四大陸選手権 男子SP結果&振り返り 「90点台&80点台が一人ずつのみ」という波乱

2025四大陸フィギュアスケート選手権大会ロゴデザイン

ここ数日、2025四大陸フィギュアスケート選手権の配信見る合間に映画鑑賞や会食の予定も入れている上に四大陸選手権終了後の24(月・祝)にはプリンスアイスワールド(PIW)東京公演にも遠征を予定しております。

PIW東京公演は当日朝に移動して一泊だけして帰って来るつもりだったのですが(三連休最終日ならホテル代も安いし)、大雪の影響を考えると前日入りに変えないとダメかなぁ?と昨夜より悩み中です。

何だか台風に振り回された昨夏のFriends on Ice(フレンズ・オン・アイス)を思い出します。

あの時も交通手段を考えて前後宿泊追加を余儀なくされたんですよね。
遠征民はこういう時つらい。

そんなこんなで今日の男子SP振り返りちょっと雑かもです(苦笑)。ペアフリー視聴中も合間にPIW東京公演の情報漁ったりで注意散漫きわまりないですしw

ミラノで開催されていたRoad to 26 Trophy、後半はリザルトだけ見て動画は全く追えてないです。PIW終わってからゆっくり見ます。動画のありかとリザルト情報は四大陸選手権リザルトと一緒にはっておきます。

Road to 26 Trophy リザルト
Golden SkateのInsagramリール(Road to Trophy動画一覧)

2025四大陸フィギュアスケート選手権リザルト

目次

男子SP 前半グループ

第1グループ

ミニマムスコア挑戦中&キャラが気に入っていたフィリピンのパオロ・ボロメオ選手は残念ながらWD(棄権)。割と好きなタイプのスケーターなのでミニマム云々抜きにして見たかったな~。冬季アジア大会も怪我で調子悪かったんでしょうか。

冬季アジア大会SP後に棄権した韓国のイ・シヒョン選手もWDでした。彼は韓国国内の報道によると冬季アジア大会練習中に転倒で肩を脱臼したらしく、足の怪我もあってワールド出場も厳しいようです…。

ウェスリー・チウ選手のWDで繰り上がり出場になったカナダのマシュー・ニューナム選手が意外と良かった。4回転はないですがトリプルアクセルが華麗に決まり。「これは出力超不安定なエースのロマン・サドフスキー選手上回っちゃったりしてw」ってこの時点で思いました。(それがまだか実現してしまうとは…)なんとSP7位!

第2グループ

第2グループにはオーストラリアのダリアン・カプティチ選手が登場。

まだ3回目の出場ではありますが、黒人&アフロヘアーの彼が6分間練習のリンクにいると「四大陸選手権感」出てきたな~って思います。

このグループにはその他にもメキシコのドノヴァン・カリーヨ選手とか中国のダイウェイ・ダイ選手とか台湾のユーシャン・リー選手とか私が好きな選手たちがそろい踏みなので楽しいグループでした!近年は木下アカデミー拠点の樋渡知樹選手もここです。(マキシム・ナウモフ選手欠場による繰り上がり出場)

なのに皆ことごとくミスしていく…というか誰ひとり4回転綺麗に決められない。アジアの二人は冬季アジア大会の時はいい4回転降りてたのにお疲れかな。

第3グループ

第3グループに入り、カナダ二番手のアレクサ・ラキッチ選手がようやく綺麗な4回転着氷してくれました。なのにその後のトリプルアクセルの着氷が乱れ、ラストのコンビネーションジャンプが単独に。

なんと、ここまで3番滑走の、4回転を持たないマシュー・ニューエン選手(カナダ)がず~っと1位で漬けっぱなし

ジミー・マー選手(ボストン拠点)

次のジミー・マー選手が若干不安定な着氷を気合で堪え続け、ようやく4回転トゥループ入り構成をまとめてくれました。事件後の取材で憔悴した表情で、四大陸に臨む決意を語っていただけある演技でした。

これにて長かったマシュー君漬けが終了。その後波乱が続いたこともあり、82.52点の彼がSP2位!チャンピオンシップ大会のスモールメダルをクラブに持ち帰ることができました。ジミー・マー選手はボストンスケートクラブの人たちの期待に応えられて良かったなと思います。

キス&クライでは冬季アジア大会のタイの選手と同じように米国航空機墜落事故で亡くなったコーチ&スケーター達の写真を掲げていました。全米選手権ではフリーで崩れ表彰台を逃したので、できれば明日のフリーでもいい演技見せて欲しいです。

演技後のインタビュー(下記)でも「私達大人が前に進み続ける姿を見せねばならない」と語っていました。心を打つ内容なので、関心のある方は是非。

壷井達也選手

そして、全体で17番目の滑走者として、壷井達也選手の登場です。ここまで滑った16人のうち、演技をクリーンにまとめられてる選手がマシュー・ニューナム選手と&ジミー・マー選手しかいない状態でした。

その空気感に呑まれてしまったのかどうかはわかりませんが、4回転サルコウは回転不足での転倒となりました。

「やばい、大丈夫?」とその後崩れることを危惧したのですが、その後の演技はクリーンにまとめきりました。「4回転1種1本構成であっても1転倒でも他をきっちりまとめればワールドでフリー進めるよね!」という確信を得られたのはよかったです。

ロマン・サドフスキー選手

第3グループ最終滑走はカナダのエース、ロマン・サドフスキー選手。出力が超不安定なことで有名な彼のSPの結果は9位。後輩のマシュー君を超えられませんでした。調子よければ90点台出せる選手なんですけどね…まぁトリプルアクセルは抜けることなく回っての転倒でまだよかったです。

フリーは構成のレベルが全然違うので1ミスぐらいあってもカナダ選手最上位には浮上できるのではないかと期待しています。「良いロマン君」を是非ワールドで出現させてほしいです。

最終グループ

友野一希選手

友野一希選手は4回転トゥループー3回転トゥループはセカンドの着氷がやや乱れGOEマイナスのスタート。「次の4回転サルコウは決めて!」と祈りながら見ていたら、まさかの抜け。あーノーカンやん一番やったらあかんタイプのミス…。これで四大陸選手権優勝の夢は消えたなってこの時は思ってしまいました。

その後の動きは良かったと思うのですが、動揺しちゃってあまり演技を楽しめず勿体なかったです。でもまさかこれでSP3位、スモールメダルに手が届くとはこの時全く予想してませんでした

キム・ヒョンギム選手 & カムデン・プルキネン選手

キム・ヒョンギム選手は地元とあってすごい大声援でしたね。クリーンな演技で「やるじゃないか!」と思ったら、冒頭の4回転トゥループはアンダーローテーション判定で残念。

続くカムデン・プルキネン選手、全米選手権のような仕上がりなら表彰台も行けるのではと思っていたのですが、全米とは別人になっていました…
2転倒で65.79でSP16位とはなかなかの大事故です。

演技後のインタビューによると、どうも背中を痛めているらしいです。何で肝心のチャンピオンシップ大会で~。

ミハイル・シャイドロフ選手

ミハイル・シャイドロフ選手は先週の冬季アジア大会ではまだまだ怪我明けっぽい雰囲気ガンガンに漂ってました。なのでこの大会でも同じような感じかな?と思っていたら、4回転ルッツートリプルトゥループ入りのSPをクリーンに完了しちゃったじゃないですか!?

今大会SPで4回転2種2本決めたのは彼だけ。というか4回転入りのプログラムでクリーンに決められたのがシャイドロフ選手とジミー・マー選手のみ。(ヒョンギム選手も入れてもいいかも)

アジア系の選手の大半は先週の冬季アジア大会からの連戦ってのが影響していたような気はします。

シャイドロフ選手は若いし連戦が合ってるタイプなのかもしれません。フリーはどうなりますかね?

チャ・ジュンファン選手

先週冬季アジア大会でSPフリー共にまとめた彼ですが…さすがに集中力が続かなかったのか、冒頭の4回転サルコウが抜けてしまいました。友野一希選手と同様、要素抜けで0点になってしまう、超痛いミス。最後のスピンで珍しくレベルを取りこぼしたこともあってSP4位スタート。

ジュンファン選手もシャイドロフ選手も年明けからユニバーシアード⇒冬季アジア大会⇒四大陸選手権ですからね、ファンは一杯試合見られて嬉しいかもしれないけれど本人たちは大変そうです。

三浦佳生選手

三浦佳生選手の怪我は左足太ももだったので、左足でトゥをつくトゥループジャンプは厳禁。しかし3回転以上のトゥループを封じられるとジャンプ構成マジでしんどいですね。SPはトリプルフリップートリプルループを入れるという緊急避難措置を導入しましたが、さすがにこの構成を通しで練習できたことはなかったらしく…本番では4回転サルコウは堪えたものの、フリップループはど派手な転倒になってしまいました。

フリップ下りた段階で「こりゃまずい」だったのに、あそこからトリプルループ跳びに行く彼の「後先考えないジャンプ」は嫌いじゃないです。(でも怪我には気を付けてね…)

「痛みなくある程度滑れるだけでもありがたい」と感じているようにも見えますし、本人的には「この手負い状態でもなんとかランキングポイントを少しでも稼げれば」と目標をシフトしている印象。それゆえミスが出ても「そりゃそうだろうなw」ってな感じの笑みが終始漏れていて悲壮感は全然感じなかったです。「こんな状態なのにようやった感」の方が遥かに強い

しかし3回転以上のトゥループなしでは一体どういう構成になるのでしょうか。最新のインタビューによると4回転サルコウ2本を予定してるらしいですが、練習できない期間が長かったため、スタミナ&筋力が持つのかはかなり不安なところです。本人が今季最後の試合を楽しんで終えられることを祈ります。

明日フリーの展望

男子SPの結果は次の通り。

男子SP結果

1 ミハイル・シャイドロフ 94.73
2 ジミー・マー       82.52
3 友野一希         79.84
4 チャ・ジュンファン    79.24
5 三浦佳生         78.80
6 壷井達也        78.07

ミハイル・シャイドロフ選手だけ12点ぐらい差をつけて、後の5人は4~5点内の差しかありません。12点差は高難度ジャンプ構成が多い男子だとひっくり返ることは容易にあります。

シャイドロフ選手がフリーを1ミス程度でまとめればそのまま優勝でしょうが、複数ミスが出たら他の選手にも勝機はあるかと思うので、みなさん頑張ってほしいです。

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