<2/13 14:35 男子公式練習情報を末尾に追記>
ハルビンで開催中のアジア冬季競技大会フィギュアスケート競技、昨日は女子SP開始時刻を勘違いしてたせいで深夜までキム・チェヨン選手の演技見られずでした(苦笑)。
環境により配信中に巻き戻し視聴できない仕様になっているのは仕方ないにしても、2017札幌大会の時やISUの試合配信のように、カテゴリ別に分けて配信してくれば製氷中などを利用して見られるのになぁ…。
昼に終了している競技を夜に観たいと思っても、表彰式が終わって30分程度は待たないといけないなんてね。
昨日の配信動画は合計8時間超え。シークバーちょっと動かすだけで一気に映像が進んじゃうので見たい演技探すのにコツが要ります(苦笑)。
今日は女子SPだけ振り返り、今日のフリーの私なりの見どころも含めつつまとめました。配信動画長すぎて探すの大変そうだと思ったので、言及している選手の登場部分の時間帯情報もつけてます。
アイスダンス&ペアも楽しかったのですが、書いてると競技見逃しちゃいそうだからまた後日(笑)
配信は下記のサイトから見られます。
採点表は下記に格納されています。Judges Details per Skater というタイトルです。滑走順(Start List)もここに入っています。
女子SP前半(第1~3グループ)
この日の配信動画はこちら。全カテゴリぶっ通しなので8時間超え!

いきなりキム・チェヨン選手などのトップスケーターが連続登場
第1グループ1番滑走が朱易(Zhu Yi)選手(※北京五輪団体女子シングルに出てバッシングされて翌シーズン休養してたスケーター)、2番滑走でキム・チェヨン選手(12分58秒あたり~)といきなりトップレベルの選手たちが連続登場。
朱易(Zhu Yi)選手のプロ(6分45秒あたり~)はエルトン・ジョンの「Your Song」。クリーンな演技で62.90といきなりハイレベルのスコアでのスタートでした。
キム・チェヨン選手のSPはダフト・パンクのクールな音楽は彼女の無機質な個性(割と好きです)によく合ってるなと思います。相変わらず淡々と技を決めて71.88でした。

たまに人間味のある演技(ミスがある)の時もあるけど、今回は「私、失敗しませんので」的なチェヨン選手でした。
「冬季アジア大会」を感じたトルクメニスタンの選手
「これぞ冬季アジア大会」と興味深かったのは、4番滑走のトルクメニスタンの選手(25分5秒あたり~)。
後半の曲調が普段のフィギュアスケートでは絶対に聴けないような民族色溢れる感じの曲で。
♪びよ~~んびよ~~~んって言ってるのはトルクメニスタンの民族楽器かなんかでしょうか。倍音にはなってないけど、モンゴルのホーミーを思わせるような響きでした。
その他、マレーシアの男子選手が選手席で自国女子を応援してる様子が何とも楽しそうだったり、合間合間の客席に映る関係者たちが楽しいですね。普段のフィギュアスケートの国際大会では見かけない国旗もたくさん見られます。
吉田陽菜選手
第2グループ最終滑走で吉田陽菜選手(1時間9分59秒あたり~)が登場します。
冒頭のトリプルルッツートリプルトウループが若干詰まり気味でセカンドに「q」判定食らいましたが、それでも今季のパーソナルベスト出せました。この調子でフリーもまとめればダブル表彰台行けそうかな?

彼女はこの後ミラノでのプレ五輪大会の出場と連戦です。今季のプロ二つとも彼女によく合ってるいいプロだと思ってたので良く締めくくってほしいです。
中国女子のワールド代表争いも熱そう…
中国の安香怡(アン・シャンイー)選手がここで登場(1時間57分9秒あたり)。地元の歓声の中クリーンにまとめて62.96とSP5位。
女子SP後半(第4~5グループ)
名古屋育ちのモンゴルの星、マラルさんが出場!
ここで懐かしい選手が登場。モンゴルのガンスフ・マラルエレデン選手(2時間16分10秒あたり~)です。
マラルちゃんと呼ばれ親しまれた名古屋拠点のスケーターで、浅田真央さんファンにはサンクスツアーの一員としても知られています。ジュニア時代に2011年冬季アジア大会出場経験がある、現在28歳のベテラン選手。国際大会出場は2022年以来!

彼女の近況を調べてみてビックリ。母国モンゴルでアイスショーを開催するまでになってたんですね。今も中京大学で研究生活をしながら練習を続けている模様。(英語実況でサイエンティストだと言われていたので理系専攻なのかな?)
※書き忘れていましたが、もう一人のモンゴル選手も名古屋拠点です!
彼女の軌跡&モンゴルでのショーについて伝えてる記事はどちらも有料なんですけど、読める人もいるかもと思うのではっておきます。


小5でスケート始めて色んな大会出て28歳まで試合に出続けてるって、同じく名古屋拠点で10歳でスケート初めて29歳で全日本選手権出た大場雅選手と凄く重なりますね。

今だと「小5でスタート」って言われると、アニメ「メダリスト」の主人公の結束いのりちゃんを思い出す人の方が多いかもしれませんがw
30.64で16位。滑りが綺麗なスケーターなので、フリーも楽しみです。
ソフィア・サモデルキナ選手
ロシアから国籍変更し、今季からカザフスタン選手として出場しているソフィア・サモデルキナ選手(2時間27分53秒あたり~)。ジュニア時代にトリプルアクセルや4回転サルコウを跳んでいた選手です。
もうすぐ18歳、身長170cmで少女体型を脱しているのでさすがに高難度ジャンプはできなくなっているようですが、今も迫力のあるジャンプを跳びます。
しかしスピンでミスってレベル1。その後のスピンもレベル1でしたが、私は暫定表示見るまで全然気づかずw 実況の方もスピンのレベル落としたことに気づいていないのか、もっと高いスコアが出ると思っていたような口ぶりでした。結果は63.31でSP4位。
ここまでステップスピンでレベルを落としているとメダル争いに食い込むのは厳しそう。フリーのレベル対策はどうなってるでしょうか…?
坂本花織選手
サモデルキナ選手の直後に世界女王の坂本花織選手が登場(2時間23分24秒あたり~)。
報道によると靴を変えたばかりとのことで、彼女にしては全体的に出力控えめな感じの演技でした。ちょっと前のめり気味に着氷したトリプルルッツにはハラハラ。後半のコンビネーションも回転不足取られるかな?と構えましたが取られずにすんで助かりました。
ステップがレベル2だったけどスピード感段違いなので、ライトファンごときの目では気づかず(苦笑)。

まぁそんな毎回フルパワー出力してたらワールド前に息切れしちゃいますし、靴の調整段階であるのなら大健闘ですよね。あとはワールド!
ボストンスケートクラブ所属選手が事故の犠牲者を追悼
坂本花織選手の直後に滑ったタイのティークリー・シルパアルチャ(Teekhree SILPA-ARCHA )選手も印象的でした。先の米国航空機の衝突事故で亡くなったスケーター&コーチたちの写真をキス&クライで掲げたのです。

上記の報道によると、タイで生まれ育った彼女はボストンの大学に進学。ボストンスケートクラブでこの3年間練習をしてきました。
事故に巻き込まれた少女スケーターのジーナ・ハン選手は彼女の親しいチームメイト。エフゲニア・シシコワ(シシュコワ)/ワジム・ナウモフ夫妻&スペンサー・レーン選手はいつも同じセッションで練習していたので毎日のように顔を合わせていたと。亡くなった彼らは、彼女のアジア大会での演技を揃って米国からライブ観戦して応援してくれる予定だったのだそうです。
彼女は終始笑顔を保っていましたが、亡くなった選手&コーチたちの選手を出した時の表情は複雑でした。それでも元気な姿を見せようとハートマークを作っています。
あの事故の後にこの大会に向けて練習を続けるのは精神的に大変だったでしょう。上記の記事は結構よく取材して書かれています。関心のある方は是非日本語翻訳かけて読んでみてください。
ちなみに彼女の振付は村元哉中さんが担当されてるようなんですが、どっちのプロかな?彼女のISUのバイオグラフィーには振付師が一名しか書かれてないから、両方とも村元哉中さん振付なんでしょうか?
SP最終グループはこの6名
SP最終グループはこの6名になりました。7位のキム・ソヨン選手は残念ながらジャンプミスが続き51.23だったので、表彰台争いはこの6人に絞られたとみていいのではないでしょうか。

競技最終日2/13の女子&男子のフリーと表彰式のスケジュール
2月13日(木)の女子フリーは14時~17時49分、男子フリーは18時半~21時9分の予定。昨日のアイスダンス&ペアの表彰式は全競技終了後にペア⇒アイスダンスの順で行われたので、男子フリーの競技終了後に男子⇒女子の順で表彰式が行われると思います。
表彰式終わるまで随分と時間がかかるので深夜までは巻き戻し視聴ができずイライラする人増えそうです。
ちなみに昨日はペア終わってすぐに表彰式の準備が始まったので、「表彰式はアーカイブで見よう」と決め、お風呂に入りました。しかし入浴後配信を見たら、まだアイスダンスの表彰式すら始まってなくてビックリでしたよ!
足の具合が気になる佐藤駿選手ですが、最新情報がなかなか流れてきません。今のところWDの情報は出てきてないけど、練習とか構成とかどうなっているのでしょう。無理はせずにいてほしいのですが。
2/13 14:35 追記
公式練習情報出てきました。佐藤駿選手は昨日の練習は出席せず、今日の曲かけ練習はトリプルループ1回を跳んだのみだそうです。曲かけ以外でジャンプを跳んでいたのかどうか書いてよ~~
