GOLD ON ICEとTHE ICE(ザ・アイス)などの日本のアイスショーとを比べてみた

黒と金色の背景に金色のGOLD ON ICEの文字が光っている画像

2024世界フィギュアスケート選手権の鑑賞記録をまとめていた時、ドノヴァン・カリーヨ君の情報をあれこれ確認していたら、彼が来週末のアメリカのアイスショー「GOLD ON ICE」に出ていることがわかりました。マリニン君を主役にしたアイスショーをアメリカで1回だけ公演するって聞いてたけど、アレに出るのか~!

スターズオンアイスが「アメリカ公演は来年パワーアップしたものを開催するので、今年はアメリカ国内では開催しません」というお知らせを出したことは知っていました。

フィギュアスケートのアメリカ国内人気はナンシー・ケリガンVSトーニャ・ハーディングの時代をピークに長期低落傾向が続いています。ネイサンの五輪金メダルで多少回復したようでしたが、今季はネイサンが学業に専念するためアイスショー出演を見合わせることに。

ネイサン・チェンの看板なしでは伝統の北米アイスショーツアーもアメリカ公演ツアー継続は厳しいとの判断だったのかもしれません。

来年のワールドはアメリカ・ボストンでの開催だし、「マリニン君に連覇してもらってイザボーにも踏ん張って連続メダルを獲ってもらって、チョック&ベイツにも現役続けてもらえればボストンワールドの勢いで何とか動員できるかも」みたいな期待が米国の運営サイドにあるんじゃないかと勝手に推測しています。

私がモントリオールワールド行く際に登録したサイトにGOLD ON ICEの情報が流れてきていたので、色々チェックしてみました。(実際に行くつもりはまったくありませんw)

いや~結構うらやましいことが色々あるじゃないですか!

目次

GOLD ON ICE の出演スケーター

こちらがGOLD ON ICEの公式サイト。
GOLD ON ICE

公演時間1時間半のみなので出演スケーターは日本のアイスショーに比べるとやや少なめです。(敬称略)

  • イリヤ・マリニン
  • イザボー・レヴィト
  • マディソン・チョック&エヴァン・ベイツ
  • ディアナ・ステラート=ディデュク&マキシム・デシャン
  • キーガン・メッシング
  • エミリー・ブラッティ&イアン・サマービル
  • ドノヴァン・カリーヨ
  • セバスチャン・メンデス
  • フィリップ・ウォーレン
  • ポリーナ・エドモンズ
  • サラ・エバーハート
  • エリザベス・トカチェンコ &アレクセイ・キリアコフ

でも直近のワールドの金メダリストが3カテゴリ揃い、銀メダリスト1名。
その他のメンバーはカナダとメキシコの人気スケーターのキーガンとカリーヨ君。これから期待のアイスダンスカップル・ブラッティ・サマービル組(今回まさかのRD落ちは残念でした…そのおかげもあって小松原組が進めたわけだけど)

ちょっと懐かしいポリーナ・エドモンズの名前もあるし、あとはフランスのプロスケーターのフィリップ・ウォーレンさん、その他はジュニア選手たち。(全米女子4位だったサラ・エバーハート選手と去年のJGPF&世界ジュニアで2位だったカーレーサー衣装のプロのイスラエルのアイスダンスカップル)

セバスチャン・メンデスって誰だろ?…と思ったら、この人でした。

去年のグランプリシリーズカナダ大会(スケカナ)のエキシビションでスパイダーマンやったカナダのアクロバティックスケーターさん!なるほど~そういう感じのショーになるのね。

セバスチャン・メンデスという名前は全く覚えてなくてスパイダーマンとして記憶していました(苦笑)

スケカナのエキシビションでの演技動画は下記公式動画の1:05:00あたりから見られます。フィナーレでもガンガン跳びまくってましたよ。

GOLD ON ICE のチケット代と販売方法

気になるチケット代は$39 ~ 120でした。

この数日円安激しくて1ドル150円を超えていますので、昨日2024年4月11日のレート換算だと5968 ~18363円です。1時間半と短いショーではありますが、物価が日本より高いことを考えると日本の一般的なアイスショー価格よりはお安いといえるのでは。

会場はバージニア州、ワシントンDCの国会議事堂から車で一時間弱の常設リンク。座席レイアウト図を見る限りではやや小さめですね。

氷上席っぽいのは赤のVIP席だけかな?それにしても近くでスケーター達が見られそうなのはいいですね。

https://www.goldonice.live/tickets より抜粋 掲載の座席表&各料金 ※緑の席は見切れで販売外のようです

日本だと最前列は超高額設定となるのが通常ですが、このショーの前方席が軒並みお安いのはなぜでしょう?椅子が長椅子になってるとかでしょうか。会場はホッケーリンクみたいだから観客防御用のアクリル板があって前の方の席は見づらかったりするのかもしれません。

行けるわけもないショーだというのに、どうも細かいところが気になります(苦笑)。

うらやましい点<1>ミート&グリートつきチケットがお手頃価格

VIPチケット購入者全員(104名まで)がメダリストたちと話したり、写真を一緒に撮ったりできます。さらに上演2時間前からの先行入場とプログラムつきで120ドル。日本のジャパンオープンやTHE ICEでのミート&グリートつきチケットのお高さを考えると破格の値段設定に見えます。

まぁ日本のアイスショーのミート&グリートつきチケットは他にもケータリングなど大量の追加サービスがついてるので値段を安易に比べられるものではないですけどね。ミート&グリートとは謳ってなくても抽選で無料で一緒に記念撮影できるショーや比較的安価なイベントはありましたし。

しかし米国のアイスショーのミート&グリートがこの値段で実現する…ということは、それだけミート&グリートに大金を払って参加したいと願う層が少ないということの裏返しでもあるんですよね。米国では自国で見られるショーも放送も配信期間も減ってきている。

どちらがいいかと言われると…既存のアイスショーやイベントが減っていくのはファンとしてはきついでしょうね。

うらやましい点<2>座席をピンポイント指定で買える

下記の図は日本時間4/11深夜の残席状況です。チケット購入にあたっては残席状況をリアルタイムでチェックできて、残っている座席から好みの席を部分を自分で選択できます

(グレーアウトされているのは販売済みor販売対象外の席。価格帯ごとに4色に分けられて表示されています)

行きもしないのに「う~んどの席にしよう」と思わず考えてしまいましたよ(笑)。

ちなみにVIPシートは後方にまだ十数席残ってました。これから遠征決意する日本人はいるかな?

https://www.eventbrite.com/e/gold-on-ice-tickets-875512881597?aff=oddtdtcreator より抜粋(画像は2023/4/11深夜のもの)

日本人的感覚でこの残席状況を見ると「大丈夫だろうか」と心配になってしまいますが、モントリオールワールドも開催1週間前に相当な数の席が売れ残っていました。それが当日になったらかなり埋まっていましたからね。直前or当日にチケットを抑える人が多いのかもしれません。

アメリカ人のフィギュアスケートファンは「今年はスターズオンアイスツアーがないから、ワールド終わったばっかだけど遠征することにした!」と遠征を決意した人をちょこ見かけます。

どこのスケオタも振り回されてるのをそれなりに楽しんでるのは同じね~と感じます。

「行きたいショー」が選べる贅沢

うらやましい点は複数ありましたが、「行きたいショー」を選べる贅沢がある日本はやっぱり恵まれてるなと感じます。

確かに海外の一般的なアイスショーの価格を見る限り、日本のアイスショーの値段設定はちょっと高すぎるように思います。(スイスのArt On Iceみたいな富裕層向けのお料理&ミュージシャンがメインのショーは別ですが)

幸い価格設定を見直そうという動きは一部のショーでは最近感じられます。そりゃ全部の席が安くなればそれに越したことはありませんが、チケット収入を抑えれば演出等にかける費用も抑えなければならなくなる。大金出す層がいるのであればそこから取るのはビジネスとしては当たり前のこと。

クソ高い席からお安い席まで選べる自由が客側にあるのはありがたいことです。

あとは席を選ぶ自由がもっと欲しいですね。こんな高い値段設定なのにロングサイドorショートサイドすら選べないことが多いのはどうかと毎回思います。

その点THE ICEが今回、ブロックごとの選択ができるようにしたのはこれまでの販売習慣を変える第一歩だと思って期待しています。

黒と金色の背景に金色のGOLD ON ICEの文字が光っている画像

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