私がアイスショー「Ice Brave -A TURNING SEASON-」の愛知・東京公演に集中している間に、フィギュアスケート界隈では様々なできごとがありました。
同時に追えるものは追って、追えなかったものは東京公演終了後にチェックしていたのですが、ここでそれらを全部まとめて記録しておきたいと思います。
メインは、先日ようやくCS日テレプラスでの放送を視聴できた、「りくりゅう」こと三浦璃来/木原龍一組によるアイスショー「THE DESTINY」の話題。セットリストとともに、印象に残った演目を振り返ります。
最後の項目では、国内外の地方競技会の話題や、選手の怪我や去就にまつわる情報をまとめています。
嬉しい「カップル競技スケーターによるアイスショー」も「日程被り」
このサイトに以前から目を通している方にはおわかりいただけるかと思いますが、私は「りくりゅう」も長らく応援してきました。
男子シングルが一番好きだとはいえ、カップル競技も楽しんできたファンとしては、今夏に「りくりゅう」こと三浦璃来/木原龍一組が実現にこぎつけた、カップル競技スケーターのみで構成されるアイスショー「THE DESTINY」は、是非とも足を運びたいショーでした。
しかし、事前にチケットを確保していた「Ice Brave -A TURNING SEASON‐」とスケジュールが丸被り。現地鑑賞を諦めざるを得なかったのは本当に残念でした。

カップル競技好きにとっては歴史的瞬間でもあったので、ファンの端くれとしてはその場に立ち会いたかったです。

競技サイズのリンクでカップル競技スケーター達の演技が観られるなんて最高じゃないですか?
あぁ体が二つあれば両方行きたかった
開催から2週間以上経って、ようやく録画を鑑賞
幸い「THE DESTINY」は有料放送のCS日テレプラスで千秋楽公演が生中継されました。
「Ice Brave」愛知公演と東京公演の合間に録画を視聴しようと思えばできたのですが、ショーの記憶を混ぜたくなくて鑑賞は先送り。できれば「Ice Brave」の余韻はもう少し味わっていたかったのですが、私は今月、まだ二つのフィギュアスケートイベントを控えています。そして、9月に入ったらCS(チャレンジャーシリーズ)大会の木下グループ杯も始まります。
客観的に考えて、「THE DESTINY」を楽しむならお盆最終日がベスト。せっかくなので、フィギュアスケート好きの友人を家に招いて一緒に観ることにしました。

ご覧になった方の反応はSNSで目にしていたので、「あ~これが噂のメテベルとハゼボロのコラボか」とか「これが野球チームの演目か~!」と確認しながら視聴していく感じでした
「THE DESTINY」の演目あれこれ<前半>
前半セットリスト
前半セットリストを下記にまとめました。
Deep Edge Plusのセットリスト記事に記載されていた内容をベースに、私が加筆修正しています。
※曲名が掲載されていなかった演目については、CS日テレプラスの字幕情報も参考にしつつ、私が推定した曲名を記載しました。スケーター名の並び順はDeep Edge Plusの記事に準拠しています
| No. | 演目・使用曲 | 出演者 |
|---|---|---|
| 1 | オープニング Just The Way You Are(ブルーノ・マーズ) | キッズスケーター(男女1名ずつ)⇒出演者全員 |
| 2 | Meet me Halfway/Boom Boom Pow(ブラック・アイド・ピーズ) | ジャズミン・デロシェ/キーラン・スラシャー組(カナダ) |
| 3 | Jeanne(ロザリア) | 小松原美里/ティム・コレト組 |
| 4 | Akram Khan’s Giselle(「ジゼル」より) | 櫛田育良/島田高志郎組 |
| 5 | Moulin Rouge(「ムーラン・ルージュ」より) | 折原裕香/ユホ・ピリネン組(フィンランド) |
| 6 | Quartet(4人組での演技) Is It a Crime(シャーデー) | ミネルヴァ・ファビアン・ハーゼ/ニキータ・ボロディン組(ドイツ) アナスタシア・メテルキナ/ルカ・ベルラワ組(ジョージア) |
| 7 | Danse Macabre(死の舞踏)/Samba Drums/Samba Percussion by Mr.Claps | 吉田唄菜/森田真沙也組 |
| 8 | Lovely(ビリー・アイリッシュ) | 長岡柚奈/森口澄士組 |
| 9 | ペア vs アイスダンス“PLAY BASEBALL” 「Anything You Can Do」 ⇒「Anything Goes」 ⇒「やきゅうをみにつれてって」 (Take Me Out to the Ball Gameの日本語版) | 【ペア】 三浦璃来/木原龍一組 エリー・カム/ダニエル・オシェイ組(米国) リア・ペレイラ/トレント・ミショー組(カナダ) 【アイスダンス】 折原裕香/ユホ・ピリネン組(フィンランド) 吉田唄菜/森田真沙也組 小松原美里/ティム・コレト組 ※キッズスケーターも終盤に参加 |
| 10 | 前半フィナーレ“MEMORY MEMORY” ハゼボロ「Tango」 パイポー「Vincent」 メテベル「Bolero」 チョクベイ「Queenメドレー」 りくりゅう「You’ll Never Walk Alone」 | ミネルヴァ・ファビアン・ハーゼ/ニキータ・ボロディン組(ドイツ) パイパー・ギレス/ポール・ポワリエ組(カナダ) アナスタシア・メテルキナ/ルカ・ベルラワ組(ジョージア) マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組(米国) 三浦璃来/木原龍一組 |
オープニング
使用曲はブルーノ・マーズの「Just the Way You Are」。冒頭には少年少女期の「りくりゅう」を想起させる男女のキッズスケーターが登場し、演技を行います。今はジュニアにペア選手がいないことにちょっと寂しさを感じましたが、二人ともシングル選手なのに、果敢にリフトに挑戦していました。
そこに、出演スケーター達が次々加わっていく流れ。当たり前ですが、出演しているのが全てカップル競技のスケーターなので、男女がもののみごとに同数。

オープニングに出ているメンバー全員が男女の二人組というのは初体験なので、ちょっと壮観でした
出演スケーターには事前紹介VTRあり
スケーター達の個別プログラム披露前には、VTRで出演スケーター達のインタビュー動画が場内に流されていました。「りくりゅう」をきっかけに初めてアイスショーを観に来た方もいるでしょうし、ペアとアイスダンスの選手名までは詳しくない観客にとっても、このあたりの配慮はありがたいですよね。
エリー・カム/ダニエル・オシェイ組(個別演技は後半に登場)は、団体戦をご覧になっていた方なら「日本と団体金メダルを争った米国ペア」として記憶に残っている人もいたかもしれません。でも、事前紹介動画では、ダニエル・オシェイ選手が五輪シーズンに骨折後の手術を2度していたこと、エリー・カム選手が脳震盪でしばらく練習できなかったことを語っていたので、「そんなことがあったのか」と驚いていた人の反応をSNSで見かけました。
私はボストンワールド直前の骨折エピソードを明るく語るダニエル・オシェイさんの懐の深さに陥落したので、そのエピソードを広く知ってもらえてちょっと嬉しかったです。五輪に出場していた選手たちそれぞれに、あの場にたどり着くまでのドラマがあるんですよね。

そんな私としては、やはり会場で彼の笑顔を見たかったです。苦手なスロージャンプの重圧から解放され、楽しそうにリフトしまくっていました(笑)。
日本の現役選手たちの演技
「ゆなすみ」こと長岡柚奈/森口澄士組の新エキシビションプログラム「Lovely」は、このショー出演後に長岡柚奈選手が交通事故で左足を骨折してしまったため、複雑な想いで観ました。ようやく右足の疲労骨折から回復して「THE DESTINY」に出られたところだったというのに…。

アイスショー「フレンズ・オン・アイス(Friends on Ice)」で「Lovely」をナマで観るのがすごく楽しみだったんですが、今はとにかくゆっくり焦らず怪我を直してほしいです。
「いくこう」は初披露のFD(フリーダンス)、アクラム・カーン版の「ジゼル」。

組んで2年目のカップルにこんな前衛的なプログラムを与えるなんて、振り付けのケイトリン・ウィーバーさんは本当この二人の表現力に全幅の信頼を置いてるのね!と思いました。
またそれに全力で応える二人。群雄割拠となる日本のアイスダンスチームの中で、個性を発揮することに重点を置いて勝負しに来た感があります。
「うたまさ」は6月の「ドリーム・オン・アイス」でも披露していたRD「死の舞踏×サンバ」のプログラム。

少し曲の編集が変わっていて、一層ブラッシュアップしているのが見て取れました。
できるものなら彼らのFDを観たかったのですが、今回は残念ながらお預けとなりました。SNSでふたりのFDのかけらが公開されて話題になっているのは知っているのですが、できれば演技全編を最初に観たいので、今は見たい気持ちを抑えて封印しています。
ワールド金銀ペアによるカルテット演技
ミネルヴァ・ファビアン・ハーゼ/ニキータ・ボロディン組とアナスタシア・メテルキナ/ルカ・ベルラワ組とのカルテット演技は、1985年のシャーデーのヒット曲「Is It a Crime」を使ったシックでカッコいいプログラム。

ミラノ五輪銀銅、プラハワールド金銀ペアによるコラボレーションだなんて、超豪華!海外のフィギュアスケートファンは、これを会場で観られる日本の観客を羨ましがっていました
一般観客にもこの豪華な組み合わせがどれほどありがたいことかが伝わっていたらいいなぁ
二組のカップルが交錯し、今とは異なる相手に惹かれはじめ…時折パートナーチェンジをして複雑な男女関係を連想させる演技が進みます。フィニッシュは男女2人ずつ、4人で一つのデススパイラル!
この技は派手で見ごたえがあるのですが、正直言うと私には新採点導入につながった「ソルトレーク五輪のペア採点騒動」を思い出させるため、見る度に微妙な気持ちになっていました。
ソルトレーク五輪でペア競技終了後に「採点疑惑騒動」が持ち上がり、最終的には上位2組がともに「金メダル」を授与されることに。大会後のエキシビションでは、その2組が組んで、この技を披露しました。
私は一連の騒動にうんざりしていたこともあって、その演出を快く思えなかったんです。
でも、これでソルトレーク五輪のエキシビションで感じた複雑な想いの記憶を、このカルテットの演技に満足した記憶で完全上書きできそうです。
「ペア」VS「アイスダンス」の野球対決
「ペア」3組と「アイスダンス」3組が野球で対決する振り付けのユニークなプログラム。使用曲はミュージカル「アニーよ銃を取れ」の「Anything You Can Do」と、ミュージカル「Anything Goes」の同名曲、「やきゅうをみにつれてって(Take Me Out to the Ball Gameの日本語版)」でした。

参加していたペアはリア・ペレイラ/トレント・ミショー組、エリー・カム/ダニエル・オシェイ組に「りくりゅう」。アイスダンスは小松原美里/ティム・コレト組、吉田唄菜/森田真沙也組、折原裕香/ユホ・ピリネン組。
振り付けを担当したケイトリン・ウィーバーさんがどれだけ野球好きなのかはわかりませんが、野球好きの木原龍一さんがとにかく楽しそうなのが印象的でした(笑)。

カップル競技のスケーターはアクロバティックな動きが得意なので、チアリーディング的な動きが映えます。ちゃんと皆のユニフォームに名前が入っているのもイイ!
有名プログラムのダイジェスト紹介
前半の締めは、参加しているメダリストたちの過去の名プログラムのダイジェスト演技メドレー。
ミネルヴァ・ファビアン・ハーゼ/ニキータ・ボロディン組
「Tango」
パイパー・ギレス/ポール・ポワリエ組
「Vincent」
アナスタシア・メテルキナ/ルカ・ベルラワ組
「Bolero」
マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組
「Queenメドレー(Another one Bites the Dust)」
三浦璃来/木原龍一組
「You’ll Never Walk Alone」
カップル競技ファンにはあの衣装であの演技を一部とはいえ、もう一度目の前で見られる喜び。新規客には過去の名演技を知るきっかけになる試みです。
「この組にはこの演技を」というのをショー運営側がリクエストしていたのか、それとも一定の条件を出したうえで各組に決定させたのか、どちらなのかがちょっぴり気になりました。
こういう豪華メダリストによる「有名プログラムメドレー」って、他ショーでもやっていそうで、意外とあまり実現していない企画な気がします。これだけのメダリストたちがこうやって協力してくれるあたり、「ペア・アイスダンス競技の良さをもっとアピールしたい」という皆の意気込みが感じられました。

みんな過去衣裳を沢山持ってきてくれててちょっと嬉しい(笑)
「THE DESTINY」の演目あれこれ<後半>
後半セットリスト
こちらが後半のセットリスト。前半と同様、Deep Edge Plus記事のセットリストを元に加筆修正しています。
本当は前半終了後に「質問コーナー」があり、配信では視聴できたようなのですが、CS放送はその間ずっとCMで残念ながら見られずじまいでした。
| No. | 使用曲・演目 | 出演者 |
|---|---|---|
| 1 | CONTEMPORARY 「Lilac Wine」 | 【アイスダンス】 村元哉中/高橋大輔組 マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組(米国) パイパー・ギレス/ポール・ポワリエ組(カナダ) 【ペア】 ジャズミン・デロシェ/キーラン・スラシャー組(カナダ) マリア・パブロワ/アレクセイ・スヴィアチェンコ組(ハンガリー) 長岡柚奈/森口澄士組 |
| 2 | Give Me Love (エド・シーラン) | リア・ペレイラ/トレント・ミショー組(カナダ) |
| 3 | Space Jam by Quad City DJ’s (米国のバスケを題材にした実写・アニメ映画「Space Jam」より) | エリー・カム/ダニエル・オシェイ組(米国) |
| 4 | Lay All Your Love On Me (ソー・パーカッション&キャロライン・ショウ) | 村元哉中/高橋大輔組 |
| 5 | Daylight by David Kushner | マリア・パブロワ/アレクセイ・スヴィアチェンコ組(ハンガリー) |
| 6 | 6-MINUTE WARM-UP (ペアとアイスダンスの技紹介コーナー) | リア・ペレイラ/トレント・ミショー組(カナダ) パイパー・ギレス/ポール・ポワリエ組(カナダ) マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組(米国) 長岡柚奈/森口澄士組 アナスタシア・メテルキナ/ルカ・ベルラワ組(ジョージア) |
| 7 | Mortal Kombat /True(スパンダー・バレエ) | アナスタシア・メテルキナ/ルカ・ベルラワ組(ジョージア) |
| 8 | Royals(ロード) | パイパー・ギレス/ポール・ポワリエ組(カナダ) |
| 9 | Balder(feat. Christian Reindl & Lucie Paradis) /Vale(feat. Eivor)(Power Haus) | ミネルヴァ・ファビアン・ハーゼ/ニキータ・ボロディン組(ドイツ) |
| 10 | Slide(ジェイムス・ベイ) | マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組(米国) |
| 11 | Gladiator ※ビリー・アイリッシュのBad Guyの回も | 三浦璃来/木原龍一組 |
| 12 | フィナーレ 青と夏(ミセス・グリーンアップル) ⇒You Can’t Stop the Beat (ミュージカル「ヘアスプレー」より) | 出演者全員 |
ペアとアイスダンスの豪華共演「Lilac Wine」
後半の幕開けは、ペアとアイスダンスの競演プログラム。
アイスダンスからは、マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組、パイパー・ギレス/ポール・ポワリエ組、村元哉中/高橋大輔組という熟練スケーター。
一方、ペアからは、ジャズミン・デロシェ/キーラン・スラシャー組(カナダ)、 マリア・パブロワ/アレクセイ・スヴィアチェンコ組(ハンガリー)、「ゆなすみ」という若手スケーター達。
異なるカテゴリ&異なる世代でのコラボレーションプログラムです。
曲は1950年のブロードウェイ作品「Dance Me a Song」で使われた「Lilac Wine」。ライラックの花で作った甘いお酒を飲みながら、去っていった恋人を想い、記憶や切なさに酔いしれる姿を描いた幻想的な楽曲です。音源は多分こちらのジェフ・バックリー版かと思います。
冒頭に登場したアイスダンサーたちは、ビッグサイズの黒の上着1枚を男女2人で着用しているという、ちょっと奇抜な衣装演出。
男性だけが大きな上着を着用していて、途中から女性が一緒にその中に入るーというような振り付けがあったものの、3階席の観客がこの洒落た演出に気づけたのかどうかがちょっと気になりました。

辰巳アイスアリーナの3階席は滑りを楽しむには十分近いですが、衣装などのディテールを確認するには遠いですからね
動作で十分魅せられる人達ばかりなので鑑賞には全く問題なさそうですが、かなり印象的な演出なので、もし現地で気づけなかったら勿体ないなって
さすがにずっと同じ上着を二人で共有したままの状態だと動きのバリエーションが減ってしまうので、アイスダンサーたちは途中でいったん退場して、上着を脱いでリンクに戻ってきます。
ベテランアイスダンサーたちの醸し出す大人な魅力に、フレッシュな若いペアたちも負けない演技をしていて、独特の世界を堪能できました。
「6分間練習」スタイルでペア・アイスダンスの技紹介
アイスショー開催前から「ペアとアイスダンスの違いをプレゼンしてほしい」という声はSNSで私も目にしていました。ちゃんとそういうニーズにこたえてくるあたり、心憎いですね。
6分間練習(アイスダンスは5分ですけどw)の体で出て来たスケーター達が場内アナウンスに合わせて次々に技を披露します。
ツイスト⇒リア・ペレイラ/トレント・ミショー組(ペア)
ツイズル⇒パイパー・ギレス/ポール・ポワリエ組(アイスダンス)
スロージャンプ⇒アナスタシア・メテルキナ/ルカ・ベルラワ組(ペア)
ダンスリフト⇒マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組(アイスダンス)
ペアリフト⇒長岡柚奈/森口澄士組(ペア)
サイドバイサイドジャンプ⇒何故かペア男子勢3人で(笑)
ステップシークエンス⇒マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組(アイスダンス)
デススパイラル⇒アナスタシア・メテルキナ/ルカ・ベルラワ組(ペア)
ハイドロブレード⇒パイパー・ギレス/ポール・ポワリエ組
最後のハイドロブレードには「それってアイスダンス特有の技要素じゃないよね?」と思いましたが、パイポーのあの技を見せたかったのかなと解釈しました(笑)。ステップシークエンスも別にアイスダンス特有の技要素ではないですが、ステップはアイスダンサーの一番の見せ場なのでそこは納得。
「ゆなすみ」とリア・ペレイラ/トレント・ミショー組以外はこの後実際に個別プログラムを滑る組ばかりで、演技前の直前練習も兼ねていたかと思われます(笑)。
終盤はメダリストの素晴らしい演技の連続
終盤は、メダリストたちの見事な演技が続きました。
ただ、私が個人的にちょっと残念だったのは、放送が千秋楽公演のみだったため、「りくりゅう」の新プロ「Bad Guy」が観られなかったこと。録画してあったニュース番組「Going」の舞台裏特集で演技のかけらを見ることはできましたが…新境地への挑戦っぽかったので私はこちらが観たかったです。
でも、初めてアイスショーに足を運んだ観客は「ミラノ五輪で観たグラディエーター」をナマで観たい人が多そうなので、適切な選択だとは思います。ただ、グラディエーターは大好きな演目だけど、私は木下グループ杯での初披露もグランプリファイナルの熱演も現地で鑑賞できる幸運にあずかれましたから、そのショー版プロよりも、新作プロの方により惹かれますね。

公演ごとに演目を変えてくれるサービス精神自体は大好きなんですけどね…こういう場合は、チケット買う前にどの回がどの演目なのかがわかればいいのになっていつも思います
(ネタバレが嫌な方への配慮を考えると実現は厳しそうですが…)
新プログラムと思われる演目を披露した海外スケーター達
千秋楽公演で新しいプログラムを披露していた海外スケーターは、「パブスビ」ことマリア・パブロワ/アレクセイ・スヴィアチェンコ組の「Daylight」と「ハゼボロ」ことミネルヴァ・ファビアン・ハーゼ/ニキータ・ボロディン組の「Balder/Vale」の2組。少なくとも私が調べた範囲では、どちらも「THE DESTINY」以前に披露した記録は見つけられませんでした。
両者ともエキシビション用かな?という印象でしたが、現時点では今季の競技プロなのか、エキシビション/ショー用なのかを確認できる情報は見つけられていません。特にハゼボロは、世界選手権後には去就が注目されていたものの、5月下旬に現役続行を表明したばかり。今季の競技プログラムについては、まだほとんど情報が伝わってきていません。
どうでもいい情報ですが、髪の毛をオールバックにしていないボロディン選手は本当別人w

アイスショーで競技プロを披露することの難しさ
結局、「THE DESTINY」で今季の競技用プログラムとはっきりわかる演目を滑ったのは「いくこう」と「うたまさ」のみ。海外勢でも、個別演目として過去の競技プロをフルで披露したのは、デロシェ/スラシャー組と折原/ピリネン組の2組だけでした。
今回競技用サイズリンクにしたとはいえ、この時期に暗いショー照明の下でカップル競技の競技用プログラムを披露するのは、思っていた以上にハードルが高いのかもと思わされました。
この時期のアイスショーだと、シングル選手たちは今季用のプログラムを披露してくれることが多いです。でも、二人でタイミングを合わせ、リフトなどの大技も行うカップル競技では、競技用プロをショー環境で披露するのはシングルとは異なる難しさがあるのかもしれません。
そもそもカップル競技の新プログラムは、シングル競技と比べて振り付け開始から完成させるまでに長く時間がかかると言われていますしね。「いくこう」は、この時期にあったNHK杯の出場選考のために早く仕上げざるを得なかったので、今回FDを披露できたのかもしれません。
私は「競技用サイズリンクでのアイスショー」と聞いて、いくつかは新しい競技用プログラムが観られるのかな?と勝手に期待していましたが、現実はそんなに簡単じゃないんだなと思いました。

でも、「メテベル」のお馴染みの「モータル・コンバット」プログラムで、観客サービスに熱心になり過ぎてしまってフィニッシュに遅れてしまったルカ・ベルラワ選手の姿を見るのも楽しかったので、決してショー用プログラムが嫌だというわけではありません!
競技用サイズだとリンクを広く使えるので、スピード感が売りのスケーター達のショー用プログラムも満足度高いです♪
フィナーレは「青春」
フィナーレは、全員まさかの制服スタイルでのミセス・グリーンアップル。みんなとにかく楽しそうでしたね。後半に流れたのもミュージカル「ヘアスプレー」の曲で、どちらも「ハイスクールの青春」がテーマといえます。(ミセスの曲名は「青と夏」だけどw)
かなだいの二人や、小松原/コレト組などのベテランスケーター達も一緒に楽しそうにしていたのが印象的。フィニッシュでアイスダンススケーター達が一斉にホールド姿勢となり、ペアスケーター達が一斉にリフトする姿は本当に壮観でした。
— THE DESTINY (@THE_DESTINY_ICE) August 2, 2026
ぜひこのアイスショーを、来年も続けてほしいです。今度こそ現地に行きたい!
写真特集まとめ
THE DESTINYの振り返り、最後に将来の資料用に写真特集リンクを残しておきます。いつまで閲覧可能かどうかはわかりませんが…




その他、この期間内に起きた出来事まとめ
ここからは、「Ice Brave」「THE DESTINY」の期間にあったできごとをざっと記録しておきます。
滋賀サマーカップと関東サマートロフィー
ここ何年か、毎年現地に足を運んでいたサマーカップに今年は行けなかったのが残念でした。まぁショーの合間に現地観戦の友人とやりとりしたり、オンライン配信を見たのも想い出にはなりましたけれど。
朝賀選手のユニークなSPとか垣内選手のコリオスピンの新しい試みとか楽しかったです!
東京遠征から帰宅した夜は、男子フリーでの三浦佳生選手の衝撃の転倒について夜遅くまで語りました。(リザルトを先に見て「2T(2回転トゥループ)で転倒って…どういうこと?」となり真っ先に動画を見たらどえらいことになっていた…)
大けがにならず、本人が「今日人生で一番開脚できた日」と笑って振り返れる状況でよかったです。
同時期開催の関東サマートロフィーでは、大島光翔選手が23歳にして初めて4回転トゥループを成功させて優勝。これについては後日、改めて記事にじっくりまとめたいと思っています。
カナダの地方競技会に「りかしん」出場!
カナダの地方競技会「オンタリオセクショナルシリーズ」には「りかしん」こと紀平梨花/西山真瑚組が出場、今季のRDとFDが初披露されました。

「りかしん」は、JVKE×藤井風「golden hour (Fujii Kaze Remix)」のワルツと、JVKE「this is what falling in love feels like」のポップを組み合わせたRDで来ました。多幸感あふれるプログラムで、ベージュを基調とした衣装が印象的。
「小雀に捧げる歌」などで構成するFDは、カーブリフトの出から次のスピンへとつなぐ部分に取り入れたアクロバティックな開脚動作で惜しいミスが出てしまいました。あれは決まったら物凄くカッコいいでしょうね!
もともと体操の素養があることで知られていた紀平梨花選手だけあって、リフトも難易度が上がっています。アイスダンスのベテランの西山真瑚選手と並んで滑るのも板についてきた感じで、始めたばかりの昨年から大きく進歩を遂げているのが感じられました。きっとCS木下グループ杯ではさらに進化した演技が観られるはずです。
長岡柚奈選手と山本草太選手の怪我情報
THE DESTINYの項目でも書きましたが、長岡柚奈選手の交通事故による左足骨折情報はとてもショックでした。本人のショックとは比べ物にならないでしょうが。
このニュースが出たのが8月10日。

そして、その3日後には山本草太選手の腰痛再発の情報が出て、これまたショック。

結局、8/22(土)の浪速フィギュアスケートフェスティバルも出場見合わせとなり、8/28(金)1日のみ参加予定だった「フレンズ・オン・アイス(Friends on Ice)」出演もまだ様子見の状況。
現役選手として試合最優先とはいえ、木下グループ杯も無理はしないでほしいですね。ふたりとも早期回復を祈ります。
木下グループ杯の出場選手最終決定
長岡選手の怪我情報が公表された翌日の8/11(火・祝)に、CS大会「木下グループ杯」の海外出場選手を含む全出場選手情報が公表されました。
木下グループ杯は、9/4(金)~6(日)に東京辰巳アイスアリーナ開催。参加選手情報については、試合が近づいてきたらまた改めて大会の見どころとともに整理したいと思っています。
デニス・ヴァシリエフス選手は今季休養、そして…?
そして、8月15日には、ラトビアのデニス・ヴァシリエフス選手から今季休養するとの情報も。
ラトビア連盟の事情に詳しい方にとっては、今の状況からいってデニスが再びラトビアの選手として今後試合に出ることはなさそうという現実的判断から「事実上今季で引退」と受け止めているのだろうけど…
— けろわん (@kero_one1) August 15, 2026
詳しくない者からすると「?」マークだらけです
本人の文章を読む限り、今季休養は確定。状況的に見て、このまま引退となる可能性は高そうです。しかし、「来季戻るかどうかは今後考える」として明確な引退宣言まではしていない微妙な文章表現です。彼の情報に詳しくはない私としては、「引退おめでとう」とはまだ言いづらいです。今季導入されるコレオスピン、彼ならどんなものを見せてくれるのかと楽しみにしていたのにとても残念です。
何か状況が劇的に変わって来季しれっと試合に戻ってきてくれないものかとは思いますが、期待し過ぎずに待つことにします。この日は、ボストンワールドでのあの素晴らしいフリーを思い出して、過去記事を読み返していました。まだ演技を観ていたい選手なのにな。

楽しいショーとその余韻を楽しんでいる合間に、次々にショックな情報が飛び込んできて情緒が大変忙しいこの半月でした。怪我情報はもう飛び込んでこないよう祈ります。


