中国ハルビンで実施中の2025冬季アジア大会、フィギュアスケート競技は2/11(火)から開催です。
10(月)が公式練習初日で、アイスダンス・ペア・男子ショート滑走順抽選が予定されています。(女子は翌日)
前半は2025冬季アジア大会情報&後半は2017の大会の話題で…と思ったら記事が長くなりすぎまして(苦笑)。後半は明日にでも改めて投稿することにします。
【2/10に投稿しました】

今回は2025冬季アジア大会のスケジュールや配信・出場選手情報と、私なりの見どころをまとめました。
【2/11に女子のエントリー数変更について追記】
フィギュアスケート競技の出場者
日本からの出場者は下記の通り。
男子シングル:鍵山優真選手、佐藤駿選手
女子シングル:坂本花織選手、吉田陽菜選手
ペア:長岡柚奈/森口澄士組、清水咲衣/本田ルーカス剛史組
アイスダンス:吉田唄菜/森田真沙也組、田中梓沙/西山真瑚組
他国から出場するメダル候補選手としては、女子シングルは韓国のキム・チェヨン選手、ロシアからカザフスタンに国籍変更したソフィア・サモデルキナ選手あたりでしょうか。
男子シングルは、カザフスタンのミハイル・シャイドロフ選手、韓国のチャ・ジュンファン選手がいます。
韓国のアイスダンスカップル、ハンナ・イム / イェ・クアン組は出場していません。
メダル候補ではないですが、私は男子シングルで中国のダイウェイ・ダイ選手が見られるのも楽しみです。

中国ナショナルを欠場したボーヤン・ジン選手は今季は終了のようで四大陸にも出場なし…
中国のワールド代表は四大陸次第でしょうが、ダイウェイ・ダイ選手になる可能性が高そうです
競技のスケジュール
日本との時差がー1時間なので、どの競技も日中の実施。眠い目をこすりながら配信を見ずにすみます。しかし2/11(祝)以外は平日日中。「仕事や家事と重なり逆に見づらい」という方も多いかも?
今のところ終了時刻は公表されてないのでエントリー数から推測するしかありません。エントリー数は男子16名、女子27名、ペア6組、アイスダンス6組です。女子以外は全員フリーに進めます。(女子は3名1名がフリー進めず)
※2/11追記
10日にクウェートとインドネシアの選手の欠場が発表され、女子は25名になりました。一人だけがフリー進めないことになります…もう全員フリー進出でいいんじゃね?って思いますね。
男子もウズベキスタンの1名が欠場でしたので出場するのは15名になっています。
日程 | 開始予定時刻(日本時間) | カテゴリ名 |
---|---|---|
2/11(火) | 15:00~ | アイスダンスRD |
16:30~ | ペアSP | |
18:00~ | 男子SP | |
2/12(水) | 14:30~ | 女子SP |
19:00~ | アイスダンスFD | |
20:30~ | ペアフリー | |
2/13(木) | 14:00~ | 女子フリー |
18:30~ | 男子フリー |
前回の2017札幌冬季アジア大会では、男子フリー実施後に「フラッグスケーター演技&各カテゴリから1つずつの演技&フィナーレのみ」で構成される「小規模エキシビション」が行われています。終了後にはリンク上で大会全体の閉会式も実施されました。
今回は全カテゴリの競技が終了するのが夜遅いですし、アジア冬季大会最終日は翌日。(ホッケーとカーリングの2競技の決勝が実施)。フィギュアスケートのエキシビションは無しのようです。
配信予定
冬季アジア大会競技のテレビ中継は予定されていません。テレビではスポーツニュースなどの報道を待つのみとなります。
ただし冬季アジア大会の公式サイトではライブ配信されます。
競技開始が近づいたら、下記の公式サイトでライブ配信ページを探してみてください。おそらくトップ画面に並ぶ画像群に「Figure Skating」が現れ、配信URLへのリンクをはったサムネイルが表示されると思われます。
競技の途中や競技終了後でも視聴できますので、都合のいい時間に視聴できます。配信終了直後はしばらく視聴できなくなりますが、少し待っていればアーカイブが上がってくるようです。
採点表は下記に上がってくると思われます。
私なりの見どころ
ワールドのメダル候補選手の仕上がり状況
坂本花織選手&鍵山優真選手の二人が金メダル候補筆頭として最も世間の注目を集めるでしょう。
坂本花織選手は前回の札幌大会時はインフルエンザで欠場と悔しい事態になりました。今回一番いい色のメダルを持って帰りたいところです。
鍵山優真選手はワールドに向けて構成を上げている最中なので、今回どういう構成で臨むのかも気になります。全日本選手権で実力を出し切れなかった佐藤駿選手の演技にも期待がかかります。GPF以来の国際大会でいい演技をして、ワールド前に自信を取り戻してほしいですね。
下記は結団式の記事。都内開催だったためか、フィギュアスケート選手で出席したのは佐藤駿選手のみだったようです。

日本勢はカップル競技でも優勝かも⇒4カテゴリ制覇もありうる?
シングル競技は男女ともに金メダル濃厚ですが、今回は出場メンバーから言って、ペア&アイスダンスも金メダル獲得が期待できます。

スポーツなので何があるかはわかりませんが、4カテゴリとも日本が金メダルーということも夢ではありません。
さえルカのワールド出場を賭けたミニマムスコア挑戦
「ペアの清水咲衣/本田ルーカス剛史組がワールドのミニマムスコアにどこまで近づけるか」も注目ポイント。
「SP&フリーの技術点を足して88点」が今季ワールド出場に必要なペアのミニマムスコアです。ちなみに年末の全日本選手権のスコアはフリーで清水咲衣さんの転倒⇒肩脱臼による中断があったとはいえ、約70点。

正直言って、現時点で88点をクリアするのはかなり高いハードルと言えます
実施技のレベルを上げれば不可能ではないですが、現実的には来季を見据え四大陸の今季ミニマム75点をまずクリアしておきたいところです。
うたまさVSあずしんの優勝争い&現時点での国際ジャッジ評価
日本のアイスダンス現在トップクラスの2組が揃って国際大会に出場するのは2024NHK杯以来、しかも金メダルを獲るチャンスです!
私は今の二人が国際大会ジャッジからどの位の点がもらえるのかが一番気になります。
珍しい国のスケーターを見られる醍醐味
個人的には「これが冬季アジア大会の一番の醍醐味」だと思っています。
四大陸選手権はミニマムスコア(出場に際し最低限求められる技術点)があるので、一定の実力がないと出場が許されません。
しかし、冬季アジア大会にはそのような規定がありません。ーつまり、通常の国際大会ではお目にかかれないような選手が多数エントリーしています。
彼らにとってはこの大会は一世一代の晴れ舞台。その喜びをお裾分けしてもらう楽しみがあります。
ジュニアグランプリシリーズ大会もミニマムスコアの規定はありません。
なので「シングルジャンプやフライングスピンがやっとできる程度」の参加者がたまに出場します。
私が2023年に関空アイスアリーナに観に行ったJGPS大阪大会では、インドの男子選手が参加。シングルアクセルでのコンビネーションがやっとの状態ながら演技をやり遂げました。
たった一人でリンクに立って最後まで懸命に演技した彼を観客みんなで見守り、拍手を送ったのはいい想い出です。
2025冬季アジア大会ではインド、フィリピン、マレーシア、インドネシア、キルギスタン、クウェート、モンゴル、タイ、トルクメニスタン、北朝鮮、台湾など珍しい国のシニア選手たちが大集合。四大陸選手権を超える多国籍感満載な試合です。
前回の札幌アジア大会ではヒジャブ(イスラム女性が髪を隠す布)をつけて演技している女子シングルスケーターがいましたし、アイスダンスではインドのカップルがインド音楽に合わせ、民族衣装風のコスチュームでFDを披露していました。今回もそのような民族色溢れる衣装&プログラムを見る楽しみがあるかもしれません。

ハルビンの2月の平均気温はマイナス20度。
極寒の環境ですが、熱気に満ちた試合を視聴できればと思います。
