2025年NHK杯フィギュアが、11月7日(金)から大阪・東和薬品RACTABドーム(ラクタブドーム/旧なみはやドーム)で開催されます。
この記事では、現地観戦を予定している方向けに、会場までのアクセス方法、服装や持ち物のポイント、座席ごとの寒さ対策、会場内外の飲食情報、トイレ情報などを細かくまとめました。
(昨年の全日本選手権開催前に公開した記事をリライト)
実際にこの会場で全日本選手権やNHK杯で観戦した体験をもとに、当日の流れがイメージしやすいよう整理しています。初めて訪れる方も安心して楽しめるよう、また現地観戦をより快適に楽しむためのヒントとして、ぜひ準備の参考にしてください。
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大会のスケジュール
発表されている2025NHK杯スケジュールは下記の通りです。
2025年NHK杯フィギュアスケート選手権大会タイムスケジュール
※イベント全体のタイムスケジュールです 公式練習や休憩の時間等がわかります
2025年NHK杯リザルト(11/7に公開される予定)
※選手一人ひとりの滑走時間がわかるタイムスケジュール、採点表(競技終了後公開)はこちらに掲載されます
大会の公式サイトはこちらです。

会場への交通アクセス
大阪メトロ長堀鶴見緑地線・門真南駅からすぐ
RACTABドーム最寄りの公共交通機関は、大阪メトロ長堀鶴見緑地線。
終点の「門真南(かどま・みなみ)」駅から徒歩5分。2番出口を出てすぐです。


2番出口を出てすぐ前方の連絡橋階段を上がると、2階正面入口。とても分かりやすい構造です。
※通常はアリーナ席もスタンド席も同じ2階入口です

ちなみに「門真南駅」の次に近い駅は、JR鴻池新田駅(こうのいけしんでん)で、徒歩32分。健脚なら歩けないことはないですが、そこそこ距離があります。
次に近いのは、京阪電気鉄道と大阪モノレールが乗り入れている「門真市」駅。こちらはタクシーで通常10分の距離です。通常の交通状況ならタクシー料金は約1200円台ぐらい。混雑時や夜間は更に高くなります。
※門真市内はタクシーが少なめですので、タクシーアプリなどを利用し事前に配車予約した方がよいです。

土日に地下鉄(大阪メトロ)や市営バスで往復620円以上、平日に820円以上使う場合は、1日乗車券「エンジョイエコカード」がおすすめです。
大阪市内の約30か所の観光施設等での提示割引特典もついてきます。時間に余裕がある日は割引目当てで買うのもアリかと
伊丹空港(大阪空港)や主要駅からのアクセス
新大阪駅からは50分前後、伊丹空港(大阪空港)からは1時間半前後。
JR大阪駅(梅田駅)からは40分程度です。
伊丹空港からは、一部タクシーを使えば50分程度で移動可能です。
※当日の交通事情等により長くかかる場合があります
遠征の方向けの、主要駅からのおすすめ公共機関ルートは下記の通り
RACTABドームへの主要な交通アクセス
JR新大阪駅(新幹線)から
1. 大阪メトロ御堂筋線新大阪駅 ⇒ 心斎橋駅 ⇒ 大阪メトロ長堀鶴見緑地線へ乗り換え ⇒ 門真南駅
2. JR大阪駅 ⇒ JR環状線京橋駅 ⇒ 大阪メトロ長堀鶴見緑地線へ乗り換え ⇒ 門真南駅
伊丹空港(大阪空港)から
1. 空港バス⇒JR大阪駅(梅田駅)へ あとは下記の【JR大阪駅(梅田駅)から】を利用
2. 大阪モノレール 大阪空港駅 ⇒ 千里中央駅⇒ 北大阪急行線へ乗り換え⇒心斎橋駅⇒大阪メトロ長堀鶴見緑地線へ乗り換え⇒門真南駅
3. 大阪モノレール 大阪空港駅 ⇒ 門真市駅 ⇒ タクシーで約10分
※通常の交通状況ならタクシーで1200円少々 事前予約がおすすめ
JR大阪駅(梅田駅)から
1. JR大阪駅 ⇒ JR環状線京橋駅 ⇒ 大阪メトロ長堀鶴見緑地線へ乗り換え ⇒ 門真南駅
2. 大阪メトロ御堂筋線梅田駅 ⇒ 心斎橋駅 ⇒ 大阪メトロ長堀鶴見緑地線へ乗り換え ⇒ 門真南駅
※他ルートも複数あるため、時間帯により交通案内アプリでは別ルートを指示される場合があります
帰りは電車に乗れるまでかなり時間がかかるので要注意!
最寄り駅はすぐだし、20~21時台でも電車が1時間あたり8~9本走っているので油断しがちなのですが…
この会場から帰路の電車に乗るまでは、時間にかなりの余裕を見ておく必要があります。
というのもイベント終了後は駅構内への入場規制が行われるためです。最寄り駅がここしかないので、会場への入退場客が集中する時間帯は規制をしないと危険です。
RACTABドーム内でも規制退場指示を出して混雑緩和を図っていますが、駅側でも入場規制を行います。会場を出てから電車に乗れるまで15~40分ぐらいかかることは珍しくありません。
そのため競技が夜遅くまで及んだときは、順位確定を待たずに退出する人が目立ちます。「帰りの電車の時間がかなり厳しい」と言う方は、早めの退出が必須です。
今年のNHK杯競技終了予定時刻は、金曜は20時半ですが土曜は21時20分と遅め。その後女子シングル表彰式もありますので、退出するタイミングには要注意です。

入場規制を避けて移動するには、地下鉄2番出口前のバス停から京橋駅や大阪(梅田)駅行きのバスに乗る手もあります。
どちらが早いかは微妙ですが…
昨年の全日本時に閉鎖されていた京橋駅地下通路は開通済み
京橋駅でJRや京阪電鉄から大阪メトロに乗り換える際に便利だった商業施設「コムズガーデン」の地下通路。昨年の全日本選手権時はリニューアル工事のため閉鎖されていましたが、その工事は終了しています。
ガラッと雰囲気は変わっているかと思いますが、工事のための迂回は不要です。
リニューアル後の「コムズガーデン」内飲食店等、店舗ラインナップは公式サイトでご確認ください。
会場は寒い?暖かい?服装で気をつけること
服装の基本方針
冬場のRACTABドームは、寒い時はとんでもなく冷えますが、コートが要らないぐらい暖かい時もあります。
「寒い環境にも暖かい環境にも対応できる服装」を意識しましょう。
- 「全身重ね着を基本」とし、着脱しやすい衣服で現地で追加可能な耐寒グッズを持参
(大阪の地下鉄内は暖かめなので、調節できないと道中汗だくになります) - 「当日夜、外で長時間過ごしても大丈夫」なレベルの装備を意識する
- 和式トイレを使う場合は、邪魔になりそうな超ロングコートやワイドパンツ類は避ける
(和式トイレが多い会場のため、和式トイレを使えるとトイレ順番待ちが短くすみます)
というのも、RACTABドームは、外気の影響を受けやすい会場だからです。

2022・2024年全日本選手権と2023年NHK杯の体験談
2022年全日本選手権の競技2日目&3日目、この時期の大阪には珍しいレベルの寒波が襲来。
アリーナS前方にいた私は、上半身はカシミヤニット&カーディガンとダウンコート、極厚タイツにニット製クロップドパンツ&ショートブーツ姿。なのにひざ掛けを使っていても夕方になると足元が冷えてきて、持ってきた長靴下を重ね履き。18時以降は更に冷え込み、使い捨てカイロをふくらはぎと両足先に貼って何とかしのぎました。
でも2024年全日本は通常程度の寒さ。アリーナS席でも外出時の服装+ひざ掛けがあれば十分で、カイロの出番はなし。
2023年のNHK杯(11月下旬)では、綿ニットセーター&ハイソックス&綿デニムにショートブーツで行きましたが、十分な暖かさ。ひざ掛けは使用しましたが、観戦中はコートも脱いで、首回りのストールも外していました。
このように、同じ会場でも外気温によって体感温度は激しく違います。

私が冬場の観戦で過去イチ寒いと感じた会場は、2022全日本選手権のRACTABドームアリーナ。
同年11月のNHK杯(北海道・真駒内)より寒かったという声もありましたが、今回は11月ですからそこまでは冷え込まなさそうです
席ごとの体感温度の違い
また、席の位置によってもかなり差があります。アリーナSS&アリーナSなど、リンクに近い席は足元から結構冷えが来ますが、スタンド席上方は暖かく感じる場合が多いです。
ちなみに、同じスタンド席でもブロックや席位置によってかなりの温度差があります。
入口に近いAブロックやEブロックは寒風が結構入ってきます。手厚い装備をおすすめします。
また、奥の方のスタンド席でも空調の風の吹き出し口か何かにあたる席だと上から風が吹いてきて寒い席もあるらしいです。

会場の近くに「ファッションセンターしまむら門真南店」があるので、どうしても…となればそこで衣料品の調達は可能です。
寒いと観戦に集中できませんので、足元や首元などの防寒具とカイロは持参したほうが安心だと思います。
初めてフィギュアスケート観戦される方はこちらも参考にどうぞ。

会場には何を持って行けばいい?
フィギュアスケート観戦に慣れていない方は、こちらの記事を参考にしてください。一般的な持ち物をリストアップしています。

「RACTABドームでのNHK杯ならでは」の注意事項は次のとおりです。
椅子について
アリーナSS席&S席はパイプ椅子です。NHK杯はそこそこ長時間の観戦になるのでお尻が痛くなりますし、冷えます。薄手の座布団や、余分なひざ掛けなどを椅子に敷いて観戦した方がベターです。
スタンド席は一応布張りですが、クッションがへたってきているので固めです。気になりそうな方はスタンド席でも座布団代わりになるものを持参した方が過ごしやすいと思います。
跳ね上がり式の椅子なので、よくスタオベする方は、敷物を固定できるバンドや養生テープなどがあると、いちいち拾わずに済みます。ライトダウンジャケットをひざ掛け替わりにして、袖部分を腰回りで結ぶのも便利です。
選手へのプレゼントについて
今回は「出場選手に対するプレゼント預り所」が設けられます。
プレゼントの宛先の選手名、国名が一目で分かるように包み紙等や紙袋の外側に記載したうえ、所定のボックスの中に入れればOKです。受付時間や贈り物に関する注意事項などは下記の公式サイト内の「よくあるご質問」内に記載があるので必ず事前に確認を。飲食物や生もの、大きすぎるプレゼント、現金はNGです。
プレゼント・花束の投げ込みはアリーナSS席からのみ可能です。それ以外の席からの投げ込みは厳禁ですので、預り所のボックスに入れましょう。リンクに投げ込めるものには細かな規定が設けられていますので、下記公式サイトの「よくあるご質問」で必ず確認してください。

応援バナーについて
既成の応援バナー
著名な出場選手の応援バナー(名前などがプリントされたタオルなどの布類)は会場内の売店でも販売している場合が多いです。
ただし在庫が十分でない場合もあり、早々に売り切れることも多いです。事前に通販などで入手しておくか、現地に着いてできるだけ早めに購入するのがおすすめです。
ファン提供のバナーをネットプリント
バナーはA4やA3の用紙にプリントor手書きして掲示してもOKです。X(Twitter)には出場選手用の応援バナーデザインを公開していてコンビニエンスストアでネットプリントできるようにしているファンの方もいらっしゃいます。「選手名+バナー」でX(Twitter)を検索すると出てくるかも?
国旗の販売店情報や、国旗プリントなどについてはこちらの記事で紹介しています。

会場・周辺にコインロッカーほぼ無し 大荷物は途中で預ける必要あり
キャリーバッグやスーツケースなど、座席下に収納できないようなサイズの荷物の会場内への持ち込みは非推奨です。会場の椅子下の収納スペースも大きくはありません。
しかし、RACTABドーム周辺のコインロッカーは少ないです。
門真南駅にロッカーはあります。700円の大きなロッカー、500円の中型ロッカーが一つずつ。あとは300円の小型ロッカーが12個。いずれも現金対応です。

数は多くはないので、出遅れるとコインロッカーを使える保証はありません。会場での荷物預かりもしていませんので、大きな荷物はホテルや道中の主要駅のロッカーに預けてから移動する方が安心です。
ホテルに預けられない場合はコインロッカーなびなどを使って、最寄りのコインロッカーを事前に調べておくと無駄足を踏まずにすみます。
会場内での飲食は?どこで買うといい?
休憩時は座席での飲食可
公式サイトの案内によると、「席での飲食は休憩中に限り可能」です。

私は簡単につまめる軽食のほか、暖かいスープか飲み物を保温水筒かスープジャーに入れて持参するつもりです。
会場内での飲食品販売
飲料自販機 暖かい飲料は売り切れになりがち
会場入口付近に飲料の自動販売機はあります。しかし、暖かい飲料は早々に売り切れがちです。
暖かい飲み物が欲しい方は、保温水筒などで持参されると会場外まで買い出しに行かずにすみます。
会場内での飲食品販売
会場周辺の飲食店
現在RACTABドーム周辺にある飲食店はごく少なく、小規模で営業時間がかなり限られています。事前予約でもしておかない限り、観客が整氷時間中にちょっと食べに行ってすぐに帰ってこれるようなレストラン&カフェは無いものと考えた方がよいかと思います。
今年はキッチンカーあり
2023年のNHK杯では、会場前の正面階段下にキッチンカーが複数台来て、佐世保バーガー・からあげ・焼きそば・ロングポテトなどの暖かい食事メニューが提供されていました。
今回もキッチンカーは来る予定だそうです。
(公式サイトの「よくある質問」に記載あり。ただし何台来るか、どのような食べ物が用意されるかは不明)

門真南駅2番出口出てすぐの場所にコンビニエンスストアがありますので、そこで軽食や飲料の調達は可能です。(駅周辺徒歩圏内には他のコンビニエンスストアはありますが、最寄りは駅前です)
ただ時間帯によってはかなり混みますし、おにぎりやサンドイッチ、缶飲料などが底をつきかけていることもあります。最低限の飲食品は持参しておくと安心です。
遠征客にお勧めの「大阪らしい軽食」7選

「大阪ならではのものが食べたい」という遠征客の方によさそうな「定番の軽食」をピックアップしてみました。
移動中にある商業施設で購入しやすいものを選んでいます。(そのため、他地域に出店しているような店も含まれてます)
大阪のテイクアウトグルメって、たこ焼きとかいか焼きとか串カツとか、冷めたらイマイチの物が大半なんですよね。「りくろーおじさんのチーズケーキ」は冷めてもいけるけど、切り分けるの大変だしw
下記は「冷えた状態でも大丈夫」な食品です。
「らぽっぽ」 の お芋スイーツ
新大阪、大阪(梅田)、京橋、心斎橋で購入可
「551蓬莱」 の ちまきや甘酢団子
新大阪、大阪(梅田)、京橋、心斎橋で購入可
※名物の豚まん&焼売は匂いがかなりきついので、会場で食べるのは避けましょう
「御座候」 の 回転焼
新大阪、大阪(梅田)、京橋で購入可
※大判焼き、今川焼と同様のものです
「御菓子司 絹笠 とん蝶」 の おこわ
新大阪、大阪(梅田)、京橋で購入可
「喜八洲総本舗」 のみたらし団子や酒饅頭
新大阪・大阪(梅田)で購入可
「新世界 グリル梵」 の カツサンド
カツサンドの有名店は他にもありますが、ここは新大阪の駅マルシェで購入可
「水了軒」の八角弁当
新大阪のキオスク等で購入可な老舗料亭の冷めてもおいしい弁当 他弁当も評判良し
※販売店舗や商品の詳細はリンク先の各ホームページでご確認ください
様々な店舗で販売している大阪寿司(箱寿司)なども名物ですが、みそ汁やお吸い物など暖かいものも揃えておかないと、冬場の観戦の合間にはちょっと冷たすぎるかも。
ご当地名物にこだわりがなければ、テイクアウト可能な美味しい店はたくさんあるので選択肢には事欠きません。
ただし繰り返しになりますが、匂いのきつい食品類は避けましょう。トイレに行ったりしているとゆっくり食べている時間はあまりないので、ささっと片手で食べられるものを含めて備えておくと安心です。
RACTABドームのトイレ事情
NHK杯の競技日、特に土曜日はかなりの人出で、整氷時間中のトイレは混雑が予想されます。
前述のとおり、RACTABドームは和式トイレが多いです。洋式トイレしか使えない方の多くが自主的に「和式トイレは空いてますよ」と声をかけてくださるので、「和式トイレOK」だと比較的早く順番が回ってきやすいです。
ただ古い施設のため、トイレ利用が集中すると「トイレの水が全館で流れなくなり一時使用中止」に至ることが稀にあります。直近では2023年のNHK杯で発生、幸い小一時間程度で復旧しました。

待てない場合は直ちに最寄りの門真南駅トイレまでダッシュしましょう!
2023年11月NHK杯での体験談
女子⇒ペア間の休憩時間に「ただ今全館のトイレが使用できません」という場内アナウンスが流れた時は本当に驚きました。
幸い私は困らずにすんだのですが、隣の方はトラブル発生の噂を聞いて直ちに駅に走り、ペアの演技開始前ギリギリに何とか戻ってこられました。(駅員さんは男性トイレまで開放して対応してくださっていたようです)
ペアの6分間練習中、「トイレが復旧しました」とのアナウンスが場内に流れた時は場内大喝采でした(苦笑)。
トイレ使えなくなったら観客はともかく滅茶苦茶困る選手もいると思うので(緊張でおなかゆるくなる人とか絶対いると思う)、今年はそんな事件が起きないことを心から祈ります。

RACTABドームでのNHK杯、一緒に楽しく見守りましょう!




