「The MELT」初回公演レポ|「氷艶」を深く知らなくても楽しめる?

公演当日、青空が広がる新横浜スケートセンター外観
会場のKOSE新横浜スケートセンター

事前情報ほぼゼロ。過去の『氷艶』もあまり覚えていない状態で、アイスショー「The MELT -Cross of Roots-」5/2(土)初回公演を観てきました。

正直見る前は、「この状態で楽しめるだろうか」と若干の不安がありました。

でも、結論から言うと、事前知識がほとんどない状態でも十分楽しめる内容でした。
ただし既存のアイスショーとは少し異なり、演出や構成には独特な部分もあります。

この記事では、「氷艶」を深く知らない観客が実際にどう感じたのかを、会場の注意点も含めてまとめています。

目次

「氷艶」過去作の記憶が薄い状態で、観に行ってきました

なぜ日帰り遠征を決めたのか

「氷艶」は、毎回テイストが変わる挑戦系エンターティンメント。事前の公開情報のみで何万円もかけての遠征を決意するのはバクチ感が強く、今まで一度も現地鑑賞をしたことがありません。毎回CSなどで放送されることも遠征を諦める後押しになっています。

しかし、「今回の『The MELTは『氷艶』よりは小規模で、放送されるかどうか不明。それにストーリー仕立てではなく過去作トリビュート演目のレビューっぽい。一方で、演出は通常のアイスショーとは異なる少し個性的なショーになりそう」と、好奇心をそそられました。

そして何より、出演スケーター陣が魅力的だったので、思い切ってチケットを取りました。日帰り弾丸遠征です。

事前情報ほぼゼロで向かった不安

しかし、私が新横浜に向かう時点でこのショーに関して把握できていたのは、出演者情報と「『氷艶』シリーズの演目がいくつか披露されるらしい」という情報のみ。

「氷艶」はスポーツと日本文化を融合させたストーリー仕立てのアイスショー。
2017年から25年までに4回開催されています。

フィギュアスケート以外の芸能とのコラボレーションも大きな魅力で、歌舞伎・ミュージカル・アイドルグループなど、様々な分野のトップレベルのスターとフィギュアスケーターが共演してきました。

コロナ後に上演した「氷艶」2作は、まだCSで視聴した記憶が残ってはいます。

しかし、その前の記憶はかなり曖昧。

しかも「The MELT」から色々情報発信されているようだけど、私はほぼ何も追えておらず。そして、前半日程でフィーチャーされているNEWSの増田貴久さんの楽曲は全くと言っていいほど知らない。

前提となる知識が薄い、こんな観客が行って果たして楽しめるんだろうか?

周囲がコアなファンばかりだったら、置いてけぼりをくらわないだろうか?
私は少し不安を抱えながら会場に向かいました

会場情報まとめ|寒さ・到着時間の注意点

5連休の初日とあって朝の新大阪駅は大混雑。改札口を通るにも結構な行列に並ばないといけなかったので、少し早めに家を出ておいてよかったです。

そして、到着した新横浜スケートセンター

場内の寒さはどのくらい?

春の陽気のせいか、場内は思ったより暖かかったです。

約90分と短時間の上演だったことや、スタンド席だったこともあるとは思いますが、持参したライトダウンジャケットとダウンのひざ掛けだけで十分でした。レッグウォーマーやカイロ、ストールは出さずに終わりました。

途中入場が難しい演出に注意

このショーは演出上、途中入場のタイミングが難しいです。開演前に着席しておかないと、次に着席できるタイミングまではしばらく立ったままでの鑑賞になります。

また、新横浜スケートセンターは、席番号の表示を取り違えて迷ってしまう方を毎回よく見かけます。今回、開演までに自席を発見できなかった人を見かけました。

係員に案内されて着席出来るタイミングまで結構長く立ったまま待たされていたようなので、慣れていない方は少し早めの到着をお勧めします。

The MELTの構成|想像と違ったポイント

ショー全体の構成

私はほぼ全編を「氷艶」の過去演目と増田貴久さんの楽曲で構成するのかと勝手に想像していたのですが、違っていました。3分の1は「The MELT」用に作られたオリジナル楽曲が採用されています。

前半は、様々なバックグラウンドを持った出演者たちがそれぞれの個性を発揮していく印象。フィギュアスケートの迫力、プロの俳優たちの朗読や歌唱の美しさ、個性的な衣装や小道具演出など、様々な芸能がクロスオーバーしていきます。

そして、インターミッション的に観客と交流する演目が入った後は、「氷艶」や増田貴久さんの楽曲を用いた演目で畳みかけていく感じでした。

写真付きでショー全体の流れを知りたい方は、こちらの記事も参考になります

セットリスト情報

なお、有料記事ですがDeep Edge Plusが5/2公演のセットリストを掲載しています。

以下、ショーの内容について触れていきます。

曲名や演出などに触れていますので、ネタバレを避けたい方は以下は鑑賞後にご覧ください。

前半レポ|様々な芸能が混ざり合うカオスな魅力

前半は、複数のオリジナル楽曲によるグループ演技、「氷艶」のスピンオフ作品「LUXE」からの演目、俳優陣による詩の朗読(スケーター演技もあり)、後半日程に出演する平原綾香さん歌唱曲、クラシックの名曲まで。

ジャンルの振れ幅が大きいプログラム展開でした。

オープニング|気がついたら始まっている演出

開演を待つ観客の多くが気づかない間に、スケーター達が一人、また一人と出てきて準備運動的な動きを始めます。やがてリンク上のスケーターの数はどんどん増えて観客全員の目線がリンクに集中しきったころ、「オープニング」が始まります。

昨春、私がNYで見た「&ジュリエット」というミュージカルがこのような演出でした。開演の案内もないまま、いつの間にか舞台に俳優たちが少しずつ出てきていて演技を始めている。そして、開演の合図も何もないままいつの間にか本編が始まる。

演劇ではたまに見かける「プレショー」と呼ばれる演出スタイルですが、私はアイスショーでは初体験でした。

この時点で、「一味違うショー」という雰囲気が観客に伝わります

記憶に強く残った演目

織田信成さんの懐かしの「STORM」

高橋大輔さんや村元哉中さん、荒川静香さんの存在感は相変わらず凄かったです。衰えるどころか進化していく感が本当に凄い。そんな中、今回私が一番「進化」ぶりに驚いたのは、織田信成さんの「STORM」でした。

私は最初彼が出てきたとき、織田信成さんだと気づくまでちょっと時間がかかったんですよ。彼は美しいスピンと回り切ってふわりと降りて来るジャンプが魅力のイメージの選手です。しかし今回は、それ以外の部分がいつもの彼の雰囲気とはかなり違って見えて、しばし「あれは誰だ?」となっていました。

彼だと気づいてからようやく、曲が私が彼の過去プログラムで一番好きだった吉田兄弟の「STORM」じゃないかと気づいた次第です。

途中から田中刑事さんとPIWの小沼祐太さんが加わったのも迫力を加えましたね。「あのプログラムがこんなに進化したのか!」と嬉しい驚きでした。

下記で無料公開されている写真の中に織田信成さんの演技写真があります

「熊蜂の飛行」

一番脳内を混乱させられたのは、クラシックの名曲「熊蜂の飛行」です。

直前までは、「The MELT」のために作曲されたオリジナル楽曲でシックなパフォーマンスが展開されていました。そこにいきなり子どものバレエ発表会で見るような可愛らしい熊蜂衣装のスケーターが氷上に出てきたときは、「?」となりました。

しかも氷上の熊蜂がどんどん増えていくんです。私が好きなスケーター達がこんな変わった衣装を着て、少しコミカルだけど凄い足さばきを見せていくもんだから、「何じゃこりゃ…でも凄いな」という感じ。

そして女王蜂?として出て来るのが中田璃士選手。美しい透明な羽根をつけていましたが、まるで前衛劇のようなコスチューム姿。

全般的に中田璃士選手には、衣装デザイナーが敢えて奇抜なデザインを与えている印象でしたね。「こんな衣装普通着こなせないよ」という大胆なデザインでも成立させてしまう、わけのわからない力が彼にはある気がします。

そして、この少しコミカルな後に、荒川静香さんの荘厳なイメージの演技が来るんですよね。

「いや~本当にいろんなものが溶けあってるな…」と思いました。振れ幅凄い。

観客参加型パート|和やかな空気感

開演前、「スマホライトを使った演出がありますので、スマホを機内モードにしたうえで取り出しやすいところに」という指示アナウンスがありました。

その準備が生かされたのが、「リリック・スケート・バトル」大野拓朗さん、財木琢磨さん、青山凌大さんの俳優勢がリンクに出てきて、観客に色々指示をします。

つい先ほどまでは芸術的な空間だったのが、一気に楽しいインターミッション的な空間に。「Friends On Ice(フレンズ・オン・アイス)」の抽選会や、「Ice Brave(アイスブレイブ)」のMCタイムを思わせる、観客と楽しく交流するムードに変わります。

そして、俳優勢の「推しのスケーター」がラップに合わせて踊り、対決をするという展開に。勝ち負けは観客のつけるライトの数で決まります。私が見た回で登場したのはPIWの中野耀司さん大島光翔選手という、私が大好きなスケーターの二人だったので楽しかったです。「THE ICE(ザ・アイス)」のダンス・バトルを思いだしました。

後半レポ|「氷艶」トリビュートと生歌の熱量

後半は、過去の「氷艶」のトリビュートプログラムと増田貴久(まっすー)さんの生歌唱、「The MELT」オリジナル曲で構成されます。

「氷艶」トリビュートプログラムの連打

冒頭2曲は「氷艶 hyoen 2017 -破沙羅-」からのプログラムでした。

冒頭の高橋大輔さんの演技は「あぁこれ最初の氷艶のプログラムだ」とすぐわかりました。脳内のどこかにまだ記憶が残っていたんですね。次の曲は中田璃士選手によるソロでしたが、誰の演目だったのかを覚えていない自分の記憶力が少々残念でした。

その他、過去の「氷艶」で使われていた曲が大野拓朗さんやエリアンナさんらによって歌われ、それに合わせたスケーター達の演技が続きます。

友野一希選手も、彼が出演した「氷艶 hyoen 2024-十字星のキセキ-」で使用された「ゆず」の楽曲で演技。

熊蜂衣装が衝撃的過ぎたので、学生服姿とのギャップが凄かったです。

増田貴久(まっすー)さんの生歌唱とスケーター達の演技

そして、増田貴久(まっすー)さんの曲の生歌唱に合わせた演技も続々と入ってきます。

高橋大輔さんと村元哉中さんが「喜怒哀楽」、織田信成さんが「暁-AKATSUKI-」に合わせて滑ります。

実は前半、増田貴久さんは登場シーンが僅かしかありませんでした。

私は勝手に「まっすーさんの大ファンはどう思っているだろう」と心配していたので、後半これだけ出て熱唱してくれることにホッとしました。

私は先週スケートリンクに行って、自分のへっぽこ滑りに絶望したばかりなので、スムーズな足さばきでリンクを回りながら歌うまっすーさんに脱帽でした。「ステージ上ではなく、自分と同じ高さのところをすーっと滑っていく推しの姿を目前で見られるなんてファン冥利に尽きるんじゃなかろうか」と思いながら見ていました。

生歌に合わせて演技をするアイスショーは多数ありますが、「歌う人が一緒に滑ってグループ演技に加わる」というのはここ数年の傾向になってきた感があります。でも未だに毎回「よく滑りながら歌えるよな」と感心してしまいますね。

フィナーレはゴージャス。楽しい90分間でした。

結論|「氷艶」や歌手の持ち歌に詳しくなくても楽しめるか

結論としては、「氷艶」の記憶があまりなく、事前情報が最小限でも楽しめる内容でした。

スケーター陣は様々なショーや大会で活躍している方たちですし、歌手や俳優陣の表現や歌も印象的で、知らない楽曲でも十分見ごたえがあります。

補足①:前半日程と後半日程では出演者・演出が変更予定

ちなみに、まっすーさんが出るのは5/2と3の二日間のみ。5/4と5/5は平原綾香さんが出演します。

まっすーさんの生歌演出だった演目は録音音源を流し、平原綾香さんの歌唱音源を使用していた演目は生歌唱演出に変わるのかなと推測しています。

私が首都圏在住だったら、後半日程も観に行きたいところなんですが、さすがに短期間に2回も新横浜に行くのは厳しい。5/3~5/4に1泊で行って両方のバージョンを見ようかとも一時は考えましたが、連休は他にも予定があるしホテル代も節約したくて断念しました。

補足②CS日テレプラスで前半公演と後半公演の放送が決定

幸い本日、両方のバージョンがCS日テレプラスで放送される旨が発表されました。

放送予定(CS日テレプラス)

The MELT -Cross of Roots-
【5/3公演】7/25(土)17:00~放送予定
【5/4公演】8月放送予定

あとは放送で両方の公演を体験しようかと思います。

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