今回は、7/12に公開された中日新聞の宇野昌磨さんインタビュー動画についてです。
私は公開直後に視聴できましたし、「Ice Brave -A TURNING SEASON-」の新情報も複数あったので早々にまとめようと思っていたのですが…45分もある濃い内容の咀嚼に時間がかかり、感情の言語化になかなか取り掛かれずにいました。
そんな中で、友野一希選手のインタビュー記事・non-no web連載「トモノのモノ語り。」(7/9公開)まで読んでしまい、さらに感情を大きく揺さぶられることに。「なんも言えねえ…」という感想しか出てこなかったので詳細には触れませんが、冒頭でお勧めしておきます。

有料のフィギュアスケート関連コンテンツが増えた昨今、どちらのインタビューも「これ、無料で見られて(読めて)いいんですか?」と言いたくなる内容でした。
<7/14 15時半追記>
本日「しょまりん」こと本田真凜/宇野昌磨組のメディア公開練習があったようです。
既にWEB上で動画など出しているメディアもありますが、今日のTVニュース番組などでも映像が出て来るとか思うので、気になる方は夕方以降のニュース要チェックです!
中日新聞社の宇野昌磨さんインタビュー動画視聴方法
ここからは宇野昌磨さんのインタビュー動画について綴っていきます。
中日新聞社の公式YouTubeチャンネルで45分超の全編が無料公開
総尺45分超のインタビュー動画は、中日新聞公式YouTubeチャンネルにて無料で公開されています。
12(日)夜に最初に公開された動画は数時間で非公開になってしまいましたが、翌日午前に違うURLで再公開されました。動画尺は同じで、最初の公開版と何が変わったのかは不明です。
インタビュアーはフィギュアスケート取材はお馴染みの蓮野亜耶記者です。宇野昌磨選手シングル競技引退時はだいぶ手厚く特集を組んでおられたので、このサイト内でも紹介していました。

14の項目について質問
インタビュー動画は合計15のチャプターに分けられており、YouTubeの概要欄に下記の情報が視聴ガイドとして掲載されています。時間がない方は概要欄から気になる項目だけを選択して視聴することもできます。
| 時間 | No. | チャプター名 |
|---|---|---|
| 0:00 | (ハイライト) | |
| 0:42 | 1 | 開幕まであと1か月 |
| 3:45 | 2 | 新しいものを生み出す手応えは |
| 5:12 | 3 | 「毎年続ける」と思ったのはいつ |
| 7:27 | 4 | 仲間との関係は |
| 10:39 | 5 | メンバーの中での役割・座長として |
| 12:56 | 6 | 「ターニングシーズン」の意味は |
| 14:37 | 7 | 現役時代の曲と新曲の構成は |
| 17:09 | 8 | 何曲踊る?100分の構成 |
| 22:20 | 9 | 「アイスダンス中心」とは |
| 24:28 | 10 | 競技とは違う感情の動き |
| 35:51 | 11 | 振付は終わった? |
| 38:06 | 12 | 全力で挑む日々 |
| 40:32 | 13 | 最高の瞬間との出会い |
| 43:50 | 14 | 原動力は「おもしろい」 |
WEBでも読める新聞記事はこちら
中日新聞の取材ですので、当然新聞記事にもなっています。13(月)午後にWEB版が公開されています。(全文を読むには契約が必要です)

「Ice Brave -A TURNING SEASON-」の新情報
まずは、インタビュー内で明かされた「Ice Brave -A TURNING SEASON-」の新情報から。
※使用プログラムのネタバレはありませんが、構成の概要などの情報は出てきます。まっさらな状態でショーをご覧になりたい方は、この項目は飛ばしてください。
予定されている演目数など、気になる情報の数々
ショーの新情報は、14分37秒~22分20秒の「現役時代の曲と新曲の構成」「何曲踊る?100分の構成」の項目に集中しています。
およそ20演目を予定
インタビュー時点で予定されている演目はおよそ20だそうです。昌磨さんが質問に対して「20曲近く、20演目ぐらいですかね」と答えていました。
宇野昌磨・本郷理華・本田真凜の3名にはソロプログラムがありそう
そして、宇野昌磨さん、本郷理華さん、本田真凜さんの3名はソロプログラムが用意されていることを伺わせる発言がありました。

ソロ演目のジャンルなどのヒントは一切なしでした
今夏の公演には残念ながらステファン・ランビエールさんは出演しませんが、ソロを演じる人が一人減っただけで、着替え時間などがタイトになってセットリストを組むハードルが上がると語っていました。
…ということは、上記3名以外のソロプログラムはなさそうですね。ただし「ソロパート」ならば過去の公演でもありましたので、期待できるかもしれません。
宇野昌磨選手の過去プログラムではない、「新しいプログラム」が半分以上
そして、演目の半分以上が新しいプログラムになっているとのこと。
「現役時代の曲はあまり残してはいないですね。(中略)もちろん何曲かは残っているんですけど、半分以上が新しいものになっていて、本当に残っている曲の方が少ないぐらいです」と発言しています。
そして、4月に行った楽曲リクエスト募集については、「どういう曲が求められているのか、観客のニーズを調べるための募集であった」旨、再度話していました。

ちなみに、インタビュー前半では、最初は「最初で最後」と覚悟して始めた「Ice Brave」を、どういう流れで「今後も長く続けていくショーにしたい」という希望を抱くまでになったかを語っています。「今後も長く続ける」ためにも、過去のプログラムを集めるのではなく「新しいプログラム」を増やしたかったのだそう。

今夏のショーでも披露される現役時代のプログラムが何かは、全くわかりません
来年以降も「Ice Brave」が続いていけば、再見できていない過去プログラムを見られる日もまた来るかな?
宇野昌磨さんが語る「新しいオープニング」の魅力
24分28秒あたりから始まる「競技とは違う感情の動き」の項目では、昌磨さんが「今回のオープニング、すごい好きなものにもできたかなと思う」と話している部分があります。
この言いまわしからか、オープニング曲は「Great Spirit」じゃなくなるのでは?との推測をネットで見かけました。でも、私は曲自体はそのままで演出面が大きく変わっている可能性も大いにあると思っています。曲名が変わるようなことは言っていなかったですしね。
思い切りのいい昌磨さんですから、パンチのある別曲に変えて来る可能性もあるかもしれませんが。

いずれにせよ、オープニングの演出は過去公演をそのまま踏襲した感じにはならなさそうです!
選曲そのものは他のスタッフが主に行っていて、昌磨さんが主となって進めたのは誰をどの曲に割り当てるかの部分だそう。メンバーたちにも曲を聴いてもらって好みなどを確認はしているらしいですが、この人数でセットリストを回すのはなかなか大変なので、本人の希望を全て叶えるのは困難なようです。
「朝まで練習したあの日」の話題
今週末には、「プリンスアイスワールド(PIW)」の2026-27年版公演が新横浜で開幕します。
※7/18(土)と7/26(日)にBS朝日で放送があります!

PIWチームは6月下旬の和歌山⇒佐賀公演から正念場が続いています。「Ice Brave -A TURNING SEASON-」の出演者にはPIWメンバーが4名いるので、PIW公演ラッシュが本格化する前にいったん「Ice Brave」の公演内容を完成させ、7月下旬に最終的な仕上げを行うーという流れになっていることを説明していました。
宇野昌磨さんをはじめとする「Ice Brave」のメンバーたちが朝焼けの写真をSNSにアップしていたあの日はまさに、PIWの大事な時期を前に「いったん仕上げた」日だったようですね。その日のエピソードを感慨深げに話していました。
朝までゲームはよくしたことあるけど朝までスケートをしたのは初めてだよ pic.twitter.com/d3uuFqydal
— 宇野昌磨 (@shoutube1217) June 12, 2026
どうやらあの時期に全員が揃うタイミングは、その日しかなかったそうです。あの日宇野昌磨さんと本田真凜さんは朝にアイスダンスの練習もしていたらしく、かなり大変な1日だったとか。

私も昔、仕事で完徹したまま保育園行事に参加したことがありますが、思い出せるのは仕事が辛かった記憶ばかり…
「朝まで仕事」が充実した想い出になっていそうなIce Braveメンバーたちがちょっと羨ましいです(苦笑)
宇野昌磨さんの目指す「リーダー像」
10分39秒からの「メンバーの中での役割・座長として」の項目は、かねてから昌磨さんの「リーダー論」に興味がある私にとっては、非常に興味深い話でした。
彼は「自分は先頭に立って全員を引っ張っていくタイプではない。全員横並びでありたい」という主旨の発言をこれまで何度もしてきています。私が今回一番感心したのは、彼が「みんなにとって『都合のいい存在』でありたい」という発言をしたあとの説明でした。
立場上みんなはやっぱりプロデューサーでもないし社長でもないし、言いづらい場所とか言いづらい局面って絶対生まれるんですけど、そういうときに、ちゃんと僕をうまく使える空気感でいたいなと思っていて。(中略)言いづらいことは僕が言えるようにしたいし。
つまり、彼は自分の立場・役割は十分に自覚したうえで、「自分しかできない役割」が求められたときには、それを率先して果たしたいと考えているのです。

彼が思い描いている「要望や提案を伝えやすく、必要とされるときには積極的に立ち回るリーダー像」に、私は凄く共感を覚えました
かつて私が子育てに手がかかっていた時期、職場での後輩指導は大きな悩みの種でした。私の過去の上司は全員長時間労働の「俺についてこい」タイプ。私も当初はそういう上司像を目指さないといけないものと感じていました。
しかしその後、自分の業務を適切にサポートしてくれる「サーバント型リーダー」を望む層が若手に意外と多いことに気づきまして…「自分に向いているリーダー像を目指せばいい」と考えられるようになるまで、私は何年もかかったんですよね。
なのに昌磨さんは最初から「自分らしいリーダー像」を目指していました。彼の遅刻をネタにしたX(Twitter)投稿は今や22万いいね&3000万回表示を超えていますが、私は今自分が何かのプロジェクトで働くんだったら、彼のような人と一緒に働きたいなと思いました。
たまの遅刻は、しない方が勿論いいですけど(笑)。
※余談ですが、この持論を聞いたときに私はこのエピソードを思い出しました。
「ワンピース・オン・アイス」の再演時のフィナーレで、「『麦わらの一味』にもグループナンバーを滑らせてください!」と島田高志郎選手と共に直談判したときのことです。当時の記事貼っておきます。

競技復帰を前にした、アイスダンスの練習は?
35分51秒からの「振付は終わった?」の項目では、アイスダンスの練習状況について尋ねています。競技サイズのリンクが取れなかったときはリフト練習を中心にしているーという話からは、練習環境確保の大変さがリアルに伝わってきました。
Instagramに投稿された「四季」の練習動画
そういえば本田真凜さんが先日Instagramに投稿した「四季」の練習動画は、短尺ながら見ごたえありました。
下記投稿の3~5枚目が練習動画(カラー)です。これまで投稿された練習動画の中では比較的最近のもののようです。
冒頭の振り付けは男性が片足になるリフトに(片足はレベル上げ要件の一つです)、クリムキンイーグルを応用したリフトも、途中から両手を離すバージョンにそれぞれ進化していました。
なお、片足リフト動画は翌日に二人のアカウント「チリツモ」に白黒バージョンで別途投稿されています。
観客をとにかく驚かせたい二人ですから、これらは多分、「色々手を加えた演技のごく一部」に過ぎないのでしょう。どんなプログラムが見られるのか、期待が募ります。
朝はアイスダンス、夜はそれ以外の「Ice Brave」練習
朝にアイスダンスの競技用練習を続けつつ、深夜はIce Braveの練習に出かけて他のメンバーの練習を見たり、練習の合間に話したりすることが気分転換にもなっている模様。「アイスブレイブ(の練習)に関しては、正直ちょっと楽しみに行ってる感覚があります(笑)」と話していました。
早朝・深夜の練習続きは過酷そうに見えますが、下記の発言からいっても、「Ice Brave」は大きな存在になっていることが伺えましたね。
「Ice Brave」で好きな部分っていうのはこのチーム感の雰囲気とか「Ice Brave」自体の空気。(中略)スタッフみんなの空気感も本当に好き。
(中略)
アイスショーを作る方々が「アイスショーを作りたい」という意味がすごく分かったなと思います。
昌磨さんは、「Ice Brave」の空気感にはスタッフだけでなく、私たち観客も含まれているという話をしていました。シングル現役時代の彼が「ショーを作る側」に積極的に回ることは考えづらかったので、こうした受け答えには感慨深いものがありました。
宣伝内での「アイスダンス中心」との表現について
アイスダンスの振り付けの話題をする前には「アイスダンス中心」とPRされていることについての補足説明もありました。
「現役としてアイスダンスに挑戦することになったから、注目が集まるだろうということで『中心』という言葉を使っていて、アイスダンスのために全てを構成しているわけではない。実際に見てもらえれば分かると思う」という主旨を語っていました。

私は「アイスダンス中心」という宣伝フレーズに対しては「アイスダンスが2プロに増えるくらいで、ショーの空気感は大きく変わらないだろう」と捉えていましたが、不安を感じていたファンもいたのでこのような説明をしたのでしょう。
ショーの開催が発表された時点はまさか今季から試合に出るとは思ってもいなかったので、私も今となっては「アイスダンス中心」と打ち出した意図により納得できるようになりました。
「涙を期待される側」の気持ちとは
インタビュー終盤の3項目は、「ショーでの感動」について掘り下げたトークになっています。
「出会えて良かった」と思うのは、「みんなが感極まるシーン」
「Ice Braveを作る中で『こういう瞬間に出会えて良かった』と思う場面はありますか?」との質問に対して、昌磨さんは「みんなが感極まるシーン」と答えていました。そこにみんなの感情の動きが見えるからだと。
今も昔も周囲の大切な人たちが喜ぶ姿を大切に思う気持ちは変わらないんだなと思いました。平昌五輪で銀メダルが確定したとき、美穂子先生が泣いて喜んでいる姿を見て嬉しそうに微笑んでいた昌磨さんを思い出したら、その話が本人から出てきました。

「あまり泣かない人」が抱く共感
そして出てきたこのコメントに、私はめちゃくちゃ共感しました。
僕ってマジで感動であんまり涙を流さなくて。
(中略)
僕が涙を流す瞬間ってのをなんか待ち望まれている気がして、ちょっと気まずいなとは思い…(笑)。
私も映画などのストーリーなどで涙することはあるけれど、大人になってから自分自身に関することで泣いたことって滅多にないんですよね。セレモニー等で涙を期待されているのを感じると「いや私にそういうのを期待されても…」って気まずさを物凄く感じます。

なので私は、「Ice Brave 新横浜Special Edition」千秋楽会場での「昌磨さんが泣くのを期待してる感」に、若干同情しておりました(笑)
一方、昌磨さん自身は観客が涙している姿に対して「皆さんが僕を赤い目で見てくださる…」とありがたく受け止める挨拶をされていたので、私は「泣かなくてごめんねw」ってちょっと思いました
ちなみに千秋楽後にも「涙するスケーターたち&観客と、泣かない人たち」という項目でその心情を綴っています。

涙がなくても、動いている心
蓮野記者がすかさず「涙がなくても、でも宇野さん自身の心は凄く動いてるってことですよね」とフォローしてくれていましたが、「そうなんですよ!涙出てないからって感動してないってわけじゃないんですよ!」と膝を打ちました。
感情が動いた証は、必ずしも涙だけではありません。
今夏の「Ice Brave -A TURNING SEASON-」が引き起こす私の感情は、どんな形になるのか?自分の目で確かめに行きたいと思います。

