駿選手は五輪ワールド共に3位なのにシャイドロフ選手&マリニン選手と当たるのは少々気の毒
- 中田璃士選手とソ・ミンキュ選手はシニアデビューシーズンでどこまで上位に食い込める?
- 中国のTBD枠にボーヤン・ジン選手入って来る可能性ある?
- 6試合中4試合にセレフコ家の息子さんが出ている(笑)
- WD次第で繰り上がり出場できる日本男子が増えますように(CS派遣を是非!)
- ドノヴァン・カリーヨ選手もCSの活躍次第では2試合目増えないかな?
女子シングル編
女子シングルは、男子に比べてシニアデビューする選手が多めです。日本人選手は1枠のみの出場選手が松生理乃選手をはじめ3名います。三宅咲綺選手の初出場、山下真瑚選手の久々の出場(2019年以来)はグッときます。
シーズン序盤のCS(チャレンジャーシリーズ)大会での成績にもよりますが、彼女たちは枠が空いたときの繰り上がり出場で2試合目を貰えるかもしれません。

その他細かい感想ひとことはこちら。
- 住吉りをん選手はフランス杯5連続、渡辺倫果選手は中国杯4連続、青木祐奈選手はNHK杯4連続!
- 島田麻央選手がついにシニアGPS!どこまで行けるかな?
- キミー・レポンド選手は1枠になったけれど、アダム・シャオ・イム・ファ選手と同大会
- イザボー・レヴィト選手も仲がいいと噂のスティーブン・ゴゴレフ選手と2大会同じ(下世話ですみません)
- 初戦と最終戦に出るのは青木祐奈選手だけ?と思ったらサラ・エヴァーハード選手も!
ペア&アイスダンス編
ペア・アイスダンスは、けっこうな数の解散・組み替えが進んでいるのですが、新チームで出場決定している事例はあまり見られません。カナダとアメリカのTBD枠に組み替えメンバーが入ってきそうです。
まずは、ペアから。

- 解散組多い中、コヴァレフ夫妻とリア・ペレイラ/トレント・ミショー組などの継続が嬉しい
- マリア・パブロワ/アレクセイ・スヴィアチェンコ組(ハンガリー)とアニカ・ホッケ/ロバート・クンケル組(ドイツ)の「THE DESTINY」出演組にも期待
- ジャン・ジアシュアン/ファン・イーハン組(中国)、カリーナ・アコポワ/ニキータ・ラフマニン組(アルメニア)あたりもどれくらい伸びるかな?
- ゆなすみは中国杯までに怪我から復調できますように。GPS初の表彰台に届くといいな~
そして、アイスダンス。

- カナダとアメリカのTBD枠は組み替えカップルが登場?
- フィンランドの折原裕香/ユホ・ピリネン組とユーリア・トゥルッキラ/マティアス・ヴェルスルイス組はNHK杯来てくれるの嬉しいけど、フィンランド大会との連戦をなぜわざわざ選択?
- 日本が枠を返上せずに3組フル出場させたら、日本人最上位の組には確実にポイント入りますね!(GPSはファイナル選考ポイントは6位までだが、8位以上にはワールドスタンディングのポイントが計上される)
今季の観戦予定計画はどうなる?
NHK杯に遠征する?
アサインを見た瞬間に、「これは行けということ?」という気持ちになることがあります。自分好みの選手がやたら集まっている試合を発見したときです。
2024年はフィンランドがまさにそんな大会でしたが、昨年はまんべんなくバラけた感じでした。

今年一番悩ましいのはNHK杯です。
「木下グループ杯とアイスダンス予選会で東日本に2回遠征に行くだろうし、春には国別対抗戦も予定されているから無理してNHK杯行くこともないな」と思っていたのに、無理をする理由ができてしまいました。チャ・ジュンファン選手(韓国)やスマディク(スペイン)、フィンランドの2組は国別ではまず見られないでしょうし。
会場の「京王アリーナTOKYO」が遠征民には少し交通が不便で、かつ見切れが多いとの噂の会場なのは悩ましいです。「スピード感は現地の方が味わえるだろうけど、足元がよく見えるのは自宅観戦かも…」とも思います。NHK杯チケット発売は6月下旬とのことなので、しっかり考えようと思います。
木下グループ杯は9/4~6、東京開催で確定
ちなみに、新シーズンの試合一覧も公開されました。シンクロナイズドスケーティングに9人制が増えたことから、シンクロの試合が増えています。
こちらはGPSに次ぐ格を持つ、チャレンジャーシリーズ(CS)大会の一覧です。
木下グループ杯は9/4~6、東京開催で確定です。全カテゴリ開催予定です。

昨年の木下グループ杯の参加選手情報が明らかになったのは8/8でした。チケット販売はそれより前の7月末。
前回は地元の大阪開催だったから1日くらい行けなくてもよかったけど、遠征になるなら全日程確保したくなりますよね。どの大会を観に行くかはまだ正式に決めていませんが、遠征の場合は慎重に判断したいと思います。

