2025年フィギュアスケート競技編プレイバック|けろわん目線の記憶と記録

2025 の形をした銀色のバルーンの周りに雪の結晶のオーナメントとカメラ機材等が散らばっている写真

去年は年の瀬に、2024年の記事をランキング形式にして「2024年の出来事プレイバック」を行いました。

今年も過去記事をランキング形式にして2025年を振り返ってみようと思ったのですが…宇野昌磨さんの活動があまりにも多岐にわたり過ぎ、収拾がつかない状況になりまして(苦笑)。

そこで今年は、「フィギュアスケート競技編」と「宇野昌磨さん編」の2回に分けて2025年を振り返ることにしました。

今回は、「フィギュアスケート競技編」です。前半は印象的だった今年の試合をピックアップし、時系列で振り返ります。後半は、今年の出来事をきっかけに、過去をじっくり掘り下げたおすすめ記事4つをまとめました。

目次

けろわん目線で振り返る、2025年の「フィギュアスケート競技」

この項目では、あくまで私目線で心に強く残った今季の試合を振り返ります。

1月:全米選手権と欧州選手権の合間に…

1月にも欧州選手権など印象深い試合はあったのですが、フィギュアスケート関係者が多数犠牲になった民間航空機とヘリの衝突事故と共に記憶されています。

なので試合を楽しく振り返ることは少し難しいです。大変痛ましい事故で、3月には追悼アイスショーも行われました。

2月:アジア冬季大会 チャ・ジュンファン選手の金メダル

アジア冬季大会の男子シングルは、とても強く印象に残っています。

チャ・ジュンファン選手は五輪メダルかアジア冬季大会の金メダルで兵役免除対象になるーとかねてから言われていました。しかし出場メンバーから言ってこの冬季大会での金メダルは難しいだろうと思っていたので、それが実現した驚きはかなりのものでした。

トリプルルッツートリプルループ(3Lz-3Lo)のセカンドジャンプが入れられなかったことが、前半での唯一のミス。それをリカバリーしようと、ラストのトリプルフリップに急遽トリプルループをつけてきたのには本当にしびれました。大会終了後も何度も見返した演技です。

3月:ボストンワールド現地観戦

私にとっての2025年最大のビッグイベントは、3月のボストンワールド(世界フィギュアスケート選手権)の観戦でした。

宇野昌磨さん引退発表前の秋に通し券が発売されたため、悩んだ末に「もし彼が引退していたら、NYのブロードウェイミュージカル鑑賞旅行とセットにしよう」と決めて購入。結局宇野昌磨さんは2024年5月に引退を発表、当初の決意通りNYとセットの旅となって出費が痛かったです。でも良いミュージカルをたくさん見られたし、後悔は全くしていません。

出発日に宇野昌磨さんアイスショー「Ice Brave(アイスブレイブ)」の発表会見があり、そこから「Ice Brave」三昧の日々に突入。そのせいで、NYで見たミュージカルの感想やチケットの手配方法などを記録しそびれてしまっているのだけは残念です。

ワールド現地観戦は体力を消耗しますが、本当に楽しいです。2024モントリオールワールド観戦時と同様、観戦記は一覧にまとめています。今後当面の間は、海外観戦は予定していません。

フジテレビ放送席の近くの席だったため、男子シングル競技時は放送席の宇野昌磨さんの反応もセットで演技を観られたのは本当に貴重な体験でした。デニス・ヴァシリエフス選手や佐藤駿選手の演技を一緒に観戦しているかのような錯覚をおぼえながら観られたのは最高でしたね。

9月上旬:日本初のチャレンジャーシリーズ大会「木下グループ杯」開催

日本初のチャレンジャーシリーズ(CS)の試合「木下グループ杯」の開催が決まったのは、5月上旬。「ついに!」と大喜びしたのをよく覚えています。

その後、大阪の関空アイスアリーナが会場に決まりました。観客席が少ないためチケット争奪戦は熾烈でしたが、私は競技3日間のうち1日目&3日目を現地観戦(2日目はCS生放送を視聴)。想像以上にたくさんの選手を見ることができて、観戦記を書くのも楽しかったです。

中でも印象的だったのはカップル競技。特に「りくりゅう」こと三浦璃来/木原龍一組の新フリー「グラディエーター」を初めて見たこと&「ゆなすみ」こと長岡柚奈/森口澄士組の大躍進が印象的でした。

欲を言えば、国際大会派遣が少ない日本のアイスダンスカップルをもう少し見たかったですね…来季も開催されるなら複数組出場してほしいです。

9月中旬:ミラノ五輪最終予選

今年はミラノ五輪シーズン、「ゆなすみ」と「うたまさ」こと吉田唄菜/森田真沙也組の2組が9月のミラノ五輪代表最終予選で代表枠を獲りに行くことになりました。9月早々にいきなり大きな盛り上がりが訪れた感じです。

「うたまさ」は残念ながら個人戦枠を逃すことになりましたが、「ゆなすみ」がこの試合で代表をつかみ取った瞬間は、感無量でした。ボストンワールドSP落ちの瞬間を目撃していただけに、応援する気持ちはひとしおだったので。

個人的には、男子シングルの熱戦も忘れ難いです。

何としてでも五輪に再度行ってほしかったドノヴァン・カリーヨ選手(メキシコ)が無事枠を勝ち取ったのも嬉しかったです。そして、大好きだけれど五輪出場は難しいだろうと思っていたユーシャン・リー選手(台湾)までが枠をゲットするという嬉しい驚きも。

実力者なのにこの試合で五輪出場枠を獲りに行かねばならなくなった、アイスダンスの「アリサウ」ことアリソン・リード/サウリウス・アンブルレヴィチウス組(リトアニア)や、女子シングルのアナスタシヤ・グバノワ選手(ジョージア)&ルナ・ヘンドリックス選手(ベルギー)の演技後の感極まった表情も忘れ難いです。

ミラノ五輪最終予選の記憶は強烈で、今も鮮明に残っています。

10~11月:NHK杯などのグランプリシリーズ(GPS)大会

今季のGPS大会は、ミラノ五輪シーズンということもあって各国の代表争いも気になりつつ観戦しました。下記は、2025GPS大会(GPF含む)の関連記事まとめです。

2024年はGPSフィンランド大会を現地まで観に行きましたが、今年はおとなしく地元開催のNHK杯だけを観戦しました。「スイハン」ことスイ・ウェンジン/ハン・ツォン組(中国)とシブタニ兄妹の復帰演技をナマで観られたことが印象的でした。

私がNHK杯で素直に一番楽しめたのはペアだったかも?
当時の観戦記を読み返すと、ゆなすみの成長を熱く語っていました。

12月上旬:名古屋グランプリファイナル(GPF)

名古屋GPFは現地観戦して満喫しました。

今季爆誕した「フルシゼ」ことロランス・フルニエ・ボードリー/ギヨーム・シゼロン組の演技をナマで観て、「チョクベイ」ことマディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組との個性の違いを自分の目で確認できたことは素晴らしい体験でした。

ただ、大会そのものの記憶はミラノ五輪最終予選や全日本に比べると薄めです。

GPSやGPFは一部の国では五輪代表選考の基準の一つになったりはしますが、それで全てが決まるわけではありません。また、最終種目の女子シングルで波乱が多かったことも影響しているかもしれません。私にとっては、直前中止になった「2021大阪GPFのリベンジ」の意味合いの方が濃かったです。とはいえ、結局あの時失ったものは戻ってこないわけで、結局は虚しさがつのりました。

ただ、イリヤ・マリニン選手の4回転7本構成のとんでもないフリー演技を目撃できたのは「歴史の証人」になったみたいな感じで面白かったですね。

12月下旬:そして全日本選手権

こちらはまだ生々しい記憶です。「4年に1度の緊張感」を初めて現地で味わいました。

夢を掴んだ人、あと一歩で逃した人、それぞれのドラマがあったのはミラノ五輪代表最終予選に近い心情をもたらしてくれました。

心に残ったベスト3を敢えて選ぶなら…

今思い返すと、私の一番強く心に残っているのは、現地に行ってもいないミラノ五輪代表最終予選です。

心に強く残った順で並べるとこんな感じになるでしょうか?

1位:ミラノ五輪代表最終予選
2位:全日本選手権
3位:ボストンワールド
次点:アジア冬季大会

ミラノ五輪代表最終予選は、世界各国の様々なスケーター達の演技後の感情の爆発が心に強く残りました。私にとっては、メダリストのみがクローズアップされがちな五輪本番よりも印象深い試合になったかもしれません。

五輪出場という「夢」を実現できた人、あと一歩で届かなかった人。その多くは五輪のメダルを狙えるような実力の選手たちではないけれど、それぞれのドラマが心に強く残りました。実は私、時間が経ってから自分の鑑賞記を数回読み返しています。それくらい、観戦の記憶を反芻したくなる試合でした。

今年の全日本選手権も同様の理由で記憶に強く残っています。たった一つの試合に全てを賭けてきた人たちの闘いというのは心に強く残ります

ボストンワールドは、現地観戦出来て最高に楽しい想い出になっていますが、純粋に「楽しかった」大会でした。「特別に応援している選手がいないと入り込み過ぎずに楽しめる」ということはよくわかりましたが、寂しさも少しあった試合です。

「振り返り記事」の振り返り4選

前半はオーソドックスに2025年の印象深い試合を振り返りましたが、この項目では「振り返り記事」を振り返ります。

私は、気になったことを掘り下げて調べ、フィギュアスケート界の過去のできごとを振り返ってみるのが大好きです。しかし、こうした記事は試合の観戦記や宇野昌磨さん情報に埋もれてしまいがち。

そこで、2025年に公開した、私のおすすめ「振り返り記事」を4本紹介します。

「フィギュアスケート漫画」を振り返る

最初は、「メダリスト」のアニメ化を機にフィギュアスケート漫画の名作を振り返ってみた記事

調べる過程で過去の名作が意外にも数多くデジタル化されていて気軽に読めるようになっているのを知ったのは収穫でした。(結局あんまり読めてませんけど…)

2017札幌冬季アジア大会配信動画をタイムスリップ感覚で楽しむ

続いては、ハルビンでの冬季アジア大会を機に振り返ってみた2017札幌アジア冬季大会に関する記事。

実は今も開会式&閉会式及びほぼ全競技の動画がフルに視聴できることがわかりまして。当時仕事&育児が忙しくてろくに観戦できなかったこの試合を、のべ5日間かけて疑似ナマ視聴してナマ観戦記風にリポートした記事です。

当時10代だった宇野昌磨さんをはじめ、出て来る選手たちがみんな若い!懐かしい!と楽しくてしょうがなかったです。

Ice Braveメンバー多数が出ていた2014全日本ジュニアを振り返る

宇野昌磨さんが「Ice Brave」のPRのために新潟のラジオ番組に出演したのを機に、「Ice Brave」会場で開催されていた2014全日本ジュニア選手権を振り返ってみた記事もあります。

こちらは埋め込める映像がなかったため、採点表やエントリー情報ベースの短い振り返りとなっています。
本郷理華さんとステファン・ランビエールさん以外のIce Braveメンバー全員が出場していました。

シンボルアスリートの活動&歴史の振り返り

坂本花織選手のシンボルアスリート就任を機に、過去にシンボルアスリートを務めていたフィギュアスケート選手たちに関する当時の報道やイベントや、TEAM JAPANでの活動などを振り返った記事もあります。

高橋大輔さんと宇野昌磨さんは、それぞれ10年ずつシンボルアスリートを務めていました。TEAM JAPANで公開された動画の数々等本当に充実していましたね。もちろん今もシンボルアスリートたちの活躍を楽しく紹介する動画は公開され続けています。

ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックまであと2か月あまり。
2026年の年末には、嬉しい気持ちで1年を振り返ることができますように!

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